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2016年11月24日 更新 | 10,007 views

アトピーの苦しみは本当に辛い......。母にもわかってもらえず、ひとりで苦しみに耐えた毎日[体験談]

アトピー体質の私は小さい頃からいつも手が痒くて辛い思いをしていました。同級生の男子やや見ず知らずの他人にまで「すごい手」と驚かれることは珍しくありませんでした。大人になるまで「これはもう治らない」と半ば諦めていたとき、あるきっかけでだいぶ改善されたのです。そんな私のこれまでの経験をお話していきます。

空に手を挙げる出典:We heart it

私の家族は、私と妹がアトピー持ちでした。

アトピーって、大したことなさそうでも、かなり辛いんですよね。

そしてその苦しみを、あまり人には分かってもらえない苦しさがあります。

私が30年間苦しんで、そしてその苦しみから抜け出すまでの日々をお伝えいたします。

小さな頃から手が痒かった......

手に留まるチョウチョ出典:We heart it

私が小さな頃から、突然手が痒くなることがありました。

子供だったので、どうしてかは分かっていませんでしたが、手が痒くてたまらなくなり、よく掻きむしっていました。

また私の妹も同じような体質で、2人で手を真っ赤にしていたのです。

私達の父親も、時々手が痒いと言っていたので、父方からの遺伝だったのかもしれません。

しかし、アトピーを持っていない母親には、この苦しみをなかなか分かってもらえませんでした。

手が痒いと伝えても

「じっとしていれば治るよ」

と言われてしまったのを覚えています。

子供心に「じっとしているのが辛いのに......」と思って、しょんぼりと部屋に戻って、そして手を掻いてしまっていました。

本当はそれがまずいことだったのですが、子供の私にはわかりませんでした。

大人でしたがアトピーのことを全く知らない母親も、分かっていなかったと思います。

どうして時々手が溜まらなく痒くなるのかな......そう思うと、気分がどんよりとしてしまったのです。

手が痛くて洗い物ができないよ!

階段に寝転ぶ少女出典:We heart it

今でこそ、アトピーのことは色々知られるようになりましたが、私達が子供の頃には、アトピーに対して本当に理解がなかったと思います。

まわりの人にも、何となく手が荒れているくらいに思われていたようです。

しかし、平気な顔をしているようで、実はその痒さは相当なものだったのです。

私や妹は、どうも脂っこい料理を食べたりすると、アトピーがバーッと出ていました。

そして料理を作ってくれる母親は、アトピーに対して無関心でした。

子供達が手が痒がっていることに対して、首をかしげるくらいで、病院にも連れて行ってくれませんでした。

当時は情報が少なかったということもありますが、とても悲しかったのを覚えています。

特に辛かったのは、洗い物ができなくて怒られたことです。

手が痒くて、そしてかきむしっているので、洗い物をするために手を濡らすのが溜まらなく痛かったのです。

洗剤だけでなく、手が水に塗れるだけでもピリピリと手が痛みました。

しかし、アトピー症状に苦しんだことのない母親は、いくらそれを説明しても、分かってもらえず

「さぼりたいだけじゃないの?」

と言われて、本当にこの人は実の母親か!と、イライラした気持ちを抱えていました。

「お手伝いを怠けちゃいけないよ」の言葉でキレてしまう

下唇を噛む少女出典:We heart it

私が中学生になった頃、法事で親戚一同が集まることがありました。

私や妹も、久しぶりに会った従妹達とおしゃべりしたりして、楽しく過ごしていたのです。

そんな時、親戚のおばさんが近づいてきて、話しかけてきました。

最初は「元気?」なんて言ってくれていましたが、そのうち

「お家でお手伝いしないんだって?」

と聞いてきました。

内心「えっ?」と思いながら

「一応お手伝いしてます」

と返事したところ、おばさんは

「お母さんに聞いたよ、手が痛いなんていって、洗い物もろくにしないんだってね。」

と言うのです。

そしてトドメの一言である

「お手伝いを怠けちゃいけないよ」

という言葉を発しました。

その言葉を聞いたとたん、真っ白になっていた頭に、今度はカァっと血が上ったような気がしました。

手が痛いと言っているのに、それを分かってくれない!そんな怒りがふつふつと湧いてきたのです。

親戚のおばさんに色々話した母親にも腹が立ちましたし、事情を知らないのに、口だしをしてくるおばさんのことも、その時から大っ嫌いになりました。

あまりの怒りに体が震えそうになりましたが

「怠けてません!」

と言い返して、その場を立ってしまったのです。

どうせ分かってもらえないなら誰にも話さない

風の強い日出典:We heart it

おばさんに失礼な口を聞いたということで、その後両親からは随分と叱られました。

しかし、私は心の中で

「いくら説明しても分かってもらえないなら、もう誰にも話さない!」

という気持ちになっていたのです。

その方が、ずっと気分は楽でした。

そのまま中学3年生になって受験が近づくと、お手伝いどころではなくなり、洗い物で家族が揉めることもなくなりました。

ただ、今度は私に代わって妹が洗い物をやるように言われているのがかわいそうでした。

でも、妹もいくら手が痛いと言っても、それを分ってもらえることはなかったのです。

そうやって大人になるまで、アトピーに対して治療らしい治療はしていなかったのです。それでも何とか騙し騙ししながら、手をかばって大きくなりました。

手が汚いから恋人も作れない......

隣同士で座るカップル出典:We heart it

アトピーが出てしまった手は、痒いだけでなく、皮膚がボロボロという感じになってしまって、見ている自分でも気持ちが悪くなりました。

ただ、アトピーが出る時と出ない時があります。

その違いは何だろう......?と思っていましたが、答えは見つかりませんでした。

時々痒くなって、そしてそれを我慢しきれないで掻いてしまう、そうすると手が荒れる、なんて厄介なんだろうと思います。

しかしそう思いながら、具体的な治療をしようとは全く考えませんでした。

それは、子供の頃からまわりの大人がアトピーに対して無関心だったからです。

いくら痒いと言っても、その苦しみは分かってもらえなかったので、言うだけ無駄と思っているところがありました。苦しいけれど、でもその苦しみから抜け出すための努力をする気にはなりませんでした。

もう一度「大したことないでしょ」みたいな態度をとられたら、辛いし腹が立つので、黙っている方がらくだったのです。

また、大学生の頃になると、彼氏が欲しいと思うようになりましたが、

この手で彼氏と手を握るの?

と考えてしまって、どうしても臆病になっている自分がいました。

ある時、同級生の男子に

「なに、その手?すげー!」

と言われてしまって、恥ずかしくてたまらなくなりました。

本人に悪気はないのは分かっているのですが、心が傷ついてしまって、しばらく立ち直れないほどでした。

そして

「私だって好きでこういう手になったわけではないのに!」

と、怒りも感じていたのでした。

こんなに手が汚いと、恋人を作ることもできない......そう思ってため息をついていました。

「でも、この手を見せるくらいなら、恋人はいらないかも」

そう思うくらい、自分の手がコンプレックスになっていたのです。

痒くてイライラするとさらに痒くなる!

海でパシャパシャ出典:We heart it

大学生活も終盤に入って、就職活動をするようになると、色々ストレスが溜まるようになりました。

また、就職活動中は簡単に食事をすませるために、街中のコンビニやファストフードを利用していました。

暑い中、企業回りをしながら、途中にハンバーガーをつまんで何とか空腹を押さえる......そういう毎日を送っていると、手が痒くなってたまらなくなりました。

ある日いつものようにハンバーガー屋さんで食べ終わった後、手が痒くて掻いてしまっていたら、近くのカップルの話し声が聞こえてきたのです。

「見て、あの手すごいね」

と、私のことを話していました。

私の心はものすごくイライラして「うるさい!ほっておいて!」と言いたくてたまらなくなりました。

実際に口にしなかったのは、ギリギリでブレーキが効いたからです。

しかしその分手を掻きむしる方がひどくなってしまったのです。

なんと、血が出るまで手を掻きむしってしまい、それを止められません。

自分でも異常だなと思うのですが、ストレスのせいもあって、その行為をストップすることができませんでした。

「搔きむしったらダメ!その分手のダメージが大きくなる」

それが分かっていても、もうどうにも止まらないのです。

イライラして、私はその後ずっと手を掻きむしってしまいました。

就職活動中でストレスは溜まり、手は痒いし、それをまわりの人に笑われる......まさに悪循環です。

しばらくすると冷静になって、自分の手を見てガックリするのですが、

いったいどうしていいのやら......

という感じでした。

外国人の先生に「その手は治るよ」と言われる

虹が写る手出典:We heart it

私が社会人になって就職したのは旅行関係の会社でした。

その関係で、海外に行くことも多くなりました。

就職して数年した頃、仕事でスイスに行ったのです。

そして、それがアトピーを治すきっかけとなったのです。

その時滞在したのが、ウェンゲンという山の中の村でした。

そして夜、体調を崩したお客様の付き添いで病院に行った時、お客様の治療を終えた医師が、私の手を見て

「その手痒そうだね」

と言いました。

その時ちょうど私の手はアトピーが出ていて、少し掻きむしっていて、見た感じも痛そうでした。

内心「恥ずかしい......」と思いながら

「はい」

と頷くと、その医師は

「その手は治るよ」

と言ってくれたのです!

突然そんなことを言われて、私はビックリしてしまいました。

しかし、手のかゆみに気が付いてもらえたこと、そして「治るよ」と言われたことが、とても嬉しくありがたかったです。

「日本で医者に行ったことがある?」

と聞かれて「NO]というと

「じゃあ、脂っこい食べ物とハンバーガーみたいな食べ物はやめなさい」

と言ってくれました。

その時私は「アッ!」と気が付いたのです。

そういえばいつも、脂っこいものを食べると、必ず手が痒くなっていたのです。

そうか、私の手のアトピーは食べ物も影響していたのか!と、まさに目からうろこが落ちたような気がしました。

そして、治ると言われたことがとても嬉しく、心にポッと灯りがともったような気がしたのです。

スイスの医師の言葉ひとつで、こんなに気持ちが明るくなるなんて、何だかマジックに欠けられたようです。

「私のアトピーは治るんだ~」と、ホッとするような、ウキウキするような、ふたつの気持ちが入り混じっていました。

脂っこい食べ物とジャンクフードをストップする

緑黄色野菜出典:We heart it

日本に帰った後、脂っこい食べ物をストップしてみました。

また、ジャンクフードも一切ストップしてみたのです。

すると、手が痒くなるということが少なくなりました。

逆に、飲み会などで脂っこいものを食べると、ばっちり手が痒くなります。

アトピーの原因は様々ですが、私は脂の取りすぎが原因だったのか、と思いました。

また、勇気を出して皮膚科へ診察を受けに行ってみました。

そして私の手の状態を見た先生は

「あー、こりゃアトピーだね」

とつぶやいて、生活における注意点と、そして薬を出してくれました。

「ステロイド剤は即効性があるけれど、それだけでは治らないから、よっぽど手が痒い時にだけ使いなさい」

そう言ってくれた先生は、神様みたいに思えました。

そしてお薬はお守りみたいな感じで

「何かあってもこの薬を塗れば乗り切れる!」という気持ちになったのです。

そのせいか、結果的にはその薬はほとんど使いませんでした。後からわかったのですが「アトピーを治さなくては!」という気持ちが強すぎると、それが逆にストレスとなってしまって、アトピーにも良くないそうです。

ともかく私の手が痒くなる原因が分かって、ともかくホッとしました。

ほんのちょっとのきっかけで辛いことはなくなる

麦わら帽子の女の子出典:We heart it

私のアトピーは、多分それほど重症ではなかったのだと思います。

しかし、子供の頃から手が痒いのが辛くて、そして手が荒れているのがコンプレックスでした。

手を目立たせたくないので、どうしてもマニキュアを塗ったりリングをするのを避けてしまっていたのです。

今でも、全く痒くならないわけではありません。

しかし、食べ物に気を付けるだけで、ずいぶんと良くなることが分かって、対処法を知りました。

それだけで、私の気持ちは明るくなったのです。

アトピーに理解のなかった母親は、脂っこいものを食べない私を見て頭をひねっていますが、分からない人にはこの辛さは分からない、そう思うようにしています。

それよりも、自分自身を上手にガードして、アトピーに振り回されないような毎日を送りたいと思いました。

手が痒いと、1日中そのことばかり考えてしまって、とてもしんどいのです。

でも、今はコントロールする方法が分かりました。

完全にアトピーを治すことはできなくても、アトピーと共存していくことはできるはずです。

上手にアトピーが出ないように生活を工夫して、そして何とかしんどい思いはしないようにやっていこうと思っています。

written by とけいのき

Top image via Weheartit

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