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2016年10月03日 更新 | 2,603 views

レーザーによる色素沈着の3つの治療法!それぞれの違いと魅力

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大が監修しています。

炎症が原因でその部位に色素が沈着してしまう「色素沈着」。レーザーによる色素沈着の治療方法には大きく分けて「メドライト C6」「Qスイッチルビーレーザー」「ダイレーザー」の3種類があり、さまざまな種類の色素沈着の治療が可能です。

肌に色素沈着ができてしまった場合、治療法として頭に浮かぶであろうレーザー治療

しかし、一概に「レーザー治療」といっても、実にさまざまな種類のものが存在します。

もちろん治療法の選択は医師に任せるとはいえ、事前にある程度自分でも知っておきたいものです。

そこでこの記事では、色素沈着へのレーザーによる治療法のなかから、代表的な3つの治療法について、それぞれの特徴をまとめてみました。

色素沈着とシミの違い

顔を気にする女性の写真

色素沈着と似た症状に「シミ」があります。

見かけは同じようなものでも、「色素沈着」と「シミ」は、厳密には違うもの。

まずはその違いについてみていきましょう。

色素沈着は人工的な刺激によってできたもの

「色素沈着」と「シミ」との違いは、以下のように区別できます。

色素沈着:人工的な刺激によってできたもの

シミ:自然にできるもの

例を挙げると、紫外線を浴びた結果、皮膚にできる色素沈着は「シミ」であり、肌が下着などで擦れる部位にできる色素沈着は「色素沈着」です。 

色素沈着の原因は炎症

色素沈着は、正式名は「炎症性色素沈着」。その名前が表すとおり炎症が起こったことが原因で、その部位に色素が沈着してしまったもの

色素沈着の色は多くの場合、茶色や赤茶色をしているのですが、炎症性色素沈着は、以下のようなことが原因で皮膚に炎症が起こったときにできるといわれています。

  • ニキビ
  • 外傷
  • 虫さされ
  • やけど
  • かぶれ
  • あせも
  • 化粧品によるかぶれ
  • アレルギー性やアトピー性の皮膚炎
  • ナイロンタオルなどの長期使用

日本人は炎症性色素沈着を起こしやすい

メラニン色素は「メラノサイト」という細胞によって作られます。メラノサイトの数は、白人・黄色人種・黒人の間で大きな差はありません。

しかし、日本人を含む黄色人種は、白人に比べ、メラノサイトが活性化しやすいとされています。したがって、日本人は比較的炎症性色素沈着が起こりやすい傾向にあるのです。

炎症性色素沈着の多くは「保存的療法」

炎症性色素沈着は多くの場合、特に治療を行わなくても、時間の経過とともにその色が徐々に薄くなっていきます。

色が薄くなるまでの時間は、炎症性色素沈着のある部位や症状にもよりますが、顔の場合では約半年ほど。

こういった、炎症性色素沈着の色が自然に薄くなることを待つような方法を保存的療法といいます。

しかし、炎症性色素沈着の症状がひどかったり、ターンオーバー(肌細胞の新陳代謝)の周期が乱れていたりする場合は、数年が経過しても自然には消えないことがあるのです。この場合には、何らかの治療を行うことが有効です。

長期間も色素沈着が残る場合は施術をおすすめ

医者と笑いながら話している女性の写真

炎症がおさまり、色素沈着の症状が見られたからといって、すぐに治療をしたほうが良いというわけではありません。

実は、炎症がおさまって間もない時期にレーザー治療を行うことで、色素沈着の症状がかえって悪化してしまうことも。

炎症性色素沈着の治療をするかどうかの判断基準は、炎症がおさまって半年以上経過しているが、まだ色素沈着が残っている場合とされます。

色素沈着による3つのレーザー治療の種類

顔にレーザー治療を受けている女性の写真

色素沈着の治療法には「光治療」「ケミカルピーリング」「イオン導入」「レーザー治療」など、さまざまな方法があります。

この記事ではそのなかから、「レーザー治療」について考えてみましょう。

レーザーによる色素沈着の治療1:メドライト C6

メドライト(MedLite) C6は、シミ治療によく使われる「QスイッチYAGレーザー」と同じ種類のレーザー治療器です。

QスイッチYAGレーザーとは

532ナノメートルと1,064ナノメートルの、2つの波長の光を出すことができるレーザー治療機。

532ナノメートルの光はメラニン色素に非常に吸収されやすく、皮膚の浅い部位に届くため、表皮のシミを効率良く改善することが期待されているのです。 

一方、1,064ナノメートルの光はメラニン色素に穏やかに吸収され、皮膚の深部まで届くため、皮膚の深部にあるシミやアザの治療に効果的といわれています。

QスイッチYAGレーザーは、2種類の波長の光を使い分けることで、幅広いタイプのシミを改善することが可能とされる治療器なのです。

メドライトC6も、QスイッチYAGレーザーと同じように532ナノメートルと1,064ナノメートルの2つの波長の光を出すことができます。

治療のしくみ:照射部位に均一でムラがないエネルギーを届ける

従来のQスイッチYAGレーザーが照射するレーザー光は「ガウシアンビーム」と呼ばれています。これは、ビームの中心部のエネルギー密度が高く、周辺部へ向かうにつれて低密度になるエネルギー分布を持つレーザー光。

ガウシアンビームの短所としては、 エネルギー密度の高い中心部に炎症が起こることがあるほか、エネルギー密度の低い周辺部ではあまり効果が得られないことが挙げられているのです。

一方、メドライトC6が照射するレーザー光は「トップハットビーム」と呼ばれ、ビーム全域のエネルギー密度が均一になっています。このため、照射部位に均一でムラのないエネルギーを届けることが可能になり、炎症などの副作用のリスクも少なくなりました。 

また、メドライトC6は、広範囲に弱い出力のレーザー照射をします。このため、メラノサイトを活性化させることなく、メラニンを徐々に減らしていく効果が期待されているのです。

治療のしくみ:メラニン色素を急速加熱し破壊

メドライトC6は「Qスイッチ」というシャッター機能を搭載しています。

「Qスイッチ」とは、超高速の電子的シャッターを用いて、ナノ秒単位というきわめて短い間隔で、連続的に高出力のレーザー光を発振させる技術です。これにより、メラニン色素は急速に加熱され、破壊されます。

適している色素沈着の症状:虫刺されやニキビ

メドライトC6による治療は、光治療で改善しなかった色素沈着や、虫刺されやニキビによる炎症の結果、起こった色素沈着の改善に有効とされます。

メリット:痛みも少なくダウンタイムも短い

メドライトC6の治療は痛みが少ないので、麻酔が不要。ダウンタイムも短いため手軽に受けられる治療であることがメリットです。

体への負担が少ない治療であるにもかかわらず、色素沈着の症状の改善は早く、数回の治療で症状が改善することが多いこともメリットとして挙げられます。

デメリット:複数回の治療が必要

メドライトC6では、1回の治療で症状の劇的な改善は得られないことがデメリットとして挙げられます。一定の効果を得るには、複数回の治療が必要。

痛み:輪ゴムで弾かれる程度

メドライトC6による色素沈着治療は、従来のレーザー治療に比べて痛みが少ないとはいえ、治療時は輪ゴムでパチパチと肌を弾かれるような感覚があります。

治療直後は、ヒリヒリしたり、赤みが出たりすることがありますが、数時間で消失することがほとんどです。

所要時間と費用の目安

メドライトC6の治療に要する時間は、顔全体への照射の場合、15分程度。一定の効果を得るためには、1〜2週間に1回の治療を5回ほど繰り返すことが推奨されます。

メドライトC6の治療に要する費用は、顔全体への照射の場合、1回につき10,000円~30,000円となっているクリニックが多いようです。

:)「レーザートーニング」って?

レーザートーニングとは、メドライトC6のレーザー照射モードのひとつ。

色素沈着がある部分に、非常に弱い出力で肌から離して照射し、メラニンを少しずつ破壊し減らしていくことで、色素沈着を改善する治療法のこと。 

また、色素沈着が起こっている部位の周辺の細胞にも熱エネルギーが及ぶため、紫外線によるダメージである「光老化」が起こっている細胞を活性化させる効果も。

この結果、肌のキメが整うなどの美肌効果も期待できます。

レーザートーニングで照射することの利点

強い出力のレーザー照射は、メラノサイトをかえって刺激してしまい、色素沈着の症状を悪化させてしまうことがあります。

その点、レーザートーニングでは弱い出力で照射することにより、このリスクを回避することが可能。メラニンを少しずつ、徐々に減らしていくという考え方がレーザートーニングの治療法です。 

通常のレーザーとレーザートーニングの治癒の違い

通常のレーザーによるシミ治療では、照射から数日で照射部位にかさぶたができますが、1~2週間後には自然にはがれます。

しかし、レーザートーニングでは弱い出力で照射するため照射部位にかさぶたができず、治療回数を重ねるごとに、色素沈着が徐々に薄くなっていくという治癒です。

レーザーによる色素沈着の治療2:Qスイッチルビーレーザー

顔にレーザー治療を受けている女性の写真

Qスイッチルビーレーザーは、波長が694ナノメートルのレーザーを照射する治療器です。

特徴:メラニン色素のみを限局的に破壊できる

Qスイッチルビーレーザーが照射する光の波長は、ヘモグロビンやコラーゲンに吸収されにくく、メラニンに吸収されやすい性質を持ちます。

このため、色素沈着が起こっている部位の周囲組織や血管への損傷を最小限におさえながら、メラニン色素のみを限局的に破壊することが可能。 

Qスイッチルビーレーザーは、「20ナノセカンド(1億分の2秒)」というきわめて短い間、高出力のレーザー光線を照射することで、メラニン色素を急激に加熱し、瞬間的に破壊。

破壊されたメラニン色素の破片は、2~4週間かけて「メラノファージ」と呼ばれるメラニンの顆粒を食べる細胞に吸収されます。

治療経過:徐々に色素沈着が薄くなっていく

Qスイッチルビーレーザー照射後、照射部位は濃い茶色になり、その後かさぶたができます。

このかさぶたをはがさないように気をつけることが大切。自然に取れるのを待ちましょう。

かさぶたが取れると、その下には新しい表皮が再生。しかし、この新しい表皮にも色素沈着が起こり、徐々に茶色を帯びますが、徐々に薄れ、3〜6か月ほど経つと消失します。

適している色素沈着の症状:青あざ・外傷・外傷性刺青

Qスイッチルビーレーザーが照射する光は「青・黒・茶色」によく吸収される性質を持ちます。

このため、青や茶色のあざ、外傷による炎症性色素沈着症、外傷性刺青などの治療に適しています。

:)外傷性刺青って?

外傷性刺青とは、刺青のような状態になった色素沈着のこと。

皮膚にすり傷や切り傷ができたときに、砂や土、アスファルトなどの異物が傷口に入ったまま皮膚表面が閉じてしまうことでできる。

メリット:1回の治療で効果が期待できる

Qスイッチルビーレーザーは、非常に強力な出力のレーザー光を照射するため、1回の治療で高い効果が期待できます。

また、色素沈着が起こっている部位の周辺組織にはほとんど損傷を与えないため、治療後に出血したり、傷跡が残る心配がありません。

デメリット:刺激や紫外線から一定期間保護する必要

Qスイッチルビーレーザーを照射後、10日間ほどは照射部位に保護テープを貼って、刺激や紫外線から照射部位を保護する必要があります。

一方で、かさぶたが取れたあとの再生した皮膚は、周囲の皮膚の色よりうすい色をしていますが、その後この部分には色素沈着が起こるので、半年ほどかけて周囲の肌と同じ色へ。

つまり、完全に自然な肌になるまで数か月の時間を要し、その間は肌に色むらができてしまいます。 

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

レーザー後の色素沈着は顔の場合は3〜6ヶ月程度、体の場合は6ヶ月〜12ヶ月程度かかります。

痛み:輪ゴムで弾かれる程度

Qスイッチルビーレーザーを照射する際は、輪ゴムを肌に弾いているような軽い痛みを感じることが多いようです。

通常は麻酔なしで治療が行われますが、クリーム麻酔などの使用が可能な場合もあるので、痛みがこわい人は相談してみると良いでしょう。

所要時間と費用の目安

Qスイッチルビーレーザーの1回の照射は瞬間的なものなので、1回の治療に要する時間は、治療部位が小さい場合は数分間、大きい場合でも15分程度

一方で、治療回数は症状により差があります。皮膚の浅い部分にできている色素沈着は、1回の治療で済むこともありますが、皮膚の深い部分にできている色素沈着やあざなどは、治療は3〜5回程度になることが多いです。治療間隔は最低3ヶ月以上あけます。

また、Qスイッチルビーレーザーによる色素沈着の治療の料金は、色素沈着の大きさにより設定されています。

顔の場合、5ミリ以下の色素沈着では、5,000円〜10,000円ほどの料金が設定されていることが多いようです。

レーザーによる色素沈着の治療3:Vビームレーザー

医師によって顔にレーザー治療を受けている女性の写真

Vビームレーザーは波長が長い595ナノメートルのオレンジ色のレーザー光で、赤い色によく吸収されるという特徴を持っています。

治療のしくみ:熱エネルギーが色素を破壊

Vビームレーザー光を肌に当てると、赤くない肌の部分は通り抜けて、血管を流れる血の赤に反応し熱を持ちます。

その熱を利用して肌の赤みの原因である血管を塞いでいくのです。そのため、肌の赤み改善が期待できます。

また、Vビームレーザーの光は肌の真皮層の繊維芽細胞を強力に刺激してコラーゲンの生成を促進するため、肌のハリがアップされる効果もあると言われています。

治癒経過:1週間ほどで新しく皮膚が再生

Vビームを照射した部位にはかさぶたができ、1週間ほどでかさぶたが自然に取れ、新しく再生した皮膚が現れます。

適している色素沈着の症状:赤アザ・赤ら顔・ニキビ・ニキビ跡

800ナノメートル付近の波長の照射光は、メラニン色素による色素沈着の改善に、一方で500ナノメートル付近の照射光は、ヘモグロビンによる色素沈着の改善に適しているのです。

ちなみに赤いアザや、ニキビが原因でできた赤い色素沈着などがこのケースにあたります。

メリット:ダウンタイムが少なく2回程度で治療が終わることも

Ⅴビームレーザーの効果が発揮できるのは赤みが強い症状です。

また、ニキビ跡が赤く色素沈着したケースなど、2,3回の治療で効果が期待できます。

デメリット:副作用が出てしまうことがある

Vビームレーザーの副作用としては、術後の肌が内出血や、一時的な腫れ、炎症後の色素沈着が起きてしまうことがあります。

腫れは1〜5日程度、内出血は1,2週程度で吸収されていきます。レーザーの熱による色素沈着が起きてしまった場合も数ヶ月で消失していきます。

痛み:輪ゴムで弾かれる程度

肌を輪ゴムで弾かれる程度の痛みです。

痛みを感じやすい人にはクリーム麻酔やテープ麻酔を使うこともあります。

所要時間と費用の目安

1回の治療に要する時間は、5分~15分程度です。

また、治療にかかる費用は、色素沈着の症状によりさまざまですが、1回10,000円~50,000円かかることもあり、クリニックにより料金設定に幅があります。

色素沈着を治療してコンシーラーで隠す日々に別れを告げよう

鏡に映る自分の顔を嬉しそうに見つめる女性の写真

レーザー治療にもさまざまな種類があり、色素沈着の大きさや症状によって適応できる治療法が異なります。

しかし、さまざまな種類の治療法があるということは、それだけさまざまな症状に適応できるということ。コンシーラーで色素沈着を隠す日々から、解放されることが可能かもしれません。

色素沈着が起こってしまっても諦めず、一度クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

どのレーザーが適しているか判断するのは難しいと思います。
そのため、まずはレーザーの設備が整っている美容皮膚科を受診してみると良いでしょう。

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