NICOLY:)[ニコリー] コンプレックスの悩み解決・応援サイト

医師が教えるコンプレックス解決サイト
監修済記事:1037記事

メルマガ登録

2016年10月31日 更新 | 2,147 views

大豆が健康に良い理由7選……でもそれってホント!?

大豆といえば、健康食品の代名詞のようなもの。すぐれたタンパク源やミネラル源であるだけでなく、動脈硬化などの疾患も予防し、女性ホルモンを助けるはたらきもあるとされます。しかし、海外では大豆が持つネガティブな作用が指摘されているのです。

リコ
リコ

あっいけない!今日大豆製品食べてないよー!

大豆は美容にいいから、欠かさないようにしないとね♫

リコ

25歳OLでひとり暮らし。鼻が小さいのが悩みで、コンプレックス解消も含めて美容に興味しんしん。好物はプリン。

ニャコリー
ニャコリー

でも、最近だと大豆については賛否両論らしいにゃ。

リコみたいに大豆を信頼してる人は多いみたいだけど、大丈夫なのかにゃ〜?

ライターのひまわりさんも、そのあたりを疑問に感じてるみたい。

ニャコリー

毛がボワッとしがちなのが悩みの、3歳♂。1年ほど前に、母猫とはぐれたところをリコに拾われる。なぜか美容や美容医療にくわしい。好物はえびせんべい。

私が大豆の効果について、疑問視し始めたきっかけ

先日、私が友人と話していて食生活の話になったとき、「大豆って体に良いのよね。どれだけ食べても良いのよ」と言ったので、びっくりしました。

確かに、日本では従来、大豆は「健康食品」であるといわれてきました。このため、彼女のような認識を持っている人も多いのかもしれません。

そこで、私は大豆がなぜ「体に良い」といわれているのか、調べてみることに。なぜそんなことに興味を持ったかというと、私には大豆が身体にあわず、体調が悪くなった経験があるからです。

そのとき調べてわかったことは、日本では大豆についてポジティブな情報が多いのですが、海外では大豆は「摂取に注意が必要な食品」とされているということでした。

このような大豆に関するネガティブな情報をまとめた記事も、この記事の最後に紹介しています。思い当たるフシがある人は、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

リコ
リコ

海外の方が、健康とか美容への意識が高いイメージかも。気になるー!

大豆による健康効果とは?

大豆の写真

大豆が宣伝されるとき、よく聞くのが以下のような内容ではないでしょうか?

  • 「ヘルシー」
  • 「ダイエットに効果的」
  • 「女性ホルモンのお助け役」
  • 「コレステロールを下げる」

大豆が本当にこれらの効果をすべてあわせ持つなら、素晴らしい食品でしょう。しかし、「そんな食品って本当にありえるの?」とひねくれた考えを持った私は、「大豆が健康に良い説」の根拠を調べてみることに。

その結果わかったことを、以下で説明してみます。

リコ
リコ

ニャコリーもひねくれてるけどね。

ニャコリー
ニャコリー

(聞こえないフリ(ΦωΦ)

大豆が健康に良い理由1:栄養バランスが優れている

目をつむる女性の写真

ほとんどの豆類の主成分は炭水化物ですが、大豆の成分のなかでもっとも多いのは「タンパク質」です。

大豆100g中の栄養成分は、以下のようになっています。

  • タンパク質:33g
  • 炭水化物 :28.8g
  • 脂質   :21.7g
  • 水分   :11.7g
  • 灰分   :4.8g

灰分(かいぶん)」とは、食品に成分として含まれる鉱物質(ミネラル)のことで、カルシウム・鉄・ナトリウムなどを指します。

大豆に含まれる栄養素には、以下のようなものがあるのです。

  • カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅
  • ビタミンE、ビタミンB1、葉酸

一方、コレステロールは含みません。ひとつの食品から、これだけさまざまなビタミンやミネラルを摂ることができるのは素晴らしいといえるでしょう。

大豆は、「さまざまな栄養素に富む食品」といえそうです。

リコ
リコ

今のところはメリットばかりだね!

大豆が健康に良い理由2:質の良いタンパク質が豊富

女性の後ろ姿の写真

大豆はよく「畑の肉」と形容されます。これは大豆が、肉に匹敵するほど豊富にタンパク質を含むためです。

しかし、食品のタンパク質は豊富であれば良いのではなく、その「質」も重要。そして大豆のタンパク質は、質もすぐれているのです。

大豆のタンパク質はアミノ酸スコア100!

タンパク質の「質」は何をもって決まるのかといえば、「含まれる『アミノ酸』の種類と量」です。

タンパク質は、「アミノ酸」という分子が結合してできています。タンパク質により、含まれるアミノ酸の種類や量が異なるため、タンパク質としての「質」も異なるのです。

タンパク質の「質」を数値化した「アミノ酸スコア」

では、タンパク質の質はどうやったらわかるの?というと、タンパク質の質を数字であらわす「アミノ酸スコア」という評価方法があるのです。数値化されていれば、わかりやすいですよね。

体内で合成することができないため、食品から摂取する必要があるアミノ酸は9種類あり、これらを「必須アミノ酸」と呼びます。

アミノ酸スコアは、その食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを数字であらわしたものです。

アミノ酸スコアが満点である「100」であるときは、すべての必須アミノ酸が必要量含まれており、タンパク質としての「質」が良いということ。

植物性タンパク質はアミノ酸スコアが低いが大豆は高い!

通常、動物性タンパク質のアミノ酸スコアは100に近い一方、植物性タンパク質のアミノ酸スコアは低くなります。

しかし大豆は、測定方法により86から100と、高いアミノ酸スコアを持っているのです。つまり、大豆のタンパク質は「質が良い」のです。

ニャコリー
ニャコリー

大豆はタンパク質のなかでも特別なんだにゃ!

大豆タンパクは、コレステロール値も下げる

タンパク質がどうやってコレステロール値を下げるのか、不思議ですよね。

しかし、大豆タンパクがコレステロール値を下げることは、さまざまな研究から明らかになっています。それは、大豆のタンパク質に含まれる「レジスタントプロテイン」というタンパク質の作用なのです。

:)レジスタントプロテインって?

日本語に訳すと「消化されにくいタンパク質」。消化酵素によって分解されにくく、脂肪を吸着して体外に排出させる性質を持つタンパク質です。

肝臓でつくられる「胆汁」の主成分は「胆汁酸」です。この胆汁酸は、脂肪酸やコレステロールを包みこみ、腸壁から吸収されやすい形にするはたらきが。しかし、レジスタントプロテインは、胆汁酸や脂肪やコレステロールを包みこむのを阻害します。

胆汁酸と結合することができなかった脂肪は、腸壁から吸収されることができず、体の外に排出されるのだそう。この結果として、コレステロール値が低下するのです。

リコ
リコ

ダイエットしてる人に朗報だね!

大豆が健康に良い理由3:イソフラボン

笑う女性の写真

大豆に豊富に含まれる「イソフラボン」は、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」と似た化学構造をもっているのです。

このため、イソフラボンはエストロゲンの受容体と結合し、「エストロゲン様作用」(エストロゲンと似たはたらき)をします。

ニャコリー
ニャコリー

これは女性なら知ってる人も多いはずだにゃ。

エストロゲン分泌量と更年期障害の関係

イソフラボンはエストロゲンと似たはたらきをするのですが、そもそもエストロゲンがどのようなはたらきをしているのかを、簡単におさらいしましょう。

女性が更年期にはいると、卵巣の機能が低下するため、エストロゲンの分泌量が急激に減ります。エストロゲンは子宮や卵管、子宮頸部のほか、神経や皮膚、血管や骨や脳など、さまざまな組織に作用する、女性の体にとってとても大切なホルモンです。

女性の体のあらゆる部分に関与しているエストロゲンの分泌量が減ると、体内のホルモンバランスが崩れます。

その結果、更年期障害の症状としてほてりや発汗、集中力の低下やイライラなどの症状があらわれるのです。エストロゲンは骨密度を保つはたらきもしているため、更年期の女性は骨粗鬆症になりやすいともいわれています。

リコ
リコ

骨に影響を与えるのって、カルシウムだけじゃないんだね。

イソフラボンの更年期女性においての効果

エストロゲンの分泌量低下によって起こる更年期障害ですが、ここで役に立つのが大豆イソフラボンのエストロゲン様作用です。

更年期障害の症状のある女性が、イソフラボンの摂取によって症状が緩和されたという研究がいくつも存在しているのです。また、イソフラボンにも血中コレステロールを低下させる作用があることが、研究からわかっています。

ニャコリー
ニャコリー

更年期障害って、人によってはかなりつらいらしいから、これはいいにゃ!

大豆が健康に良い理由4:レシチン

食事をする女性の写真

レシチンとは、不飽和脂肪酸にリンが結合した「リン脂質」です。

レシチンは細胞膜を構成する成分であるため、人間の体に存在するあらゆる細胞にとって不可欠な栄養素です。

レシチンの重要なはたらき

レシチンは、水となじむ性質である「親水性」と、脂となじむ性質である「親油性」の両方をあわせ持っています。このため、レシチンには、細胞内の水溶性の物質と脂溶性の物質を溶かして混ぜあわせる「乳化作用」があるのです。

レシチンの乳化作用のおかげで、栄養素が細胞膜を通過して細胞内に取り込まれたり、老廃物が細胞内から排出されたりしています。

またレシチンは、脂質の代謝に関与したり、血液中の中性脂肪やコレステロールを溶かして、血管壁にこびりつくのをふせいだり、神経伝達物質である「アセチルコリン」の材料となったりと、体内でさまざまな重要なはたらきをしています。

植物性食品のなかで大豆はもっともレシチンが豊富

このレシチンを、植物性食品のなかでは大豆がもっとも多く含みます。成人におけるレシチンの1日の必要量は、1,000~5,000㎎。レシチンは体内で合成されますが、加齢とともにレシチンを合成する力は弱まるのだそう。

一方、日本人が食事から摂るレシチンの量は1,000㎎にも満たないため、レシチンを豊富に含む大豆が、効率的なレシチンの供給源として注目されているのです。

リコ
リコ

大豆ってすごい!

大豆が健康に良い理由5:サポニン

空を見上げる女性の写真

サポニンとは、大豆の「胚軸」という部分に含まれる物質です。「サポゲニン」という成分と糖が結合した「配糖体」(糖類と有機化合物が結合したもの)です。

サポニンの分子は、「親水基」という水になじむ糖の部と、「疎水基」という、水を嫌う部分をあわせ持ちます。このため、石鹸や洗剤が持つのと同じ「界面活性作用」を持つのです。

:)界面活性作用って?

物質の界面(表面)に作用することで、水と油のように、本来は混ざり合うことができない物質同士を結合しやすくするはたらきのこと。

サポニンには、水と混ざると泡だつ性質があります。大豆を煮たときに煮汁が泡だつのは、このためです。そして、豆腐に「消泡剤」が使われているのは、サポニンの作用による泡を消すためです。

ニャコリー
ニャコリー

サポニンって、なんだかかわいいにゃ。

大豆に含まれるサポニンは抗酸化作用や動脈硬化の予防に役立つ

大豆サポニンの特徴は、その強力な抗酸化作用。中性脂肪やコレステロールなどの脂質が、活性酸素によって酸化されてできる「過酸化脂質」の産生をおさえるといわれています。

過酸化脂質は肝臓の細胞にもダメージを与えますが、サポニンが過酸化脂質の産生をおさえることにより、肝機能が改善する効果もあるといわれているのです。

また、大豆サポニンは脂質を溶かす働きをするため、血管にこびりついた脂肪分を溶かして流すため、血管の動脈硬化を予防したり、高血圧や高脂血症を予防する効果が期待できるとされているのです。

サポニンを多く含む食品には大豆や黒豆、ごぼう、高麗人参、漢方薬の材料となるアマチャヅルなどがありますが、そのなかでも大豆がもっとも身近で手に入りやすいといえます。

リコ
リコ

たしかに、高麗人参なんて食べたことあるかどうかも怪しい感じ。

大豆が健康に良い理由6:食物繊維

下を向く女性の写真

大豆は、食物繊維を豊富に含みます。大豆100gに約17gの食物繊維が含まれますが、そのうち1gが水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維で、残りの16gが水に溶けない不溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維の効能

水溶性食物繊維は体内で水分をたくわえるため、ドロッとしたゲル状になります。このため満腹感が得られやすく、ダイエット食品として理想的

糖質が吸収される速度を遅くするはたらきもあるため、血糖の急上昇をふせぐこともダイエットには効果があるでしょう。

また、腸内で有害物質やコレステロールを吸着して体の外に排出したり、腸の善玉菌を増やす効果もあるとされます。

不溶性食物繊維の効能

一方不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して数倍に膨れ上がり、腸壁を刺激します。このことにより腸の蠕動運動が起こり、排便をうながすのです。

お通じが良くなれば、発がん物質などの有害物質が腸内にとどまる時間が短くなるため、大腸がんの予防効果も期待できるとされます。

リコ
リコ

出すって大切ーーー!

ニャコリー
ニャコリー

ん?聞いたことあるようにゃ……。

大豆が健康に良い理由7:カルシウム

豆乳の写真

カルシウムは骨や歯の主要成分であるため、摂取しなければいけない大切なミネラルであるということは、有名な話。しかしカルシウムが大切なのは、骨や歯のためだけではないのです。

体内のイオンのバランスや浸透圧を保ったり、筋肉の収縮や神経の伝達、血液の凝固などにもかかわったりと、大切な役割をはたしています。

日本人はカルシウムの摂取が足りない

厚生労働省によると、1日のカルシウム必要量は700㎎。なぜかというと、1日に体内で消費されるカルシウム量だからです。

しかし、日本人は1日に約531㎎しかカルシウムを摂っていないとされます。これでは、骨に蓄えられているカルシウムがどんどん使われてしまうのです。

このため、カルシウムを意識して摂取することが必要。大豆100gにはカルシウムが240㎎と豊富に含まれるだけでなく、大豆イソフラボンが骨からカルシウムが失われるのをふせぐため、カルシウム源として二重に効果的だとされます。

リコ
リコ

子供の頃は牛乳をよく飲んでたけど、最近は魚も意識しないと食べないし、カルシウム不足かも。

ニャコリー
ニャコリー

ぼくは毎日魚の骨をもらってるから、大丈夫かにゃー。

大豆って本当に健康に良いことだらけなの?

考える女性の写真

ここまで、大豆が「健康に良い」とされる理由を挙げてきました。こうやってみると、大豆は非常に栄養素に富むだけでなく、実に多くの疾病を予防してくれる、素晴らしい食品のように感じます。

しかし、本当にそうなのでしょうか?もしそうなのであれば、食生活に大豆が占める割合が多い日本人は、病気にかかる国民はなぜ減らないのでしょうか?

リコ
リコ

うーん、たしかに……

ニャコリー
ニャコリー

いよいよ本題にゃ٩(ΦωΦ)و

海外では大豆は「要注意食品」

私が以前海外に住んでいたとき、その国では、大豆は「健康に良くない側面もあるため、摂取に注意が必要」とされていました。

しかしそのときは、特に気にせずその情報はスルーしていました。その国の食生活に大豆は皆無だったため、大豆を食べることがなかったからです。

しかし日本に帰国して、また大豆を摂取する生活になったのち、体調を崩しました。「大豆が原因かも……」と思いあたる点があったため、海外で「大豆は健康に良くない」といわれている理由を、いまさらながら調べてみたのです。

その結果わかったことは、以下のようなことでした。

ニャコリー
ニャコリー

ドキドキ……!

大豆の反栄養素がミネラルの吸収をさまたげる

口をふさぐ女性の写真

大豆は、「反栄養素」と呼ばれる成分を大量に含んでいます。反栄養素とは、タンパク質やミネラルなどの栄養素の消化吸収をさまたげる物質の総称です。いわば、動物にとっては「」のようなもの。

反栄養素は植物の自衛手段

植物は、自らのなかに反栄養素という「毒」を持つことで、動物や虫に食べられないように自衛しています。

最初は、そんなことを知らない動物に食べられてしまうかもしれません。しかし、その植物を食べてお腹をこわした動物は「あの植物を食べたらエラいことになる!」と学習して、次回からは食べなくなります。

植物はこのようにして、種の保存をはかっているとされます。

ニャコリー
ニャコリー

ぼくのなかには野生が残っているから、理解できるにゃ。

リコ
リコ

(空調のきいた部屋でゴロゴロしてるくせに……

大豆は栄養素に富むが反栄養素にも富む

この反栄養素を、植物のなかでも、大豆はとりわけ多く含んでいるのです。大豆に含まれる反栄養素は、おもに下記が挙げられます。

  • トリプシンインヒビター
  • レクチン
  • サポニン
  • フィチン

……あれ、ここに挙がっている「サポニン」は、「大豆が健康に良いわけ」の項でも挙がっていた栄養素じゃ……?

ニャコリー
ニャコリー

じゃ……?にゃ……?

そうなのです。サポニンには確かに、抗酸化作用や動脈硬化予防効果などがあるといわれていますが、その反面、反栄養素としての側面もあるとされているのです。

サポニンはリーキーガット症候群を引き起こすことも

大豆サポニンは、その界面活性作用で血管壁にこびりついたコレステロールを溶かして除去し、血管の動脈硬化を予防するとされます。

しかしこの界面活性作用は、腸の粘膜に損傷をあたえ、「リーキーガット症候群」という症状を引き起こすという指摘があるのです。

:)リーキーガット症候群って?

腸壁が損傷されたり、穴が空いてしまうことで、本来なら腸粘膜からは吸収されないはずの細菌や毒素などが吸収されてしまう現象

腸壁から吸収された有害物質が血液にのって全身に回ってしまうため、さまざまな不調を引き起こすとされます。

リーキーガット症候群は、食物アレルギーやがん、自己免疫疾患や呼吸器疾患、認知症や心臓血管病、てんかんやパーキンソン病、統合失調症など、数十の疾患と関連があるのではといわれているのです。

リコ
リコ

リーキーガット症候群ってわりと深刻……こわい!

反栄養素1:トリプシンインヒビター

トリプシンインヒビターは、日本語では「トリプシン阻害物質」となります。トリプシンは膵臓から分泌される酵素で、食事で摂ったタンパク質を分解するために欠かせないもの。

しかし、大豆に豊富に含まれるトリプシンインヒビターは、トリプシンと結合することでトリプシンの仕事を邪魔します。

すると、トリプシンがタンパク質を分解できないため、せっかく食事から摂ったタンパク質は消化も吸収もされず、体外へ排出されることに。

これでは、いくら大豆が良質なタンパク質を豊富に含んでいても、トリプシンインヒビターのおかげで体内には吸収されないため、タンパク源としての意味がないことになります。

意味がないだけならまだ良いのですが、消化できなかったタンパク質は下痢を起こしたり、膵臓を肥大させる原因となる可能性もあるそう。

ニャコリー
ニャコリー

トリプシンインヒビター、トリプシン……

反栄養素2:レクチン

大豆に豊富に含まれる「レクチン」は、タンパク質の一種です。糖と結合する性質を持つため、細胞膜表面に存在する糖タンパクや糖脂質に結合してしまいます。

腸粘膜の細胞表面の糖とレクチンが結合してしまうと、リーキガット症候群を起こすことがあるとされているのです。

大豆の「イソフラボン」には賛否両論がある

目を隠す女性の写真

女性ホルモン「エストロゲン」の補助的なはたらきをしてくれるイソフラボン。

女性はひと月のあいだに、排卵期から生理前、生理中と、ほぼ常にホルモンの波に翻弄され、体調や精神状態が激しく変化しますよね。

そんな辛い体調の変化を、イソフラボンを摂ることでもし軽くすることができるのであれば、こんなにありがたいことはありません。

しかしイソフラボンの作用は、エストロゲンの作用に比べて「1000分の1〜1万分の1」とされており、エストロゲンに比べれば非常に穏やかなもの。それでも、まさにこのイソフラボンの作用に、健康に良くない可能性が指摘されているのです。

リコ
リコ

効果も小さくて、でも害があるって、えーーー?!

イソフラボンの大量摂取は良くない?

そもそも、イソフラボンの作用が効果的だとされているのは、更年期に入りエストロゲンの分泌量が減った女性の場合

では、更年期前の、エストロゲンが正常に分泌されている女性がイソフラボンを摂るとどうなるのでしょうか?

イソフラボンの作用は、エストロゲンの作用に比べて穏やかなものではあります。しかし豆乳など、大豆製品によってはイソフラボンが大量に含まれており結果としてイソフラボンを大量摂取してしまうことがあるのです

まさにこのようなケースについて、懸念が指摘されています。

リコ
リコ

ガーン、毎日食べてる私って……!

ニャコリー
ニャコリー

まあまあ、落ち着くにゃ。

多量摂取はホルモンバランスを崩す可能性あり

私たちの体内でエストロゲンは、もうひとつの女性ホルモン「プロゲステロン」とバランスをとりながら作用しています。

エストロゲンが正常に分泌されている人がイソフラボンを摂取し、体内でエストロゲン様作用だけが強化されてしまうと、当然ながらホルモンバランスが崩れてしまうのです。

その結果、月経前症候群(PMS)が悪化するなど、さまざまな不調があらわれることがわかっています。ただし、イソフラボンの摂取で体調不良が緩和される人もおり、個人差があるよう。

イソフラボンの効果についての研究には、肯定的な結果と否定的な結果の相反するものが存在しているのが実情です。

リコ
リコ

生理前って意識して大豆製品とってたけど、特に不調はなかったなあ。私は楽になっている方のタイプかも。

ニャコリー
ニャコリー

大豆製品をふだんからよく食べてて、PMSが深刻という人は、一度見直してみるといいにゃ。

そのほか指摘されているイソフラボンの懸念

「イソフラボンの摂取は、乳がんリスクを下げる」という研究結果があります。その一方で、イソフラボンの摂取により、乳がんのほとんどが発生する部位である乳腺組織の上皮細胞が有意に増殖したとの研究結果もあるのです。

また、イソフラボンの摂取では月経周期が遅くなることもわかっています。さらに、イソフラボンが甲状腺の機能を阻害するという意見もあり、「甲状腺機能低下症」や、逆の「甲状腺機能亢進症」との関連が指摘されているのです。

甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症の症状は、倦怠感・発熱・イライラなど、更年期障害の症状ととてもよく似ています。

これらの症状に悩まされながら、病院に行かずに「早めの更年期かも……」と思い込んで、一生懸命大豆食品を摂っている女性は、案外多いかもしれません。

リコ
リコ

食生活って、けっこう見落としがちだから注意しないと!しかも「大豆は良い」っていう話の方がよく聞くからね……。

イソフラボンの摂取基準は70〜75㎎

内閣府の食品安全委員会では、イソフラボンの安全な1日摂取目安量の上限値を70〜75㎎と定めています。(胎児、乳幼児、小児と妊婦を除く)これは、イタリアのペルージャ大学で行われた実験がもとです。

閉経後の女性が1日150㎎のイソフラボン錠剤を5年間摂取したところ、子宮内膜増殖症が有意に高く発症したというもの。

70〜75㎎という数値は、以下を根拠として定められています。

  • 150㎎「健康に影響が発現する量」として、その半量である75㎎を安全な1日摂取量の上限と考える
  • 厚生労働省のデータによれば、国民の95%が1日70㎎以下のイソフラボンを摂取しており、現状で健康被害がでていないこと

イソフラボンのリスクに、本当に気づいていますか?

国民の95%が1日70㎎以下のイソフラボンを摂取しており、現状で健康被害がでていない」とは本当でしょうか?

私はベジタリアンだった頃は「大豆は健康に良い」説を信じて、大豆製品を大量摂取していました。その頃は、大豆やイソフラボンの効能がさかんに宣伝された時期でもありました。

豆乳を1日1リットル飲み、そのほかにも豆腐や納豆などをよく食べるという食生活。

偶然の一致かもしれませんが、その後、甲状腺疾患を発症しました。しかしこの病気は原因が不明とされているため、ひそかに自分で「大豆が原因だったかも……」と思うのみです。

リコ
リコ

こういう疑問を投げかけられると、ドキッとするね。自分はなんて意識が引くかったんだろうって……。

ニャコリー
ニャコリー

積極的に情報を取り入れようと思わないかぎりは難しいよね。

大豆の健康効果を得られるのは日本人の約半分のみ

大豆畑と大豆の写真

そもそも、誰もがイソフラボンの摂取で健康効果を得られるわけではない……ということをご存知でしょうか?

なんと、イソフラボンを摂取して健康効果が得られるのは、日本人の約半分だけということが、最近の研究からわかったのです。

イソフラボンから健康効果が得られるか否かには、腸内細菌が関係しているとされます。

ニャコリー
ニャコリー

にゃんだってーーーー!

エストロゲン受容体と結合するのは「エクオール」

イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」という成分が、腸内細菌によって代謝されると、エクオールという成分が産生されます。

大豆が健康に良い理由3:イソフラボンの項で、イソフラボンがエストロゲンの受容体と結合し、「エストロゲン様作用」をすることをお話ししました。

しかし正確には、エストロゲンと分子構造が似ており、エストロゲン受容体に結合することができるのはエクオールなのです。

つまり、日本人の約半分のエクオールを産生できない体質の人は、イソフラボンのエストロゲン様作用は得られないことになります。

リコ
リコ

なんだあ、そうだったんだあ……

エクオールが産生できる人とできない人って?

エクオール産生のプロセスには、複数の腸内細菌がかかわっていると考えられています。しかし、エクオールを産生できる人とできない人に分かれる理由は、まだ解明されていません

欧米人は日本人に比べエクオール産生能力が低く、エクオールを産生できる人の割合は20〜30%にとどまることから、食生活による腸内環境に関係があるのではと推測されています。

さらにややこしいのは、エクオールを産生する腸内細菌を持っていても、それらが機能しない場合もあるのだそうです。

ニャコリー
ニャコリー

ふーむ、ただエクオールがあるだけじゃダメなんだにゃ。

リコ
リコ

大豆のメリットを享受できる人って、限られてるんだね。でもエクオールを産生できる人は日本人に多いらしいから、期待できるかも!

大豆の健康に良い面・悪い面は両方を知っておこう!

真顔の女性の写真

大豆のネガティブな作用についても、いろいろと挙げてみました。しかし、大豆のネガティブな作用については、この記事に挙げた以外にもさらに多くの懸念が指摘されているのです。

大豆は健康食品とされていますが、本来、健康に良いだけの食品というのは存在しないはず。どのような食品であっても、摂取の量やバランスを考える必要があります

大豆は、特に女性の健康に関わりが深い食品です。指摘されているポジティブな面とネガティブ面の両方を知っておき、体調に応じて摂りかたを工夫すると良いかもしれません。

リコ
リコ

大豆についてじっくり考えたことなんてなかったから、良かった!

ニャコリー
ニャコリー

世間の噂を鵜呑みにしちゃいけないんだにゃ。

リコはミーハーで心配だけど、これを機に体をつくる食べ物のことをしっかり考えてほしいにゃ。

こちらもおすすめ

ニャコリー
ニャコリー

ライターのひまわりさんの体験談も入った、大豆の体への悪影響をまとめた記事にゃ!こっちも読んだうえで、どう大豆を摂るかじっくり考えてみよう。

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

関連するキーワード

注目の記事

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

NICOLY編集部では、カウンセリングから術後経過までの画像がたっぷりの、美容整形体験レポートを公開しています。切らないプチ整形から、脂肪吸引まで読み応え十分。NICOLY編集部いちおしの記事です。随時更新中!

46097 views | 整形二重脂肪吸引脂肪溶解注射

カテゴリ一覧

この記事のライター

本日のアクセスランキング

いまNICOLYで人気の記事

話題のキーワード

いまNICOLYで話題になっているキーワード

専門家ライター募集

NICOLYで記事を執筆していただける医師を募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと毎日記事を更新しています。信頼性の高い記事を出し続けるために、記事の執筆をしていただける医師を募集しています

専門家ライター募集フォーム

編集者募集

NICOLYで記事を編集してくれる編集者募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと、一緒に働いてくれる編集者を募集しています。

編集者募集フォーム

関連する記事

この記事に関連する記事をピックアップ