背中のニキビ跡は、美容皮膚科でならきれいに治せるかも。

背中のニキビ跡はセルフケアがとても難しく、美容皮膚科での治療が有効です。手軽に始められるイオン導入にケミカルピーリング、さらに本格的なレーザー治療や内服薬など、疾患の治療から美的な観点によるアプローチまで、多くの治療法のなかから最適なものを選択することができます。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太先生が監修しています。

「あれ?ニキビができちゃった」

背中に違和感を感じて触ってみると、ニキビができてしまっていたなんていう経験はありませんか?

気がついたときには赤く炎症を起こしている「赤ニキビ」や、炎症がさらに進み中に膿が貯まった状態の「黄色ニキビ」になっていることも。

ケアをせずにそのまま放置しておくと、あっという間にニキビ跡になってしまいます。

背中のニキビやニキビ跡は、場所的にセルフケアが難しいのが特徴。

市販のアイテムを使ってもなかなかうまくいかなかったり、効果が感じられなかったりというケースが多いようです。

そのような背中ニキビや背中ニキビ跡は、美容皮膚科でなら早く効果的にケアできる可能性が高いって知っていましたか?

目次

背中ニキビの特徴

ニキビのある背中の写真

背中ニキビは顔のニキビよりやや複雑で、「ニキビだと思っていたら実は違った……」なんていうことがあるようです。

背中にできるニキビのようなものには、おもに下記の2種類に分けることができます。

  • アクネ菌を代表とする細菌性のニキビ
  • マラセチア菌を代表とする真菌性のマラセチア毛包炎

実はこの2つは見分けが難しく、皮膚科を受診しても、特に検査などすることなく症状を診て、「ニキビですね」と診断されることも。

そのため、処方された薬を使用してもなかなか改善しいこともあるようです。

ではこの2つはどのような違いがあるのでしょうか?

細菌性のニキビ:顔を中心に、皮脂分泌の多い部位に発生する

細菌性ニキビでよく知られているのが、アクネ菌。

一度にできる数が比較的少なく、ポツッとニキビができたなという印象なのが特徴で、よくいう「ニキビ」はこの細菌性のニキビを指します。

患部を清潔に保ち、できるだけ刺激をしないようにすると、症状がおだやかな場合では数日で快方に向かうことが多いです。

ただし、赤く炎症を起こし患部に熱や痛みを感じ始めたら、炎症が進んでいる証拠といえます。

ニキビ跡を残さないように、早めに医療機関で適切な治療を受けるのが良いでしょう。

真菌性のマラセチア毛包炎:顔だけでなく背中や胸にもできる

真菌というのはカビの一種で、誰の皮膚にも存在する「常在菌」のひとつです。代表的なものがマラセチア菌という真菌で、マラセチア毛包炎を引き起こします。

これは、顔を中心にできる細菌性ニキビとは対照的に、顔以外にも背中や胸などの体幹の皮脂の分泌の多い部位にできます。

マラセチア毛包炎は、自然治癒が難しい皮膚疾患のため長引きやすく、その結果色素沈着や、場合によっては炎症が皮膚深くまでに及んで凹みができるなどの後遺症が残ることも。また、一度に多発し、治りづらいという傾向があります。

マラセチア毛包炎と併発することもある癜風になってしまうと、広範囲にわたって茶色や白色のシミのような色素異常が起こり、美的外観を損なう皮膚疾患です。

その疾患は本当にニキビ?

実は、背中は肌トラブルの温床となっており、ニキビと見間違えやすい皮膚疾患がいくつか挙げられます。

  • マラセチア毛包炎……体幹部(背中、胸、首)の皮脂の分泌量が多い部分にでき、一気に広がる。
  • 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)……ポツポツと赤みのある湿疹で、カサカサしているのに脂っぽい皮膚のかたまりがこびりついていたり、赤みを帯びていたりする。
  • 毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)……腕の外側に細かい赤みを持つ湿疹ができ、小児期に発症して思春期に増加する傾向にある。
  • 癜風(でんぷう)……胸や背中に茶色や白色のシミ(斑)が広範囲にわたってできる。

背中のニキビやニキビ跡が気になる人は、まずは自分に起こっている症状が「本当にニキビなのか?」を診てもらってから治療をはじめましょう。

マラセチア毛包炎は、赤くて、光沢のあるぶつぶつした皮疹が特徴です。
ひとつひとつの皮疹の大きさはほぼ均一です。かゆみはあっても軽い場合がほとんどです。

背中にニキビ跡ができる原因

背中のニキビ跡の写真

ニキビ跡ができてしまう原因は、症状が長引いてしまい、炎症が皮膚の深くまで進んでしまうこと。背中のニキビ跡はどのようなことが原因で起きてしまうのでしょうか?

背中はニキビができやすい

実は、背中は、顔に続いて皮脂の分泌量が多い場所であり、手が届きにくく、洗い残しがあったり、石鹸やシャンプーが流しきれなかったりとセルフケアがもっとも難しい部位です。

さらに、1日中衣服に覆われている背中は湿度が80%以上になることも。

皮脂が多く、高い湿度が常に保たれている背中は、細菌やカビが増殖するには好条件の部位なのです。

清潔にしていると思っていても、想像以上にニキビの原因が取り除けないのが、背中という部位の難しいところ。

なんとか清潔を保つことができていても、ストレスや睡眠不足で肌のターンオーバーが崩れ、角質肥厚※が起こりやすく、それにより肥厚した角質が毛穴づまりを起こして背中ニキビの原因となることもあります。

※角質肥厚とは、生活習慣の乱れやホルモンバランスの乱れでターンオーバーが不調となり、角質が剥がれず肌に残ってしまう症状のこと。

背中ならではのニキビ跡が残りやすい事情

日中活動をしていても、夜寝ていても、背中は衣服との摩擦が起こりやすく、知らず知らずのうちにできてしまったニキビを刺激してしまったり、ときには潰してしまったりしていることもあります。

ニキビ跡を残さないための鉄則は、ニキビを刺激しないことですが、背中ニキビは想像以上にそっとしておくことが難しいのです。

また背中ニキビは清潔を保つことが難しかったり、原因菌が真菌であったりと完治するまでに長時間を要することも少なくありません。

そのため無意識のうちに潰してしまったり、なかなか治らず炎症が進行してしまったりという悪循環に入りやすいのです。

ニキビ跡で特に気になるのは色素沈着ですが、色素沈着はそもそも炎症でダメージを受けた皮膚を守ろうとする防御反応なのですが、炎症が長引いたり、ニキビができた部位に繰り返し刺激を与えてしまったりすると、どんどん進行してしまいます。

プールや海に行く機会が増える夏場は紫外線によるダメージも受けるため、ニキビ跡の色素沈着が目立ってしまいます。

より早く効果を実感したいなら美容皮膚科へ!

医師と患者のカウンセリングの写真

背中は他の部位と比べセルフケアが難しい部位だということを説明をしましたが、ケアが難しい分手間がかかり、その割には効果が感じにくかったり、改善を実感するまで時間がかかったりとデメリットが多い部位でもあります。

そこで、なかなか消えないニキビ跡に悩んでいたら、美容皮膚科を受診してみませんか?

ニキビの治療からニキビ跡のケアまで、幅広くニキビに関する治療に積極的に取り組んでいるのは、実は一般皮膚科ではなく美容皮膚科なのです。

皮膚科と美容皮膚科の違いって何?

皮膚科と美容皮膚科の違いとはどこにあると思いますか?

皮膚科とは疹・ニキビ・水虫等の皮膚疾患の治療、アザやイボ等の除去などを保険適用の範囲でおこないます。

それに対し美容皮膚科は美容にくわしい専門の医師やカウンセラーが、患者が持つコンプレックスや悩みを解決するために保険適用の範囲に縛られることなく、多種ある治療法から患者にもっとも適している治療法を選択して治療を行います

ニキビの治療ひとつを取っても、皮膚科であれば保険適用範囲内で、ニキビという疾患が治まれば治療は終了ですが、美容皮膚科の場合はニキビそのものの治療から、ニキビ跡が残ってしまった場合のケアに至るまで治療を行います。

つまり、患者が納得がいくまでの治療を受けることができるのが美容皮膚科の特徴といえます。

治療法によってはニキビ跡解消だけでなく、背中ニキビの場合、背中全体の美肌効果も期待ができるなど一石二鳥なのです!

皮膚科では見逃されがちなニキビ治療

ニキビの治療というのはよくある皮膚疾患なので簡単に見られがちですが、実はとても難しいのです。

その理由は、ニキビの原因が細菌か真菌か、または別のことなのかでまったく治療のアプローチが変わってくるからです。

アクネ菌などの細菌が原因菌の場合は、抗生物質が配合された外用薬や内服薬で治療を行いますが、マラセチア菌などの真菌が原因菌の場合は抗真菌薬での治療となります。

また、ストレスやホルモンバランスが崩れたことによる場合はホルモン治療をすることも。

その治療が最適かは検査をすればわかるのですが、検査をすることなく患部を診て単純に細菌性ニキビや湿疹と間違えられてしまうケースも少なくありません

皮膚科では治療を行う皮膚疾患の範囲がとても広いため、どうしても「単なるニキビ」として扱われてしまうことも。

しかしニキビは軽度であれば神経質になる必要もありませんが、炎症が強かったり、長引いてしまったりして色素沈着や凹みなど跡として残ってしまうことの多い皮膚疾患です。

このような観点から、ニキビ治療には皮膚科よりも美容皮膚科の方が適しているといえるのかもしれません。

美容皮膚科は色素沈着の治療に積極的

考える女性の写真

通常の治療範囲としてシミやアザのレーザー治療を得意分野としている美容皮膚科では、ニキビの跡が色素沈着を起こしてしまったような部位の治療にも積極的です。

美容皮膚科では、レーザー治療をはじめ、色素沈着の度合いにより数多くの治療法からベストなものを選ぶことができます。

皮膚科ではレーザー治療が受けられない場合も

美容皮膚科を設けているいる皮膚科であればレーザー機器の取り扱いや、その他の保険適用外治療(自由診療)も扱っていますが、皮膚科だけのクリニックでは、美容目的のレーザー治療を受けることができない場合があります。

一方、美容皮膚科というと保険適用外(自由診療)の治療しか受けることができないと思われている人もいるかもしれませんが、クリニックによっては保険適用の治療も受けることが可能です。

これらのことから、トータルで考えた場合、ニキビができたら皮膚科へ通うよりも美容皮膚科へ行くほうが、後々のメリットは大きいといえるでしょう。

美容皮膚科でのニキビ治療

イオン導入の治療の写真
出典:ふくずみ形成外科www.fukuzumi.jp/menu_body/chemical_peeling.html

先述のように、美容皮膚科でも保険適用の治療を受けられることがあるため、予約・受診時に確認をすると良いでしょう。

ただし、注意点がひとつ!ニキビ治療の際に保険診療と自由診療との併用は、混合診療といって厚生労働省から禁止されています。そのため、どちらかの診療を選ぶ必要があり、自由診療中には保険適用の薬であっても、すべて自費(100%自己負担)となります。

そして、効果が高いとされる治療法は保険適用外(自由診療)である場合が多く、保険が適用される治療では限界があるということも覚えておくと良いでしょう。

期待できる治療効果と費用については無料のカウンセリングを確認できるので、医師やカウンセラーと十分相談のうえ、決めるようにしてください。

それでは、皮膚科で行われている治療について、手軽なものから順に見ていきましょう。

イオン導入

  • 概要 ビタミンCをはじめとした美肌成分を患部に塗布し、微弱電流を流して肌の内部に浸透させる方法。
  • メリット ビタミンCにはシミを薄くするような効果のほかに、皮脂の過剰分泌を押える効果が期待できるため、肌に浸透させることで皮脂の毛穴づまりを予防することができる。さらにニキビの予防や治療効果や、美白作用とコラーゲンの合成促進作用によってニキビ跡の色素沈着や凹みを改善する効果も期待できる。
  • デメリット 症状緩和や悪化予防といった効果にとどまっており、ビタミンCのイオン導入だけではニキビそのものを治療することはできないため、補助的な治療法のひとつとしての導入を推奨している。
  • ダウンタイム なし
  • 所要時間 約30分程度
  • 費用相場 10,000円/回~ 1クール5~8回の治療を推奨しているクリニックが多い。

イオン導入よりもさまざまな美容成分を導入することができ、かつより効率的に導入することができるエレクトロポレーションも人気です。

ケミカルピーリング

  • 概要 毛穴に詰まった角栓や汚れ、古い角質層を酸を使って除去する方法。古い角質を除去することで、肌のターンオーバーが促進され、新しく健康な皮膚が生成される。
  • メリット ニキビだけではなく、しわやたるみといった肌トラブル全体に効果が期待できる。古い角質層が除去され、角栓ができにくい状態が一定期間維持することができるため、その期間はニキビができにくい状態を保つことがでる。
  • デメリット 肌に酸性の薬剤を塗布するため肌へ負担がかかり、アトピー体質や敏感肌の人、治療部位に強い炎症を起こしている場合には適用不可となることがある。
  • ダウンタイム なし
  • 所要時間 約30分程度
  • 費用相場 10,000円/回~ イオン導入とセットで治療をしているクリニックが多く、セット料金が用意されていることが多い。

フォトシルクプラス

  • 概要 イタリアのDEKA社が開発した光治療のひとつ。フォトシルクプラスで使用しているUPL(U-Shape Pulse Light)という光はメラニン反応性が高いという特徴があり、シミやくすみの軽減が期待できる。
  • メリット メラニン、ヘモグロビン反応性が高い波長の光を広い照射野で照射していくため、細かいシミにくまなく照射可能。照射される光の熱作用によりコラーゲン産生が促進され、ハリ感アップや小じわの改善も期待できる。背中などうぶ毛の多い部位では、うぶ毛の脱毛効果も期待できる。アクネ菌殺菌作用もあり。
  • デメリット 照射範囲が広いため、スポット照射が難しい。レーザー治療に比べ効果がマイルドなため、繰り返し治療を行うことが必要。光を照射するため、光過敏症の人には非適応となる。一度では効果が出にくいため、繰り返し治療を受けることが必要。
  • ダウンタイム なし
  • 所要時間 約30分程度
  • 費用相場 60,000円/回~ 複数回のコースが設定されているクリニックが多い。

フォトシルクプラスは、にきび跡の赤味を薄くするのに効果的です。

クリアタッチ

  • 概要 青・赤2色の異なる波長の光を使う光治療のひとつ。青色光で殺菌や皮脂腺を破壊し、ニキビ自体を改善し再発を抑える。赤色光で炎症性のニキビやニキビ跡の赤みを抑えることができる。
  • メリット ニキビ治療、ニキビ跡治療を目的に開発されているためニキビに対する治療効果は高い。マイルドな美白作用、産毛脱毛、皮脂減少作用などが期待できる。
  • デメリット 光を照射するため、光過敏症の方への治療は非適応。一度では効果が出にくいため、繰り返し治療を受けることが必要。
  • ダウンタイム なし
  • 所要時間 約30分程度
  • 費用相場 20,000/回~ 複数回のコースが設定されているクリニックが多い。

フラクショナルCO2レーザー

  • 概要 フラクショナルCO2レザーとは、CO2レーザーを格子状に点で照射をするレーザー治療。点で照射するため、面で照射するよりも照射パワーを上げることができ、皮膚の奥まで作用させることができるので、ニキビ跡などの炎症が皮膚深くまで達しているような跡の治療に向いている。
  • メリット 真皮層にまでレーザーを照射するため、ニキビの凹み跡の治療に効果を発揮する。真皮層にアプローチするので、ハリ感アップやシワの改善にも効果が期待できる。
  • デメリット レーザーを照射するため赤みやヒリヒリ感が残りやすい。一度では効果が出にくいため、繰り返し治療を受けることが必要。
  • ダウンタイム 3日程度(この間、赤みやヒリヒリ感を感じることがある)
  • 所要時間 約30分程度
  • 費用相場 50,000円/回~ 複数回のコースが設定されているクリニックが多い。

内服薬

  • 概要 ニキビ治療に効果的とされる薬剤を服薬することで、体の内側からアプローチする。ニキビ治療では抗生物質やビタミン剤、ニキビ跡の治療はトラネキサム酸配合剤や、ビタミン剤が中心となる。
  • メリット クリニック独自の漢方薬やサプリメントを除き、保険範囲内での治療が可能で、安価に治療が受けることができる。
  • デメリット 効果が穏やかなため、効果が実感できないこともある。凹みなどのニキビ跡に効果的な内服薬は現在ないため適応外。
  • 費用相場 処方薬の種類や、保険適応有無により大きく異なる。

※料金は複数のクリニックの平均値ですが、特殊な料金体系を取っているクリニックでは、表示されている料金よりも手頃に治療を受けられる場合もあります。

効果が期待できる美容皮膚科での治療は、試す価値あり!

女性の後ろ姿の写真

ニキビは「誰でもできるもの」という認識が根強く、皮膚科を受診しても医療機関によっては積極的な治療が行われないこともあります。

ニキビが原因でできてしまった色素沈着や凹みの治療は、美容皮膚科領域に積極的な医師がいるクリニックでないと、皮膚科では難しいのが現状です。

美容皮膚科はその名のとおり美容を目的とした皮膚科なので、色素沈着や凹みなど美的外観を損なう症状の治療に対して、患者に寄り添い、数ある選択肢の中からぴったりの治療法を選択し、治療をしてくれます

効果を実感したいと思ったら、美容皮膚科を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

治療を開始する前に無料のカウンセリングを行うクリニックがほとんどなので、治療方法や効果などの説明を受けてみるだけでも良いかもしれません。

この記事の監修医:石橋正太先生のクリニックはこちら

  • 住所東京都港区北青山3-11-7 Aoビル10F
  • アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅「B2出口」徒歩約1分
  • 休診日月に数回不定休
  • 診療時間10:00~19:00
  • 電話番号0120-106-640
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