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2016年12月03日 更新 | 867 views

肝臓に脂肪が溜まってしまったら…気になる脂肪肝の治療方法

脂肪肝は、中性脂肪が蓄積した肝臓。治療方法は食事療法と運動療法が基本になります。アルコール性脂肪肝は飲酒を止め、非アルコール性脂肪肝(NAFLD・NASH)は摂取カロリーを減らしましょう。脂肪肝の検査方法には、血液検査・超音波検査・肝生検があります。

健康診断で脂肪肝と診断されてしまった……!

ショックを受ける人も少なくないはず。

脂肪肝は、早期に治療を始めれば、健康な状態に戻すことが可能といわれています。

しかし、脂肪肝を放っておくと思わぬ深刻な病気にもなってしまう可能性も……。

脂肪肝を治療するためには、具体的にどのような治療方法があるのでしょうか?

脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が蓄積してしまった状態

ドーナツ持ちながら体重計に乗る写真

肝臓は、500以上のはたらきを行っている臓器で、主に食べ物から摂取した栄養素の分解や合成をしています。

そんな肝臓に、中性脂肪が大量に蓄積してしまった状態が、「脂肪肝」です。

肝臓の脂肪が10%を超えると脂肪肝と診断

健康な肝臓は、脂肪の割合が全体の3~5%ほど。

しかし、肝臓の脂肪が10%を超えると脂肪肝と診断されます。

また、肝臓の細胞を顕微鏡で観察した際に、30%以上の細胞に脂肪空胞(脂肪による泡状の空間)が見られる場合にも、脂肪肝と診断されることも。

肝臓は「沈黙の臓器」自覚症状はほとんどない

肝臓は多少機能が低下しても、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、「物言わぬ臓器」や「沈黙の臓器」などとも呼ばれます。

肝脂肪になっても目立った自覚症状を感じないため、治療を行わずに放置すると、知らず知らずのうちに病気へと進行することも……

脂肪肝になりやすい生活習慣とは?

白ワインの写真

脂肪肝と診断される人には、生活習慣にある特徴があります。

以下に当てはまる項目がある人は、脂肪肝になりやすいかもしれません。さっそくチェックしてみましょう。

  • 毎日お酒を飲む
  • 甘いものや脂っこいものが好き
  • 食べるのが早い
  • 食事の時間が不規則
  • 運動する習慣がない
  • 極端なダイエットをすることがある
  • 太っている

医学的に肥満と分類されるのは、身長と体重から割り出されるBMI指数の値が25以上の人です。

BMIは以下の式から計算することができます。

BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}

脂肪肝にはいくつかの種類が存在する

パソコンと聴診器の写真

脂肪肝には、いくつかの種類があり、それぞれ原因も異なります。

治療を始める前に、脂肪肝の種類を把握しましょう。

アルコール性脂肪肝

「アルコール性脂肪肝」はお酒が原因で起こります。

お酒を飲むと、肝臓ではまずアルコールの分解を優先するため、脂質の分解は後回しとなり、中性脂肪が蓄積しやすくなるのです。

また、「アルコール自体のカロリーは低いから、おつまみを食べなければ太らない」という考えは間違い。たとえ、お酒以外に何も食べなくても、アルコールを分解する過程で中性脂肪が合成されるため、肝臓に脂肪が蓄積されるのです。

非アルコール性脂肪肝(NAFLD ナッフルディー)

「非アルコール性脂肪性肝」は、飲酒が原因ではない脂肪肝のことで、「ナッフルディー」(NAFLD=nonalcoholic fatty liver disease)とも呼ばれます。

非アルコール性脂肪性肝の原因は、カロリーの摂り過ぎ。太ると体全体に脂肪がつきますが、肝臓にも中性脂肪が蓄積されていくのです。

ナッフルディのうち8割ほどは、細胞の炎症をともなわない「単純性脂肪肝」で、比較的治療がしやすいです。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH ナッシュ)

「非アルコール性脂肪性肝炎」とは、非アルコール性脂肪性肝のうち細胞の炎症を伴うもの。ほかにも「ナッシュ」(NASH=Non-alcoholic steatohepatitis)とも呼ばれます。

非アルコール性脂肪肝炎になる原因は、カロリーの摂り過ぎにプラスして、遺伝的要素や細胞の酸化ストレスなどの要因が関係していると考えられています。

かつては飲酒の習慣がない人の脂肪肝は、症状が悪化しないと考えられていましたが、近年それが間違いだと分かりました。

ナッシュは、単純性脂肪肝に比べて、肝硬変や肝臓がんに進行しやすい傾向があります。

急性妊娠脂肪肝

「急性妊娠脂肪肝」は、妊娠中の女性にごくまれに起きる、急性の脂肪肝です。

急性妊娠脂肪肝になる人はごく稀ではありますが、発見が遅れると母子の命に関わります。

急性妊娠脂肪肝の多くは、妊娠後期の35〜36週頃に起き、ほかの脂肪肝とは違い、嘔吐や倦怠感・頭痛などの自覚症状があることも特徴。

脂肪の代謝異常が原因で、現在のところ予防法は見つかっていません。

治療方法は、妊娠を終了させること。そのため、帝王切開などで出産するのが一般的です。

低栄養性脂肪肝

カロリーの摂り過ぎは脂肪肝の大きな原因ですが、反対に栄養不足によって肝臓に脂肪が蓄積される「低栄養性脂肪肝」もあります。

肝臓から脂肪を排出するはたらきに必要な栄養素が、たんぱく質。そのため、たんぱく質が不足すると、肝臓に脂肪が溜まりやすくなるのです。

また、糖質を極端に制限すると、不足分を補うために筋肉に含まれるたんぱく質を分解して、糖が作られてしまいます。そしてこの場合も、たんぱく質不足から、脂肪が付きやすくなるのです。

脂肪肝を放置して起こる病気とは?

ベッドで寝込む女性の写真

脂肪肝のほとんどは、緊急の治療が必要な状態ではありません

しかし、そのまま放置すると、「脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝臓がん」と、深刻な病気へ進行することも……。

具体的にどんな病気なのか、確認してみましょう。

肝炎

肝炎とは、肝臓が何らかの理由で炎症を起こし、細胞が破壊され肝機能が低下した状態です。

肝炎の原因は様々ですが、肝臓に脂肪が蓄積される過程で細胞が変化し、炎症を起こすこともあります。

肝硬変(かんこうへん)

肝硬変とは、肝細胞が死滅して繊維状になってしまった状態。この状態では、肝臓の機能が果たせません。

本来、健康な肝臓はなめらかな形で柔らかいですが、肝硬変になった肝臓は、ゴツゴツと固く縮んでいます。肝硬変になってしまった肝臓組織は、治療して元に戻すことができません。

アルコール性脂肪肝を放置すると、短期間で肝硬変へ進行しやすいので注意が必要です。

肝臓がん

肝臓にできるがんには、2種類あります。

ほかの部位でできたがんが肝臓に転移したものが「転移性肝臓がん」、肝臓そのものから発生したがんが「原発性肝臓がん」です。

原発性肝臓がんの多くが、症状が進行した肝硬変から発生します。

回復力の高い肝臓ではあるが進行する前に治療をするべき

肝臓がほかの臓器とは違う特徴は、自己修復能力の高さ。

健康な肝臓であれば、外科治療などで70%ほどを切除しても、半年〜1年ほどで元の大きさまで回復する能力があります。

ただ、通常であれば回復力の高い肝臓も、肝硬変まで状態が悪化すると自己再生できません。

肝臓の再生機能が高いうちに、生活習慣を見直して治療を行い、健康な状態に戻すことが大切です。

脂肪肝はどのように診断するの?

診察中の写真

脂肪肝の診断や治療の際に行う検査の方法を、見ていきましょう。

血液検査

採取した血液を分析して行う検査方法が、もっとも一般的。

おもに下記の値が高い場合に、脂肪肝が疑われます。

ALT(GPT)

ALT(GPT)は、肝臓内の代謝にかかわる酵素の1種で、主に肝細胞に存在するものです。

ALTの値が高いということは、何らかの異常で肝細胞が傷つき、血液中に漏れだしていることが考えられます。

AST(GOT)

AST(GOT)は、ALT同様に肝臓内で代謝にかかわるはたらきをしています。

ASTの値が高い場合には、肝細胞が傷ついて漏れ出している可能性があるということ。

ただし、ASTは肝臓以外の臓器にも存在するので、AST値が高いからといって必ずしも肝臓に異常があるとは限りません

γGTP

γ(ガンマ)GTPは腎臓や肝臓でつくられており、タンパク質の分解をする酵素

毎日お酒を飲む人は、γ-GTPが大量に作られ血液中に漏れだすので、飲み過ぎかどうかがわかります。

エコー(超音波)による画像検査

脂肪肝になっても、血液検査では異常がみられないこともあるので、エコー(超音波)検査やでの診断を合わせて行います。

エコー検査は、腹部に超音波を当てると、内部の様子がモニターに映し出される仕組み。肝脂肪になった肝臓では、脂肪の部分が白く映し出されます。

肝生検(かんせいけん)

肝生検とは、肝臓の細胞を顕微鏡で観察する検査方法

超音波で内臓の位置を確認しながら、お腹に特殊な針を刺して肝臓の組織を少量採取します。

採取自体は短時間ですが、検査後は安静にするため原則的に入院が必要です。

ほかの検査のように手軽に受けることはできませんが、もっとも正確な検査ができます。

脂肪肝の治療方法とは?

サラダとクロワッサンを悩む女性の写真

脂肪肝の治療は、食事療法と運動療法を基本とした生活習慣の改善によって行います。

病院で脂肪肝の治療を受ける場合には、医師のほか栄養士や看護師、場合によっては心理カウンセラーの指導を受けることも可能です。

脂肪肝の治療1:食事療法

まずは脂肪肝の主な原因である、「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」を改善していきます。

アルコールを控える

アルコール性脂肪肝のもっとも効果的な治療方法は、飲酒をやめることです。

ただ、これまで大量にお酒を飲んでいた人が、急に断酒するのは簡単なことではありませんから、医師やカウンセラーと相談して、お酒の量を決めていきましょう。

また、お酒をたくさん飲む習慣の人は、栄養素が偏っていることも多いので、食事の指導も受けましょう。

カロリーを控える

非アルコール性脂肪肝の人は、食事によるカロリー摂取が多すぎるので、脂肪肝のほかに、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を伴っていることも多いです。]

脂質と糖分を控えめに、たんぱく質や野菜類をよく食べましょう。

ただし、極端な食事制限はかえって肝臓に脂肪を蓄積する原因にもなるので、栄養士の指示に従い、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

脂肪肝の治療2:運動療法

靴ひもを結ぶ女性の写真

適度な運動でカロリーを消費して、脂肪の量を減らしていきましょう。

有酸素運動

有酸素運動とは、ウォーキング・ヨガ・水泳・ジョギング・サイクリングなど、激しい動きを伴わずに長時間続けられる運動のこと。

酸素を体内に多く取り込むことで、脂肪を燃焼させます。

腰やひざに痛みがある人は、医師に相談しながら、体に負担をかけない方法で取り組みましょう。

日常的に体を動かす

これまで運動不足だった人がいきなりスポーツをはじめるのは難しいもの。まずは、たくさん歩く習慣を付けましょう。

ただ歩けば良いというものではなく、背筋をまっすぐに伸ばし、じんわりと汗をかくような早足が基本です。

近くでも車で出かける習慣がある人は、できるだけ徒歩や自転車に切り替え、エレベーターやエスカレーターよりも、階段を使うようにしましょう。

普段電車を利用している人は、ひと駅手前で降りて歩くのも効果的。

適度な運動量は、毎日早歩きで30~40分(8000~1万歩)ほどが目安です。

筋力をつける

筋トレを行い、体に筋肉をつけましょう。

筋トレそのものでカロリーを消費するというよりも、筋肉の量を増やして脂肪が燃焼しやすい体質に変えていくことが目的です。

今まで運動不足だった人が急に筋トレをはじめると、腰やひざなどを痛めることもあるので、スクワットなどの簡単なトレーニングから、少しずつはじめましょう。

脂肪肝の治療3:薬物療法

薬の写真

生活習慣の改善だけで脂肪肝の改善効果が見られない場合には、薬による治療を併用することも。

現在のところ、確実に脂肪肝が治療できる特効薬はなく、あくまでも食事療法と運動療法の補助的な位置づけです。

インスリン抵抗性改善薬

「インスリン抵抗性改善薬」は、脂肪肝のほかに2型糖尿病を併発している人に処方されることがあります。

血糖値を下げ、代謝の向上が期待できますが、まれに肝機能が低下することがあるので定期的な検査が必要です。

ウルソデオキシコール酸

「ウルソデオキシコール酸」は肝臓の血流を促進する薬で、肝機能を改善するはたらきがあります。

糖尿病の薬を服用している場合には、効き目を増強することがあるので、飲み合わせに注意が必要です。

脂肪肝は放置せずに早期治療を!!

両手を挙げる女性の写真出典:we heart it

脂肪肝は、自覚症状はなくとも恐ろしい病気の一歩手前の状態です。しかし、すぐに治療を始めれば改善も早く済みます。

まずは、自分が脂肪肝になるような生活を送っていないか見直してみてください。

また、健康診断で一度でも脂肪肝と診断された人は、定期的な検査を受けておくと安心でしょう。

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