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2016年11月24日 更新 | 1,189 views

いくら拭いてもとまらない汗......。多汗症とうまく付き合うために私が見つけたもの[体験談]

小学校6年生になり、東京へ引っ越してきたときに自分が汗っかきであることに気が付きました。転校1日目に、職員室で「汗を拭きなさい。」と指摘されたことで、汗っかきをコンプレックスとして意識するようになりました。これは今でも夢に出てくらい大きなトラウマになっています。

それは小学校6年生の時に、突然始まりました。

5年生の終わりまでは、特に意識していなかったのです。

生まれ故郷の山あいの町で暮らしていた間は、至って普通でした。どちらかと言うと痩せ型でしたし、家族にも汗っかきはいませんでした。

でも父の仕事の都合で春休みに東京へ引っ越して間もなく、自分がひどい汗っかきである事に気づいたのです。

恐らく、直前に迎えた初潮のせいで、体質が変わったのだと思います。

もしくは、元の学校がゆっくり歩いても5分とかからない距離で、汗をかく前に着いてしまう近さだったのに対し、新しい学校までは、かなり急ぎ足で歩いても、20分くらいはかかり、汗をかく時間の余裕が充分にあったので、生まれながらの汗っかきの体質が初めて表に出てきたのかも知れません。

転校1日目の悲劇

目出典:weheartit

私は2人姉妹の末っ子で、年子の姉にベッタリでした。

ところが、姉はその年から中学生となり、さらに運の悪い事に、私の始業式が姉の入学式と重なって、母がそちらに行く事になったので、私はいきなり、たった1人で登校する羽目になったのです。

私の方向音痴を心配した両親が、春休み中に何度か一緒に歩いて道順を教え、わかりやすい地図も書いてくれていたとは言え、不安でたまらず、前日の夜はなかなか眠れませんでした。

そのせいで私は少し寝坊してしまい、いつもすぐにできるポニーテールがその日に限ってなかなか決まらなかった事もあって、予定よりかなり遅れて家を出ました。

雨がしとしと降る、4月にしては蒸し暑い朝でした。

急ぎ足で歩き、時間ギリギリで学校に着いた時は、もう全身が汗びっしょりでした。

髪の毛が額や頬に張り付いているのを気にしながら職員室に入り、クラス担任の所に行くと、中年の女教師が大きな声でこう言ったのです。

「どうしたの?びしょ濡れじゃない?傘、さして来なかったの?」

その瞬間、職員室中の視線が私に集まりました。

恥ずかしさのあまり泣きそうになった私が、無言で首を振ると、

「なに、汗なの?早く拭きなさい!」 と、さらにきつい口調でたたみかけられ、もう涙をこらえる事ができなくなった私は、慌てて手に持っていたタオルハンカチで、顔を拭いました。

涙だけでなく、新しい汗も噴き出して来たというのに、ハンカチはもう既に充分過ぎるほど水分を含んでいたので、全く役に立ちませんでした。

情けなくて悲しくて、私はとうとう声をあげて泣きだしてしまいました。

始業式の時間が迫っていた事もあり、担任は苛立ちを露わにしながら養護の先生に私の世話を頼み、他の教師たちと一緒に職員室を出て行きました。

その朝のシーンは、大人になってからも繰り返し夢に出て来るくらい、大きなトラウマになりました。

ツッコミ無用

ブランコに乗る女の子出典:weheartit

それ以降、少し気温が高かったり、急いで何かをしたりするだけで、季節に関係なく大量の汗をかくようになりました。

みんなが涼しげにしている中で、たった一人汗をかいているという状況が特にイヤで、恥ずかしいと思えば思うほど、体の内側が熱を帯び、拭き取るそばから、また汗が次から次へと噴き出して来るのです。

山あいの町から慣れない大都会にやって来て、環境が大きく変わった事によるストレスも影響していたのだと思います。

幸いクラスメートはみんな親切でした。

汗っかきを理由に、汚い子だと思われたり、いじめられたりする事もありませんでした。

ただ自分たちが全然暑さを感じていない時に、私が大粒の汗を滴らせているのを見ると、驚きを隠せず、「すごい汗だね」とか、「どうして、そんなに汗かいてるの?」などと、言わずにはいられないみたいで、悪気はないとわかっていても、私は毎回傷ついていました。

悩んでいる事を知られたくなかったので、平気なふりをして笑っていましたが、心の中では「お願いだから、汗の事で、ツッコむのはやめて!」と叫び、その瞬間、またドッと汗が流れるのでした。

服選びを工夫

靴出典:weheartit

田舎では紺のブレザー、スカートに白いポロシャツという制服を着て通っていました。

東京に来てからは、通学時の制帽着用以外の規則がなかったので、最初はおしゃれ基準で服選びをしていました。

でもある事をきっかけに、可愛いさよりも汗に焦点を当てて、着て行く服を決めるようになりました。買ってもらったばかりの、ミリタリー調のカーキのコットンシャツを着て行った時の事です。

5月の終わりごろで、朝から、真夏並みの暑い日差しが、ふりそそいでいました。

学校に着いて、ふと昇降口の所の大きな鏡を見た時、自分のワキの下が広範囲に渡って濡れて、そこだけカーキ色が濃く見える事に気づき、びっくりしました。

慌ててお手洗いに入り、ハンカチタオルでワキ汗を拭きましたが、他の所の汗が引いた後も、ワキ汗は止まる事無く、少しずつ常に出続けるのです。

その日は1日中、落ち着きませんでした。

家に帰って、そのシャツを脱いだ時、更なる衝撃がありました。

背中を濡らした汗がそのまま巨大なシミになり、輪郭の3分の2くらいが塩を拭いた白、残りが薄茶色に変色していたのです。

白い部分は洗剤で簡単に落ちましたが、薄茶色の所は一切落ちず、二度と着られませんでした。

それ以来、汗と洋服の関係を真剣に考え始め、自分なりのルールを決めました。

まず木綿のシャツ、ブラウスは、白のみOKとしました。ほかの色の場合、カーキのシャツと同じ事になりかねません。

無地またはワンポイントのTシャツ、ポロシャツは、黒・紺のみOKです。それ以外の色は、汗で濡れると悪目立ちをするからです。

プリントは全体に入っていれば、大丈夫です。ボーダーや、花柄もOKです。

ただ、地色が白、黒、紺以外で、空間が多すぎる物は、やはり汗が悪目立ちするのでダメです。

ベタつく腕も気になったので、夏でもノースリーブや、半袖は避け、7分袖や長袖が中心でした。秋や冬でも、ちょっと暖かかったり、暖房が効き過ぎていたりすると、大量発汗の恐れがあるので、ルールに則った服選びを継続して行いました。

ボトムスは基本、ジーンズでした。 もちろん、足にも汗をかきましたが、さすがに厚手のジーパンにまで染みだす事はなかったです。

とにかく、汗をかいている事を、極力人に知られたくない、それだけでした。

でも、いくら汗の目立たない服を着ていても、何かの拍子で背中をポンと叩かれたりしたら、もうアウトです。

湿った背中に触れた手を見つめる、友達の戸惑った顔を見ると、申し訳なさと恥ずかしさで、いたたまれない気持ちになりました。

油断大敵のスコート

服出典:weheartit

中学生になっても、汗の量は一向に減りませんでした。幸い制服があったので、服の悩みはかなり軽減されました。

部活選びでは、ちょっと失敗をしてしまいました。

友達に誘われるままに入ったテニス部で、1年の秋から試合に出られるようになったのは、とても嬉しい事だったのですが、問題は短いスコートでした。

汗をかいた太腿が直接触れると座面が濡れてしまうので、座る時はいつも極端に浅く腰掛けていましたし、電車やバスの移動は、基本立って行きました。

一度、ダブルスのパートナーのお父さんの車に、乗せてもらった事があります。

11月の夕方でした。

試合が終わってから、少し時間が経っていたので大丈夫だと思ったのですが、暫く走ると暑さを感じ始め、シートを濡らしてしまったたら、どうしよう? お漏らしをしたと思われたら、どうしよう?と、心配になって来ました。

そうなると、ますますダメです。

とりあえず、太腿の下に掌を当てて、直接触れないようにしました。

でもそのうち、全身から汗が出てきたので、度々、首や額、鼻の頭を拭き取る必要も出てきて、落ち着きを失ってしまいました。

ミラー越しに気づいたおじさんが窓を開けてくれて、車内の温度は寒いくらいに下がりましたが、太腿の下の手は、最後まで外せませんでした。

手汗のせいで、シートは若干モワっと湿っていましたが、見た目は何ともなかったので、どうか気づかれませんようにと祈りながら、車を降りました。

その時の私は、かなり挙動不審だったに違いありません。

それ以来、試合の行き帰りは、必ずロングジャージに着替えるようになりました。

気合いでコントロール

階段出典:weheartit

中2の夏休みのある日、なんとなくテレビを見ていたら、某大女優さんが「どんなに暑くて体が汗びっしょりでも、顔だけは気合いで止めているので、全く汗をかかないんですよ」と言っていました。

「気合いで汗を止める?」

私は思わず、そう口に出していました。

もし本当なら、私も是非、その技を会得したいと思ったのです。うまく行けば、顔だけでなく、全身の汗をブロック出来るかも知れないと、期待に胸を膨らませました。

夏休みの前半は、ほぼ毎日その訓練に励みました。

と言っても、具体的な方法は何もわからなかったので、エアコンのない閉め切った部屋で目を閉じ、暑くない、汗をかかない、と呪文のように唱えただけです。

素人の小娘には、難しすぎるチャレンジでした。半月頑張って、諦めました。気合いが足りなかった、と言われれば、それまでです。

虚しくも無駄な時間を過ごしたものです。

同じ年の夏、やはりテレビで、舞妓さんが顔汗をかかないのは、帯をきつく締めているからだという話を聞きました。

体の一部を圧迫すると、その反対側の汗が止まる『半側発汗』という現象を利用したもので、ちゃんと科学的に立証されていました。

顔汗だけでも止まれば、御の字です。

数日後の花火大会で浴衣を着た時、母に頼んで、帯を出来るだけきつく締めてもらいました。

あまりにもきつ過ぎて、歩き方まで、ぎこちなくなりましたが、確かに顔汗は、普段の半分もかきませんでした。

大成功です。

さすがに毎日浴衣を着るわけにも行きませんから、翌日以降は、母が昔使っていた、マジックテープのついた和装用の太いベルトを借りて、Tシャツの上に巻く事にしました。

本当の帯ほどにはきつく巻く事ができなかったせいか、全く効果なしでした。

おまけに汗疹まで出来たので、1日で挫折しました。

制汗スプレー

女の子出典:weheartit

中3になって間もなく、初めてのボーイフレンドが出来ました。

汗臭さを怖れて、制汗スプレーを使い始めたのも、そのころです。

初めて使った朝、背中とワキとブラの中に、これでもか!と言うくらい大量にスプレーして、すぐに制服の白いブラウスを着たら、大きなシミになり、母にこっぴどく叱られました。

昔気質の母は、そんな物は中学生にはまだ必要ない、という考えだったようです。

私は多汗症でずっと悩んでいる事を改めて訴え、なんとか今後も使う事を許可してもらえました。

「自分の匂いを嗅いでみた事ないの?○○ちゃん(私の名前)の汗は、全然臭くないから、そんな心配しなくても大丈夫だよ」

お説教の最後にそう言われて安心した事もあり、1回ごとの使用量は減らしましたが、その時から現在に至るまで、某メーカーの制汗スプレーは、ドレッサーの引き出しに1本、そしてバッグの中にも1本、いつも必ず入っています。

やっとできた彼氏には、2か月あまりで、ふられてしまいました。

理由は敢えて聞きませんでしたが、私の汗のせいだと、今でも思っています。

放課後、肩を並べて帰っていた時、一度だけ、彼が私の頭に手を触れた事がありました。その時、彼がほんの一瞬、顔をしかめたのを、私は見逃しませんでした。

7月の暑い日で、私は頭にもぐっしょり汗をかいていたのです。

ふられたのは、その次の日ですから、間違いありません。

失恋もさることながら、その原因が汗だった事が、さらにショックでした。それから、ますます汗の事を気にするようになって行きました。

そして今思うと、あまりにも無知で恥ずかしいのですが、水分摂取を抑えれば、自ずと汗の量も減って行くに違いないと考え始めたのです。

熱中症についての注意喚起が、まださほどなされていなかった時代の話です。

残念ながら、というか、幸いと言うべきか、この作戦も1日で終わりました。

前日の夜の入浴後から、一切の水分を断ち、朝食もパンだけで、飲み物はなしにして、部活の朝練に出てみたところ、殆ど汗が出ず、喜んだのも束の間、まず足がつり、それから徐々に意識が遠のいて行って、気づいたら保健室のベッドに寝かされていたのです。

あまりにもほろ苦い、保健室デビューでした。

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」

虹出典:weheartit

その夜、父からこんこんと諭されました。

「汗っかきは全然恥ずかしい事じゃないんだよ。気にしないで、堂々としていなさい」

「常に時間と気持ち、両方に余裕を持って、行動するようにしたらどうだ?焦ったり急いだりしないだけでも、汗の量はかなり変わって来ると思うよ」

「汗の事ばかり考え過ぎるから、逆によけい汗が出て来るんじゃないのか?何かに一生懸命、取り組んでいる時は、汗の事なんか、忘れてるだろ? 心頭を滅却すれば火もまた涼し、だよ」

口答えしたい気持ちも多少ありましたが、心配をかけてしまった事を申し訳なく思っていたので、黙って聞いていました。

そして、文字通り、心頭を滅却する勢いで、まずは部活の集大成である区大会に向けての練習に励み、それが終わったら受験勉強に勤しむ事を約束しました。

多汗症との付き合い方

道出典:weheartit

自分で言うのもおこがましいですが、私は比較的、素直な娘でしたので、父の、時間と気持ちに余裕を持って行動する、というアドバイスにも従いました。

もちろん、汗が出る時はやはり出ました。

でも、汗が引くまでに要する時間をあらかじめ用意しておくと、心の落ち着きが生まれるので、焦りや戸惑いによる余計な汗は滅多にかかなくなりました。

結婚してからは、またバタバタと急いだり焦ったりする日が始まりましたが、便利グッズを活用して、どうにか今も、普通程度の汗の量に抑えています。

私のおすすめは、以下の6種類です。

これがあれば安心!という、精神安定剤の役割も果たしてくれています。

ハイテクの涼しいインナー、体感温度を下げる日傘、男性用の汗拭きシート、大きな氷の入る広口のサーモボトル、そして200g程度の保冷剤が2、3個あれば完璧です。

私はまだ使った事がありませんが、半側発汗用のベルトのような物も売られているようです。

汗による衣類のはりつきを抑える柔軟剤も、是非試してみたいです。

これからも、様々な商品が登場するでしょう。

自分に合うグッズの助けを借りて、1人でも多くの人が、特に子供さんが、多汗コンプレックスから解放される事を願っています。

written by TFHカレン

Top image via Weheartit

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