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2016年11月24日 更新 | 1,272 views

「人の目を気にせず、時に図太く生きていこう。」緊張で吐くほどのあがり性だった私が変われたのは[体験談]

緊張すると本気で吐きそうになる重度の「あがり症」である私。きっかけは高校時代の部活動での出来事でした。吹奏楽部でトランペットをふいていた私は、何回もミスをしてしまい、そのプレッシャーをストレスに感じるようになってしまいました。その頃から、異常なまでに人目を気にするようになりました。

人前で何かをする時、緊張するのは誰でも当たり前。

そんな「当たり前」の事をいつまでも克服することができず、何かある度に重度のあがり症で参ってしまう自分は、きっと弱い人間なんだろうと、ずっとコンプレックスに思っていました。

緊張すると冗談や比喩表現ではなく、酷い吐き気がし、手や声が震え、冷や汗がダラダラと流れてくる。

自分でも情けなくなるようなこれらの症状に、私は高校生の頃から大学を卒業するまでの約6年間ずっと悩まされ続けてきたのです。

あがり症のきっかけ

星の部屋出典:weheartit

緊張すると本気で吐きそうになる重度の「あがり症」である私ですが、何も初めから“そう”だった訳ではありません。

きっかけは高校時代の部活動での出来事でした。

中学時代に吹奏楽部に所属していた私は高校でも同じく吹奏楽に入りトランペットを吹いていました。

しかし、高校での部活はそれまでのゆるい雰囲気とは違い、コンクールを目指してみんな本気で、そのレベルの違いに私は気圧されてしまいました。

練習でもいつも足を引っ張ってしまい、先輩には何度も注意をされ、毎日申し訳なさと劣等感に苛まれ続けた私は、次第に演奏していると「ヘタクソ過ぎてみんな呆れてるんじゃないか」「私が入らない方がいいと思われてるんじゃないか」と思うようになり、楽器を吹くこと自体が苦痛になっていきました。

そうして半年ほどたったある日、ついに私は部活に行くのが嫌過ぎて、その精神的ストレスから授業中に嘔吐してしまったのです。

その日、部活も出ずに早退した私はそれっきり、登校できるようになってからも部活に顔を出すことなく、退部を申し出ました。

その辺りから、私は重度の「あがり症」に悩まされるようになりました。

「人目」を意識しただけで吐き気がする

空と人出典:weheartit

部活動の件で私が精神的に参っていた時期を境に、私は異常なまでに「人目」が気になるようになりましが。今まで平気で出来ていたことが出来なくなったのです。

例えば国語の時間、先生にあてられて教科書を読む。これが出来なくなりました。

クラス中が自分が教科書を読むことに注目している。そう意識するだけで酷い吐き気に襲われ、手や声が震えだすのです。

音楽の発表時間、体育の模擬演技、英語のスピーチ、高校生活をしていたら避けて通れないこれら「人前に出る機会」というものが私にとってはどうしようもなく苦痛で、何かある度に重度の緊張感に吐きそうになっていました。

本当に症状が酷かった時期は、学校の全校集会ですら「ここで吐いてしまったらどうしよう」と緊張して、まともに出席することができませんでした。

「人前に出ると緊張し過ぎて吐きそうになる」この事実は当時の私とっては、自分でも認めがたい情けない状況でした。

「人目を気にし過ぎる自意識過剰な人間と思われたくない」「緊張しただけで嘔吐してしまう弱い人間と思われたくない」こんな状態になってもまだなお「人目」ばかり気にしていた私は、あがり症である事実さえも他人に知られたくないと思い、必死で症状を誤魔化すための方法を探しました。

その結果私が辿りついた結論が、飴を舐めていると吐き気がいくらか治まることと、どうしようもなく吐きそうになった場合は、いっその事1度トイレで全て吐きだしてしまえば後は楽になるということでした。

それから私はいつでも飴をポケットに忍ばせておくようにし、何か緊張しそうな行事がある前は必ずトイレに立ち寄って胃の中のものを全て吐き出してから臨むようにしました。

そのふたつがどうしても実行できない時は、自分の手の甲に爪を立てて痛みで気を紛らわすようにしましたが、それをすると血が滲むまで強く握りこんでしまうので、出来る限り上のふたつの方法で乗り切るようにしていました。

大学進学と環境の変化

女の子出典:weheartit

残りの高校生活をなんとか上の方法で乗り切った私は女子大へと進学しました。

そこでまず悩んだことは、どんなサークルに入るかという事です。

重度のあがり症という自分の状況を考えれば、試合のある体育会系サークルはもちろん、演奏会がある音楽サークルも避けるべき所ではありました。

しかし私はもともとは音楽が大好きで、自分の演奏を聴いてもらう事も好きな人間でした。中学時代の合唱コンクールでは自らピアノ伴奏を引き受けるほど人前で発表する事を楽しいと感じていたのです。

音楽に未練があった私は、色々なサークルを見学した結果、結局最後は“コーラス部”というバリバリの音楽系サークルを選択してしまいました。

高校時代の苦い経験が頭を過ったものの、そのコーラス部が大会などを目標としないアマチュアサークルだった事と、勧誘してくれた先輩がとても優しかったことが決め手となりました。

そして何よりも、このままずっとあがり症を抱えていくわけにはいかないという気持ちがどこかにあり、ここであえて緊張する場面に身を置き慣れる事ができたら、あがり症を克服できるかもしれないと思ったのです。

コーラス部に入って

メガネ出典:weheartit

コーラス部に入ってあがり症を克服するぞと意気込んだはいいものの、やはり舞台に上がるという事は私にとって相当なプレッシャーでした。

コーラス部は演奏会の他にも式典や学校行事等で発表の機会が多く、その度に私はあがってしまい、本番直前まで飴を舐めたりトイレに頻繁に駆け込んだりを繰り返していました。正直本番も満足には歌えず、口パクでやり過ごしてしまうこともありました。

大学でも相変わらずあがり症である事を隠していた私でしたが、さすがに何度もこういった事が繰り返されると周囲もおかしい事に気付きます。

ある日ついに「どこか悪いの?」と先輩から聞かれた私は、恥ずかしいと思いながらも、正直に自分が異常なまでのあがり症である事を告白しました。

正直「あがり症なのに何でコーラス部なんか入ったの?」と言われるのではないかととても怖かったです。

しかし先輩は笑って「わかる。どんな小さい演奏会でも緊張はするよね」と笑ってその事実を受け入れてくれたのです。

その時をきっかけに部の全員に私があがり症であると知れ渡ってからは、何か発表がある度に部のメンバーが気を紛らわせる為に話しかけにきてくれたり「大丈夫大丈夫、本番なんてすぐ終わるから」肩を叩いて励ましてくれたりしました。

ここまで受け入れてもらえると思っていなかった私はその事が非常に嬉しく、本当にありがたいと思いました。

そしてそれと同時に部のみんなのために、もっとちゃんと緊張せずにまともに歌えるようになりたい、みんなと心から楽しく歌いたいと思いました。

今まで「あがり症」を誤魔化すことしか考えていなかった私が、ちゃんとあがり症を克服して実力を発揮できるようになりたいと思い始めたのです。

人に打ち明ける

お花出典:weheartit

あがり症ときっちり向き合うことを決めた私でしたが、具体的に何をしたらいいかは全くわかりませんでした。

インターネットであがり症について調べた結果、専門の薬があると分かりましたが、私は薬を使う事には抵抗がありました。

知人が一度、病院で症状に合わない薬を処方され鬱病が悪化したという話を聞いていたので、薬を使うことにも精神病院を受診することにも不信感があったのです。

それに、精神病院に通っているなんて言ったら他人はどう思うだろう、と相変わらず「人目」を気にし過ぎる私は引け目を感じてしまい、病院には行きませんでした。

結局具体的な解決策が見つからないまま時間が過ぎっていったある日、私が授業を受けていたある大学の教授と2人でランチをする機会がありました。

その時にふと話題があがり症の話になり、私は思い切って自分の症状についてとその事で悩んでいる事を打ち明けました。

すると驚いたことに、その教授も学生時代、全く同じ症状で悩んでいたと言うのです。私が「本番中に吐かないように本番前に吐いておく」という話をすると、教授に「それはマズイ」と指摘されました。

自分にも同じ経験があるから分かるが、それを繰り返すと胃腸が胃酸で弱って過敏症になったり、炎症が起きたりする。早めに病院に行った方がいい。そう言われて私は戸惑ってしまいました。

自分の症状を何とかしないといけないと思いつつ、そこまで深刻な問題だと思っていなかったのです。

しかしそれでも精神病院を受診する事に抵抗があった私は、あまり気が進まないと素直に教授に伝えました。

すると教授は、精神病院が嫌ならかかりつけの病院や、医療知識のありそうな知人に相談してはどうかと返してきました。

「誰でもいいからまず相談してみたら。でないと一人で考えても解決しないでしょう」そう言われて、私はやっと“病院で一度診てもらおう”という決心をしました。

病院に行った結果

洋服出典:weheartit

迷った末に私が訪ねた先は精神内科ではなく、小さいころからお世話になっている近所の整体師の先生の元でした。整体院で精神的な症状について聞くのはどうだろうと思いつつも、相談しなければ始まらない思い診察をお願いしました。

その結果、先生から下された診断は「自律神経のバランスが崩れている」というものでした。「自律神経失調症」その言葉自体はテレビなどでよく聞く馴染みのある言葉ですが、まさか自分の症状と関係のある病気だとは全く思っていなかったので、その診断結果に大変驚きました。

先生いわく、緊張と安心の心理状態は交感神経と副交感神経と連動しており、その切り替えが上手くできていないから緊張状態が強く続くとの事でした。

その症状として、普段から呼吸が早い、寝つきが悪い、体が異常に硬直している、体の末端が冷えている等が挙げられるそうで、言われてみればその全ての症状に私は当てはまっていました。

「もちろん精神的ストレスやその人自身の性格も関係しているし、その事がきっかけで自律神経の働きが上手くいかなくなった可能性は大きい。でも、精神は体と大きく関係しているから、まず自律神経の働きを正常にするために体の方を整えていけば、精神的な緊張感も緩和されると思います」

そう言われた時、私は心の底から本当に相談しに来て良かったと思いました。

6年間、いくら自分に自己暗示をかけ、必死になって治そうと思っても解決できなかったあがり症が、薬も使わずカウンセリングも受けず、体を治療する事で改善できるかもしれない。

自分ひとり悩んでいただけでは絶対に辿りつけなかったその結論に希望を見出す事が出来た私は、また、何故もっと早く相談しに来なかったのかと少し後悔もしました。

「相談してみないと始らない」教授に言われたその言葉を、本当にその通りだったなぁと思いながら、私はあがり症治療を始めました。

治療とその結果

部屋出典:weheartit

あがり症治療は、治療とはいっても何か特別な施術や器具を用いるものではなく、体質を改善するための生活習慣の見直しが中心でした。

例えば体の冷えを改善するため、入浴はシャワーだけでなくきちんと湯船につかることや、寝る前に足が冷えないようマッサージして温めること。また普段から呼吸を意識し、ゆっくりとお腹から息をする事など、ひとつひとつの治療法がどれも“普通”の事でした。

しかし逆にいえば、病院でそれを指摘されるまでは、その“普通”であるはずの生活習慣すら振り返る余裕もないほど精神が切迫しており、心に余裕がなかったという事なのだろうと感じました。

精神の緊張をどうにかしようと足掻くのではなく、体をまずリラックスした状態に持っていき、体が安心する事で精神もまた安心を得られるようにする。

一人で悩み続けていた頃の私にはこのような方法は全く思いつく事ができませんでした。しかし実際にこれらひとつひとつの習慣を実践する事で、私のひどいあがり症は確実に改善されていったのです。

もちろん症状が改善されたといっても緊張自体はするし、普通の人よりもあがり症であることは確かなのですが、最終的に心のどこかで「失敗してもまぁいっか」という心の余裕が生まれてくるようになり、酷い吐き気はそれ程襲ってこなくなりました。

あがり症を克服して思った事

お花出典:weheartit

あがり症をなんとか日常生活に支障が無いまでに改善する事できた私は、その後サークル活動でも積極的に活動する事ができるようになり、口パクなしで思い切り楽しく歌う事ができるようになりました。

サークル活動以外においても、色々な発表活動において前以上にまわりの目を気にすることなく自由に自分の意見を出せるようになりました。

そうして酷いあがり症を経験し、克服した上で私が思ったことは「人目を気にし過ぎても全く良い事はない」という事です。

思えば、私があがり症になったきっかけも、それを長い間言いだせずに拗らせてしまった原因も、全て「人目を気にしていた」結果でした。

高校の部活動で酷い挫折を味わった私は、それがきっかけで人の顔色ばかり伺うようになりました。

そこで根づいてしまった「人目を気にする」という癖が慢性化し、体が「常に人から見られている」という緊張状態に陥った結果、酷いあがり症に悩まされる事になったのだと思います。

もちろん、「人の目を気にしないようにしよう」と簡単に言ってできるものではありませんし、1度身に沁みこんでしまった悪い癖は止めようと思ってもなかなか止めることが出来ないのが現実です。

しかし私自身、心と体に余裕が出来て、前以上に人目が気にならなくなった今、生きる事がとても「楽」だと感じるのです。

「人生、必要以上に人の目を気にせず、時に図太く生きていこう」ひどいあがり症を克服した今、私はそんな風に思うのです。

written by cupkk0610

Top image via Weheartit

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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