2017年07月26日 更新

永久脱毛の「痛み」を軽減するために行いたい工夫とは?

永久脱毛の治療法である医療レーザー脱毛とニードル脱毛。高い脱毛効果を得られる反面、部位によっては痛みをともなうことも。麻酔の使用で痛みの軽減が期待できますが、肌の調子を整えたり、生理前後の治療を避けたりなどの工夫も有効です。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大先生が監修しています。

永久脱毛……。多くの女性が、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

ムダ毛のお手入れは、わずらわしいだけではなく、自己処理を長年繰り返していると、肌が荒れたり、毛穴が目立ってきたり、ムダ毛が皮膚内に埋没してしまう「埋没毛」など、実害をともなうトラブルが起こることも。

しかし、永久脱毛といえば「痛い」というイメージがあるために、ためらう人も少なくありません。

実際のところ、永久脱毛の痛みはどの程度なのでしょうか?そして、痛みをやわらげる方法はあるのでしょうか?

この記事では、これらの疑問を解消すべく、永久脱毛の痛みについて探ってみます。

目次

医療レーザーによる永久脱毛の痛みはどのくらい?

考え事をする女性の写真

医療レーザー脱毛は、いわば「レーザーで毛根の細胞を焼く」治療です。そのため、「痛そう」というイメージがあるでしょう。

医療レーザー脱毛の痛みを説明するときによくいわれるのが「輪ゴムで肌をパチンとはじかれたような感覚」というもの。

痛いのか痛くないのか、いまひとつよくわからない表現ですが、医療レーザー脱毛の治療の痛みは部位によってかなりの差があるといわれています。

医療レーザー脱毛で痛みを強く感じるところ

医療レーザー脱毛では一般的に、以下の部位で痛みが大きくなる傾向にあります。

  • 毛が太い
  • 毛が密集している
  • 骨が近い
  • 皮膚が薄い

永久脱毛の痛みが弱い部位

  • 皮下脂肪が多い部位:腹部、背中、お尻など
  • 毛が濃くない部位:顎、頬、上腕部

永久脱毛の痛みが強い部位

  • 自己処理を繰り返した結果、毛が太くなっている部位:脇、膝下 
  • 皮下脂肪が少なく、骨が近い部位:手の甲、指

永久脱毛の痛みがとくに強い部位:VIOゾーン

  • 毛が太く、密集していて、皮膚も薄い部位:VIOゾーン

ニードル脱毛による永久脱毛の痛みはどのくらい?

考える女性の写真

もうひとつの永久脱毛法であるニードル脱毛は、あらゆる脱毛方法のなかでもとくに脱毛効果が高いと同時に、痛みの強い脱毛方法であるともいわれます。

ニードル脱毛では、針を毛穴に刺す瞬間より、電流が流れる瞬間のほうが痛みを感じやすいそうです。

電流が流れる時間は、0.5〜1秒と一瞬。しかし、この作業を毛穴の数の分だけ繰り返すため、長時間にわたって痛みに耐えなければならないことになります。

実際、ニードル脱毛の1回の治療は部位や毛量によって異なりますが、1時間以上の治療が必要なこともあり、痛みに弱い人は30分ほどで切り上げることもあるそうです。

永久脱毛の痛み軽減に使われる麻酔

医師の写真

永久脱毛である医療レーザー脱毛とニードル脱毛は医療機関で行われるため、麻酔の使用が可能です。

とはいえ、麻酔を使用しても完全に痛みを感じなくなるというわけではなく、耐えられる程度にまで軽減される*ということのようです。

永久脱毛を行っている医療機関では、多くの場合「笑気麻酔」と「麻酔クリーム」の2種類の麻酔の用意があります。

永久脱毛の痛み軽減に使われる麻酔:笑気麻酔

笑気麻酔は、鎮静作用のあるガスタイプの麻酔です。亜酸化窒素と酸素でできている麻酔を、鼻から吸入。体調などにあわせて濃度を設定できるため、副作用が少ない麻酔であるとされます。

笑気麻酔には、感覚を鈍らせ痛みを和らげる効果や、心身をリラックスさせる効果が期待できます。また、痛みを感じたとしても、リラックス効果により恐怖感は少ないようです。

しかし、吐き気や頭痛などの症状があらわれる人もいるため、誰にでも使用可能なものではありません。

永久脱毛の痛み軽減に使われる麻酔:麻酔クリーム

麻酔クリームは、クリームタイプの局所麻酔。塗布して30分間ほど待つと、皮膚表面の感覚が鈍くなります。

頭痛などの副作用のために笑気麻酔が使えない人や、笑気麻酔だけでは痛みを感じてしまう人の場合に、併用されることもあります。

しかし、麻酔クリームは「表面麻酔」という麻酔法で、皮膚表面から約0.3ミリの深さまでしか効果がおよびません。

脇やVIOゾーンなどの部位では、毛根が皮膚表面から3.5ミリほどの深さに位置しています。そのため、麻酔クリームを使用していても痛みを感じてしまうのです。

このような場合には、麻酔クリームと笑気麻酔の併用が有効です。

自分で工夫して永久脱毛の痛みを軽減する7つの方法

珈琲を飲む女性の写真

麻酔を使用する以外にも、ちょっとした工夫で永久脱毛の治療中の痛みを軽減することができます。

ここでは、永久脱毛の痛みを軽減するのに役立つ7つの工夫を紹介します。

永久脱毛の痛み対処法1:レーザーの出力を下げてもらう

レーザーの出力が高いほど、痛みも大きくなります。どうしても耐えられないほど痛いときは、レーザーの出力を少し下げてもらうようにしましょう。

しかし、レーザーの出力を下げると、当然ながら脱毛効果も下がります。

1回の治療の脱毛効果が低下すると、脱毛完了までに必要な治療回数が増え、費用もかさんでしまうことになりかねない……ということも、覚えておきましょう。

永久脱毛の痛み対処法2:冷やす

医療レーザー脱毛では、治療部位を冷やすことで痛覚が鈍り、これにより痛みが軽減します。そのため多くの医療機関では、冷たいジェルや保冷パックで治療部位を冷やしながらレーザーの照射を行います。

また、レーザー脱毛機器のなかには、氷点下の温度の冷風を照射部位に当てながらレーザーを照射するものもあるようです。

レーザーの照射部位を冷やすことには、痛みの軽減だけでなく、照射後の炎症を防ぐ効果もあります。

永久脱毛の痛み対処法3:生理前後の治療は避ける

生理の前後の期間にはさまざまな体調の変化があります。肌も敏感になり、痛みを感じやすくなるそうです。

生理前から生理中は「黄体ホルモン」という女性ホルモンの分泌が増えるため、皮脂の分泌量が増えたり、吹き出物ができやすくなったり、肌が荒れやすくなったりします。

肌が敏感になっているときは、普段なら平気な刺激も「痛い」と感じてしまう傾向に。

痛みを避けるためだけでなく、肌への負担を減らす意味でも、生理前後の時期は医療レーザー脱毛の治療を避けると良いでしょう。

永久脱毛の痛み対処法4:保湿をする

肌が乾燥していると、痛みをより強く感じることがあります。

レーザーを照射した肌は一時的に肌のバリア機能が弱まります。そのため、紫外線などの外部からの刺激に弱く乾燥しがちです。

そのため、医療レーザー脱毛を行っている期間中は、治療部位の保湿をしっかりとすることが大切です。

永久脱毛の痛み対処法5:日焼けを避ける

日焼けをした肌も、医療レーザー脱毛では痛みを感じやすくなります。

これは、日焼けした肌は乾燥しがちになるため。

紫外線の刺激を受けると、皮膚のバリア機能が低下するため、皮膚内部の水分が蒸発しやすくなり、乾燥肌になってしまいます。

また、医療レーザー脱毛で照射するレーザーは黒色や茶色に反応する性質を持つため、日焼けした肌では毛以外にも皮膚のメラニンにも反応してしまい、肌にダメージを与えてしまうリスクもあります。

永久脱毛の痛み対処法6:規則正しい生活と十分な睡眠

強いストレスや疲れは、肌トラブルの原因。そして、肌が敏感になっているときは、痛みを感じやすくなります。

規則正しい生活を送ることで体調を整えると、肌の調子も良くなります。

医療レーザー脱毛の期間中はなるべく規則正しい生活や十分な睡眠をとるように心がけ、肌の調子を整えておきましょう。

永久脱毛の痛み対処法7:気をまぎらわせる

簡単なようですが、あなどれないのが「気をまぎらわせる」という方法。これは、緊張していたり怖がっていたりすると、筋肉が緊張するため。

筋肉の緊張は血行を妨げ、痛みを起こすホルモン「プロスタグランジン」が分泌されやすくなります。

体の力を抜いたり、楽しいことを考えたり、スタッフの人に話しかけたりして、意識的に痛みから気をそらせて、リラックスしようとトライするのも良いでしょう。 

工夫を凝らして永久脱毛の痛みを乗り切ろう!

脚を触る女性の写真

永久脱毛では、ある程度の痛みを感じてしまうのはどうやら避けられないよう……。

しかし、医療機関では麻酔を使用できるほか、永久脱毛の痛みを軽減するために自分でできるケアが多くあります。

安全で快適な医療脱毛を受けるために、信頼できる病院を選び、十分なセルフケアをして治療に臨みましょう。

永久脱毛はエステではなく医療機関で、医師のもと安全に受けましょう。

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