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2016年11月24日 更新 | 1,905 views

「お願い、助けて......。」なんの変哲もない私が、ある日突然パニック障害になった[体験談]

ある日、私はアルバイトの面接に行く為に電車を待っていました。体調が悪いといったことはなくいつも通りでした。電車に乗ってしばらくすると突然息ができなくなるような、胸が苦しくなるような感覚に襲われその直後、猛烈な恐怖心と同時に脈が速くなり、電車を降りました。「死んでしまうのではないか......。」という恐怖心に怯えながら、電車を降りました。

パニック障害とは

髪の毛出典:weheartit

場所や時間など関係なく突然、猛烈な恐怖感に襲われ「死んでしまうんじゃないか」と思うほどの恐怖にかられる病気。

健康な方でも何の前触れもなく突然襲われ、その恐怖心は数十分続くこともあります。

病気なのではないかと内科を転々とし、血液検査やCTをとっても何の異常も見られない。

激しい動悸から「心臓病なのではないか」と疑い、心電図をとるも「まったくの健康体です。」と言われるばかりで知識がなければ自分はどうなってしまったんだろうと、ひたすら悩んでしまうこともあります。

パニック発作がおさまれば今まで通り何ともなく健康に戻ります。

しかし、一度体験してしまった強烈な恐怖心はあとを引き「またあんな感じになったらどうしよう」という気持ちに取りつかれ行動範囲が徐々に狭まってしまったり、パニック発作を起こした場所を避けるようになってしまいます。

パニック発作を経験した人は、「美容院にいけない」「歯医者さんにいけない」などある程度の時間拘束される場所を嫌い、 「乗り物にのれない」などはパニックを発症した人のほとんどの人が感じる事ではないでしょうか。

鬱病などと違い不安症というくくりで分けられていますが、パニック障害を発症した人は同時にうつ病や強迫性障害など様々な病気を併発する可能性が大いにあります。

初めての異変

お尻出典:weheartit

その日、私はアルバイトの面接に行く為に電車を待っていました。

体調が悪いといったことは微塵もなくいつも通りでした。

面接先も何駅か先で比較的近かったので各駅の電車に乗りました。

電車に乗ってしばらくすると突然息ができなくなるような、胸が苦しくなるような感覚に襲われその直後、猛烈な恐怖心と同時に脈が速くなり、冷や汗と息ができない感覚に手すりにつかまり立っているのがやっとでした。

「何だろう、何か変だ、体がおかしい」そんな考えもあまりの恐怖にすぐに「死んでしまうんじゃないか」という気持ちに支配されました。

「早く電車から降りたい、怖い、怖い」次の駅に停車するまですごく長く感じました。

ドアが開いた瞬間、走るように電車を降りましたがあまりの恐怖感にベンチに座るのも怖く挙動不審にホームをうろうろしていると、それからしばらくして少しずつ怖さが収まり呼吸もできるようになりました。

でも一度体験してしまったあの恐怖心からもう電車には乗れないと思い、駅からアルバイト先に電話し面接を断りすぐに母に電話し体がおかしいことを伝えました。

すぐに母が迎えに来てくれて事情を話したのですが理解してもらえず、私自身パニック障害というものを知らなかったのでその後内科へ直行しました。

内科でも診断はどこも悪くないの一言でした。

念のため血液検査やエコー、CT、心電図まで取りましたが、「正常です。」と言われ自分でも何が何だかわからないまま 帰宅しました。

美容院にて2度目の大きな発作

空と女の子出典:weheartit

それからしばらく動悸と息苦しさはたまにあったものの原因も分からなかったので何の処置もすることなく過ごしていました。

少し変わったことと言えば電車に乗るのが怖くなったこと、密室空間を避けるようになっていたことぐらいです。

その日は美容院に行く日だったので、いつもどおり家をでましたが電車やバスは避けバイクで向かいました。

美容院について椅子に座りしばらくたった時、再びあの猛烈な恐怖心が襲いました。

過呼吸のようになりながらもどうにか自分を落ち着かせようと深く息を吸っては吐いてを繰り返しましたが、どうしても恐怖が抑えきれずいてもたってもいられなくなった時に、美容師さんが「大丈夫ですか?顔色悪いけど」と声をかけてくれたのですが「大丈夫です」と答えるのがやっとでした。

それでも少しおかしいことに気付いた美容師さんがお茶を運んでくれたり、楽な姿勢にさせてくれたりしてくれて数分後、数十分にも感じられたように思いますがどうにか収まりました。

それを最後に美容院にいけない日々が数年続くとはその時はまだ思っていませんでした。

救急に運ばれる

空出典:weheartit

大きい発作を2度も起こしてしまった私は精神的に参ってしまっていました。

「バスに乗れない、電車に乗れない、美容院にいけない、また発作が外で出たらどうしよう」あまりの恐怖に自分が狂ってしまうのではないかと思いながらも、発作を起こした場所やそれに似た空間は完全に避けるようになっていました。

そんななか、家で夕食を食べているときにまた発作に襲われました。

実は発作を起こす数日前、寝ていた時に発作で飛び起きたことがありました。

どうしていいか怖くて部屋をうろうろと歩き回ったり深夜にも関わらず外にでてうろうろしたりを繰り返し発作が治まるのを待ちました。

そんなこともあり、またなりそうだなと嫌な感じはあったのですがやはりというべきか的中でした。

あきらかにおかしい私を見た母と妹に連れられ夜間救急に行きました。

そこで先生に「大丈夫だよ。心療内科って行ったことある?」と言われました。

私は「行ったことないです」と答えましたが何となく精神疾患の人が通う場所というのは想像がつきました。

ただ、自分では精神疾患ではないとどこかで思っていました。

当時の私は無知だったので精神安定剤を飲むことに恐怖を感じていました。

自分はそんなにおかしくないと思いたかったのです。

母も妹も私の行動がおかしいのは分かっていたようですが私同様、精神疾患に関してはまったく知りませんでした。

限界を迎える

空出典:weheartit

しばらく発作を繰り返しながらなかなか心療内科へ行く気になれずどうにか毎日をこなしているような状態が続いていました。

はじめは自分でも気が付かなかったのですが、その時にはすでに1人でどこかへ出かけることができなくなっていました。

でも家族となら出かけられる。母の買い物に付き合ったりしていたし自分は大丈夫だと思っていました。

ある日いつものように母に買い物に付き合ってと言われ近くのデパートに行きました。

そこで突然パニック発作を起こしたのです。当然、何の前触れもありませんでした。

息苦しいとか動悸が激しいとかだけに収まらずあの恐怖でした。

気が付いたら涙で目が真っ赤になっていて母が驚いてすぐに家に帰宅しました。

帰りの車の中で何かいろいろ話しかけてくれていたのですが何も覚えていませんでした。

恐怖と戦うのに精一杯だったのです。

その日を最後に私は家族がいても外に出られなくなりました。

近くのコンビニですら覚悟を決めてもいけないことが多く自分が分からなくなり何より情けなくなりました。

「もう限界だ」はじめてそう思いました。

不安な気持ちを押し殺して心療内科に電話し予約を取りました。予約は3か月待ちの状態でした。

その時の私は「誰でもいいから助けて。」もうそれしか頭にありませんでした。

初めての診療内科

手出典:weheartit

3か月がすぎ診察の日がやってきました。

いつくるか分からないパニック発作に私は疲れ切っていました。

病院まで母に送ってもらい不安でいっぱいになりながら病院に入りました。

待合席には誰もいなくて私だけでした。初診の場合、話を聞くために時間を長くとるんだ、とあとから知りました。

受付の人に呼ばれ診察室を入ると白衣をきた先生がニコニコしながら座っていました。

緊張していた私は先生の質問に端的に答えることしかできなかったのですが、しばらくすると先生が私の方を向き、「ずっと我慢してきたんだね。もう大丈夫だよ」と声をかけてくれた瞬間、涙が止まらなくなりました。

ただ一言「先生、助けてください」とだけ言うのが精一杯でした。

薬を処方されることに

先生は不安がる私に病名、症状の説明をわかりやすくしてくれました。

そして私の心を見透かしたように「薬が1番心配なんでしょ、でも大丈夫だから。合う薬を見つけよう。」と言ってくれました。

先生はあれこれと薬をだすのではなく、薬をファイルからひとつひとつ出して「これはこういった薬で症状を緩和してくれる。副作用はこうだよ」とひとつずつ副作用の説明もしてくれ、「あなたは若いからあまり薬をたくさん出したくないから最低限のものを使って治療していこう」と言い、女性ならではの生理不順を起こしやすい薬は何回使ったら辞めると細かく教えてくれ不安がないようにすべて説明してくれました。

精神疾患の薬というのは様々な副作用もありますが、その人に合わない薬というのも当然あります。

副作用が強く出てしまう人は飲めない薬もあります。

自分にはどれが合うのか初めは手探りで見つけていくのですが、幸い私は先生の言った通りに服用して副作用はでませんでした。

まったくでないわけではありませんが、吐き気など重い副作用は出なかったのでとりあえず処方してもらいました。

精神安定剤というのは風邪薬のように1週間飲めば終わりというものではありません。場合によっては何年も飲み続けるのです。

そのため、私が抱いていたような「薬を飲むことで依存するのではないか」「一生やめられないのではないか」という不安はみなさん持っています。

今もネットで調べると「薬はよくない」「依存する」など色々と出てきますが勝手に減らしたり辞めたりせず飲むことで症状が改善されるのは確かです。

通院を始めて3か月

女の子出典:weheartit

精神安定剤がしっかり聞きだし効果が表れだすのは3か月ぐらいたってからだよと先生に言われたとおり、少しずつ症状が改善されていきました。

もちろん完全に治ったわけではありません。大きな発作がでなくなったといった感じです。

このころパニック発作はあったものの、大きなパニック発作の恐怖心に襲われることは少なくなりました。

ただ私の場合、うつ病と強迫性障害を併発していました。その時私を悩ませていたのはうつ病より強迫性障害でした。

私の場合は、「確認癖」や「手を洗う」といった行為を無意識にずっと繰り返してしまうというものでした。

明日は何時に起きないといけないと目覚ましをセットし寝るのですが、5分も立たないうちに起きて目覚ましがセットされているか確認する。

それを何時間も繰り返してしまう。手を洗う行為も同じでした。何かするとすぐに手を洗う、「汚い」という思い込みがそうさせているのだと言われましたが、そう簡単に辞められず手の皮が剥けるまで洗い続けたりしていました。

先生や母からの提案

虹と手出典:weheartit

あるとき病院にいくと先生から「何か運動をしてみたら。」と言われました。

適度な運動はパニック障害や精神疾患にいいとのこと。

少し考えた私は思い切って何か始めようと思いました。

私の病気を治そうと色々と提案してくれる先生を信頼していたのもありますが何より、パニック障害になってから色々な事ができなくなり子供に戻ってしまったように感じていました。

「乗れていた電車やバスに乗れない」「美容院にいけない」「1人で外に出るのが怖い」「人ごみが怖い」など当たり前にできていた事が、一瞬で出来なくなってしまった自分への情けなさをどこかで変えたいと思っていました。

「こんな病気になってしまって親に迷惑と心配をかけてしまった」など頭に浮かばない日はありませんでした。

どうにかしようと考えていた時、母、妹、一緒に暮らしていた祖母が背中を押してくれました。

「楽しいと思うことを思い切りやればいい。何も心配いらない」

その言葉に私はもの凄く救われました。

出来なくなったなら、また出来るようにしよう。そう思えたのです。

思い切った決断

目出典:weheartit

やりたいことを色々と考えていたのですが思い切って空手を始めることにしました。

近くに道場がありそこへ通おうと思いつき1人で入会手続にいきました。

運動はパニック障害にもいいと先生からも聞いていたし、どうしても精神疾患がある人はこもりがちになります。

それを打開するには何かを習ってしまおうと考えたのです。

入会の際に指導員に持病の事を伝えました。

もし無理ならほかをあたろう。そう思っていましたが快く受け入れてくれました。

病気の事も真剣に聞いてくださり「無理のない程度に、でも楽しく目標をもって頑張りましょう」と言ってくれて私は空手に入門したのです。

そして今......同じ病気を抱えるみなさんへ

空と手出典:weheartit

私は今も1か月に一度通院しています。毎日薬も飲んでいます。

そして空手に入門してから6年。今では指導を任せてもらえるようになりました。

体調がすぐれず空手を休むこともありました。

それでも亀のようにコツコツと通い続け大会で準優勝することもできました。

一時は家からも出られなかった自分が人前に立って指導できるまでになったのです。

以前の私なら想像も出来なかったことです。

空手の師範が言っていた言葉は今も頭に浮かぶのですが、

「花が咲かなくてもいい。水をやり続ける行為こそが大事なんだ」

何かに気づかされた気がしました。

今、今日このとき。同じ病気で辛い思いをしている人、1人で苦しんでいる人、すべてを抱え込んで自分を責めている人。

そんな人に私から言えるのは「私でもできたんだから、みんなにできないはずはない。」ということです。

精神疾患を抱える人はどこか真面目だったり、繊細だったりするんだとよく先生がいっています。

きっと今、苦しい思いをしてる人もみんな本当にしっかり者なんです。

人の事を考えすぎて自分が背負いすぎてしまったり、自分を犠牲にしてまで我慢してしまったり。

そんな人たちはみんな誰よりも優しくて真面目な人なんです。

はじめは怖いかもしれません。新しいことに踏み出すのは誰でも怖いものです。

でも頭で考えないでまずは一歩踏み出してみてください。それから考えても遅くないです。

それに、意外とまわりは親切に受け入れてくれたりするもんです。

自分を解放してあげてください。

同じ病気を抱える人がほんの少しでも勇気が出たらすごく嬉しいです。

だって、同じ苦しさを知っている仲間だから。

written by xyz.colt357

Top image via Weheartit

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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