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2016年11月24日 更新 | 1,235 views

それでも生きていく。性同一性障害の僕の人生は悪くない。コンプレックスがあるから強く、優しくなれるんだ[体験談]

身体は女性で心は男性の僕は性同一障害で、学生時代を違和感を感じながら過ごしていました。特に成長期だった頃、自分の身体に起こる女性としての変化がたまらなく嫌でしょうがありませんでした。それに、自分の本当の姿を一生懸命隠すのに必死で、自分を押し殺しながら生きていました。その時は何をすべきかわからず、ただ苦しんでいました。

水中を眺める女性出典:Weheartit

僕は体にコンプレックスがあります。それは胸だったり性器だったり。

普通の人は自分についてる胸や性器は普通とみなし、胸ならば普通の女性であれば大きくなりたいと願望を持つでしょう。

男性なら性器が人より大きくなりたいと願望を持つでしょう。

僕の場合は性同一性障害と言う、心と体の不一致の障害で僕の場合は女性から男性になる性同一性障害になります(FTM)。

なのでもちろん体は女性で胸も性器も女性のものになります。

見かけは男性ホルモン注射で男性化してますが、体は女性のままです。

お金をかければ性別適合手術と言う、胸や性器を変える手術を受ける事ができます。

もちろん大きなリスクもあり命に関わる場合もあります。

リスクを背負いながらこの障害と生きてます。

世間は今では時代も進み、女性らしさ男性らしさより個性を求める時代になりました。

性同一性障害も世の中に認められる時代になり、少しずつ当事者も生きやすい時代になりました。

性同一性障害学生時代

山を眺める女性出典:Weheartit

幼少期の頃は男も女も体を気にすることなく過ごせますが、思春期や成長期になると心も体も成長して行くので幼少期のような時代をずっと過ごす訳には行きません。

体の成長と心の成長で男女違いに大きな差が出てきます。

男の子の場合成長期に変声期や毛の発達、夢精など性に関する事にも女性と大きな違いが出ます。

女の子の場合成長期に生理や胸の発達、体の丸みなど変化が出てきます。

僕の場合は女の子の成長期だったので生理や胸の発達、体の丸みなど女性の特徴が出てきました。

とても嫌で嫌で成長を止めようにも止められる訳もなく、ただ受け止めるしかなかったです。

学生時代は、生まれも育ちも小さな田舎で育ったので、人の目や噂などを気にして生きてきました。

家族や友人に自分の本当の姿がバレないように自分の気持を押し殺し学生生活を送ってきました。

女性であろうとすればするほど苦しくなったり。

好きな異性の相談や悩みも友達にはできず。

恋愛相談などする事なく過ごしました。

好きになる女の子がいても、それは片思いで終わる恋でした。

学生の頃は女子は女子で集まり会話の内容も遊びに行く服装もすべて女の子色になってます。

僕の場合はそんな中でも、ボーイッシュと言う外見で過ごしてきました。

ぎこちない女子との会話も人目を気にして頑張ってみたり。

男性物の服や遊びが好きでも、幼少期みたいに男子と一緒に遊べる訳もなく仕方なく女性である事を受け入れ過ごしました。

胸が出てくる成長期になるととてもいやで、生理になる事もものすごく嫌でしたが成長は止められず受け入れるしかなかったです。

僕の学生生活は普通の男女が青春を送ったりするものではなく、ただ自分の性別に違和感を持ち恋愛も恋もすべて中途半端に終わるそんな時代でした。

性同一性障害を知ったきっかけ。

帽子を深くかぶる女性出典:Weheartit

3年生の頃「3年B組金八先生」と言う番組で性同一性障害を知りました。

上戸彩さんが演じる性同一性障害で、僕と似たような内容や心の持ち方について同じなんだと共感を持つようになりました。

学生の頃はカミングアウトできなかったですが今思えば堂々ともっと生きていけば何か変わったのかなと思ったりもします。

そしてある日、テレビをつけたらおなべのテレビ番組をやってました。

女性なのに男性として仕事したり生活したりしてるおなべの番組でした。

仕事は水商売をしてる方の特集で見た目はまったくの男性で服装もスーツにネクタイと言う恰好でした。

僕は凄い衝撃を受け、男性として生きてける世界があるんだと衝撃を受けました。

田舎に住んでる僕は世の中をまったく知らず、自分を抑え込んで生きるしか道は無いと思ってましたのでこのような世界を見ると「いつか僕も男になれるんだ」と飛び上がるほど嬉しく思った事を今でも覚えてます。

学生生活では体の成長や心の成長で自分自身がどうあるべきなのか、どうしたら良いのか答えを見つけようがなかったです。

けどこの田舎を出たら新しい世界が待ってる気がして、世の中に興味を持ち始めました。

卒業して働くようになってから

道路を眺める女性出典:Weheartit

沢山の仕事経験をいくつもしました。周りから見ると仕事の続かない人だと思われたと思います。

五体満足なのに仕事が続かない。見えない心の悩みと戦ってるなんて人は知らないと思います。

なのでたくさんの誤解や勘違いもあったと思います。

たくさんの面接をし、笑いものにされたり偏見や差別を持たれたりしました。

「女性なのにどうして男性の恰好を好むの?」

「見た目はまだ女性に見えるから、女性として生きた方が良いんじゃないかな?」

「男性と経験したら男性の事好きになれるんじゃないかな?」

とか面接なのに心無い言葉をいくつも投げかけられました。

仕事をして働くと「君女性だから重い物持てないでしょ」「体つき女性だね」「顔かわいい顔してるね」などと傷つく言葉を受けました。

ただ、言い返す事もできずその場でだまって仕事をこなしていくしかなかったです。

いくら相手に言っても性同一性障害を理解するほど世の中の認知度があの頃はまだなかったです。

そして自分自身が性同一性障害と言う知識や理解など中途半端でいたので言い返す言葉も見つからなかったです。

女でいることが苦しい

帽子をかぶっている女性出典:Weheartit

好きな女の子にはもちろん好きだと言うアピールも告白も出来ずのままです。

相手と友達でいる方が、偏見や差別など傷つく言葉など受けなくて済むからです。

それでも好きでどうしようもなく、嫌われても良い覚悟の場合は告白して付き合ったり振られたり、偏見や差別を受ける事もあります。

僕の場合、告白をして上手く付き合えた場合でも将来的な事を考えると彼女側から振られる事があります。

女性側の気持として「結婚」「両親、家族、友達への挨拶ができない。」「子供が作れない」などの理由です。

男性の場合そのような事は無く、性格的問題が無ければ結婚も挨拶も小作りもスムーズにできます。

恋愛をしても結末が決まってるかのようになると凄く辛く、別れを自ら望む場合もありました。

また、海など海水浴やプール水場での露出ができない事も苦しいです。

夏はバーベキューなど海や川やプールなどでデートしたり友達同士で遊びに行ったりしますが、体に凄くコンプレックスがあるが故に露出できず胸の膨らみを隠す為にさらしなどで胸を締め付けつぶし平らにします。

夏場だとさらしなど締め付ける機会が多いので、かなりの地獄になります。

毎月やってくる女性の象徴「生理」にも苦しみました。

1週間ほど続く出血に自分は女性なんだと見せつけられる瞬間とても苦しく悲しくなります。

彼女との初めてのセックスも手や口だけのセックスになり、自己満足もできず彼女の満足も得られない事も多いです。

始めは気にしないようにお互いセックスをしますが、次第にマンネリ化して行きいつも同じパターンで終わったり、セックスの道具大人のおもちゃなどでマンネリ化を防ぎますが長くは続きません。

無いものを求めるように男性器が分自身に必要だと思って、手術したいという強い願望が出てきます。

体の作り、男性が持つ筋肉質など備わってないので体の作りが女性らしくその女性らしい体つきや体の作りに苦しむ事も沢山あります。

男性じゃないゆえに男性として生きたいと願う僕ら当事者にとって日常生活誰しもが当たり前に過ごす事が、性同一性障害にとっては大きな壁になってます。

カミングアウト、自分が自分である為に

太陽の下にたたずむ女性出典:Weheartit

僕は成人式を迎えた時に、親や家族にカミングアウトをしました。

成人式と言えば男性は袴やスーツ、女性は振袖やドレスなど着飾ります。

僕は女性として成人式に出席するのが嫌で、女性の振袖を着るのが死んでも嫌だと言うぐらいダメでした。

ただこのままではいけないと思いカミングアウトも兼ねて好きな服装で社会人の門出である成人式に出席しようと望みました。

母に打ち明け姉に打ち明け、納得はされなかったですが僕の意思通り袴で出席しました。

その後、家族や友人に自分自身の事をカミングアウトするのですが、最初は緊張して言葉が見つからなく何から言えばいいのか頭が整理されず言葉に詰まりましたが。

「僕は性同一性障害でまだ世の中にそこまで認知度は少ないですが、もし理解してくれる気持があるなら僕は性同一性障害の事きちんと話したいと思います。」

初めにそう口にしました。

友達や家族はだまったままですが続けて話しました。

「僕は心と体が一致してません、体は女性で心は男性です。」

そう言うと周りは首をかしげて僕を見てました。

「僕は初恋に人も、今まで付き合ってきた人もみんな女性です。今まで自分自身がおかしいと思い、同性愛者なのかレズなのかと自問自答を何度もしました。だけど性的思考は男性そのもだと思い自分自身の悩みをネットで調べて行くうちに同じような人に会ったり話してるうちに自分自身が性同一性障害と知りました。」

それでも当時の友人や家族はうなずいたような感じで、理解などしてるのか分からないまま僕の話を聞いてました。

「僕は自分の好きなように生きていきたいし、男性として生きてこうと思います。」

そう言ってみんなの納得や疑問も解決しないままカミングアウトが終わりました。緊張とどう伝えて良いのか分からず悩んだ結果です。

カミングアウトを終えてから今まで連絡を取り合っていた友達から連絡が来なくなったり、自分から連絡しても無視されたり電話の会話もそっけなく終わったりカミングアウトしてから付き合いが変わった友達も増えました。

とてもショックでした。

それでも変わらず友達を続けてくれる友達もいて、たくさんいた友達もカミングアウトしてからはだいぶ人数は減ったけれど、悲しむのではなく残った友達が本当の友達なんだと思うようにしました。

家族にカミングアウトしてからは家族は動揺してました。

母親は「ボーイッシュなだけで、女の子が好きなのは今だけなのよと言いました。」

いつかは男性を好きになる。そう言ってましたが僕の男性として生きる強い意志を見てからは性同一性障害について考えるようになりました。

本で調べたりネットで調べたり。

熱心に性同一性障害を調べ、寄り添うように僕をたくさん励まして支えてくれました。

姉は家族には変わりないんだからと言い以前と変わる事なく一緒に過ごしてくれました。

母が身内や親せきに僕の事を話すようになると、差別したり関わらないようになったりと線を引いて付き合う身内もいました。

自分の事をカミングアウトするだけで、こんなにも人間関係は暖かくも冷たくもなるもんだなって考えさせられました。

カミングアウトした事によって変わった変化も沢山ありますが僕はそれでも変わらずに一緒にいてくれる方に感謝してます。

世の中にはひどい人もいるけれど、それだけじゃなく暖かく見守ってくれる人や勇気や元気をくれる人もいます。

カミングアウトしてよかったと本当に思います。

当事者や性同一性障害に関わる人に贈る言葉

森の中を歩く女性出典:Weheartit

誰しもコンプレックスってあると思います。

それが体だけでは無く内面だったり外見だったり人から見れば些細な事かもしれませんがコンプレックスを抱える僕らにとってはとても大きな悩みになります。

コンプレックスを抱える人は痛みを知ってる人だと僕は思います。

なので、同じような人や同じような悩みを抱える人に優しくなれたり気持を理解してあげたりできる人だと思います。

その優しさを忘れずに大事にしてほしいと僕は思います、なぜなら人が感じない分からない痛みや悩みを知ってるってだけで人に優しくできたりするからです。

性同一性障害の場合、自分の体に物凄いコンプレックスを持ってます。

それでも生きて行かなきゃいけないんです。誰しも幸せになる権利があるし、たった一度の人生なので幸せになったもん勝ちだと僕は思います。

今まで苦しめた過去や相手など許せないと思いますが自分自身が人間的にも魅力的にも成長する事で見返す事ができると思うんです。

泣いてたら楽しい事も知らずに過ぎて行きます。

平等がほしかったら自分から殻をやぶって弱い自分に打ち勝つしか無いんです。

最初はカミングアウトも怖くて仕方ないと思うんです。それでも自分である為にはしっかり自分をアピールする事から始めないと誰も気づいてくれないと思います。

苦しい事や悲しい事コンプレックスでいっぱいかもしれませんがコンプレックスがあったからこそ変われる自分が居る事に気づいてください。

コンプレックスは自分を強くたくましくさせてくれます。

Top image via Weheartit

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