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2016年01月26日 更新 | 3,133 views

4割の人に視力以外のトラブル発生!?レーシック手術の成功率

成功率の高さが喧伝されているレーシック手術。消費者庁調べによると、レーシック手術で希望していた視力を手に入れた人は全体の約75%。そのうえ、とくに手術の副作用や合併症などはなかったと回答している人は全体の約50%。残り半分の人は視力回復が不十分だったか、術後にドライアイやハロ・グレア現象などの症状を生じたようです。

「一度下がってしまった視力は、二度と戻らない」

そんな常識を覆した画期的な近視矯正手術、レーシック手術。

2000年に日本国内で解禁となって以来、急速に普及した視力回復法です。

とはいえ、角膜のみであっても目を切開することに抵抗のある人や、「万が一失明でもしたら……」と失敗時のリスクを恐れて手術を受けることを躊躇っている人も少なくないでしょう。

やはり気になるのは、その成功率はいかばかりかということ。

ネット上には「成功率99%!」などとレーシック手術の高い成功率を謳った文言が氾濫しているようですが、ニュースソースが不明瞭なものも多いようです。

そもそも「レーシック手術」とは?

レーシックとは、角膜の一部をエキシマというレーザーで削り取り、角膜のカーブを変えることで視力を矯正する手術です。もともと近視は角膜の屈折の異常によるピントが合わなくなった状態ですから、この手術で屈折率を変えれば視力が再び回復します。

出典:レーシック難民ってなに?治療法のない後遺症に悩まされる人々

レーシック手術というのは、おもに環境要因による後天性の近視を矯正するための手術です。

遺伝要因による生まれつきのものではない、環境要因による近視の多くは、目のピントを近くにあるものに合わせすぎることによって目がその状態に順応してしまい、角膜や水晶体の屈折力が強くなり、遠くにあるものが見づらくなることにより生じるものです。

こうした近視の場合、レーシック手術で角膜の屈折率を調整することで視力を回復できる可能性が高いといわれています。

※ただし、長時間のPC作業などで毛様体筋が緊張し、一時的に視力が低下している「仮性近視」の場合には、適切な処置を行えばレーシック手術を受けなくても視力が回復することも多いようですので、手術を考えるのはまだ早いでしょう。

レーシック手術の成功率は?

レーシック手術の成功率について論じる前に、「そもそも、なにをもってこの手術を『成功』とみなすのか」という問題があります。

現状よりわずかでも視力が向上すれば「成功」なのか、一定値以上まで視力を取り戻せれば「成功」なのか、本人が希望する値まで回復してはじめて「成功」なのか、手術によって重篤な副作用や合併症を生じた場合には「成功」と言えるのか……

消費者庁が2013年に20~60 歳代のレーシック手術経験者600人を対象に行ったアンケート(単回答)によると、74.3%の人が「希望した視力になった」、13.0%の人が「希望した視力に届かなかった」、5.0%の人が「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」、5.0%の人が「矯正され過ぎた」、2.7%の人が「その他」と回答しているとのこと。

このアンケートの結果によれば、「希望した視力になった」と感じている人の割合は、約75%程度ということになります。

「希望した視力になった」を「視力の回復という点で成功した」と見なすなら、成功率75%と捉えることができるでしょう。

また、5.0%の人が「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」と回答していたように、レーシック手術で上がった視力が数年で低下して手術前の視力に戻ってしまう例も。

このアンケートは回答者が手術を受けてから何年経過しているかということは不問のものなので、今回のアンケートでは「希望した視力になった」と回答した人の視力がいずれ元の視力まで低下する可能性はゼロではありません。

消費者庁が行った、レーシック手術経験者対象のアンケート調査12(以下「アンケート調査」といいます。結果の詳細は別紙1参照)によると、レーシック手術後に「希望した視力になった」人が 74.3%(446 人)でした(図3)。一方、「希望した視力に届かなかった」、「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」を合わせると、回答者の約2割は希望した視力を得られていないことが分かりました。また、5.0%(30 人)は「矯正され過ぎた」と回答しました。

出典:消費者庁

レーシック手術が伴うリスク

高い視力回復効果を誇るレーシック手術ですが、目が異常に乾くようになったり、光に過敏になるなどの症状や、慢性的な目の痛み、過矯正による遠視など、さまざな副作用や合併症、後遺症を引き起す例も少なくなくないようです。

なかには術後、重度のドライアイになってまともに目を開けていられなくなってしまった例や、過矯正によって慢性的なひどい頭痛や倦怠感に悩まされ、うつ状態になってしまった例も。

そのようなレーシック手術が引き起こす危害に関する報告を受け、2013年12月4日、消費者庁はレーシック手術を受ける際には手術によって生じうる副作用や合併症などのリスクなどを把握したうえで慎重に検討するようにと注意喚起を行いました。

また、前述のアンケートで 「希望した視力になった」と回答した人のうちのおよそ3割強は、レーシック手術を受けたことによってなんらかの視力以外の不具合を生じたとのこと。

レーシック手術を受けることで希望した視力を手に入れ、なおかつそうした不具合を生じなかったという人は、回答者全体の約50%です。

つまり、このアンケートの結果から考えるなら、レーシック手術を受けた人の半分はとくに身体的ダメージを被ることなく希望の視力を手にすることができたものの、残りの半分の人は希望していたほど視力が向上しなかったか、視力以外の部分になにか問題を生じたか、あるいはその両方であるということになります。

「希望した視力になった」と回答した 446 人の内、33.2%(148 人)は視力以外の不具合が生じており、希望どおりの視力が得られ、他の症状も特段生じていないという人は、回答者全体の 49.7%(298 人)でした。

出典:消費者庁

レーシック手術が引き起こす可能性のある副作用、合併症などの症状

また、手術後に視力以外の症状や不具合が生じていると回答した人の割合が 43.2%(259 人)に上りました。症状や不具合の内容は、「光がにじんだりギラギラしたりする」、「ドライアイが続いている」、「暗いところで見えにくくなった」の順で多くみられました(図4)。

出典:消費者庁

消費者庁のアンケート結果によると、レーシック手術を受けた人のうち、約半分の人が次のようななんらかの症状を訴えています。

とくに上から3つ目までの症状は、いずれも10人に1人程度の確率であらわれるもののようです。

ドライアイの状態が続く

レーシック手術の後遺症・副作用として、最も多くの人が抱えている悩みが、ドライアイです。

レーシック手術では、切開するときに角膜の知覚神経も一緒に切断されてしまいます。

この知覚神経にはそもそも角膜が乾燥すると涙を出す、という機能があり、その神経が切断されることによって、目が乾燥しがちになるのです。

出典:レーシックの後遺症と発症率は知っておかないと絶対に後悔します

1時間に何回も目薬を点す必要があるほどひどいドライアイの場合、日常生活に支障をきたすことも。

光がまぶしく見えるようになった

「レーシック手術を受けてから、手術前に比べて光がまぶしく見えるようになった」という人が少なくないようです。こうした症状は、「ハロ・グレア現象」と呼ばれるものです。

これはレーシック手術時に角膜の蓋(フラップ)をカットすることで切断面に傷や段差ができ、目の中で光の乱反射が起こることによって生じるものです。

レーシック難民の後遺症で一番日常生活で支障がでるのが、光が眩しく見える「ハロ・グレア現象」かもしれません。この現象の「ハロ」とは、光がかすんで見え、光源の周りが薄く白いモヤがかかったように見える現象です。
「グレア」とは、光が花火の様に普通より眩しく見える現象のことをいいます。そしてさらに、全体が二重に見える「ゴースト現象」という症状がでることもあります。

出典:レーシック難民ってなに?治療法のない後遺症に悩まされる人々

暗いところでものが見えにくくなった

夜間や光量の少ない暗い場所では光がにじんだように見えてしまう症状も、前述の「ハロ・グレア現象」によるものだと思われます。

明るいところに行けばはっきり見えるのに、暗い場所に行くと全体的にかすみがかってぼやーっと見える気がする、という人が多いです。

もともとの黒目のサイズが大きい人ほど、この症状が強くでやすいという特徴があります。

出典:レーシックの後遺症と発症率は知っておかないと絶対に後悔します

目の痛みが続く

レーシック手術直後の数日間、目に異物感や軽い痛みを感じるといった症状があらわれることは珍しくないようですが、痛みがいつまでも続いたり、日増しに強くなるような場合もあるようです。

レーシック手術によって生じる目の痛みの原因としては、角膜についた傷、重度のドライアイによるもの、手術で角膜に形成したフラップのずれ、感染症、過矯正によるものなど、さまざまな可能性が考えられます。

レーシック手術を受けてから、頭痛、吐き気、倦怠感などが続く

目以外の場所に生じる症状のため、その因果関係に気づかない人も多いようですが、レーシック手術後にこのような症状が続く場合、この手術による近視矯正が度を越して、「過矯正」となってしまった可能性があります。

「過矯正」とは、近視を矯正しすぎた結果、度のあわない眼鏡をかけているような、かえって見えにくくなる状態をいいます。目の調節筋と自律神経は結びついているため、「過矯正」が続くと、頭痛、吐き気、全身倦怠感、うつ症状を引き起こす可能性があります。

出典:レーシック難民ってなに?治療法のない後遺症に悩まされる人々

レーシック手術を受けようかと迷っている人へ

レーシック手術を受けようかどうしようかと迷っている人の中には、「レーシック手術 成功率」なんてキーワードでネットで検索をかけて、何度となく数字とにらめっこしている人も少なくないと思います。

成功率が高いと書かれているものを見て、背中を押してもらいたい気持ちもあるかもしれませんが、「こんなはずではなかった!」とあとで後悔しないためにも、甘い言葉や怪しげなデータを鵜呑みにせず、まずは信頼のできるデータを選び出して判断材料にすることが大切です。

そこに並んだ数字をどのように捉えるかは、その人次第。

諸々のリスクを把握したうえでよく検討した末、レーシック手術を受けることに決めたなら……少しでも手術の成功率を上げるために、この手術についてリスクなども含めてきちんと納得いくまで説明してくれる、腕のいい医師を探しましょう。

written by エクリトアコ

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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