2017年04月18日 更新 | 284 views

いつから使用できる?ほくろ除去治療後「コンシーラー」の正しい活用方法

ほくろ除去後は、治療の傷あとがきれいに治癒するまでには長い期間が必要であり、その間コンシーラーなどで傷あとをカバーする必要があります。コンシーラーの使用が治療後に解禁になる時期は、傷あとが落ち着いてくる施術後3か月以降からが良いでしょう。

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香先生が監修しています。

ほくろ除去治療は、治療でほくろを除去したら終わりではありません。

実は、ほくろ除去の治療後から、傷あとがきれいに治癒するまでには長い期間が必要。

ほくろが体の目立つ部位にあった場合、傷あとが目立たなくなるまでの長い期間にわたり、傷あとをコンシーラーなどをもちいてカバーする必要があります。

しかし、治療を受けた患部にコンシーラーを塗っても、傷に差しさわりはないのでしょうか?また、治療後、どの時点からコンシーラーの使用が可能なのでしょうか。

この記事では、これらの疑問点についてみっちりと調べてみました。ぜひ、参考にしてください。

目次

ほくろ除去の治療法

ほくろのある女性の写真

ほくろの正体は、メラニン色素をつくる細胞「メラノサイト」が変化してできた「母斑細胞(ぼはんさいぼう)」が増殖してできた、細胞のかたまり。そのため、ほくろ除去の治療では、母斑細胞を皮膚から取りのぞきます。

母斑細胞を取り除く方法として、メスにより皮膚を切開して母斑細胞を摘出したり、レーザーや電波メスなどをもちいて以下の方法で母斑細胞を蒸散させます。

<ほくろ除去の主な治療法>

  1. 切除法
  2. レーザー治療
  3. 電気分解法

治療法により、術後に傷口がたどる経過も異なるため、各治療法について簡単に知っておきましょう。

ほくろ除去の治療法1:切除法

切除法では、メスや専用の器具をもちいて母斑細胞を切除し、皮膚の端を縫合します。

直径が4ミリ以上ある大きなほくろや、表面が盛りあがっており、母斑細胞が真皮層に達しているようなほくろの除去に適用されます。

切除法には以下の3種類があり、いずれの方法も皮膚の切開と縫合をともないます。

  1. 切除縫合法:メスでほくろを除去し、皮膚を縫いあわせる。
  2. くり抜き巾着縫合法:円形のくり抜き専用刃が先端に装着された器具「トレパン」をもちいて、ほくろをくり抜く。
  3. 局所皮弁法:ほくろ切除後、周囲の皮膚を血流をたもった状態でずらすように移動させ、切除後の傷をふさぐ。

切除法のメリット

切除法では、母斑細胞を皮膚内部に残さず、しっかりと除去することが可能です。そのため、ほくろ除去の治療法のなかで、ほくろが再発するリスクが少ないのです。

また、摘出したほくろに対して病理検査を行うことができるのも、ほくろ除去の治療法のなかでは切除法だけです。

病理検査では、ほくろが良性または悪性であったかについての診断や、母斑細胞の取り残しがないことなどの確認が行われます。

切除法のデメリット

切除法では、ほくろの直径の約3倍の長さの、線状の傷あとが残ります。

しかしこの傷あとは、最終的にはほとんど目立たない程度にまで治癒することも。切開部位をしわに合わせることで、縫合痕がしわにまぎれて目立たなくなるような工夫も行われます。

ほくろ除去の治療法2:レーザー治療

レーザー治療によるほくろ除去では、黒色に吸収される性質をもつ波長のレーザーや、水分に吸収される性質をもつレーザーをほくろに照射して母斑細胞を破壊し、ほくろの組織を蒸散させます。

使用されるレーザーの種類には、以下のようなものがあります。

  • 炭酸ガス(CO2)レーザー:表面が盛り上がっているほくろの除去に使われる。水分に吸収されやすいため、成分の60パーセントが水分であるほくろを蒸散させる。
  • Qスイッチレーザー:表面が平らなほくろの除去に使われる。黒色に吸収されるため、色素細胞のみを破壊。
  • アレキサンドライトレーザー:表面が平らなほくろの除去に使われる。

レーザー治療によるほくろ除去のメリット

レーザー治療によるほくろ除去の施術は、痛みをほとんどともないません。あるいは、痛みを感じるのは一瞬のみであるため、麻酔なしでの施術が可能。

施術時の出血も少なく、施術の所要時間も短時間であるため、体への負担が少ない治療法です。

また、最終的に傷あとがほとんどわからない程度にまで治癒することが多いようです。

レーザー治療によるほくろ除去のデメリット

レーザー治療によるほくろ除去では、切除法のようにすべての母斑細胞を除去することが難しく、皮膚の深部に母斑細胞が一部残るため、将来ほくろが再発する可能性があります。

また、一度の施術でほくろを除去するのは難しく、施術を数回繰りかえす必要があります。通常は、5〜6回の施術が必要です。

そのため、施術と施術のあいだは1か月〜3か月の間隔をあける必要があるため、治療完了までに数か月から1年以上の時間を要します。

ほくろ除去の治療法3:電気分解法

電気分解法とは、特殊な形をした針の先端から高周波が流れる「電波メス」をもちいて、ほくろの組織を焼いて削りとる治療法です。

電気分解法によるほくろ除去のメリット

電波メスに流れる電流は4メガヘルツという高周波であるため、電波メスは、少ない出力でせまい範囲に熱エネルギーを集中させることが可能。

そのため、母斑細胞のみを微細な正確さで除去することが可能であり、周辺組織への損傷は最小限にとどまります。

このため、傷あともほぼ残らないことが多いようです。

また、レーザー治療とは異なり、特に大きなほくろの場合をのぞき、一度の施術でほくろ除去が完了します。

電気分解法によるほくろ除去のデメリット

電気分解法では、レーザー治療のデメリットと同じく、すべての母斑細胞を除去できないことがあるため、ほくろが再発するリスクがあります。

また、電気分解法は高度な技術が必要な手技であるため、電気分解法によるほくろ除去治療を行っているクリニックが少なく、熟練した医師を見つけにくいこともデメリットでしょう。

ほくろ除去後はいつからコンシーラーを使用してOK?

メイクをする女性の写真

ほくろ除去を行った患部には、保護テープを1週間程度貼っておく医師もいれば、湿潤療法(しつじゅんりょうほう)の方法をとる医師がいます。

:)湿潤療法とは?

傷口を消毒し、ガーゼをあてる従来の創傷治療(傷の治療)に対し、湿潤療法では傷を消毒せず、乾燥させません。傷口には消毒液を使わず、水で洗うだけ。

そして「ハイドロコロイド素材」が使われている新型絆創膏を貼り、傷口をつねに傷からの滲出液(しんしゅつえき)で湿った状態にたもちます。

この湿潤療法では、傷の治りが早く、痛みも少ないだけでなく、従来の「傷口を消毒し、乾かす」方法にくらべ、皮膚がきれいに再生することが知られています。

どちらの方法でも、傷口が落ち着くまでには3か月〜6か月を要し、傷あとがほとんどわからない程度までに治癒するには約1年を要します。

湿潤療法を行わない場合:抜糸後・保護テープが剥がれた後

コンシーラーを使って良い時期は、切除法の場合は抜糸後レーザー治療や電気分解法では、施術の翌日から、又は保護テープがはずれてから(1〜2週間後)とする医師にわかれるようです。

傷口に湿潤療法を行わない場合でも、患部にメイクをして良いとされる時期については、医師の考えかたによりさまざまに異なります。

それぞれの医師で手術時の細かな処置が異なるため、術後の傷口のケア方法も異なります。かならず、手術を受けた医師の指示にしたがいましょう。

湿潤療法を行う場合:上皮化していればメイク可能

切除法によるほくろ除去の手術後、患部を湿潤療法でケアする場合は、湿潤療法が終わり、患部が上皮化(皮膚が再生すること)していれば、患部にコンシーラーを使って良いと考えられます。

しかし、上皮化が完了していても、皮膚はまだ「できたて」の状態であり、赤みをもっています。できたての皮膚は、この状態から数か月かけて周囲の皮膚と同じ色になっていきます。

この期間に「できたての皮膚」に紫外線があたると、色素沈着が起こる可能性があるため、上皮化完了から約3か月は直射日光を避けたほうが良いようです。

そのため、可能であれば施術から約3か月間は、患部を「保護テープ」で保護することが推奨されます。保護テープの見た目が気になるという人は、上からコンシーラーやファンデーションでカバーすることもおすすめです。

コンシーラーでのカバーはいつまでしたら良い?

 カレンダーの写真

ほくろ除去治療を受けたのち、どの程度のあいだ患部が目立ち、いつまでコンシーラーでカバーする必要があるのでしょうか?

これは、ほくろ除去治療の種類に加え、治療を受ける体の部位や、患者本人の体質によってかなりの個人差があります。

なぜなら、体の部位により血流の強さも異なり、代謝能力や傷の治癒能力にも個人差があるためです。

切除法の場合

皮膚を切開し縫合した場合は、手術から約3か月間は傷口が不安定で赤みがあり、3か月を過ぎ、安定期に入ると、徐々に引いていきます。

手術から1年が経過するころには、注視しないと、傷あとと周囲の皮膚との差がわからない程度にまで傷あとは治癒しています。

したがって切除法の術後は、傷口が赤みをもっており、コンシーラーでかくす必要があるのは、平均して約半年といえるでしょう。

ただし、増殖期に傷口に刺激をあたえた場合や、傷が治りにくい体質の人では、傷の治癒により長い期間が必要であるため、傷口が赤みをもっている期間もより長くなると考えられます。

レーザー治療の場合

ほくろ除去をレーザー治療により行った場合の術後の皮膚の状態は、施術にもちいたレーザーの種類によっても異なります。

炭酸ガス(CO2)レーザーのダウンタイム:約半年

炭酸ガス(CO2)レーザーをもちいた場合は、患部の皮膚の赤みがなくなるまで半年ほどかかるよう。

ほくろがあった部位の皮膚が、かすかにえぐられたようにへこんでいる場合もあります。これは、炭酸ガスレーザーは患部の皮膚を「削る」ように蒸散させるため。

この「へこみ」も、術後半年ほどでほぼなくなることが多いよう。

Qスイッチレーザー/アレキサンドライトレーザーのダウンタイム:約3か月〜半年後

一方、Qスイッチレーザーやアレキサンドライトレーザーは、黒色に吸収される性質のため、ほくろのメラニン色素のみを破壊し、正常な細胞には損傷をあたえません。

そのため、炭酸ガス(CO2)レーザーでの施術にくらべ、傷口が治るまでの時間が比較的短く、皮膚にくぼみができることもなく、最終的な傷あとの治りかたもよりきれいであると考えられています。

Qスイッチレーザーやアレキサンドライトレーザーでの施術の場合も、患部の赤みが消えるのは、施術後3か月から半年後と考えておくほうが良いでしょう。

電気分解法の場合

電気分解法によるほくろ除去では、電波メスをもちいて、母斑細胞のみを微細な正確さで除去することが可能であるため、周辺の皮膚組織への損傷は最小限にとどまります。

そのため、施術後の皮膚にくぼみが生じることはありません。電気分解法によりほくろを除去した部位の皮膚にはかさぶたが形成され、約10日でかさぶたがはがれます。

かさぶたがはがれた部位の皮膚には赤みがありますが、2か月〜3か月で赤みが消え、施術の傷あとが目立たなくなることが多いようです。

ほくろ除去後の治療跡や赤みには医療用コンシーラーを使おう

医師の写真

ほくろ除去治療後の患部は、治療によりできた傷の修復作業中であるため、一時的に肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に極端に弱い状態になっています。

なるべくならコンシーラーも使わないほうが良いことはわかっていても、部位によってはそうもいかないもの。

そのようなときは、市販の商品よりも低刺激である医療用コンシーラーを使い、肌になるべく負担をかけないようにすると良いでしょう。

以下では人気の高い医療用コンシーラーを紹介します。

PLUSRESTORE(プラスリストリア) DT カモフラージュコンシーラーN

DT カモフラージュコンシーラーN

DT カモフラージュコンシーラーNは、レーザー治療や注入治療後に肌にできる赤みやかさぶた、内出血などの痕をカバーする目的でつくられた、医療用コンシーラーです。

無香料・無着色であるだけでなく、紫外線吸収剤も不使用で、防腐剤や鉱物油も無添加。

治療後の敏感な肌にも安心して使用することができます。

7色のコンシーラーが入っているため、あらゆる色調の治療痕をカバーすることが可能。

美容クリニックで購入可能なほか、インターネット通販でも購入できます。

NAVISION DR(ナビジョンDR) スポッツカバー

NAVISION DR(ナビジョンDR) スポッツカバー

NAVISION DR(ナビジョンDR)は、資生堂が美容皮膚医療のために開発し、医療機関でのみ取り扱いのあるスキンケアシリーズです。

NAVISION DR(ナビジョンDR) スポッツカバーは、美容施術後の肌のために開発されたクリーム状のコンシーラー。

「明るい肌色」と「自然な肌色」の2種類の色が販売されています。

紫外線吸収剤不使用、低刺激でありながら、化粧もちにもすぐれます。

ほくろ除去治療後のコンシーラーは正しく使用しよう

メイクをする女性の写真

ほくろ除去では、治療の技術と同じぐらい、術後の患部ケアが、傷がきれいに治る度合いを左右するといわれています。

治療後の赤みや治療跡をコンシーラーで隠したい気持ちはあっても、傷口での細胞たちの修復作業をさまたげることがないよう、低刺激のコンシーラーを正しい時期に使用して、傷のきれいな治癒を目刺しましょう。

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  • 住所東京都豊島区南池袋1-25-11 第15野萩ビル9F
  • アクセスJR池袋駅「東口」徒歩約3分
  • 休診日年中無休
  • 診療時間10:00~20:00
  • 電話番号0120-727-400
  • 予約電話予約 WEB予約

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