2017年10月30日 更新
唇が出ている口もとは改善できる?理想的なEラインを目指して横顔美人に!
Eラインとは横顔美人の基準。唇が出てしまっている場合は美しいEラインではないといわれています。唇の位置が気になる人は、歯並びや呼吸、顎の筋力、舌の位置を確認し、原因から改善を図りましょう。また、きれいなeラインを目指すためには、医療に頼ることもひとつの方法。気になる口もとは、歯列矯正や顎骨体移動治療で横顔美人を目指すことができます。
この記事は、品川美容外科横浜院 武内大先生が監修しています。
唇が出ているため、横顔に自信が持てないという女性は少なくないのではないでしょうか?
横顔に自信が持てるようになるためには、Eラインを目指すこと。
横顔には、美しいといわれる黄金比があります。
まずは、美しい口元について知識を得るところからはじめましょう。
美しい口元の基準「Eライン」とは

横顔には美しく見える基準があるといわれています。その基準を、Eラインといいます。
Eラインとは、鼻の頭と顎の先を一本の線で結んだラインのこと。このラインに唇が触れなければ理想の横顔であるといわれています。
もともとEラインは歯の矯正の際に使われていた用語であり、歯並びの治療向けに使われていました。現在では、美容整形の際にも用いられています。
Eラインのセルフチェック
自分の横顔がEラインの基準に沿っているかセルフチェックをしてみましょう。
方法は簡単で、鼻先と顎先の位置に沿うように人差し指を当てるだけ。「内緒」や「静かに」をするときのようなポーズで、ポイントは鼻と顎先にきちんと指がついていること。
このときに、唇がちょっと触れるかまったく触れなければ理想的なEラインといえます。
しかし、人差し指に唇を強く押し付けないと、鼻先や顎先に指がつかない場合は理想的なEラインではありません。
人差し指のチェックがわかりにくい場合は、お箸や定規などまっすぐで棒状の物を使用して試す方法がおすすめです。
「理想的なEラインの基準じゃなかった……」という人は、まずはその原因から探っていきましょう。
唇(口元)が出てしまう5つの原因

唇の位置は、歯の状態や生活における悪い習慣により、Eラインに収まらない状態になることがあります。
以下に、そのような症状の原因と対策法について紹介します。
唇(口元)が出る原因1:歯並び
唇が出ている理由のひとつが、歯並び。
親不知や出っ歯といった歯並びが原因で歯が前に出ていると、唇を前に出さないと口を閉じられません。
そのため、自然と唇が前に出てしまうことでEラインではなくなってしまいます。
歯並びが原因の場合は、歯の矯正治療をすることで、Eラインに収まる口元に近づけることが可能です。
唇(口元)が出る原因2:口呼吸
口呼吸を続けていると、口まわりの筋肉低下から顎が発達せず、出っ歯になってしまうリスクがあります。
また、頬や口元のたるみ、口臭の原因ともなるので、口呼吸はおすすめできません。
現在、口呼吸をしている人は、意識して鼻呼吸に切り替えてみましょう。
唇(口元)が出る原因3:顎まわりにある筋肉の強度
口まわりの筋肉が弱いと、歯にかかる力が弱くなり歯が前方に向かって生えることで、唇が前へ出てしまう原因になります。
そのような症状の改善を目指すには、顎を鍛えることが重要です。
例えば、食事はよく噛んで食べることやガムを噛むこと、笑って顔の表情筋を鍛えるなど、日常のなかで顎を使うことを意識して生活すれば、顎の筋肉を鍛えることができます。
唇(口元)が出る原因4:舌の突出
唇が出てしまう出っ歯の原因として、舌の位置にも関係があります。
舌には定位置があり、口の中で舌の位置が前歯に触れているのであれば要注意です。
舌が前歯を常に押し出しているため、舌の力を受けて、前歯がだんだんと前に移動して出っ歯になってしまうことがあります。
もしも前歯に触れているのであれば、舌の位置を意識してみましょう。
唇(口元)が出る原因5:猫背
猫背は、一見すると関係がないように感じますが、唇が出てしまう可能性のある原因のひとつ。
猫背になると、背中が丸くなるだけではなく、首から頭蓋骨にかけての重心も前へズレてしまうことがあります。
その態勢から無理に前方を見るため、口元を前へ突き出す形になってしまう可能性があります。
猫背は、癖になってしまうと背骨が変型してきてしまい、治療が困難になることも。
初期の段階であれば、意識的に背筋を伸ばすことで改善が目指せます。
立っているときは、背中側で腕を組むなどして少しずつ背筋を伸ばす習慣をつけましょう。
1万円台でEラインの施術(ヒアルロン酸注入)が受けられるクリニックをみる
唇(口元)が出てしまう「アデノイド顔貌」とは?

唇が出ている原因は、遺伝や生活習慣だけではなく、「アデノイド顔貌」という可能性も考えられます。
アデノイドとは、喉と鼻の奥にある「咽頭扁桃」の別名です。
アデノイド顔貌は、この咽頭扁桃が肥大して顔の筋肉が衰え、顔の骨格が歪んでしまう可能性があります。
アデノイド顔貌になると、咽頭扁桃の肥大によって鼻の奥が圧迫されるため、口呼吸をするようになってしまいます。
そうすると、出っ歯や、歯並びが悪くなるといった症状があらわれることがあるようです。
アデノイド顔貌の対処法は鼻呼吸が重要

アデノイド顔貌の改善を目指すには、まずは鼻呼吸に切り替えることが重要。
そして、残念ながら、鼻呼吸でアデノイド顔貌の改善が期待できるのは、成長途中の子供だけとされています。
しかし、口呼吸を長く続けることで、咽頭扁桃の肥大が進んでしまうので、鼻呼吸をすることでアデノイド顔貌の悪化を食い止める効果が期待できます。
大人のアデノイド顔貌は、クリニックでの治療がおすすめ。
抗生物質の入った薬を服用する治療法や、肥大した咽頭扁桃を除去する治療が効果的とされています。
唇(口元)がどうしても気になるなら美容医療の選択肢もあり

唇が出ていることがどうしても気になるという人には、最終手段として医療に頼ることを推奨します。
生活習慣を見直しても改善がなかなか見られなかったり、効果をできるだけ短期間で実感したかったりする人にもおすすめです。
唇(口元)の治療1:歯列矯正治療
歯並びや出っ歯が原因で唇が出ている場合は、歯列矯正治療が効果的だといわれています。
歯並びの程度によって方法や期間が異なり、費用も変わってきますが、何十万円もの費用を要することが多く見られます。
矯正器具をつけ始めの頃は、痛みや違和感がありますが、慣れればあまり感じなくなることがほとんどのようです。
唇(口元)の治療2:顎骨体移動治療
「顎骨体移動治療」は、歯の抜歯や顎骨を切断することによって、顎の位置を移動する方法。
顎の骨格の問題で唇が出ている場合に効果的な方法でもあります。
歯列矯正では治せない場合も、「顎骨体移動治療」なら効果が期待できることも。
しかし、費用も歯列矯正よりも高額になります。
顎骨体移動治療の種類
- 上顎骨体移動術
上顎骨体移動術は、上顎の骨を後方に引っ込める治療。歯を4本抜歯して、口元を後方に移動させます。最大で7mm移動させることが可能です。
治療は口の中から行うので、傷あとが外から見えず、1~2時間の治療で、2~3日間の入院が必要です。
- 下顎骨体移動術
下あごの奥歯を抜歯して、口元を後方に移動させるのが、下顎骨体移動術。上顎骨体移動術のときと、内容は同じ治療です。
- 上下顎骨体移動術
上下の顎を後方に引っ込める治療です。上顎骨体移動術と下顎骨体移動術を組み合わせたもので、顎全体をバランスよく整えることができます。
- 上下顎分節骨切り術
顎の付け根部分の骨を切り、骨格の形を整える治療。上下顎分節骨切り手術は、大掛かりな手術であり、術後は3~6か月は強い腫れと痛みを生じます。
唇(口元)の治療3:顎を前に出す治療
前に出ている唇の改善を短時間で目指す方法として、ヒアルロン酸注射や、シリコンプロテーゼで顎を前に出す治療があります。
下顎にヒアルロン酸を注入したり、シリコンプロテーゼと呼ばれる軟骨の役割をするものを挿入したりする治療です。
唇が出ている人の中には、下顎が後ろに引っ込んでいるため、唇が強調されている場合があります。
少し顎を前に出すだけで、唇が出ていることを目立たなくするとされています。
ヒアルロン酸の注入だと数万円ほどの費用で行うことができますが、体に吸収されるため、数か月〜2年ほどで元に戻ってしまうというデメリットも。
また、シリコンプロテーゼの挿入は半永久的に効果が持続するといわれています。
しかし、顎への違和感を感じる場合もあるので、事前に留意しましょう。
1万円台でEラインの施術(ヒアルロン酸注入)が受けられるクリニックをみる
Eライン美人は正面美人!原因を知って改善を目指そう

横顔美人は正面美人と認識されるほど、きれいなEラインは女性の憧れです。
また、唇が出ている原因は個人差があるものです。
まずはセルフチェックを行って自分に当てはまる原因と改善方法を知り、美しいEラインを目指しましょう!
Eライン施術(ヒアルロン酸)の費用目安

クリニック | 費用(目安) |
---|---|
品川スキンクリニック | 11,000円〜 |
城本クリニック | 12,000円〜 |
湘南美容外科 | 28,000円〜 |
聖心美容クリニック | 98,000円〜 |
※費用は税抜表示です。※主にヒアルロン酸注射の金額を掲載しています。※クリニックによって注入量が異なるので詳細は各クリニックのHPをご確認ください。
※掲載している情報は2017年10月14日時点で公式サイトに記載されていた情報であり、またクリニックによって施術条件や価格条件が異なるため各情報を保証する内容ではありません。正確な情報はクリニックの公式サイトを訪れていただくか、クリニックに直接お問い合わせ下さい。
この記事の監修医:武内大先生のクリニックはこちら
- 住所新潟県新潟市中央区弁天1-1-22 東信新潟ビル2F
- アクセスJR新潟駅「万代口」徒歩約2分 京成新潟駅「新潟駅」徒歩約2分
- 休診日年中無休
- 診療時間10:00~19:00
- 電話番号0120-293-740
- 予約ネット予約・電話予約
※ クリニック情報や診療メニューなどは、公式ホームページから取得した内容ですので、情報の正確性は保証されません。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
医師・薬剤師・その他医療関係者の方へ
より正確な医療情報を発信するためにも、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報があった場合には、ご指摘いただけますと幸いです。社内で確認の上、必要な対応をさせていただきます。
医療・薬剤に関する情報の指摘
武内大
日本人は骨格的にあごが引っ込んでいることが多いです。
セルフケアもひとつの手段ですが、美容クリニックや歯科クリニックを受診されると良いかもしれませんね。