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2016年10月16日 更新 | 8,039 views

背中の色素沈着ははやめのケアが大切!セルフケアと美容クリニックの施術を知ろう!

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大が監修しています。

背中の色素沈着は、皮膚の炎症によりメラニン色素が生成されることが原因です。また、肌のターンオーバーが乱れることで、色素沈着をした皮膚はうすくならずに、残ってしまいます。色素沈着の治療方法には、市販薬などのセルフケアと美容皮膚科での薬の処方や施術などがあります。

お風呂のときに鏡に映った自分の背中を見て、背中の黒ずみに気づいたり、背中の黒ずみに自分で気づかず、他人から指摘されて恥ずかしい思いをすることで、落ち込む人もいるのではないでしょうか。

背中に沈着してしまった黒ずみに気づくと、少しでも早くうすくするためには、どのような方法があるのか悩みますよね。

そもそも、背中の色素沈着とはどのような状態を指すのでしょうか。

また、なぜ背中の色素沈着が起こるのか、自分でケアするにはどのような方法があるのか、皮膚科やサロンではどのような治療や施術が行われるのか、まずは知識を得ることから始めてみましょう!

背中の色素沈着とはどのような状態か?

背中

色素沈着とは、ニキビ跡やシミなどで皮膚の奥の角質層や真皮層にメラニン色素が染みついている状態のことを指します。

また、色素沈着を起こしている部分の皮膚は、紫色や茶色に見えます。

紫色の色素沈着は、炎症をともなう赤ニキビができたあとに見られるもの。

そのメカニズムは、ニキビが炎症を起こす際に、毛穴の周辺にある毛細血管が破れて内出血することで、血液中のヘモグロビンが皮膚組織に染み込み、紫色の色素が沈着します。

また、紫色の色素沈着は、毛細血管からの内出血が残っている状態なので、時間が経てばうすくなっていくと言われています。

一方、茶色の色素沈着は、メラニン色素が皮膚の奥に定着してしまうために起こるもの。

メラニン色素が発生する原因には、皮膚の炎症があげられます。

皮膚が炎症を起こしたときに、皮膚を守ろうとして生成されるメラニン色素が皮膚に残り続けることで、茶色の色素沈着が発生してしまうのです。

このタイプの色素沈着は、角質層や真皮層にメラニン色素が染み付いているため、完全に消すことは難しいと言われています。

背中に色素沈着が起こる原因

はてな

背中の色素沈着のおもな原因は、皮膚が炎症を起こし、炎症が治まったあとに茶色や黒っぽく変色する炎症後色素沈着で、皮膚の炎症には、さまざまな要因があります。

そして、背中が茶色や黒っぽい色に色素沈着する原因は、メラニン色素です。

では、どのような仕組みでメラニン色素が生成されるのでしょうか。

皮膚が炎症を起こすと活性酸素が発生します。そして、活性酸素によるダメージから皮膚を守るために、メラノサイトという細胞のはたらきによりメラニン色素が生成されます。

本来は、メラニン色素によって皮膚が黒くなっても、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によって、表皮に押し上げられて剥がれ落ちていきます。

ところが、加齢、紫外線を浴び続ける、生活習慣の乱れ、ストレスなどによってターンオーバーが乱れてしまうと、メラニン色素が皮膚に残り続け、色素沈着を起こしてしまいます。

色素沈着を引き起こす皮膚の炎症とは?

手出典:weheartit

皮膚の炎症が原因で色素沈着が起こることがわかりましたが、ではどのような炎症を起こしてしまうと色素沈着になってしまうのでしょうか。

4つ見てみましょう。

ニキビが原因の色素沈着

背中にできたニキビが炎症を起こすと、活性酸素が発生しメラニンが生成されることは、前項で説明をしました。

では、ニキビ跡をより効果的にケアするためにも、ニキビのことも知っておきましょう。

背中ニキビとマラセチア毛包炎

一般的には、背中の毛穴に皮脂が詰まってできるものを背中ニキビと呼んでいますが、背中ニキビと一口に言っても、大きく膨らんだニキビがポツポツとできる場合と、赤くてやや光沢のある小さなぶつぶつが大量にできる場合があります。

前者は、顔のニキビを誘発する原因菌として知られているアクネ菌が原因ですが、後者はマラセチア菌という皮膚に常在するカビ(真菌)の炎症である場合も考えられます。

これは、ニキビによく似た症状が出るマラセチア毛包炎という皮膚の病です。

マラセチア毛包炎を発症すると、毛穴に詰まった皮脂にマラセチア菌が増殖して炎症を起こしますが、炎症が治まっても跡が残る場合があります。

原因はマラセチア菌ですので、抗生物質を塗っても効果はなく、抗真菌剤による治療が必要となります。

通常のアクネ菌によるニキビは、痛みやかゆみをともない、なかにたまっていた膿が出てくることもあります。

しかし、マラセチア毛包炎には、押してもつぶれず膿も出てこない、高温多湿になる梅雨頃から夏の時期に多いといった特徴があります。

このように、背中の場合は、ニキビであっても原因菌が何であるかが不明であったり、ニキビとは別の病であったりすることもあります。

そのため、背中ニキビができているのに気づいたときは、皮膚科に行ってその原因を特定してもらい、適切な治療を受けることが背中の色素沈着を防ぐ近道となるでしょう。

紫外線による色素沈着

紫外線

紫外線による色素沈着は、皮膚が紫外線を浴びたときに、メラニン色素をつくり出すことが原因で起こります。

メラニン色素と聞くと、日焼けを引き起こすので皮膚に悪いという印象を持ってしまいますが、実はメラニン色素は、紫外線が体内に侵入して皮膚細胞を破壊するのを防ぐ重要な役割をしています。

皮膚を紫外線から防御するのにはメラニン色素は必要なものですが、紫外線を浴び続けると、メラニン色素が皮膚に蓄積し、色素沈着を起こしてしまいます。

さらに、ニキビなどの皮膚に炎症が起こっている状態で紫外線を浴びると、色素沈着は一層悪化してしまいますので、皮膚に炎症が起きているときには、紫外線対策を心がけましょう。

外部からの刺激による色素沈着

服を着るとき、入浴するとき、寝るときなど、日常生活のさまざまな場面で背中の皮膚は刺激を受けています。

また、衣類やシャンプー、トリートメントに含まれる化学物質、寝具などによって外部からの刺激を受け続けると、皮膚のバリア機能が破壊されるため、弱くなった皮膚を守ろうとしてメラニン色素が過剰に生成されます。

その結果、背中にメラニン色素が沈着して黒ずんでしまいます。

アトピー性皮膚炎後の色素沈着

アトピー性皮膚炎は、激しいかゆみをともなった湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に続く皮膚の病です。

このアトピー性皮膚炎は、かゆみが治まってくると人によって色素の沈着が目立つことがあります。

この原因にも、炎症後色素沈着が関係しています。アトピーで皮膚が炎症を起こすと、防御反応のためメラニン色素が生成されるからです。

また、アトピー性皮膚炎による色素沈着の原因は、治療に用いられるステロイド外用薬の副作用ではないかとしばしば言われていますが、色素沈着は、皮膚の炎症が治まったあとに起こるものであり、ステロイドによって起こるものではありません。

【 :) ここまでのまとめ】

  • 背中の色素沈着は、皮膚の炎症が起きたあとにできる。
  • 色素沈着を引き起こすのは、メラニン色素である。
  • ターンオーバーが乱れることで、長く色素沈着が残る。

背中の色素沈着は顔とは対処法が異なる

カギ

顔の色素沈着は、鏡を見ればすぐに分かってしまいますが、背中は何となく黒ずんでいるとは思っても細かいところまで自分では確認しづらいもの。

このように、背中と顔では、色素沈着の状態を自分で確認できるという点で違いがあります。

また、色素沈着への対処も背中と顔ではことなります。

対処法がことなる理由は、3点あげられます。

背中の方が顔より角質層が厚い

背中の角質層の厚さは、顔の5倍とも言われています。角質層が厚いと、薬や美白対策のクリームなどの有効成分が角質層に浸透しづらくなります。

また、背中は角質層が厚いとともに、皮脂の分泌が活発ですので、毛穴に皮脂が詰まってニキビが発生しやすい場所です。

背中は顔に比べて面積が広い

背中と顔を比べると、明らかに背中の方が面積が広いうえに、手も届きにくいので、セルフケアにも手間や時間がかかってしまいます。

また、クリニックでの治療を行う場合にも、最終的にかかる費用は、顔に比べるとかなり高額になると予想されます。

背中は色素沈着の原因菌がことなる場合がある

背中にニキビ後のような色素沈着が見られると、一見背中も顔も同じような状態に見えますが、背中ではアクネ菌によるニキビの炎症とマラセチア菌によるマラセチア毛包炎が原因である場合があります。

そのため、背中の色素沈着は、原因菌に適した治療を行うことが重要になります。

背中の色素沈着に対するセルフケア

美容

背中の色素沈着は、日々の生活習慣や食生活に大きく影響を受けています。

色素沈着の原因をできるだけ少なくするような日常生活をおくりましょう。

何の対策もせずに放置をしておくと、色素沈着はますます悪化してしまいます。色素沈着に気づいたら、できるだけ早く背中ニキビ用の化粧水でセルフケアを行いましょう。

セルフケアではすぐに目に見える効果が期待できるわけではありませんが、継続することが大切です。

生活習慣において注意する点

背中は常に衣類がこすれていますし、汗や皮脂で汚れたり蒸れたりしやすいもの。

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますので、寝具や寝るときに着るパジャマは、汚れが溜まりやすくなっています。

この汚れによって雑菌が繁殖すると、ニキビ跡の色素沈着ができる原因になります。

また、衣類が窮屈だったり、衣類に洗剤や柔軟剤が残っていたりすると皮膚を刺激してしまいます。

そして、入浴の際に使っているシャンプーなどに含まれる化学物質も刺激を引き起こします。

シャンプー、トリートメント、ボディーソープを使用したあとには、しっかりと洗い流すようにしましょう。

食生活において心がけること

野菜

背中の色素沈着を悪化させる食材と、改善するための食材を知っておきましょう。

特に、食生活のバランスは、背中のニキビ跡の予防に関係します。

色素沈着を悪化させる食材は、食べてはいけないというわけではありません。適度な量を守ることが大切です。

【ニキビ跡の色素沈着を悪化させる食材】

  • 脂っこい食べもの(スナック菓子、肉類や揚げもの)
  • 糖が多いもの(甘いお菓子、スイーツ)
  • 炭水化物(米、パン、麺)
  • 辛い食べもの
  • カフェイン
  • アルコール

つづいて、改善するための食材を見ていきましょう。

【ニキビ跡の色素沈着を改善する食材】

  • タンパク質(卵、魚、肉、大豆)
  • ビタミンAを多く含むもの(レバー、うなぎ、にんじん、小松菜、ほうれん草)
  • ビタミンCを多く含むもの(赤ピーマン、ブロッコリー、レモン)
  • ビタミンEを多く含むもの(ピーナッツ、ひまわり油、かぼちゃ)

では、色素沈着の改善が期待できる成分は、色素沈着にどのようにアプローチするのでしょうか。

それぞれの成分のはたらきを知っておきましょう。

【タンパク質】

肌をつくる大切な栄養素で、コラーゲンを生成するはたらきがあります。

【ビタミンA】

ターンオーバーを活性化する。

【ビタミンC】

メラニンの生成を抑制する。

【ビタミンE】

発生した活性酸素を減らす。

背中の色素沈着用の化粧品を用いたケア

化粧品

背中ニキビによる色素沈着を対象とした化粧品やクリームは数多く市販されていますが、どのような成分に色素沈着を薄くする効果が期待できるのでしょうか。

色素沈着対策用の化粧品やクリームに含まれるおもな成分としては、ビタミンC、ハイドロキノン、プラセンタエキスが挙げられます。

ビタミンC

ビタミンCは美白や抗酸化作用でおなじみですが、メラニン色素の生成を抑制したり、できてしまったメラニン色素を還元してうすくしたりする効能があるとされています。

また、皮脂の過剰な分泌や炎症を抑えたり、メラニン色素が生成される元となる活性酸素を除去するとも言われています。

ビタミンCは、そのままでは成分が非常に壊れやすいため、化粧品では、温度や湿度の変化にも耐えられるように改良されたビタミンC誘導体という形で配合されます。ビタミンC誘導体はビタミンCと比較して、皮膚への浸透力も上がります。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、「肌の漂白剤」と呼ばれることもあるほど、美白効果が高いとされている成分です。

メラノサイトと呼ばれる色素細胞に直接はたらきかけてメラニンの生成を抑制するとともに、できてしまったメラニン色素自体をうすくする効果が期待できます。

しかし、ハイドロキノンは皮膚にとって刺激が強いうえに、熱や光に対して弱く成分が変質しやすいので、皮膚が弱い人や敏感な肌の人は、事前にパッチテストをしてから使用しましょう。

また、皮膚トラブルを防ぐために、シミの部分以外には塗らない、できるだけ夜に使用する、紫外線対策を万全に行うといった点にも注意しましょう。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

ハイドロキノンは基本的に夜1回だけで朝は使用しない方が良いです。

プラセンタエキス

皮膚を若返らせる成分として知られているプラセンタエキスは、豚や馬などの胎盤から抽出した成分です。

メラニン色素を合成するチロシナーゼという酸化酵素のはたらきを阻害してメラニンの生成を抑制したり、ターンオーバーを活発にしてメラニンの排出を促したりすると言われています。

ただし、プラセンタエキスにターンオーバー促進の効果が期待できるとはいうものの、皮膚のターンオーバーには時間がかかりますので、一度できてしまった色素沈着がうすくなるまでには時間がかかるかもしれません。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

プラセンタエキスの外用だけの治療ですと高い期待はしない方が良いでしょう。

背中の色素沈着に効果が期待できる市販薬とは?

化粧水

背中の色素沈着に効果が期待できる市販薬には、傷跡やシミなどによってできた色素沈着をうすくする効果を期待できるものがあります。

小林製薬株式会社 アットノン

アットノン出典:小林製薬

アットノンは、傷跡ややけど跡をうすくすると言われている薬で、ヘパリン類似物質が配合されているのが特徴です。

ヘパリン類似物質には、角質に水分を保持する、傷跡の部分で慢性的に起こっている炎症を鎮める、血液の循環を促進して皮膚の新陳代謝を良くするはたらきがありますので、ニキビ跡や紫外線による色素沈着についても、うすくする効力はあると考えられます。

小林製薬株式会社 ケシミンクリーム

ケシミンクリーム出典:小林製薬株式会社

ケシミンクリームは、シミやそばかすが消えるのではないかと評判になっている薬です。

メラニン色素の生成を抑制し、色素沈着を防ぐビタミンC誘導体、抗菌・抗炎症作用があるグリチルレチン酸ステアリル、皮膚の新陳代謝を促進するトコフェロール酢酸エステルといった成分が含まれています。

ただし、口コミによるとケシミンクリームは、すでにできている色素沈着を消すというよりは、色素沈着を予防して新たな色素沈着をつくらない効能があるようで、色素沈着がうすくなったという実感は得にくいかもしれません。

エーザイ株式会社 チョコラBBルーセント

ビタミン出典:エーザイ

チョコラBBルーセントCには、ビタミンC・L-システイン・ビタミンB2・B6などが含まれています。

ビタミンC やL-システインにはメラニン色素の生成を抑える、ビタミンB2・B6には皮膚や粘膜の健康維持を助ける、ビタミンEには血行を促進して新陳代謝を高める効果があるとされ、色素沈着の緩和に役立ちます。

いずれにしても、上記の薬は、ニキビ跡や紫外線による色素沈着専用の薬ではありませんので、効果には個人差があるようです。しばらく続けても効果が出ない場合は、皮膚科を受診するなど、ほかの方法を検討するようにしましょう。

【 :) ここまでのまとめ】

  • 背中の色素沈着は、顔の色素沈着とはケアがことなる。
  • 色素沈着は、普段の生活習慣の改善も大切である。
  • 背中の色素沈着にアプローチする成分が入っている化粧品や市販薬を使う。

背中の色素沈着を皮膚科の塗り薬や飲み薬で治す

薬

背中の色素沈着のセルフケアを地道にやってきたものの、うすくなっている気がしない、またはもっと早く色素沈着を治したいと感じている場合は、皮膚科や美容皮膚科で治療を受けることを検討してみましょう。

皮膚科や美容皮膚科で行われる治療は、薬による治療と外科的治療に分けられます。

まずは、背中の色素沈着に対して用いられる塗り薬や飲み薬から見ていきましょう。

トレチノイン 

トレチノインは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、ビタミンAに比べて50~100倍もの効果があるとされています。

ターンオーバーを促進して沈着しているメラニン色素を排出する、皮脂の分泌を抑える、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すためシワが減り、皮膚にハリがでるといった効果を実感できる確率が高くなるでしょう。

ただし、古い角質をはがすピーリング効果が強く、塗った数日後には皮がむけ、塗った部分の皮膚が赤くヒリヒリした感じになりますので、皮膚の弱い人には不向きです。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

トレチノインは効果的ですが、副作用も多いので医師に副作用・リスクをしっかりと聞いておいた方が良いです。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニン色素を生成するメラノサイトのはたらきを抑制したり、メラニン色素を還元してうすくしたりする効果があると言われています。

けれども、ハイドロキノンは人によって刺激が強すぎて、炎症やかぶれなどを起こすこともあるので、使用の際には特に注意が必要です。

また、ハイドロキノンは、単体では皮膚に浸透しにくいという弱点がありますが、トレチノインと併用すると皮膚に浸透しやすくなり、メラニンを排出する効果も上がると言われています。

そのため、皮膚科ではハイドロキノンとトレチノインを併用することも多いのだそう。

市販の化粧品にもハイドロキノンが含まれているものが多くありますが、大きな違いは、ハイドロキノンの配合されている濃度で、皮膚科で処方される薬の配合率が5%以上であるのに対し、市販の化粧品には1~4%未満のものが一般的です。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制するはたらきがあります。

副作用は、ほとんどないと言われていますが、人によっては食欲がなくなったり、便通がゆるくなるなどの症状が出る場合があるのだそう。

また、トラネキサム酸は、もともと止血作用のある薬なので、血栓ができやすい病気をもっている人は、使用しないようにしましょう。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

高脂血症の方やピル内服中の方は服用しない方が良いでしょう。

シナール

シナールは、メラニン生成を抑制しシミをうすくするビタミンCや、肌の調子を整えるビタミンB5が含まれています。

そのため、色素沈着などの治療だけではなく、美肌効果を高める治療としても用いられます。

ビタミン剤による治療

ビタミン

ビタミンが不足していると、ニキビができやすくなり、ニキビ跡が原因の色素沈着を起こしやすくなります。

ビタミン不足を解消し、ニキビができにくい皮膚にする目的でビタミン剤が処方される場合があります。

色素沈着の改善が期待できるビタミン剤は、ビタミンB2剤(フラビタン錠)、ビタミンB6剤(ピドキサール錠)、ビタミンC剤(シナール)です。

ビタミンB2には、脂質の分解を助け、皮膚や粘膜を正常に保つはたらき、ビタミンB6には、皮膚の新陳代謝を促してハリやツヤのある肌へと導くはたらきがあるとされています。

また、ビタミンCには、抗酸化作用によって活性酸素を抑制する、皮脂の過剰な分泌を抑える、メラニン色素の生成を抑える、できてしまったメラニン色素を還元して薄くするといった効能が期待できます。

ビタミン剤のみでは、直接ニキビの炎症を抑える効果はありませんので、ニキビ跡や色素沈着を改善する様々な治療法の補助として用いられる場合が多いです。

背中の色素沈着を美容施術で治す

医師

皮膚科で処方されるクリームにも、ターンオーバーを促進してメラニン色素を排出する、メラニン色素を還元して薄くするといった効果はあるとされていますが、クリームの効き目には個人差があります。

一方、外科的な方法では、色素沈着が見られる皮膚に直接施術を行うので、皮膚の表面にクリームを塗るより効果を実感できることが期待されます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、酸を皮膚に塗ることで、古い角質などで厚くなった皮膚の角質層を剥がし、それによって新しい細胞への生まれ変わりを促す施術です。

グリコール酸、乳酸、もしくはサリチル酸マクロゴールを酸として使用し、皮膚の状態に応じて酸の種類や強さを調整します。

効果としては、色素沈着している角質を排出できるため、肌のトーンが上がり色調の改善が期待できます。

また、施術後は一時的に皮膚のバリア機能が低下しますので、紫外線に対するケアや保湿を十分行うようにしましょう。

【ダウンタイム】

人によっては施術後に、軽いピリピリ感やほてり、赤みが生じることがあり。

【費用】

1回あたり5,000円~20,000円程度。

イオン導入

イオン導入は、ビタミンCやプラセンタなどの有効成分を含んだ導入剤と皮膚に微弱な電流を流し、有効成分を皮膚の奥深くまで浸透する効果があるとされる施術です。

有効成分が皮膚の奥まで浸透すれば、メラニン色素の生成や皮脂の分泌を抑制したり、コラーゲンの生成を促進したりするといった効果がさらに上がると期待されます。

【ダウンタイム】

ほぼなし。人によっては、ピリピリすることもある。

【費用】

1回あたり5,000~15,000円程度。

1回では、効果を実感しづらいので複数回の施術が必要がある。

レーザー治療

フラクショナルCO2レーザーは、色素沈着を改善するレーザー治療として美容皮膚科で一般的に行われている施術です。

フラクショナルCO2レーザーは皮膚の自然治癒力を利用するもので、まずは皮膚の表面に炭酸ガスレーザーを照射し、細かい穴を多数開けます。

しばらくすると、穴が開いた部分を修復しようとする自然治癒力によって表皮が再生されていき、その際にシミやニキビ跡が消えていくとされています。

さらに、炭酸ガスレーザーの照射によって真皮層のコラーゲンの生成が促進されるので、皮膚にハリが出て毛穴の開きも改善されると言われています。

また、レーザーを照射する際の刺激が強すぎると、逆に新たな炎症後の色素沈着を起こしてしまう恐れがありますので、適切な照射レベルでレーザー照射を受けるのが大切です。

【ダウンタイム】

施術後は赤みや腫れが生じる。

皮膚の状態が落ち着くまでに1週間程度かかる。

【費用】

1回あたり30,000~50,000円程度。

効果を実感できるまでには5~10回は通う必要がある。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、IPLという特殊な光によって、さまざまな皮膚トラブルを同時に改善することができるとされている光治療です。

IPLという広域の波長を有する光を皮膚に直接照射し、皮膚トラブルの原因になるターゲット(メラニン色素や毛細血管等)に当たると、光のエネルギーが熱に変わり、ターゲットにダメージを与えると言われています。

また、色素沈着や肌の赤みの改善だけでなく、皮膚のコラーゲンを増加させますので、皮膚のハリやツヤが良くなる、シワが改善されるなどの変化も見られるでしょう。

フォトフェイシャルは、複数の症状(シミ、ニキビ跡、赤ら顔等)に一度の治療で効果をもたらしますし、ターゲット以外の部分の皮膚を傷つけず、皮膚への負担が少ないので、ダウンタイムも少なくて済むメリットがあります。

ただし、1回の施術では大きな効果は得られないので、5~10回程度の施術を受ける必要があり、手間や費用がかかってしまいます。

【ダウンタイム】

ほとんどなし。

人によっては、赤みが出る。

【費用】

1回あたり10,000~50,000円程度。

【 :) ここまでのまとめ】

  • 背中の色素沈着は、皮膚科で治療することもできる。
  • 治療は、飲み薬や塗り薬と美容施術にわけられる。
  • 美容施術は、費用がかかるがより効果を期待できる。

メディカルエステで色素沈着を治す

エステ

色素沈着を改善して背中が開いた服が堂々と着られるような美しい背中になると同時に、精神的にも癒されたいという人にはエステサロンという選択肢もあります。

皮膚科や美容皮膚科で行われている医療行為による色素沈着の治療効果と、エステサロンの施術で感じられる精神的な癒しを両立できるサロンがメディカルエステで、近年人気が高まっています。

一般のエステとどのような違いがあるのか

メディカルエステは、医師の監修・指導の元に、医学的に根拠のある施術を行うエステのことを言います。

一般のエステサロンでは、医療行為は行えないため、医療機関でしか扱えない薬剤や医療機器は使用できませんが、メディカルエステでは使用が可能です。

そのため、一見同じような施術内容に見えても、使用する薬剤の濃度や機器の違いによって得られる結果に差が出ると考えられます。

また、万一施術後にトラブルがあった場合、エステサロンでは、トラブルに対して治療を行えないため、改めて医療機関での治療が必要となってしまいます。

その点でも、メディカルエステは、医師との連携があり、トラブルに対しても迅速に治療ができますので、安心して施術が受けられます。

ただし、費用の面では、メディカルエステでは医師監修の薬剤、化粧品、医療機器を使用するため、エステサロンに比べて高額になる傾向があります。

美容皮膚科での治療との違いはあるのか

美容皮膚科でも、医療機関でしか扱えない薬剤や医療機器を用いて行っており、一見メディカルエステと同様に見えますが、両者に違いはあるのでしょうか。

近年は、同じクリニックのなかでメディカルエステと美容皮膚科を併設しているクリニックが多く見られます。

そのような方式のクリニックでは、メディカルエステでは美容皮膚科医が監修したメニューをエステサロンのようなコース形式で行い、美容皮膚科では薬剤や医療機器を用いて治療を行うようです。

この場合、メディカルエステでは施術の効果だけでなくリラクゼーションの要素も重視、美容皮膚科ではより高い効果が期待できる治療を行うといった違いがあると推測されます。

また、美容皮膚科では、診察や治療に直接医師が関与すると考えられます。

一方で、メディカルエステでは、実際には医師がほとんど関与していなかったり、併設のクリニックがなかったりするサロンもあり、施術の内容はサロンによって差があると言われています。

メディカルエステを検討する際は、どの程度施術メニューの作成や施術指導に医師が関わっているのか、併設のクリニックで診察や万一のトラブルのときのアフターケアが受けられるのかを事前に調べるのがいいでしょう。

背中の色素沈着の改善には、はやめのケアを

女

背中は、自分で見えないことや常に衣服と触れているため、炎症を起こすと色素沈着になりやすいと言われています。

そのため、気づいたらすぐにケアを行うことが大切です。

市販薬などで、色素沈着にアプローチをするものはありますが、色素沈着のタイプに合った治療を進めるためには、クリニックでの治療が望まれます。

もしセルフケアで思うような効果が得られなければ、治療や施術によるメリットやデメリット、かかる費用などを考慮したうえで、治療を検討してみてはいかがでしょうか。

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