皮膚科で受けられる!「色素沈着タイプのニキビ跡」治療法3選

色素沈着によるニキビ跡には、「紫色(赤黒い色)のニキビ跡」と「茶色いニキビ跡」の2種類があります。皮膚科での治療を考えるならば、「光治療」「ケミカルピーリング」「イオン導入」の3つがおすすめ。いずれも、肌再生を促す効果が期待できます。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大先生が監修しています。

やっとニキビが治ったと思ったら、色素沈着として残ってしまったニキビ跡。ニキビと同じぐらい目立ち、悩みの種となる存在ですよね。

ニキビ跡の種類には、「赤みタイプ」「デコボコ(クレーター)タイプ」「ケロイドタイプ」などいくつかありますが、ニキビ跡の種類によっても治療法が細かく分かれます。そのため、セルフケアでは限界があるのも事実。

この記事では、ニキビ跡のなかでも「色素沈着によるニキビ跡」にフォーカスします。

そして皮膚科に行った場合、色素沈着によるニキビ跡に対してどのような治療法の選択肢があるのかをご紹介しましょう。

目次

なぜ色素沈着タイプのニキビ跡ができるの?

ニキビを気にする女性

色素沈着タイプのニキビ跡は、「紫色(赤黒い色)のニキビ跡」「茶色いニキビ跡」の2種類。

これらは、ニキビの炎症が重症化し、表皮の奥の層である「真皮層」まで達したときにできやすくなります。

紫色(赤黒)のニキビ跡ができる仕組み

ニキビの炎症が真皮層に及び、真皮層の毛細血管が損傷を受けると、損傷した毛細血管から出血。このとき、出血した血液のヘモグロビンの色が、周辺組織に色素沈着します。

ヘモグロビンは、酸素と結合しているときは鮮やかな赤色をしていますが、血液中における酸素と結合しているヘモグロビンの割合が下がると暗い赤紫色に。酸素との解離がさらに進むと、やがて赤黒くなります。

そのため、毛細血管の出血によるニキビ跡は、初期には赤紫色をしており、時間の経過とともに赤黒く変化するのです。

茶色いニキビ跡ができる仕組み

茶色いタイプのニキビ跡は、「炎症後色素沈着」と呼ばれる症状。これは、皮膚に起こった炎症がおさまったあとにできる茶色の色素沈着を指します。

ニキビの炎症により発生する活性酸素から皮膚細胞を守るために「メラノサイト刺激ホルモン」が分泌されます。

メラノサイトとは、メラニンを作る細胞のこと。つまり、メラノサイト刺激ホルモンが分泌されると、メラニンを作る細胞が刺激されて「メラニン色素」が大量に作られます。

通常は、メラニン色素を含む表皮細胞はターンオーバーではがれ落ちるため、肌に色素沈着が起こることはありません。

しかし、ニキビの炎症により周辺細胞が破壊されているとターンオーバーが正常に行われず、メラニン色素が体の外に排出されずに表皮細胞に残ることがあります。

そのため、肌に茶色の色素沈着が起こります。


色素沈着によるニキビ跡の治療法には、皮膚科で処方してもらった薬を使う方法もありますが、ここでは皮膚科で受けられる治療を3つご紹介しましょう。

色素沈着によるニキビ跡の治療法1:「光治療」

光治療を受ける女性

「光治療」は、IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライトの略)という光を皮膚に照射する治療方法です。

「赤みタイプ」と「色素沈着タイプ」の両方のニキビ跡の改善効果が期待できるとされます。

光治療は、別名「IPLフォト治療」「フォトフェイシャル」「オーロラ(フォトRF)」「ライムライト」「フォトシルクプラス」など、さまざまな名で呼ばれます。

その理由は、使用する機器が異なるため。それぞれの機器では、照射する光の波長域が異なります。

IPLとは

レーザー光が単一の波長を持つ光であるのに比べ、IPLは500〜1,000ナノメートルという広波長域の光。レーザーに比べソフトな光です。

何色もの光が集まりできている光なため、さまざまな肌トラブルに対応ができるそうです。

たとえば「メラニンに吸収される性質を持つ波長の光」や「水分に吸収される波長の光」、「赤色に吸収される波長の光」などが含まれるため、皮膚に照射すると肌のシミやくすみ、ニキビ跡を改善効果が期待できます。

また、IPLは表皮の色素には吸収されるものの、メラノサイトには刺激を与えず、新たな色素沈着を起こしてしまう心配がありません。

また、光治療は痛みも少なく、肌に与えるダメージが少ないため、ダウンタイムもほとんどありません。

治療後も、紫外線対策を注意する必要がある以外には、特に日常生活の制限はないそうです。

ニキビ跡だけでなく美肌効果も期待できる

IPLを照射することで皮膚内部に熱エネルギーが生じます。

これにより、真皮層の「線維芽細胞」が刺激されてコラーゲンの産生が増加したり、ターンオーバーを促したり肌のキメが整うなどの「美肌効果」も期待できます。

ニキビ跡の改善をさらに早めるだけでなく、毛穴の開きを改善して皮脂分泌をおさえるため、ニキビの予防効果もあるようです。

IPLの治療効果は数々の学会発表・論文で公開され15年以上経過した現在、世界的にも若返りを目的としたレーザーの地位を確立しているため治療回数は必要ですが「美肌効果」は期待できます。

治療回数の目安

レーザー治療は1回の治療で済むことが多いのに対し、光治療は複数回の治療が必要になります。

ニキビ跡の症状により異なりますが、光治療は1か月に1回の治療をワンクール(5~6回の治療)行うと効果的とされます。

費用の目安

費用の目安は、ワンクール(5~6回の治療)で10~20万円と、クリニックにより幅があります。

色素沈着によるニキビ跡の治療法2:「ケミカルピーリング」

ケミカルピーリングを受ける女性

「ケミカルピーリング」とは皮膚に酸性の薬剤を塗り、古くなった角質や毛穴の老廃物を溶かして除去し、肌の再生を促す治療法

ケミカルピーリングは、角質や角栓を溶解する作用やアクネ菌の殺菌作用が期待でき、ニキビ跡治療に適しています。

まず肌に酸性の薬剤を塗り、古い角質や毛穴に詰まった角栓や汚れを溶かしたあとは、酸を中和するための薬剤を塗ってピーリング反応を止めます。

そして、ピーリング剤を拭きとったのち冷却パックを行って肌をクーリングし、保湿する流れになります。ダウンタイムが少ないため、日常生活に影響なくニキビ跡の治療ができます。

ケミカルピーリングに使用される薬剤は、症状や肌質、ピーリングする深さなどによりさまざまですが、ニキビ跡治療では「サリチル酸マクロゴール」という酸がよく使われます。

サリチル酸マクロゴールとは

ケミカルピーリングにおいて従来使われていた「サリチル酸」という薬剤には、角質の軟化作用や融解作用に優れるという利点がありました。

しかしながら、皮膚への強力な浸透性を持つためサリチル酸が血液中に入り込み、中毒を起こす危険性も。

そこで、サリチル酸を「マクロゴール」という基材で溶解することにより、サリチル酸が皮膚の深部へ浸透することを防ぎながらも、サリチル酸の優れた効果は保持して角質層のみに作用させることが可能になったのです。

治療回数の目安

ケミカルピーリングのデメリットは一度の治療で大きな効果は望めず、一定の効果を得るためには数回の治療が必要になること。

使用する薬剤の種類により治療間隔は異なりますが、2~4週間ごとの治療を5〜6回行うことが推奨されます。

また、症状や使う薬剤によっては、薬剤の刺激により皮膚に炎症が起こることも。ほとんどの場合は、時間とともに炎症はおさまります。

ピーリング後に副作用としてヒリヒリ感や赤みが出る人が7人に1人くらいいますが一時的ですので安全です。また、サリチル酸のケミカルピーリングは繰り返し治療を受けても長期的にみて安全性が確認されているのでご安心下さい。

費用の目安

費用の目安は、1回1〜2万円ほど。2〜4週間ごとに数回の治療が推奨されているため、その分費用が必要になります。

クリニックによってはコースがあり、1回あたりの治療費がお得になるプランもあるようです。

色素沈着によるニキビ跡の治療法3:「イオン導入」

ニキビ治療をする女性

「イオン導入」は、ニキビ跡の改善に有効な「ビタミンC」などの成分を肌に塗ったのち、肌に微弱な電流を流すことで、有効成分を肌の深部まで浸透させる治療法です。

肌に「ビタミンC」を補うことが良い理由としては、下記の3点が挙げられます。

  • 抗酸化作用:色素沈着によるニキビ跡の原因の活性酸素をビタミンCが捕え、無害化する。
  • メラニン色素の還元作用:メラニン色素を薄くする作用があるため、色素沈着を軽減できる。
  • 抗炎症作用:炎症をおさえる作用があるため、皮膚内に残っている炎症が色素沈着を起こすのを防ぐ。

イオン導入の仕組み

肌には外からの刺激から自らを守る「バリア機能」が備わっており、肌にビタミンCをそのまま塗っても、肌の中へ浸透することはできません。

そこで、イオンを導入することで肌のバリア機能を突破させて、ビタミンCを肌の深部に届けます。

私たちの体には、もともと微弱な電流が流れています。肌の表面の角質層には「陽イオン(+)」が、角質層の内側にある顆粒(かりゅう)層には「陰イオン(ー)」が多く存在します。

そのため、角質層と顆粒層の間には微弱な電流が発生。この電流が「バリア」となって細菌などの異物の侵入を防いでいる代わりに、有効成分も角質層より奥には浸透できなくなっています。

イオン導入器を用いて肌に微弱な電流を流すと、角質層と顆粒層が中性に傾き、一時的に電流によるバリア機能が弱まることに。このときに、有効成分を角質層より奥へと浸透させるのです。

また、肌に電流を流す治療法であるため、妊娠の可能性のある人、ペースメーカーを使用している人は受けることはできません。

治療回数の目安

イオン導入は、誰にでも適合する治療法ではありません。また、1回の治療では効果が出にくいこともあるようです。

効果を得るには、2〜4週間程度に1回の治療を、症状にあわせて5~10回行うことが必要とされます。

1回でも細胞レベルでの効果は期待できますが、回数を重ねてやると肌質改善的に効果的です。

イオン導入による治療の所要時間と費用の目安

費用は、使用する有効成分により異なります。ビタミンCやプラセンタのみを使用する場合、顔への治療であれば1回5,000円〜10,000円の費用がかかるようです。

また、複数のビタミンを導入する場合の費用は10,000円~15,000円が目安となります。

肌を再生することで色素沈着によるニキビ跡を改善!

ニキビが改善した女性

今回紹介した色素沈着によるニキビ跡の治療法は、どれも肌がみずから再生するのを促す治療法

そのため、改善効果を実感できるまでには何度か皮膚科に通わなければならず、一定の期間が必要です。

時間はかかりますが、特に副作用もなく1回の治療で肌が受ける影響も軽いため、安心して受けることができます。

セルフケアで思うような効果が得られなかった人は、ぜひこれらの治療を検討してみてください。

にきび跡の治療は非常に難しいですが、新しいものであれば改善がかなり期待できます。そのため、早い段階で美容皮膚科を受診されると良いでしょう。

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