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2016年09月19日 更新 | 13,964 views

ピアスから膿が出てきた場合の対処法。正しい処置で早く治そう!

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大が監修しています。

ピアスをしていると膿が出てきてしまうことがあります。本当に化膿しているのか、どの程度悪化しているのかを判断して適切に処置しましょう。軽い化膿の場合は、ホットソークという方法や市販の軟膏で治る可能性も。膿を事前に防げるよう、細菌感染から守るための正しいケア方法についても知っておきましょう。

ピアスは、おしゃれには欠かせないもののひとつ。耳だけでなく、さまざまな部分に開けている人が増えています。

いろいろなデザインのものがあって楽しめる反面、トラブルが起きてしまうことも。ピアスホールから膿が出る、というのも起こりやすいトラブルのひとつです。

膿んでいるのを見て、心配になってしまう人もいるかもしれません。しかし適切に処置すれば、ピアスホールを維持したまま治すことができるといわれています。

では、膿んでしまった時の正しい対処法や今後膿まないようにするためのケア方法について見ていきましょう。

そもそもそれって本当に膿?

ピアスを付けている女性の写真出典:Unsplash

「ピアスホールが膿んだと思っていたのに、実は膿ではなかった!」ということは、よくあることなのだとか。実は傷口から液体や固体が出てきても、膿であるとは限らないのです。

膿や膿と勘違いしやすいものの特徴を知って、正しい処置ができるようにしましょう。

膿の特徴

膿は、傷口であるピアスホールが細菌に感染し、炎症を起こした場合に出てきます。特徴をチェックしてみましょう。

膿の特徴4つ

  • 粘り気が強く固体に近い。
  • きつい匂いがする。
  • 白色または黄色がかった白色をしている。
  • 腫れや痛みを伴うことがある。

これらの特徴があるものがピアスホールから出ている場合は、膿である可能性が高いといえます。

膿と勘違いしやすいリンパ液とクラスティ

膿と勘違いしやすいもののひとつがリンパ液です。リンパ液は傷が治る過程で出るもので、透明で黄色がかっています。ピアスホールから出てくる状態ではサラサラしており、匂いはありません

また、傷を治すために分泌されたリンパ液や白血球、血小板の残骸のことをクラスティといいます。これも膿と勘違いしやすいもののひとつ。

クラスティは、かさぶたのようにピアスホール周辺にこびりつくことや、粘り気のある液体となって出てくることがあります。垢のように臭うこともありますが、腫れや痛みは生じません

リンパ液やクラスティは、ピアスを開けてからピアスホールが安定するまでの2、3か月以内に出ることが多いのだとか。ピアスを開ける以上誰にでも起こりうるといって良いもので、トラブルではありません。

ただし放っておくと細菌感染につながる可能性があるので、毎日ケアして洗い落とす必要があります。普段のケアを正しい方法で行っていれば、ピアスホールが安定してくる時期には出てこなくなるでしょう。

金属アレルギーの可能性も

金属アレルギーを起こしている場合も、ピアスホールからリンパ液が出てくることがあります。膿と比べるとサラサラしていて、匂いもありません

金属アレルギーは突然症状が出始めることもあります。今まで大丈夫だったという人も、特定のピアスをつけてかゆみや痛み、熱を感じることがあったら金属アレルギーかもしれません。かぶれやただれでジュクジュクな状態になるのもひとつの特徴です。

金属アレルギーの場合、正しくケアしていても、特定の素材でできたピアスをつけると膿んだような状態になってしまいます。そのため、アレルギーとなる素材以外でできたピアスをつけるようにしたり、コーティング剤をつけたりという対策が必要です。

ピアスが膿んでしまう原因は細菌感染

ピアスを付けている女性の耳元の写真出典:we heart it

「出ているものがやはり膿だった!」という場合、気になるのはなぜ化膿してしまったのかということ。

ピアスホールは一種の傷口であり、細菌に感染してしまうリスクがあります。免疫力があり、清潔に保たれた肌だと細菌感染は起こりにくいですが、免疫力が弱まったり、不潔な状態が続いたりすると細菌感染が起こりやすくなると言われているのです。

細菌感染を引き起こしてしまう行為とは

化膿の原因となる細菌感染を引き起こす行為はいくつかあります。思い当たるものがないか確認してみましょう。

化膿の原因はこの行為かも?

  • 不潔な手でピアス部分をよく触った。
  • 毎日のケアを怠ることがあった。
  • 他人の使用済みのピアスを付けた。
  • ピアスホールを過度に消毒した。
  • ピアスホールが完成する前にファーストピアスを外し、透明ピアスや樹脂・アクリルのピアスに付け替えた。
  • ピアッシングのときに器具や患部をしっかり消毒しなかった。
  • プール、銭湯、海などでピアスホールを浸した。
  • 美容室でカラーやパーマをした。
  • ファンデーションやばんそうこうでピアスホールを隠そうとした。

思い当たる行動のあった人は、化膿を悪化させないためにも、同じ行為を繰り返さないようにしましょう。

とくに、不潔な手でピアスを触ってしまうというのは、やってしまいがちな行為のようです。ケアするとき以外なるべく触らないように意識しましょう。

もちろん不潔にしていることは、ピアスホールにとって良くないことです。しかし清潔に保とうとして消毒をしてしまうことも良くないこと。消毒してしまうと傷口を治すために必要な菌までも殺してしまい、免疫力を弱めてしまうのです。

一方、覚えのある行為のない人もいるかもしれません。正しいケアをしていても、もともと皮膚が弱くトラブルを起こしやすい人は、膿んでしまうことがあるようです。

また、体調が悪化し、体全体の免疫力が弱まっている時期に、ピアスホールの膿として症状が出てしまう場合も。自分の体質や体調を把握できれば、膿のトラブルの対処もしやすくなるかもしれません。

しこりから膿が出ている?

うつむく女性の写真出典:Unsplash

ピアスを開けると、多くの場合しこりのようなものができるといわれています。膿が出ている状態で耳を触ってしこりを発見すると、「しこりから膿が出ているのかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。

しかしピアスを開けることでできるしこりは、膿とは関係のないものであることが多いようです。しこりの多くは、ピアスホールの表面に新しくできた皮膚が内部で硬くなっているもの

またピアスを開けると傷ついた細胞が皮膚の中に残ることがあります。皮膚の中に残って固まった細胞の死骸も、しこりのように感じられるもののひとつ。皮膚や細胞が硬くなっているものの場合、放っておけば自然に消えていくので心配する必要はありません

ただし痛みを伴うしこりの場合、腫瘍の可能性があります。膿とは関係ないことが多いですが、ほかのトラブルの元になってしまうことも。悪性の腫瘍であることは稀なので、過度に心配する必要はないといえます。しかし、放っておくと大きくなる可能性があるので皮膚科で相談してみると良いでしょう。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

大きなしこりは「ケロイド」の可能性があります。ケロイドの場合、治療法は摘出手術ということになりますので、しこりがかなり大きくなってしまった場合は「皮膚科」や「形成外科」を受診した方が良いです。

対処法を知る前に

正面を向いた女性の写真出典:Unsplash

膿が出ている場合、化膿の程度によって処置の方法は変わってくるもの。自分の症状にあった対処法をとるようにすることが大切です。

しかしどの程度化膿しているのであれ、処置をする前に知っておくべき情報があるので見ていきましょう。

膿は出したほうが良い

自然に出てくる膿は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取るようにしましょう。

膿は体に良くないものなので、なるべく早く取り出すに越したことはありません簡単に出せそうな膿は、患部を清潔なガーゼやティッシュで抑えて出すようにしましょう。

しかし無理矢理出そうとすると、周りの組織を傷つけてしまったり、炎症を悪化させてしまったりする可能性があります。強い力をかけないように優しく行いましょう。

消毒はしちゃダメ

化膿している状態でも毎日のピアスホールの洗浄ケアは欠かせません。そのため、ケアの仕方が間違っていると、膿の対策をするつもりが悪化させてしまう可能性が出てきてしまうのです。

とくにやってしまいがちな間違ったケアは、消毒液を使ったケア。消毒液を使うと、傷口が治る過程で必要な菌まで殺してしまいます。また、アルコール成分は刺激が強いので、かぶれたりただれたりしてしまうことも。

結果的に免疫力を低め、ピアスホールのトラブルを招く原因になってしまう消毒。とくに化膿しているときは、皮膚が傷ついて弱っている状態なので厳禁です。

毎日のケアは、ピアスを軽くずらしながら、シャワーの水を患部にあてて汚れを落とすだけで十分。泡立てた石けんを使っても良いですが、殺菌力の高いものは避けるようにしましょう。

化膿の程度別の対処法

置かれたピアスの写真出典:we heart it

化膿の程度によっては、病院に行かずとも自分で対処できる場合もあります。一方、なるべく早く病院に行くべきだという場合も。

自分のピアスホールの化膿の状態を見極めて、正しい処置を取れるようにしましょう。

痛みを伴う腫れがあり、膿の量も多い場合

痛みを伴う腫れがある場合は、化膿が進行しているかもしれません。自然に治りにくかったり、自力での処置が難しかったりする可能性があります。

そのためピアスを外しホールを洗浄して、早めに皮膚科に行くことが大切です。抗生物質の入った軟膏が処方されることが多いようなので、医師の指導に従って使用しましょう。

ファーストピアスをつけている期間中に膿んでしまったときは、治療のためにピアスを外しているうちにホールが塞がってしまう可能性があります。

塞がるのを避けたい人は、治療中もつけられるシリコンピアスを扱っている皮膚科を探してみましょう。ピアッシングを行っている皮膚科だと、ホールを防ぐことなくできる治療をしてもらえることが多いようです。

痛みはないが、腫れがあり膿も出る場合

腫れていて膿が出ているが痛みはないという場合は、自分で処置してから様子を見るようにしましょう。ホットソークというケアをした後に市販の薬を使用すると、一週間ほどを目安に治っていくことが多いようです。

ただし、早く治したい人や自分で処置するのに不安がある人は、皮膚科に行って診てもらった方が良いかもしれません。

ピアスのトラブルにはホットソーク

スプーンに入った塩の画像出典:we heart it

ホットソークはピアスホールが軽く化膿しているときに有効だといわれているケアの方法です。ソルトソークと呼ばれることも。リンパ液やクラスティが出てくるのを抑えたいときにも効果があるようです。

このケアは、患部を体内の水分と近い温度、濃度の塩水に浸すことによって、細胞の入れ替わりを促進するというもの。塩分の殺菌作用を使うのではなく、体が本来持つ治癒力を高めて治療する方法です。

医師から塩分の制限をされている人でなければ行うことができます。また、ファーストピアスをつけている期間は、ピアスをつけたままで行いましょう。

では、準備するものと方法について見ていきます。

準備するもの

  • 天然塩(伯方の塩、海の精など)
  • ケアしたい部分を浸けられるサイズの清潔な容器(コップや深みのある小皿、洗面器など)
  • 塩の量が計れる小さじやティースプーン
  • タオル

塩は、市販の天然塩を使いましょう。ミネラルが含まれていることが重要です。調味料として使われる食塩や、精製塩、岩塩を使っても効果は期待できません。

ホットソークの手順

  1. 水道水を沸かし、36〜40度になるまで冷ます。
  2. 適温になったお湯と、お湯100ccにつき0.9gの塩を容器に入れる。
  3. 入れた塩をかき混ぜてよく溶けたら、10〜15分患部を浸す。
  4. 10〜15分ほど経ったら、流水でしっかり洗い塩分を取り除く。
  5. 清潔なタオルで拭いて乾かす。

体液の塩分濃度である約0.9%に近づけるために、塩の量はお湯100ccにつき0.9gにするようにしましょう。

お湯が冷めてきたと感じたら温め直すことも大切。36〜40度の温度をキープしましょう。

膿んでいる箇所が耳たぶの場合、横向きの姿勢になるか、容器を耳に当てたまま首を傾けるのがおすすめ。お湯がこぼれても良いように、容器の下や首元にはタオルを敷いておきましょう。

浸しにくい箇所の場合は、液を浸したティッシュやコットンを患部に当てるだけでも効果があるといわれています。

ホットソークは毎日1〜2回、一週間ほど続けて行いましょう。

抗生物質入りの軟膏を塗ろう

塗り薬の写真の画像

ホットソークまたは洗浄ケアを行った後は、薬を塗って炎症を抑えるようにしましょう。痛みを伴なわない化膿なら、処方箋なしで購入できる市販の薬でも治ることが多いようです。

ピアスホールの化膿を抑えるには外傷の殺菌、化膿止めなどの表記がある抗生物質入りの軟膏を使う必要があります。

薬局にいる薬剤師の人に、ピアスの化膿の処置として使いたいということを伝えてから購入しましょう。抗生物質入りの軟膏にはさまざまな種類がありますが、ドルマイシン軟膏を勧められることが多いのだとか。

大切なのは薬を塗るタイミングです。ケアが済み、ピアスホールが清潔で乾いた状態のときに塗りましょう。

塗り方としては、一度ピアスを外し、ピアスの軸に薬を塗ってから付け直す方法がおすすめです。ホールが未完成でピアスを外したくない場合は、ピアスをずらして塗っても良いでしょう。

薬を塗るときは、記載されている容量と用法を守ることが大切。ホットソークを行い、薬を正しく使用しながら一週間ほど様子を見てみましょう。

膿が止まらなかったり、痛みが伴うようになったりしたら、細菌感染のほかにトラブルの原因があるのかも。悪化させないためにも、病院に行って適切な処置をしてもらいましょう。

化膿が治ったら正しいケアを

シャワーの写真

今後ピアスホールが膿んで困ることがないように、日頃どのようなケアをすれば良いのか、何に気をつければいいのか知っておきましょう。

毎日のピアスのケアにおいてもっとも大切なのは洗浄です。朝の洗顔時と夜の入浴時に行うようにしましょう。石けんを使わなくてもシャワーでしっかり洗いながらピアスを前後に動かしたり回したりするだけで十分だといわれています。

石けんを使いたい場合は、抗菌力が弱く刺激の少ないものを選びましょう。よく泡立ててからピアスホール付近に塗り、しっかりすすぎます。

洗浄した後は、きちんと乾かすようにしましょう。濡れている状態は菌の繁殖を招きます。

タオルで拭くだけでなく、ティッシュや綿棒を使ってピアスホールのまわりの水分を取り除くことが大切。ドライヤーの冷風を当てるのも、早くしっかり乾かすのに役立ちます。

ファーストピアスを開けてからホールが安定し、セカンドピアスに付け替えられるようになるには3か月必要だといわれています。期間には個人差はありますが、ホールは安定するまでは膿みやすいもの。パーマ剤やカラー剤が耳についてしまったり、プールや海などの不衛生な水に浸かったりすることのないようにしましょう。

正しい処置をしてピアスを楽しもう

ピアスを付けた女性の写真出典:Unsplash

ピアスホールから出てくる膿は、病院で適切な治療を受けたり、ホットソークや市販の薬の塗布など自分で処置したりすることによって治せる可能性が高いようです。

ピアスが膿んでしまうと「もう付けるのを止めようかな」と思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、適切な処置をすれば化膿を治して好きなピアスを付けられるようになるはず。

そして無事に治った後は、もう膿んでしまうことがないように正しいケアを心掛けることが大切です。

健康なピアスホールを手に入れて、さまざまなデザインのピアスを楽しみましょう!

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

ピアスから膿が出てきた場合の対処法として大切なことは
1. ピアスホール周囲をシャワーなどで洗い流し清潔を維持する
2. 簡単に出せそうな膿は出す
3. 抗生剤の外用薬を塗る
ということになるかと思います。
症状が軽快しなければ早めに医療機関を受診しましょう。

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