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2016年11月24日 更新 | 3,005 views

「私は摂食障害にならない。」そう思っていたのに......。摂食障害を克服した私が今思うことは[体験談]

昔からご飯を残さずに食べていた私。ご飯の量が多かったこともあり、少しぽっちゃりしていたよう。小学校高学年のときに男子に「太ってる。」と言われたことで体重を気にするようになりました。食べなければ痩せると思った私は、喉に指を入れて吐くように。気づいた頃には、水が体を移動するのがわかるくらいまでに痩せてしまっていました。

摂食障害になるまでの私

ブランコに乗る女の子の写真出典:we♡it

昔からお菓子やジュースが大好きで、小さいころからおやつをよく食べていました。母親も食べるのが好きな人だったので、一緒によく食べていました。

しかも、母親の作ったご飯は残すとひどく怒られていたので、量が多すぎても毎回頑張って残さずにたべていました。

しかし、小学校高学年あたりから体重を気にするようになり、さらに給食の配膳時にクラスの男の子に「お前はちょっと太ってるから給食は少なめな。」と言われダイエットを決意しました。

私は運動が嫌いなので、カロリーを消費して痩せようという気にはなれず、またどこで聞いたのかは覚えていませんが、食事量を減らすのが一番手っ取り早く痩せれるという噂を耳にし、食事制限ダイエットを始めました。

中学生の頃はなかなかダイエットは思うようにいかず痩せることができませんでしたが、高校に入ってからは食事量を徐々に減らせるようになっていきました。

それまで使っていたお茶碗を小さいものに買い換えたり、スプーンで食べた方が食べやすいものも箸で食べるなどしていました。

ですが、食事量を減らしているにもかかわらず、体重は減ったり増えたりを繰り返しながら平行線をたどり、しまいにはダイエットを始めたころより増えてしまいました。

なかなか体重が減らないことに焦りを覚え、気がつけばおなか一杯ご飯を食べることに罪悪感を抱くようになっていました。

でも、毎日の食事制限で常におなかがすいていた私は、ついに食欲に負けておなか一杯夕ご飯を食べてしまいました。

そのときふと、「吐いてしまえば大丈夫なんじゃないか。」という考えが浮かび、口に手を突っ込んで食べたものを吐き出しました。

すると、あれだけ減らなかった体重が減っていて、これなら痩せれる、と思ってしまったのです。

気づいたときには過食嘔吐に

氷の写真出典:we♡it

吐いたあとに、ネットで情報を調べ、自分がやっていることは普通食嘔吐だということを知りました。

経験談もいくつかあり、「癖になってやめられなくなる」と書いてありました。

ですが、私はなぜか「自分は絶対に大丈夫。」だと思っていました。

今思うと、なぜそう思ったのか自分でもわかりません。

始めて吐いた次の日、私は昼ご飯も吐いてしましました。

一度おなか一杯になっても太らないという経験をしてしまった私は、もうすでに吐くことがやめれなくなってしまったのです。

そして、毎食吐くことが癖になってしまった私は、どれだけ食べても吐いてしまえば太らないという安心感と吐くせいで満たされない空腹感とで、たくさんのご飯を食べては吐くようになりました。

これが過食嘔吐の始まりでした。毎日過食嘔吐をして、体重は4キロ落ちました。

しかし、食事制限の時と同じように、なぜか体重が徐々に増え始め、5キロ増えてしまいました。

過食したあとに、とても強い眠気に襲われてそのまま寝てしまい、起きてから必死になって吐こうとしたり、吐いたあとに体がだるくてどうしようもなくなったり、血糖値の関係で手の震えが止まらなくなったりしていました。

食事は毎日、1日に3回とっていたので、1日3回苦痛を味わうという恐ろしい日々が続きました。

拒食と過食嘔吐

女の子の写真出典:we♡it

吐いても食べれば太るようになってしまった私は、太ることが許せず、1日1食プチトマト1個、というように食事量を極端に減らすようになりました。

そしてどんどん体重を減らしていきました。この頃は、体重へのこだわりが強くなり、食事の前後、排泄の前後、入浴の前後など、ことあるごとに体重を量っては一喜一憂していました。

そして、嫌いだったはずの運動もするようになり、ひたすら家の階段を上り下りしたり、縄跳びをしたり、腹筋などの筋トレをしては体重を量る、という毎日を送りました。

体は飢餓状態になっていたようで、生理は来なくなり、疲れやすくなり、夜はおなかが空いてなかなか眠れなくなりました。

食べ物のことで頭がいっぱいになり、ほかのことを考えられない状態でした。

それなのに、周りの人から食事を勧められるとものすごく怒っていました。「こんなに必死になって我慢しているのに食べろと言ってくる奴は敵だ」と本気で思っていました。

そして他人と一緒に食事をするのが苦痛になり、何かと理由をつけては断るようになりました。断り切れない時は、思いっきりたくさん食べ、帰ってから吐いていました。

空腹を通り越して飢餓状態になっていたので、自分の意志では食べることをやめられませんでした。

吐いたあとは、体中がむくんでしまい、立つだけで水分が足のほうへ移動するのがわかるほどでした。

顔はむくみのせいで丸くなり、体は痩せているのに顔だけ太っているように見えました。

それでも満足できず、「もっと痩せたい、さらにもっと。」と思うようになっていきました。

過食嘔吐をする人は手に吐きダコができる、というのをネットで調べた時に見かけたので、吐きダコができないよう慎重にのどに手を突っ込んでいました。

胃液臭さが手に染み込まないようにゴム手袋をつけたりもしました。

嗚咽反応は日に日に弱くなり、最初は指1本でよかったのが最終的には親指以外全部突っ込んでもなかなか吐けなくなっていました。腹筋吐きができるように腹筋を鍛えたりもしました。

ネットで過食嘔吐について調べ、吐きやすい食べ物や食べる順番、吐き残しがないようにするための吐き方などの知識を蓄えていきました。

最初にゼロカロリーゼリーやワカメやこんにゃくを食べて「底」を作り、次に自分が吐きやすいと思う食べ物をどんどん食べました。

食べるというより、胃に流し込むといった方が適切かもしれません。そしてアイスや牛乳でもどしやすいようにし、吐いていました。

吐き残しがないように、吐くときはぬるま湯を2リットルほど用意して、出なくなるまで吐いては500ミリリットルずつぐらいぬるま湯を飲み、また吐くというのを繰り返して、吐き出すものが無色透明になるまで続けたりしました。

そのせいでむくみは更に悪化していきました。

やめようと思ったきっかけ

女の子の写真出典:we♡it

体重を減らすことに幸福感を感じるようになっていた私は、こんなつらい生活をやめたいと思う反面、「痩せていない私には価値がない。」と思い込んでいました。

しかし、高校の担任の先生に、「育ち盛りなんだからちゃんと食べたほうがいいよ。」と言われ、拒食時々過食嘔吐というような食生活から毎日過食嘔吐をする食生活に戻りました。

そして親からも、「こんなに細いのはみすぼらしい、ちゃんと食べなさい。」と言われ、大量のご飯を残さずに食べ終わるまで見張られるようになりました。

私自身の心配ではなく、世間体を心配してのことでした。

こんな親の態度にもう色々と疲れてしまった私は、「ダイエットはもうやめよう。」と決め、吐くことをやめました。

そして過食に

女の子の写真出典:we♡it

もうダイエットをやめようと決めた私は、普通の量のご飯を食べ、体重にとらわれることなく普通の生活を送ろうと思っていました。

ですが、飢餓状態になっていたため、自分の意志では食事量をコントロールすることができず、満腹感もわからなくなってしまっていたため気持ち悪くなるまで食べては疲れ切って眠る、という毎日を送りました。

まわりから見てもわかるほどどんどん太っていき、1番最初にダイエットを始める前よりもかなり重い体重になってしまいました。

ご飯を食べたあとは、太ももやおなかなどの皮膚の下から脂肪が虫のようにうごめきながらわいてくるような気がしてとても気持ち悪かったです。

甘いものを食べたいという欲求が抑えられず、安いシュークリームやエクレアを一日に十数個食べるようになりました。そのせいで湿疹ができ、とてもしんどい思いをしました。

摂食障害の原因と親子関係

女の子の写真出典:we♡it

私は、自分がなぜ摂食障害になってしまたのか原因が知りたくて、ネットや書籍で必死になって調べました。

摂食障害の原因は、わたしのようにダイエットでなる人がほとんどらしく、ほかにはストレスや低血糖症が原因でなる人がいるようです。

また、成長したくないという思いからなってしまう人や、愛情や自尊心が不足していてなってしまう人もいるようです。

愛情や自尊心が不足している人は、とくに母親との関係があまり良くない人が多いらしく、私も少しそれに当てはまります。

私の母親は過保護で、小さいころから「あれはダメ、これはダメ。」と私に言っていました。

また、「親の言うことは絶対。」と言われて育てられてきたので、高校生までは知らず知らずのうちに親の言う通りの人生を歩んでいました。

しかし、私が「これはもしかするとおかしいのかもしれない。」と気づき始めたぐらいから、母親との関係が悪くなり始めました。

母親は、何としてでも今まで通り私が素直に親の言うことを聞くように、口うるさく小言を言うようになりました。

私は、自分の意志を持つことを否定されているような気がして、おかしいと思いつつも黙るようになり、母親とあまり会話をしなくなりました。

自分の身の回りのことで自分の思い通りにならないことがたくさん増えていき、ダイエットをきっかけに「体重だけでも自分の好きなようにできたら…...。」と思い、ダイエットにのめりこんでいきました。

私の母親は太っていて、そのことにコンプレックスを抱いているようで、

「あんたを生んだから私は太ったんだ。」

「あんたを生むまではこんなに細かったんだから。」

とよく言われていました。

母親は自分が常に悲劇のヒロインでなくては気が済まない性格のようで、いろいろ気を使いました。

母親との関係は今でもギクシャクしたままで、なかなかうまくいきません。

今の私

女の子の写真出典:we♡it

摂食障害になってから数年たった今では、体は飢餓状態ではなくなりましたし、過食をすることも、太るのが嫌で嘔吐をすることも、食事をとらなくなることもなくなりました。

食べることへの罪悪感もなくなりました。

しかし、今でも満腹感がなかなかわからず、苦しくなるまで食べてしまったり、少しの量で満腹になったように感じたりしてしまいます。

また、食べ過ぎて気持ち悪くなったせいで吐いてしまうことがあります。

摂食障害になり、私は老化しました。

シミがたくさん増え、白髪も増え、血圧や体温が下がりました。

そしてなによりつらいのが、記憶力が悪くなったことです。

摂食障害はまわりからみて治ったように思えても、実は表面的に問題が出てこなくなっただけで、根本はなにも変わっていない、ということがあります。

一度歪んでしまったボディーイメージはなかなかなおりません。

自分は太いんだ、と思い続けていれば、なにか些細なことをきっかけに、また摂食障害をぶり返してしまうかもしれません。

私は病院には通いませんでしたが、摂食障害に詳しい病院を調べてちゃんと診てもらえばよかったなと今更思っています。

いつか、また摂食障害になってしまうのではないか、また、満腹感などはどうすれば正常な状態に戻るのか、素人の私ひとりではわからないことだらけです。

それに、大学や会社でうけた健康診断では、毎回中性脂肪の低さや甲状腺のことで再検査をするようにという結果が出ます。健康面での不安も残ったままです。

そして、胃酸のせいで知らない間に歯がボロボロになってしまったらしく、今でも歯医者に通っています。すぐに虫歯ができたり、かぶせものがとれたり…...。

保険を適用してもらっても治療費はなかなかバカになりません。

私はこれだけ色々とダイエットでやらかしてきましたが、まだ痩せるのを諦められずにいます。

でも、失敗しながら色々と学びましたので、今では食事制限ではなく筋肉をふやし、基礎代謝をあげ、太りにくい体づくりをしています。

筋肉は脂肪よりも重たいので、体重は増えてしまうかもしれませんが、大事なのは体脂肪率の方なのかなと、最近は思っています。

自己流なので、なかなか思うようにうまくはいきませんが、地道にコツコツと努力していこうと思っています。

拒食症のことをうらやましがる人がいるようですが、拒食症になったってなにもいいことはありません。

そして、拒食症と過食症は症状は正反対であれど起こる原因は同じです。私はそれを身をもって体験しました。

拒食症をうらやましがる人は、摂食障害になってしまう危険が高いとおもわれますので、十分気をつけてください。苦しい思いしかしません。

どうか、この記事を読んでおなじような苦しい思いをする人が減るよう、そして、今現在苦しんでいる人たちと少しでも苦しみを分かち合えたらなと思います。

そして、ほんの少しでいいので、心の支えになれたら幸いです。

written by パン屋

Top image via Weheartit

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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