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2016年11月24日 更新 | 1,418 views

「キレイになる前に胸をはって生きていく。」壮絶なアトピー症状の本当の原因は、心にあった[体験談]

社会人として働き始め、いつの間にか原因不明のかゆみに悩むようになりました。常に頭を掻きむしっている状態でフケのような皮膚片がぽろぽろと落ちているのです。これが恥ずかしくて、だんだん職場を休みがちになってしまいました。同居中の恋人からは食生活のせいでは、と言われて改善を試みましたが、全くの効果がありませんでした。

芝生にうつ伏せになる女性出典:Weheartit

20代前半~中盤の働き盛りに、主に頭皮が荒れるアトピーに苦しんでいました。

もともとアトピー体質ではなく、どちらかといえば「お肌がきれい!」と褒められるほうでしたが、気が付けばそんなことに…。

1日を通してかゆみが止まらず、常に頭をかきむしっているため、フケと見間違うような皮膚片がぼろぼろと肩に落ちます。

特に昼間のビジネスシーンでは、赤面モノでした。

自分では「頭をかく」ことをやめられず、不潔にみられていないかを気にしながら仕事をしなければいけないのです。

特に生え際がひどく、額の生え際をかきながら落ちてくる雪のような白いものを見ることも。

ある日、同僚に「仕事しながらいつも頭をかいているよね、そういう姿が好き」と言われて、最初はとまどいながらもお礼を言いましたが、あとになって「あれは嫌味だったのかも…!」と思い、とても落ち込みました。

止まらない痒みと恥ずかしさで次第に心も病み、仕事に行くのが億劫に。

引きこもりがちになり、この頃からは頭皮だけではなく、手足の皮膚までかゆく感じるようになっていました。

むしると皮膚の表面がうっすら剥げたり、何もしなくとも水疱瘡状のものができたり。

じわじわと全身に広がっていくかゆみ…。この頃の私には「アトピー」という発想がなく、前後不覚になっていたと思います。

混迷の日々

髪をかきあげる女性出典:Weheartit

病識(病気と自分で認識すること)がなかったので、皮膚科のお医者様に診察してもらうことはありませんでした。

しかし病状はどんどん進み、心もむしばまれます。

特に体を動かせない理由もないのに仕事へ行かなかったり、それを悩みながら全身をかきむしることで傷跡や水疱瘡が治ってしまい、跡が残り完治しなかったり。

同居している恋人に痒みについて相談をしたところ、食生活や生活リズムで治るかも?と言うので、早速改善の実践をしてみることに。

毎日料理をサボらずに作って、お風呂は決まった時間に入り、決まった時間に就寝。

頭皮のために高価な無添加・ノンシリコンシャンプーを選んでは買い増し、一時的には収まったように見えても、結局は再発…...。

かゆいものはかゆい!

上を見上げる女性出典:Weheartit

同居人にはうんざりとされましたが、「この時間には、こうしなくちゃいけない」というプレッシャーが余計にかゆみをひどくさせているように思いました。

そこで、10代の頃からアトピーに悩み続けている妹に相談することに…。

彼女は頭皮中心ではなく手足がメインの症状だったので、綿生地の服などでダメージを与えないように隠して、昼間も人目を気にせずに働けています。

電話で話したところ、「お医者さんに行っても無駄」「治らないものは治らないよ」という何とも不毛な回答で終わり、いよいよ打つ手がなくなりました。

同時期に勤怠不良が続き、体調面から休職が始まったので、ますますふさぎ込みがちに。

そんな中で、かゆみの原因としっかり向き合うことにしました。

いつ、どうしてかゆくなるのか

ベッドに横になる女性出典:Weheartit

家でぶらぶらとしながらかゆみについて考えましたが、ある日突然気づきました。

「かゆい」ことよりも、かいているところ・皮膚片が落ちているところを人に見られるのが恥ずかしくて、死にそうな思いをしていたのだと。

そう思うと、かゆみが出てくるパターンもどんどん想起できます。

仕事は、多数のお客様とお話をするコールセンターでのサポート業務でしたが、電話越しなので横暴な物言いをする人も少なくなくありませんでした。

また、お客様アンケートで「よい対応だった」とご評価いただくことで直接評価とお給料につながるため、比較的物腰のやわらかなお客様相手でも繊細に気を使って業務に当たらなければなりません。

勤務時間も不規則で、定時に終業できることは珍しく、日勤のはずが夜半まで、3時間以上も同じお客様とお話しをしていることも…。

そんななかで、対応中に無心で「頭をかいている」ことが多かったのです。

これが1番はじめに気付いた、自分のかゆみの傾向でした。

また、家にいる間はかゆみを感じることがあまりありません。

手足にでき始めていた掻きむしった跡も自然に治癒していき、鏡の前では次第に「お肌がキレイ」と言われていたころの自分に戻っていきます。

ところが、そう思っているとまた無性にかゆくなってしまうことがあります…...。

休職していることについて考え悩んでいるとき。

当然経済面での問題も抱え始めたので、お金の給付を受けるためにいろいろな手続きをしているとき。

なんとなくやる気も食欲もなく、布団でじっとしている日々が続いたとき。

こうなると、まったく別の症状にも心当たりがでるようになりました。

その一つが、お腹の調子です。

子供の頃からですが、1か月以上の便秘・1日中続く下痢・そしてまた便秘…...という繰り返しが慢性的になっていました。

先に同居人に言われた「食生活や生活リズム」を正して数か月経っても、こればかりは治りません。

頭皮を中心としたかゆみと合わせて、下痢になると昼間のビジネスシーンを圧迫することが多々ありました。

他にも、食べたものを何の原因もなく戻してしまったり、逆に食べ過ぎてしまったり。

外に出ると視線が気になって、訪問の予定をすっぽかしてしまったり…...。

この頃から、「これはアトピーではなくて、全部つながったひとつの症状じゃないか」と考えるようになりました。

病院行脚

叢にたたずむ女性出典:Weheartit

肌荒れの原因はお腹から、とよく聞くので、まずは内科へと足を運び、お腹の調子を見てもらうことに。

はじめは「ビオフェルミン」といった市販でもある整腸剤を処方されるだけでしたが、私の不安を伝えると、大腸内視鏡検査を実施してもらえることになりました。

前日から丸1日絶食・宿便をすべて出しての大がかりな検査です。

にもかかわらず、医師の診断は「特に病変はなし」とのことでした。

その後同じ病院へ、胃の調子も安定しないことを訴えながら何度も通いましたが、処方されるのは腸内環境をよくするもの・胃の保護に役立つお薬ばかり。

通院をやめてしまい、本命の皮膚科へと通うようになりました。

まずはアレルギー検査を実施。

ハウスダストに反応しているのではないかというお医者様の所見により、自宅の掃除を余念なくやることに......!が、これも功を奏しません。

むしろまた、「毎日掃除をしなきゃ」という考えがよぎるたびに頭がかゆくなる、ということが続くようになってしまいました。

この頃医師に処方されていたのが、有名なステロイド剤です。

しかし実は、ステロイド剤には抵抗が。

実家で生活をしていたころ、妹のものを借りて少し塗ったことがありますが、逆にひどく肌が荒れて泣きをみていたのです。

「あの頃は病変がなかったから、今は違うだろう」と自分に言い聞かせつつ塗ってみましたが、やはり同じように肌荒れが進行するばかりでした。

これを訴えるとすぐに投薬は中止され、治療は最初の段階に。

その後も内科と皮膚科を何度も尋ねましたが、いずれも「特に病変はなし」「ハウスダストか、花粉症だろう」という結論ばかりで、らちがあきません。

心も身体もお財布も疲れて、いよいよ休職明けを迎えました。

上司の言葉から思い出したこと

湖をバックに映る女性出典:Weheartit

早速上司に「まだ復職できる見込みはないかもしれない」と話すと、上司のほうからある提案が。

「心療内科にいってみたらどうか」

「身体からバランスを崩して、心の病気に気付く人もいる」

先にも述べたように、仕事は非常に繊細に気を遣うものです。

上司が話すには、心のバランスを崩して辞める人が少なくなく、中には私のように体の不調から始まる人が多くいる、とのことでした。

ここで、「いつ、どうしてかゆくなるのか」をふと思い出したのです。

強く悩んだとき、心が沈んでしまったとき。そういうときに、いつも強く頭をかいてしまっていたのです。

ようやく治療へ…

街にたたずむ女性出典:Weheartit

インターネットで評判のいい心療内科を探し出し、早速通うことに。

休職期間は2カ月延び、上司からは「その間にきちんとした治療をうけられるように」とのことでした。

医院の予約は取りづらく、実際に診療してもらうまで時間はかかりましたが、ようやくお医者様と会うことができました。

これまでの経緯、かゆみ、何度も病院へ通ったこと。いろいろ話しているうちに、泣いてしまいます。

お医者様はじっと話を聞いてくださり、「自律神経」という言葉を使って説明をしてくださいました。

心の不調が自律神経を乱し、身体に出てしまう人が少なくないこと。

多くの病院に通って、そこにたどり着く人が多いこと…...。

ここにきて私はやっと、自分に起こっていることを理解できたのでした。

医師から処方された抗不安剤を服用しはじめて2か月、かゆみが鎮静していくのを実感。

しかし、今度はお腹の調子と体のだるさが本格的に気になりだし、休職から退職へと手続きを変えました。

それから今にいたるまで、色々な仕事を点々としながら、2年になります。

最後に、思い起こすこと。

窓越しから外を眺める女性出典:Weheartit

子供の頃の家庭環境は、ひどいものでした。

お金の管理ができない母に、毎日カップラーメンとコンビニのパンケーキばかりの日々の姉妹。

そんな中でアトピーを発症し今も闘病している妹の手足は、もしかしたらSOSサインだったのかもしれません。

あれから心療内科の先生にはずいぶんとお世話になり、お薬の処方も変わりましたが、アトピーの状況は一進一退となり他の不調もはっきりとしてきました。

そのため、近日中に自律神経失調症に詳しい医療機関へと転院する予定となっています。

女性にとって、お肌が荒れるというのは死活問題だと思います。

キレイでありたいという気持ちも、もちろんありますがそれ以上に、「不潔に見られたくない」という気持ちの方が上回るのではないかと。

私もその気持ちが強く、アトピーである自分の姿がいかに不潔かを思うと、心に暗い影が差して思い悩む日々が続きました。

でも、身近な人ほどそれをわかってくれない。

かゆみに耐える姿を見慣れてしまっていて、「大変だろうけど自分には何もできないから」と思われてしまうのです。

実際に私も、同居している恋人からそう言われましたし、そのときはとても傷つきました。

でも、すべては心が原因だったと分かったとき、本当に心から安心できたと思います。

自分と自分の姿を「病気」だと認識して、肯定してあげられたこと。これは大きな一歩でした。

アトピーの患者さんの中には、そうではなくて子供のころから何の不自由もないのにただ肌だけが…...という人や、私と同じように大人になってから発症してしまった人もいるかもしれません。

女性としての苦しみ、もどかしさは壮絶なものだと思います。

前述にもありましたが、周囲の共感が得られるかそうでないか、そういったことも辛さに非常に深く影響するのではないでしょうか。

かつて妹が手足をかきむしって、水疱瘡のようになっていたときも、母は「汚い」というばかりで何も手を打とうとしませんでした。

私も「妹の体質だから」と見過ごしていたように思います。

それが自分の身になってみて、ようやくアトピーという病気の深刻さ、辛さ、恥ずかしさを理解できたように思います。

転院先の病院は、心からくる身体の不調に詳しく、アトピー外科もある医院だと聞きます。

調べてみると、心療内科と並列で内科・皮膚科をやっておられる病院も多数あるそうです。

今まさに悩んでいる人は、検討してみてもよいのではないでしょうか。

特に、私のように「大人になってから」「ある日からじわじわと」発症する人の多くは、心理的なもの・生活習慣などが原因の人が多いそうです。

私は今、幼少期~青年期にかけてのトラウマの治療や、社会復帰のためのトレーニング、いろいろな心身症の治療に専念をしています。

と同時に、日々健康に明るく暮らすことを目標にして過ごすよう努力をしています。

同居人には当初隠していたものの、ふとしたきっかけがあったときに「自分は心の病気であること、そこからアトピーが起きていたこと」をしっかりと話すようにしました。

信頼がおける人の理解は、治療を進めるにあたって必要不可欠と考えたからです。今では彼も、ちょっとした変化や苦しさに気付いてくれるようになりとても助かっています。

胸を張って生きるのが先。

キレイになって自信をもつのはもっと先。

一歩一歩、自分にできる範囲で、歩みだしています。

色々な形の「アトピー」「皮膚炎」がありますが、私の体験談が皆さんの気づきやきっかけになるといいなと思います。

Top image via Weheartit

written by xshirabex

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