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2016年11月28日 更新 | 799 views

どうしても自力で痩せられない…なら、肥満外来で安全にダイエット!

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香が監修しています。

肥満外来とは、肥満解消を目的とした診療項目。医師や栄養士による正しい減量指導を受けることが可能です。肥満外来はおもに食事療法と運動療法を基本に、必要に応じて薬物療法を行うことも。また、高度肥満に悩む人の最終手段として、胃バイパス術などの肥満手術もあります。

ダイエットを繰り返してもなかなか痩せられない……

肥満のせいで体調が悪い気がする……

そういった人は、肥満外来を受診して医療機関ならではの減量プログラムを受けたほうが良いかもしれません。

肥満度が高い人は、病気にもなりやすいのです。

肥満外来では医師による肥満治療が受けられる

ベッドに寝そべる女の子出典:we heart it

肥満外来とは、医師の指導のもとで肥満の改善・治療を行う診療科目のことです。

医院によっては「ダイエット外来」や「メディカルダイエット外来」といった名称のこともあります。

肥満外来で診療の対象となるのは、医学的に肥満と分類されるBMI値25以上の人です。

BMIは身長と体重で割り出す肥満指数

BMI(Body Mass Index=ボディマス指数)とは、体重と身長から割り出す、肥満度の目安となる数値です。

BMIの算出方法は、体重を身長の2乗の数字で割るというもの。

身長はセンチ単位ではなく、メートル単位ということに注意しましょう。

BMI=体重(キロ)/身長(メートル)の2乗

例えば、身長155センチ・体重65キロの人であれば、65キロ÷(1.55メートル×1.55メートル)=約27なのでBMIの値は「27」です。

BMIの算出方法は世界共通ですが、数値による肥満の区分は各国によって異なっており、日本肥満学会では以下のとおりに基準が定められています。

日本肥満学会の定めるBMIによる肥満基準(2000年改訂版)

  • 18.5未満:低体重(痩せ型)
  • 18.5以上〜25未満:普通体重
  • 25以上〜30未満:肥満(1度)
  • 30以上〜35未満:肥満(2度)
  • 35以上〜40未満:肥満(3度・高度肥満)
  • 40以上:肥満(4度・高度肥満)

実は日本人は太りやすい人種

日本人や中国人にはスリムな人が多いため、「アジア人は欧米人よりも太りにくい」というイメージを持っている人が多いかもしれません。

ところが意外なことに、モンゴロイド(黄色人種)は、他の人種よりも太りやすい遺伝子を多く持つことが分かっています。

しかも白人に比べて、肥満から糖尿病を発症するまでの期間が短いことも特徴です。

そのためBMI値の高い人が肥満外来を受診することは、将来の生活習慣病の予防につながります。

肥満外来を受診するメリット

ハート形のキャンディーを持つ女性の写真

肥満外来では、内科医のほか栄養士や臨床心理士などが連携した総合的なサポートのもと肥満治療を進めていきます。

そのため、自己流のダイエットやエステサロンの痩身プログラムにはないメリットを享受することが可能です。

病気にともなう肥満かどうかがわかる

肥満外来で治療を進める前に、まず行うのが健康状態の検査です。

何らかの体調不良を感じている場合、肥満が原因の症状なのか、そうでないかをきちんと確認してから肥満治療を進められます。

医師や栄養士の指導で正しい減量ができる

ちまたには様々なダイエット情報があふれていますが、体に負担を掛けるような間違った方法も多く紹介されているのが実情です。

肥満外来では、医師や栄養士の的確な指導による正しい方法で減量に取り組めます。

精神面でのサポートを受けられる

肥満に悩む人の多くが何らかのストレスを抱えていることが多く、肥満治療中には思うように体重が落ちずに辛さを感じる時期もあります。

肥満外来は臨床心理士と連携しているので、心身ともにサポートを受けられます。

必要に応じて薬の処方を受けられる

肥満外来では食事指導や運動指導のほか、必要に応じて肥満治療薬の処方を受けられます。

薬の処方には医師の処方箋が必要でエステサロンなどで購入することはできませんから、医療機関ならではのメリットです。

肥満外来はこんな人におすすめ

女性のヒップの写真出典:We Heart It

肥満外来の治療で減量効果が期待できるのは、どのような人なのでしょうか。

孤独に弱い・心が折れやすい

自己流で行うダイエットは孤独な戦いになることが多く、「少しくらい食べても良いよね……」「今日は運動したくないな……」という誘惑に、つい負けてしまう人もいるはず。

肥満外来では医師や栄養士とともにチームとなって治療を進めるため、大きな励みや支えとなり、誘惑に負けずに頑張ろうと言う気持ちが湧くでしょう。

指示されたことは徹底して行える

肥満外来では医師の的確な指導を受けられますが、「病院に行けば必ず痩せる」「薬さえ飲めば楽に痩せる」というわけではありません。

「食事制限をしたくない・運動したくない」と考える人は、残念ながら肥満外来を受診しても効果が期待できないでしょう。

肥満外来は「医師の指示されたことは頑張れる」、そんな人に適しています

指導された内容を最初から完璧にこなすのは難しいでしょうから、医師や栄養士に相談しながら根気よく治療に取り組みましょう。

定期的に通院できる

肥満外来での治療は月に一度の診療が基本となるので、定期的に通院できることが前提となります。

医院の所在地が通いやすい立地かどうかもポイントとなるでしょう。

脂肪吸引手術を受けたくない

肥満外来では生活習慣の改善によって肥満を解消するため、原則的に外科手術は行いません。

美容クリニックで行っている、脂肪吸引手術や脂肪溶解注射などの施術に抵抗がある人におすすめです。

肥満外来で行う治療法とは

聴診器の写真出典:We Heart It

肥満外来では「食事療法」「運動療法」を基本に、必要に応じて「薬物療法」を組み合わせて行います。

食事療法

栄養士による食事バランスガイドが作成され、体質や生活に合わせた栄養指導が行われます。極端な食事制限を指導されることはありません。

また、治療期間中は毎日の食事内容や時間を細かく記録し、次回通院の際に報告します。

運動療法

運動能力の測定結果によって、体力に応じた運動プログラムが作成されます。

ただ単に運動量を指示されるだけではなく、より効果的な運動法の指導を受けることが可能です。

病院によっては提携スポーツジムを利用できる場合もあります。

薬物療法

肥満外来では原則的に食事指導や運動指導によって生活習慣を改善をしていきますが、どうしても食欲が抑えられない人を対象に内服薬の処方も行っています。

肥満治療薬の一例

  • サノレックス:食欲を抑制する内服薬・厚生労働省承認済み
  • ゼニカル:脂肪の吸収を阻害する内服薬・アメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)承認済み

このほかに、漢方を処方する肥満外来もあります。

ただし薬は肥満そのものを治療できるわけではなく、長期にわたって飲み続けることもできません。あくまでも治療を進める際の補助ということを忘れないようにしましょう。

肥満外来の診療の流れ

医師と患者の写真出典:We Heart It

肥満治療の詳細なプログラム内容は病院によって異なりますが、おおまかな診療の流れを見ていきましょう。

問診および各種検査

初回の診療では、血液検査・尿検査・レントゲン・筋肉量などの測定を行い、肥満治療を行っても問題がないか、ほかに病気の症状がないかを確認します。

また、問診によって過去の病歴や生活習慣などのチェックを行います。

減量プログラムの作成

食事内容の分析や生活パターンから問題点を明らかにし、身体機能や個人の性格などを考慮したうえで、個別の減量プログラムが作例されます。

定期的に通院および指導

減量プログラムに従い食事や運動の内容を毎日記録し、月に1〜2回の通院で指導を受けます。

目標の達成具合によっては、減量プログラムの内容が変更されることも。

通院時の面談以外にも、メールサポートに応じている病院もあります。

6か月後にふたたび各種検査

治療を始める前と同じように各種検査を行い、肥満治療によって体にどのような変化があったかを確認します。


病院によっては、肥満外来の初診の際に肥満遺伝子検査を行うこともあります。

肥満遺伝子検査とは

友達が成功したダイエット法を真似したのに、まったく効果が出なかったという人もいるのではないでしょうか。

人間はひとりひとり遺伝子が異なり、肥満の要素もそれぞれ違います

そのため同じ物を食べて同じ量の運動をしても、同じように体重が変化するわけではないのです。

肥満遺伝子検査を行うと、自分がどんな原因で太りやすい体質なのかが分かります

甘いもの(糖質)で太りやすいタイプ・タンパク質で太りやすいタイプ・脂質で太りやすいタイプなどが分かれば、より的確な栄養指導を受けることができるのです。

肥満外来でかかる費用・期間

掛け時計の写真出典:We Heart It

肥満外来では短期間に急激に体重を減らすのではなく、時間を掛けて地道に生活習慣を改善します。

通院期間は医院によって異なりますが、およそ半年ほどを目安と考えると良いでしょう。

肥満外来の最終目標は「自己管理」

肥満外来では、目標体重になった時点で治療が終わるわけではありません。

生活習慣を根本から改善し、最終的には肥満外来に通わなくても体重が維持できるようになることを目標としています。

費用はどの程度かかるの?

肥満外来の減量プログラムの内容はそれぞれオーダメイドとなるため、単純な費用の比較は難しいのですが、全額自己負担の場合でひと月あたり1〜4万円ほどが目安です。

さらに肥満治療薬が処方される場合には、ひと月あたり1万円ほど掛かるでしょう。

肥満治療に掛かる費用は決して安いものではありませんが、生活習慣を改善によって食費が大幅に削減できたり、将来的な成人病の予防にもなるので、長期的にはかえって生活コストが下がります。

肥満外来で保険は適応されないの?

健康診断でメタボリック症候群と指摘されたことのある人や、肥満による症状が現れている人は、健康保険の適応対象となる可能性があります。

下記の持病がある場合には、保険適応となる可能性が高いといわれます。

肥満症の診断基準に必須となる合併症

  • 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  • 脂質代謝異常
  • 高血圧
  • 高尿酸血症・痛風
  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  • 脳梗塞(脳血栓・一過性脳虚血発作)
  • 睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  • 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)
  • 整形外科的疾患(変形性関節症・変形性脊椎症・腰椎症)
  • 月経異常、妊娠合併症(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、難産)
  • 肥満関連腎臓病

健康状態に大きな問題がなくても肥満外来の受診は可能ですが、全額自費による診療となります。

ただし病院の方針によってはすべての肥満治療を自費診療としている場合もあるので、ウェブサイトや電話で確認しておきましょう。


次の章では、肥満外来での治療ではどうしても痩せられなかった人向けの、最終手段をご紹介します。

肥満治療の最終手段、肥満手術とは

ワークアウト後の女性出典:we heart it

肥満手術とは、内科的治療(食事療法や運動指導)だけでは効果がほとんど見られない人や、体重がありすぎて体がうまく動かせない人を対象とした外科手術です。

肥満外来を受診して内科的治療を行わずに、すぐに手術を受けることはできません。

肥満手術の対象になる基準

肥満手術は、肥満治療の最終手段です。

肥満が命にかかわる人を対象とした手術のため、BMIがそれほど高くない人が美容目的で手軽に受けることはできません。

肥満手術の対象と診断される目安は、「高度肥満」に分類されるBMI値35以上です。

肥満手術の内容

肥満手術は食物の摂取量や栄養の吸収を物理的に抑制するために、胃の一部を切除したり小腸へのルートを変える手術です。

美容クリニックで行う脂肪吸引手術や脂肪溶解注射などとはまったく異なります。

肥満手術にはいくつかの種類がありますが、日本でおもに行われているのは以下の4つです。

  • 胃バイパス術(胃を上部で切り上部を小腸に直接繋げ、残った胃を小腸の途中へ繋げる)
  • 胃バンディング術手術(胃をバンドで締め付ける)
  • スリーブ胃切除術(胃を9割以上切除して細い筒状にする)
  • スリーブ・バイパス術(スリーブ術とバイパス術の両方を行う)
肥満手術の術式出典:適応・術式|東邦大学医療センター佐倉病院 糖尿病・内分泌・代謝センター

現在このなかで保険適応の対象となるのは、スリーブ胃切除術のみ。

費用は手術内容や入院設備などによって異なりますが、全額自費の場合で150〜200万円ほどです。

有名人では元サッカー選手のマラドーナさんや元力士のKONISHIKIさんが、過去に胃バイパス手術を受けています。

BMIが25以上の人は肥満外来を検討してもいいかも

芸能人やモデルのスリムな体に憧れて、肥満度が決して高くない人が過剰なダイエットに走るのは考えものです。

しかし、BMI値が25を超える人は、将来の健康のためにも一度肥満外来を訪ねてみると良いかもしれません。

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

自己流ダイエットは危険がいっぱいです。まずはクリニックで相談してみましょう。美容クリニックでは、ただ体重を落とすだけでなく、通常のダイエットでは難しい部分痩せが可能です。ダイエット補助薬の処方もできますので、是非一度相談してみてください

NICOLY:)編集部員がメディカルダイエットに挑戦!

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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