2017年01月19日 更新 | 1,378 views

市販薬に限界を感じたら……!皮膚科で受けられる肝斑の治療方法

皮膚科で受けられる肝斑のおもな治療方法は、内服薬、外用薬の使用、レーザー、イオン導入を受けるなどがあります。肝斑は、治療内容によっては保険が適用されるため1か月数千円で治療を始めることが可能。治療後も、きれいな肌を保つためには毎日のケアも怠らないようにすることも大切です。

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香先生が監修しています。

肝斑(かんぱん)はほかのシミとは違って、患部が広く、なかなか消えないのが特徴。

毎日の地道な紫外線対策や気を使った食生活で予防はするものの、しつこく頬や目の周りに残ってしまいます。

肝斑に特化した市販薬もありますが、「値段が高い。」「副作用がこわくて手を出せない。」「効果がなかった。」などの声も……。

そのようなときは、一度、医療機関で相談してみてはいかがでしょうか?

この記事では、肝斑の治療の基礎知識についてまとめました。

目次

肝斑はどこで治療ができる?

笑顔の女性の写真

検索エンジンで肝斑の治療について検索すると、皮膚科のほかに、美容皮膚科も多くヒット。

肝斑の治療は皮膚科でも美容皮膚科でも可能ですが、治療の目的から方法、費用まで、あらゆる面で違いがあります。

皮膚科・美容皮膚科の違い

自分にとって理想的な治療結果になるように、皮膚科と美容皮膚科の基本的な違いを押さえておきましょう。

治療目的

  • 皮膚科

皮膚病・皮膚疾患を治し健康な肌をつくるため。

  • 美容皮膚科

肌質改善などして美しい肌をつくるため。美容皮膚科でもニキビなどの疾患は治せますが、さらに美肌のための治療も行われます。

治療方法

  • 皮膚科

皮膚科は内服薬や外用薬が中心です。

  • 美容皮膚科

美容皮膚科では内服薬・外用薬に加えレーザーや注入などが受けられます。皮膚科でもレーザー治療などは受けられますが、内服薬と違って保険が適用されません。

治療費・保険

  • 皮膚科

皮膚科は保険が適用され3割負担です。

  • 美容皮膚科

美容皮膚科は保険が適用されず全額負担という違いがあります。

受診前に注意すること

化粧をする女性の写真

診察は、まず肝斑の状態の確認から始まります。

しかし、肝斑だと思っていたら実は違った・肝斑とそのほかのシミが複合していた、などのケースもあるのです。

患部のシミが肝斑かどうかで治療法は異なるため、医師に最適な施術をしてもらわないと思わぬ肌トラブルを引き起こすことも……。

そのようなことがないためにも、医療機関にかかる前に以下のことに注意しましょう。

  • 医師に診てもらうときはメイクはしない
  • 服用中の薬があれば医師に見せる
  • 妊娠中・授乳中の場合受けられない治療がある

肝斑のおもな治療方法

薬を飲む女性の写真

自分が受ける治療が、肝斑にどのような効果をもたらすのかを知ることはとても大切です。

治療を受ける際のモチベーションアップに繋がったり、効果に対して費用が妥当な額であるかを考え、適切な病院や方法を選択したりできるからです。

以下では、代表的な治療方法を紹介します。

内服薬

内服薬とは、錠剤、カプセル剤、粉薬、水薬などのことで、飲み込んで胃腸から薬を吸収させて効果を図るもの。

肝斑の治療では、おもに以下の内服薬を処方されることが多いそうです。

トラネキサム酸

止血剤として使われていましたが、1970年代に肝斑にも効果が期待できることが確認され、肝斑治療に使われ始めました。

メラニンを作る細胞へ送られる「メラニンをつくれ」という情報をブロックすることで肝斑などのシミを予防が期待できます。

副作用が起こることは少ないといわれていますが、止血作用があり血栓ができやすくなります。すでに血栓を持っている人・血栓ができやすい人・止血作用のある別の薬を服用中の人は注意が必要です。

  • 費用:(保険適用され3割負担の場合)2,000 円前後(1か月分)
  • 効果が現れるまで:1〜4 か月
  • 副作用:血栓症・腹痛・下痢・吐き気・食欲不振・生理不順

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肝斑は両頬にあらわれるぼんやりとしたシミで、30〜40代の女性に多く見られます。主な原因は女性ホルモンの乱れや皮膚の摩擦刺激によっておこる肌の炎症。内服薬のトラネキサム酸には肝斑ができる前にブロックする作用があります。薬による治療とともに、肝斑の原因となる生活習慣の改善も行いましょう。

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トラネキサム酸は、もとは止血や抗炎症に用いられる薬剤ですが、シミやそばかす、肝斑の改善にも効果的。紫外線やホルモンなどによって生成されるプロスタグランジンなどの、「シミをつくれ」という情報を阻害する作用により、メラニンの生成をブロック。L-システインやビタミンCと一緒に取り入れることで相乗効果も期待できます。

:) 第一三共ヘルスケア「トランシーノ®II」について……

「トランシーノ®II」の主成分はトラネキサム酸。8週間かけて肝斑を改善・予防するための薬です。

1日に摂取できる最大量のトラネキサム酸が含まれているので、トラネキサム酸が含まれるほかの薬品との併用はできません。

また、8週間服用しさらに服用を継続したい場合は、次の服用まで最低1か月間空ける必要があります。

必ず説明書をよく読んで正しく服用しましょう。

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トランシーノⅡは肝斑などの色素沈着に効果的とされる内服薬。一般的には2週間前後で効果を実感している人が多いとされています。しかし、長く使用しても効果を実感できない人も。そのため、トランシーノⅡにはかなり個人差があるともいえます。

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L-システイン

メラニンの生成に必要な酵素のはたらきを抑制・メラニンを無色化・過剰なメラニンの排出を促進します。

トラネキサム酸と一緒に組み合わせて処方されることが多いです。

  • 費用:(保険適用され3割負担の場合)1,000 円前後(1か月分)

ビタミンC

レモンを持つ女性の写真

L-システインと同じようにはたらいてメラニンの生成を抑制したり、コラーゲンの生成を促進して肌のハリを保つ効果が期待できます。

これもトラネキサム酸と一緒に処方されることの多い薬です。外用薬に含まれることもあります。

  • 費用:(保険適用され3割負担の場合)1,000 円前後(1か月分)

外用薬

外用薬とは、飲み薬や注射薬以外のもので、塗り薬や、うがい薬、目薬、消毒薬、などのこと。

肝斑の治療では以下のような外用薬が処方されることがあります。

トレチノイン

ターンオーバーを促し、表皮の細胞を再生。また、真皮の細胞にもはたらきかけ、コラーゲンの生成を促します。ハイドロキノンと併用することが多いです。

使い始めの1〜2か月は肌が赤くなったり皮がめくれたりしますが、自然にめくれるまで触らないでおくのがポイントです。肌が赤くなるのは効いている証拠だそうです。

  • 費用:2,000〜7,000 円 (5 g)
  • 効果が現れるまで:2〜6か月 (使用期間は初めの2〜3か月)

ハイドロキノン

メラニンの生成を抑制するだけでなく、メラニンを作る細胞そのものまで破壊します。「肌の漂白剤」ともいわれるほどに強力な薬剤です。

ハイドロキノン使用期間中は肌が紫外線に弱い状態なので、紫外線対策は必須です。

トレチノインと併用した場合肌が赤くなりますが、その赤みがハイドロキノンによるものの場合は肌に合っていない可能性があります。

クリニックでハイドロキノンのパッチテストが受けられるかどうか事前に確認しておきましょう。

  • 費用:2,000 円前後 (5 g)
  • 効果が現れるまで:半年〜1年、早くて5か月、トレチノインと併用すると1〜6か月

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ハイドロキノンは強力な還元作用による効果を持つとされる成分。シミの予防効果と、すでにできてしまったシミを漂白する効果が期待できます。肌のターンオーバーを促すトレチノインと併用されることも。おもなシミには改善が見込めますが、メラニン色素が真皮層にあるアザの治療には不向きです。また、体質によっては効果が発揮されないことがあるとか。

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ハイドロキノンの効果はまるで漂白剤?

強力な効果をもつ成分であるハイドロキノンには、メラニン色素を作り出すメラノサイトの働きを抑えるとともにメラノサイトの量を少なくさせる働きがあるため、シミやそばかすや肝斑、ニキビ跡や傷跡の色素沈着などを改善したり、予防する効果が期待できます。非常に効き目の強い成分なので、濃度や長期間の治療などには注意が必要です。

レーザートーニング

レーザートーニングとは、患部にレーザーを当てて肝斑のメラニンを破壊

肝斑はレーザーで治療できないといわれていましたが、「スペクトラ」という種類の機器の登場により、改善が期待できるとのこと。

ダウンタイムはほとんどなく、施術中の痛みもあまりないようです。

【 スペクトラの特徴 】

スペクトラは、2種類の波長のレーザーを使って患部の奥深くまで熱を届けてメラニンを破壊

とても短い照射時間の間に最小限の熱を患部に均一に吸収させるので、周辺の細胞へのダメージが少なく、安全に肝斑の治療ができるそうです。この治療は、2〜4 週間に1回受ける必要があります。

  • 費用:1回 10,000 円前後
  • 1回あたりの施術時間:20~30 分
  • 効果が現れるまで:10回分(半年〜1年間)

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スペクトラは肝斑への照射が可能なレーザーで、さらにシミやくすみを薄くする効果が期待でき、ダウンタイムも短いのがメリット。ただし、肝斑の治療には数回の施術が必要で、火傷をともなうリスクもあります。費用は1万円〜が目安です。

イオン導入

有効成分を配合したトリートメント剤を肌に塗り微電流を流すことで、肌のバリアを超えて奥深くまで有効成分を浸透させます。

微電流といっても、ピリピリとした感覚はほとんどありません。

肝斑の治療ではおもにトラネキサム酸とビタミンCを導入。この治療は1〜2 週間に1回受ける必要があります。

  • 費用:1回 5,000 円前後(導入する成分の数が多いほど高くなる)
  • 1回あたりの施術時間:15〜30 分
  • 効果が現れるまで:3〜4 か月

日々のお手入れでも肝斑を予防するために……

サラダを食べる女性の写真

病院に行って肝斑がきれいに治っても、何度も再発し病院へ行くのではお金と時間がもったいない!プロの手できれいになった肌を保つためには、日々のお手入れが大切です。

【毎日行いたいお手入れ 】

  • 紫外線対策
  • 肌を強くこすらない
  • ストレスをこまめに発散する
  • ビタミンを食事に取り入れる
  • 規則正しい生活と良い睡眠

肝斑は皮膚科・美容皮膚科で改善を目指そう!

花と女性の写真

市販薬で肝斑を改善することもありますが、それには時間がかかったり変化が目に見えて現れなかったりするのが現状です。

肝斑を本気で治したいなら、思い切って医師の手に委ねてみることも選択肢のひとつ

お金はかかるけれど、その分個人の力ではできない治療で肝斑が急速に改善されるかも知れません。

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肝斑は女性に多く見られるシミの一種。基本的に、保険適用外ですが、皮膚科で治療を受けることが可能です。肝斑に有効な治療法は、ハイドロキノンやトレイチノンなどの塗り薬、トラネキサム酸などの飲み薬、メドライトやスペクトラなどによるレーザー治療など。また普段から紫外線ケアやビタミンを補給する事が大事です。どの治療もすぐに大きな変化が現れるものではないので、医師の指示を守って気長に続けましょう。

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