2017年09月13日 更新

臭いの原因と手術でさよなら!「すそわきが」の3つの手術法とは

すそわきがの手術には、「大陰唇切除術」、「皮下組織削除法」、「超音波吸引法」の3種類があります。どれも臭いの原因に直接アプローチする方法ですが、3つのなかでも根本的な改善が期待できるのは「大陰唇切除術」です。患部の性質上、ダウンタイム中は日常生活が不便に感じられることもあるようですが、根本的な臭いの改善が見込めます。

オザキクリニック新宿院 増田あゆみ

この記事は、オザキクリニック新宿院 増田あゆみ先生が監修しています。

デリケートゾーンから、わきがのような臭いがした経験はありませんか?

もしかしたら、それは「すそわきが」かもしれません。

ミニスカートや水着になる機会が増える季節こそ、デリケートゾーンの臭い対策はしておきたいもの。

しかし、わきがと同じように、すそわきがもセルフケアでの改善には限度があります。

「市販のクリームなどでケアしているのに臭う。」「トイレに行くたびに憂鬱になる。」

そのようなときは、手術によるすそわきが治療がおすすめです。

目次

「すそわきが」とは?

下着

すそわきがの正式名称は「外陰部臭症(がいいんぶしゅうしょう)」といいます。

すそわきがの臭いの原因は、汗腺(かんせん)から分泌される汗。

汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺のふたつの種類があり、それぞれ発する臭いに特徴があります。

汗腺の種類1:エクリン腺

ほぼ全身の肌に分布している汗腺で、頭や顔、背中や手のひら、足のうらなどに特に多く存在し、全身に均等に分布しているわけではありません。

エクリン腺から出る汗の約99%は、水。

しかし、残りの1%に微量ながら重炭酸イオンやアンモニア、尿素などの「臭いのもととなる成分」も含まれるため、汗臭く感じることもあります。

汗腺の種類2:アポクリン腺

アポクリン腺は、わきの下や陰部、乳輪などに分布している汗腺です。

アポクリン腺から出る汗は、水、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などで構成され、ほぼ無臭といわれています。

しかし、皮膚に住む常在菌によって、たんぱく質や脂質、糖質やアンモニア、鉄分などの成分が分解されるとき、わきがや、すそわきが独特のにおいが発生するそう。

わきが、すそわきがになる人はアポクリン腺に特徴がある

わき

アポクリン腺は、すべての人の皮膚に存在します。

しかし、わきが、すそわきがになる人は、アポクリン腺の数が多く大きい傾向にあるのです。

アポクリン腺の絶対数と、分泌する汗の量は比例するので、においが発生する機会も多いといえます。

わきがの人は、すそわきがである可能性も高い

わきがである人は、すそわきがの可能性が高いといわれます。

わきは鼻に近い部位であるため、本人もわきがに気づいていることが多い反面、すそわきがはなかなか気づきにくいようです。

すそわきがの手術の術式

すそわきがの手術の術式は、おもに大陰唇切除術、皮下組織削除法、超音波吸引法の3つで、それぞれ、期待できる効果や術後の経過が異なります。

どのような術式なのか、次項からそれぞれ見ていきましょう。

すそわきがの手術の術式1:大陰唇切除術

あし

「大陰唇切除術」は、すそわきがの臭いの原因となる「アポクリン腺」が多く分布する「大陰唇(だいいんしん)」の皮膚ごと切除してしまう術式で、「大陰唇縮小術」と呼ばれることも。

すそわきがの原因であるアポクリン腺は、完全に除去しなければ再生する可能性があります。

しかし、大陰唇切除術の場合、アポクリン腺が存在する皮膚ごと切除するため、再生する可能性も、すそわきがの再発もないそうです。

そのため、3つの術式のなかでも長いダウンタイムが必要な術式ですが、すそわきがの根本的な治療が期待できます。

大陰唇(だいいんしん)

別名、「Iライン」とも呼ばれます。女性器の外側の左右の部分で、皮膚にふっくらと厚みがある部分です。

大陰唇切除術の術後経過

術後、数日から1週間ほどは手術部位に痛みや出血、腫れがみられます。

痛みや出血は、数日から1週間ほどでおさまるようですが、腫れが完全に落ち着くまでには1か月ほどかかることが多いようです。

また、術後約1か月は、手術の傷のまわりの皮膚が突っ張るように感じることもありますが、術後3か月~半年ほどで徐々にやわらかい状態に戻るとされます。

術後の注意点

大陰唇切除術の術後1週間ほどは、湯船に浸かることと、軽い運動は、避ける必要があります。激しい運動は、術後1か月は避けたほうが良いそうです。

なお、シャワーは手術の翌日から可能。

また、自転車の運転や性行為など、手術部位を刺激する行為は、術後3週間ほど控える必要があります。

すそわきがの手術の術式2:皮下組織削除法

あし

皮下組織削除法は、皮膚を1cmほど切開し、「皮下組織削除器」という器具を皮下に差しこんでアポクリン腺、エクリン腺、毛根を削り取る術式で、「シェービング法」とも呼ばれます。

皮下組織削除法は、手術部位を目視することなく、アポクリン腺が生えている脂肪層と真皮層を必要箇所のみ除去する術式です。

そのため使用する器具「皮下組織削除器」の操作に慣れていない医師が手術を行った場合、皮下組織などを傷つけるおそれもあります。

皮下組織削除法の術後経過

皮下組織削除法の術後3~4日間は、処置した部位に痛みや腫れがありますが、徐々に消失します。

また、皮下組織削除法の術後には、多少の内出血が起こることが避けられません。

内出血を少しでも軽度にとどめると同時に、手術時に剥離した皮膚がずれないようにするために、術後3〜4日間は患部を「タイオーバー法」という方法で圧迫固定し、その上からガードルを着用します。

圧迫固定が終了すればシャワーが可能ですが、湯船に浸かることは約2週間後の抜糸まで控えましょう。

抜糸後、皮膚が突っ張る感覚を感じたり、色素沈着が起きたりすることがありますが、6か月〜1年ほどかけて徐々に元の皮膚の状態に戻っていくそうです。

術後の注意点

皮下組織削除法の手術中、医師は、アポクリン腺が除去されたかを、皮膚表面の色の変化から判断するため、目視で直接確認することができません。

そのため、アポクリン腺を完全に除去することは難しいそうです。

皮下組織削除法では、全体のおよそ50〜60%のアポクリン腺の除去が可能であると考えられているため、すそわきがの臭いを軽くする効果が期待できます。

したがって、軽度〜中程度のすそわきがの人で、完治ではなく「臭いが軽減すれば良い」という人に向いている治療法です。

すそわきがの手術の術式3:超音波吸引法

あし

超音波吸引法は、下腹部の皮膚を切開し、超音波メスで超音波を照射することでアポクリン腺を破壊し、吸引する術式です。

皮下組織削除法と同じく、アポクリン腺が除去できたかを目視で確認できない術式なので、重度のすそわきがの人には向いていないといえます。

超音波吸引法の術後経過

すそわきが手術「超音波吸引法」で切開した傷あとの周囲の皮膚は、抜糸後に皮膚が突っ張るような感覚や色素沈着を起こすことがあります。

しかし、術後1年ほど経つと皮膚が突っ張るような感覚や色素沈着はほぼ消失し、傷あとは「きれいになったニキビ跡」程度に目立たなくなるそう。

ただし、切開の傷あとがどの程度きれいに治癒するかは、医師の技術だけではなく、本人の肌質や体質、ダウンタイムにどの程度安静を保ったかなどの要素も関係します。

術後の注意点

超音波吸引法では、全体の80%ほどのアポクリン腺除去が可能であると考えられていますが、腺根(根の部分)が残っているとほぼ100%再生するため、すそわきがが再発する可能性があります。

術式の選び方

ほい

すそわきがの手術は、どの術式であっても術後の圧迫固定が必要であるため、一定期間は日常生活において不便な状態になります。

そこで、すそわきがの手術の術式を検討するときは「どの程度の改善を望むか」という観点から考えてみると良いでしょう。

完治を望むなら大陰唇切除法

すそわきがの完治を望むのであれば、大陰唇切除法の手術でアポクリン腺を完全に除去することをおすすめします。

大陰唇切除法は、手術中に医師が目視でアポクリン腺が除去できたかを確認できるので、取り残しが起きる可能性が低いのです。

臭い軽減だけなら皮下組織削除法や超音波吸引法

すそわきがの症状の程度が軽度〜中程度であり、「臭いが軽減するだけで良い」という人や、「傷あとが小さいほうが良い」という人は、皮下組織削除法や超音波吸引法が適しています。

しかし、皮下組織削除法や超音波吸引法では、すそわきがの臭いが完全にはなくならないことに加え、アポクリン腺が再生してしまう可能性もあるため、症状が再発するリスクがあることは覚えておきましょう。

すそわきがの手術の費用

お金

すそわきがの手術の費用は、術式によって異なります。

クリニックによって費用に幅があるので、いくつか比較検討しても良いかもしれません。

また、麻酔代などが含まれていない場合があるので、クリニックに確認してみましょう。

術式 費用
大陰唇切除術 15〜20万円ほど
皮下組織削除法 20~35万円ほど
超音波吸引法 35~45万円ほど

すそわきがの根本的な治療で、臭いとさよなら

激変

セルフケアで改善が見られなかった人も、すそわきがの手術を受けることで、症状の完治や軽減が期待できます。

ただし、どの手術法も健康保険が適用されず、費用が高額になることも。

「気軽に試すことができる」という治療法ではありませんが、根本的な治療をしたい人にはおすすめです。

望む効果と費用を比較しながら、検討してみましょう。

この記事の監修医:増田あゆみ先生のクリニックはこちら

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  • 電話番号0120-565-449
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