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2016年01月15日 更新 | 4,240 views

あがり症は薬で治せる。あがり症に有効な「SSRI」について

薬剤師 清水葉子

この記事は、薬剤師 清水葉子が監修しています。

あがり症は気持ちの問題だと思われがちですが、実はれっきとした体の病気。ですので、あがり症を治すためには薬による治療も有効なんです。そんなあがり症の薬として有用な「SSRI」について紹介します。あがり症に悩む人にはうれしい効果のある薬ですが使い方には注意。

人前に出るときや、初対面の人と話すとき、必要以上に緊張してしまう「あがり症」。

知らない人と話すときや、多くの人の前でスピーチや発表をするときなどに赤面をしたり汗をかいてしまったり…。

そんなあがり症ですが、実は薬での治療ができるんです。

あがり症は気持ちだけの問題ではない

遠くの一点を見つめてぼーっと考えごとをしている女性

あがり症の人は、あがってしまうのは自分のメンタルの問題なんだと思ってしまいがちですが、実は脳内ホルモンのバランスの問題でもあるんです。

ひどいあがり症には「社会不安障害」というれっきとした病名がついています。

だから、もし日常生活に支障がでるほど、あがり症の症状がひどいようなら、薬を飲んで治療するという手もあります。

社会不安障害に効果のある薬は「SSRI」とよばれ、うつ病に効果のある抗うつ薬の系統の名称なんです。

でもいったい、どうして抗うつ剤があがり症にも効果があるんでしょうか。

あがり症に効く薬「SSRI」

草が覆い茂ったお洒落なカフェ

「SSRI」は不安やイライラを抑えて心のバランスをを整えてくれる「セロトニン」という脳内伝達物質を身体に蓄えるため薬です。

その作用から、主にうつ病の治療薬として広く用いられ、日本では100万人を超える人がパロキセチン、フルボキサミンなどの「SSRI」を服用しているといわれています。

なぜ「SSRI」がこれほどまでに多くの人に処方されているかというと、それまで販売されていた抗うつ剤に比べて、のどの渇きなどの副作用が少ないからです。

そのため「SSRI」は従来のイメージを覆して多くの医師や患者に受け入れられるようになりました。

抗うつ剤である「SSRI」があがり症の薬になる理由

高台で景色を眺めながら考えごとをしている男性

あがり症に有効な薬はいくつかありますが、それらの特徴は大きく2つのタイプに分けられます。

  1. 身体に作用し動悸や震えといった肉体的な症状を抑えるもの。
  2. 脳内ホルモンに作用し赤面症などの精神的な症状を抑えるもの。

1のタイプの薬には、身体の震えや動悸といったあがり症の肉体的な症状を抑制する機能が。ただ、精神的な緊張を解きほぐしてくれるものではないので、恐怖心や不安をを和らげることはできません。

一方、「SSRI」は脳内ホルモンであるセロトニンのバランスを整える働きのある薬で、過度な精神的緊張を抑える作用が期待できます。

2のタイプの薬として「SSRI」や抗不安薬が使われることがあり、1のタイプではカバーできない症状への効果が期待できるんです。

あがり症で「SSRI」を服用した方がいい場合

あがり症に効果のある薬「SSRI」。とはいえ、あがり症ならすべての人が服用すべきというわけではないよう。

「SSRI」を服用するといいのは、「慢性的にあがってしまう人」です。具体的には、

  • あがってしまう場面が毎日のようにある
  • あがってしまう場面が会議など特定のシチュエーションに限定されず、外出するだけでも不安や緊張を感じてしまう
  • たとえば赤面症など、主な症状が震えや動悸以外

といった人は優先的に「SSRI」を服用するといいよう。

もし、結婚式のスピーチなど1回きり、かつ予想のできるシチュエーションが不安だという場合には「SSRI」ではなく他の薬で対処できることがありますから、医師に相談してみましょう。

「SSRI」はあがり症に有効な薬、でも使い方には注意

本読みの練習をみんなで仲良くやっている子供たち

「SSRI」の精神的な緊張を和らげてくれる効果は、あがり症の人にとってはとても頼りになります。

とはいえ、薬は薬、副作用がまったくないわけではありません。

厚生労働省が出している「重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群」には「SSRI」の副作用について下記の記載があります。

精神症状(不安、混乱する、いらいらする、興奮する、動き回るなど)、錐体外路症状(手足が勝手に動く、震える、体が固くなるなど)、自律神経症状(汗をかく、発熱、下痢、脈が速くなるなど)が見られます。
セロトニン症候群は、服薬開始数24時間以内に症状が表れることが多いです。服薬を中止すれば、通常は24時間以内に症状は消えますが、ごくまれに横紋筋融解症や腎不全などの重篤な結果に陥ることもありますから注意が必要です。

出典:重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群

「SSRI」は飲み始めに、吐き気などの消化器系の副作用がみられるので少量から始め、慣れてきたら徐々に増量するのがおすすめ。また急に中止すると症状が急激に悪化することもありますので、「SSRI」の服用を検討する場合は、医師と投与量を相談して、その指示に従って服用をしましょう。

薬を飲んで精神が安定することが自信につながり、あがり症の症状そのものが改善されるのが一番いい結果なのではないでしょうか。

written by ナカヤマ

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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