皮膚科でできるニキビ跡治療「薬やレーザー・ケミカルピーリング」の効果や副作用・料金の違いまとめ

皮膚科で受けることのできるニキビ跡の治療法には、大きく分けて「投薬治療(塗り薬)」「レーザー治療」「ケミカルピーリング」の3種類。塗り薬は手軽な治療法である反面、効果が出るまでに数か月を要します。レーザー治療とケミカルピーリングは効果が比較的早くあらわれる反面、一定のダウンタイムがあることがデメリット。

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香先生が監修しています。

ニキビ跡の治療のためにさまざまなセルフケア方法をためしたものの、効果が見られず、うんざりしている人も多いのではないでしょうか?

そのような人は、ニキビ跡の症状にあわせてさまざまな治療法が用意されている皮膚科で治療を受けることがおすすめ

この記事では、「皮膚科では、ニキビ跡のどんな治療法があるの?」と疑問に思う人にニキビ跡の治療法の種類について解説します。

目次

皮膚科で受けることができるニキビ跡治療

鏡を見る女性の写真

ニキビ跡の治療は、一般病院の皮膚科や美容皮膚科、美容クリニックなどで受けることができます。

そのなかでも皮膚科で受けることができるニキビ跡治療は、大きく分けて以下の3種類にわかれます。

<皮膚科で受けることができるニキビ跡治療の種類>

  1. 投薬治療(塗り薬)
  2. レーザー治療
  3. ケミカルピーリング

それぞれの種類の治療法について、次章で見ていきましょう。

皮膚科で受けることができるニキビ跡治療1:投薬治療(塗り薬)

クリームを持つ女性の写真

比較的軽度のニキビ跡に対しては、塗り薬が処方されることが多いようです。

塗り薬をニキビ跡に塗布するだけの治療であるため、後述するレーザー治療やピーリング治療よりもダウンタイムが短いことが、投薬治療のメリット。一方で投薬治療には、効果があらわれるまでに数か月単位の時間がかかるデメリットもあります。

<皮膚科でニキビ跡に処方される薬>

皮膚科でニキビ跡に処方される薬の代表的なものは、以下の2つです。

  • トレチノイン配合薬:赤みをともなうニキビ跡
  • ハイドロキノン軟膏:茶色いニキビ跡

処方される薬:トレチノイン配合薬

トレチノインとは、「ビタミンAの誘導体」の一種。トレチノインには、表皮の細胞の新陳代謝であるターンオーバーを早める作用があります。

赤みをともなうニキビ跡は、毛穴の炎症が周囲の皮膚組織におよんだ段階で治癒したニキビの跡。そのため、トレチノイン配合薬の使用によりターンオーバーを早め、損傷を受けた皮膚組織を新しいものと入れ替えることで、ニキビ跡の解消が期待できます。

処方される薬:ハイドロキノン軟膏

ハイドロキノン軟膏は、皮膚に対して強力な漂白作用をもつ成分「ハイドロキノン」を配合した塗り薬です。

ハイドロキノンの「できてしまったメラニンをうすくする作用」により、メラニンが色素沈着してできた「茶色いニキビ跡」の、色をうすくする効果が期待できます。

皮膚科で受けることができるニキビ跡治療2:レーザー治療

エステを受ける女性の写真

ニキビ跡の治療では、レーザーをニキビ跡に照射する「レーザー治療」が行われることもあります。

レーザー治療では、ニキビ跡のある部位の肌をうすく削ったり、ニキビ跡の色素沈着の原因であるメラニンを破壊

投薬治療にくらべ、治療効果が出るまでの時間が早いものの、ダウンタイムがともないます。そのためレーザー治療は「ダウンタイムは耐えられるので、ニキビ跡を早く治したい」人におすすめ治療法です。

皮膚科でのニキビ跡のレーザー治療にもちいられるレーザーの種類には、以下のようなものがあります。

  1. 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー):皮膚にデコボコのある「クレーター型」のニキビ跡の治療
  2. Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー:皮膚にデコボコのある「クレーター型」のニキビ跡の治療
  3. フラクショナルレーザー:皮膚にデコボコのある「クレーター型」のニキビ跡の治療
  4. ロングパルスダイレーザー:赤みのあるニキビ跡の治療
  5. Qスイッチヤグレーザー:茶色いニキビ跡の治療

レーザー治療1:炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、細胞の水分に吸収されやすい性質をもつ波長のレーザー。

照射部位の皮膚組織の水分に吸収される際に、大量の熱を発し、水分が蒸発する際の衝撃で、皮膚組織を一瞬のうちに気化。蒸散が起こった部位の皮膚は、うすく削り取られた状態であるため、やがて皮膚組織が再生するのです。

そのため、炭酸ガスレーザーによる蒸散作用はしばしば「肌の入れ替え」と表現されます。

クレーター型のニキビ跡のように真皮層の皮膚組織におよんだ損傷は、自然には治癒しないため、炭酸ガスレーザー照射によりその部位の皮膚組織を蒸散させ、新しい皮膚組織にそっくり入れ替えてしまうことが有効であるとされるのです。

レーザー治療2:Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー

Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーは、炭酸ガスレーザーと同じく、蒸散作用をもつレーザー。しかし、エルビウムヤグレーザーの細胞の水分への吸収率は、炭酸ガスレーザーの数十倍と強力です。

レーザー治療3:フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、皮膚に微小な点状の穴を無数にあけるレーザーです。

これらの無数の傷が治癒する際、正常な皮膚組織が構築され、肌がいわば「入れ替わる」効果が期待できるため、皮膚にデコボコのある「クレーター型」のニキビ跡の改善が期待できるのです。

1回の施術で、フラクショナルレーザー照射部位の10~15%が新しい皮膚に置き換わるとされています。

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レーザー治療4:ロングパルスダイレーザー

ロングパルスダイレーザーは、赤色に吸収される性質をもつ波長のレーザーです。

ロングパルスダイレーザーを皮膚に照射すると、血液中のヘモグロビンに吸収され、熱を発生。この結果、血管の内壁が熱により破壊され、その血管を閉塞させて破壊します。

このような作用から、ロングパルスダイレーザーは血管腫や毛細血管拡張症などの治療にもちいられるほか、赤みをもったタイプのニキビ跡の治療にも有効であるとされているのです。

レーザー治療5:Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーは、1064ナノメートルと532ナノメートルの2つの波長のレーザーを使い分けることで、皮膚の浅い層から深い層までのメラニンを破壊するレーザー。

シミや肝斑の治療にもちいられ、色素沈着が原因でできた茶色いニキビ跡にも有効であるとされています。

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皮膚科で受けることができるニキビ跡治療3:ケミカルピーリング

頬をさわる女性の写真

ケミカルピーリングとは、肌の表面に酸性の薬剤を塗布することで、皮膚のもっとも外側の層である「角質層」をはがし、ターンオーバーをうながすことで肌を入れ替える治療法です。

ケミカルピーリングは、赤みをもったニキビ跡や茶色いニキビ跡、クレーター型のニキビ跡を改善が期待できるとされています。

皮膚科でのニキビ跡治療のケミカルピーリングに使われる薬剤

皮膚科でのニキビ跡治療としてお行うケミカルピーリングでは、「グリコール酸」「サリチル酸」などの薬剤が使用されます。

しかしケミカルピーリングといえば、薬剤が肌にあたえる刺激が心配な人も。そのような人には、肌への刺激が少ない「フルーツ酸」とも呼ばれる「アルファヒドロキシ酸」をもちいた「AHAピーリング」がおすすめです。

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ニキビ跡のセルフケアと皮膚科での治療の違い

カウンセリング風景の写真

これまで紹介してきたニキビ跡の治療法のうち、投薬治療とケミカルピーリングは、皮膚科を受診せずに自分で行うことも可能です。

実際、「ニキビ跡に効果的」とうたわれている市販薬や、ケミカルピーリングのためのピーリング剤もさまざま。

しかしニキビ跡の治療は、次の2つの理由から、やはり皮膚科で受けることが推奨されます。

医療機関でのみ取扱可能な薬剤が使用される

皮膚科でニキビ跡治療のために処方される薬のなかには、医療機関でのみ処方が許可されている薬があります。

また、同じ有効成分を含む化粧品が市販されている場合でも、処方薬にくらべ市販の化粧品への有効成分の配合率は低くおさえられているのです。

一般的に、薬剤中の有効成分は高濃度であるほうが治療効果が高くなります。しかし、治療効果が高いということは「体への作用が強い」ということ。

したがって、副作用もまた強くなります。そのため、医師の指導のもとでこれらの薬剤を使用することが重要です。

複数の治療法を併用することも

ニキビ跡は、治療がむずかしいとされている症状です。ニキビ跡のないなめらかな肌へともどすことのできる決定的な治療法は、現在のところ存在しないとされています。

そのため皮膚科では、ニキビ跡の治療効果を高めるために、複数の治療法を組み合わせてもちいることが多いのです。

しかし、治療法の組み合わせの判断は、医学知識が必要。そのため、ニキビ跡の状態に適した治療法の判断は、やはりセルフケアではなく、皮膚科などで医師にゆだねるのが最良の方法でしょう。

気になるニキビは医療機関へ相談してみよう!

頬をさわる女性の写真

皮膚科で受けることのできるニキビ跡の治療法では、症状にあわせてさまざまなものが存在します。

たとえ完治がむずかしいとしても、症状を軽減して完治にかぎりなく近づけたり、赤みを除去してニキビ跡を目立たなくすることなどが可能。

症状が軽減されるだけでも、顔の印象は大きく変わります。しつこいニキビ跡であってもあきらめずに、ぜひ治療を受けてみてください。

クリニックによって受けられる治療の内容が異なるので、メニューの多いところを選んで、まずはカウンセリングを受けてみましょう。

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