【教えて先生!】「ベイザー脂肪吸引」と「通常の術式の脂肪吸引」効果やダウンタイムに違いはあるの?

ベイザー脂肪吸引は、超音波「ベイザー波」の照射により皮膚組織から遊離させた脂肪細胞を、カニューレで吸引する脂肪吸引の術式。体への侵襲が少ないためにダウンタイムが短く、多量の脂肪の除去が可能とされています。しかし、脂肪吸引の仕上がりやダウンタイムの長さは、術式よりも医師の技術に左右される度合いが大きいという意見もあるようです。

キルシェクリニック 院長 めかた啓介

この記事は、キルシェクリニック 院長 めかた啓介先生が監修しています。

脂肪吸引について調べると、メリットの多い、画期的な術式として、ベイザー脂肪吸引がしばしば紹介されています。

このベイザー脂肪吸引は、通常の術式の脂肪吸引とどのような点が異なるのでしょうか?

また、ベイザー脂肪吸引についてうたわれているこれらのメリットは、従来の術式の脂肪吸引にくらべ高額な治療費に見合うものなのでしょうか?

このような疑問についてキルシェクリニックのめかた先生にお話を聞きました。

目次

Q:ベイザー脂肪吸引って一体なに?

ベイザー脂肪吸引とは、専用の機械を使用して「ベイザー波」と呼ばれる超音波を、プローブ(細長い管)の先端から脂肪に直接あてることによって、脂肪を溶かして吸引しやすくする脂肪吸引の中の施術メニューのひとつです。

脂肪が吸引しやすくなる理由

わかりやすいように「溶かして…」と表現しましたが、正しく説明すると「超音波を照射することで脂肪を乳化させる」になります。

脂肪が乳化すると脂肪の粒が局所麻酔薬の水分と混ざって液体のようになり、その結果として周りの組織からも遊離して吸引しやすくなります。

それに加えて、「ベントエックス(VentX)」という専用の吸引管を使用することで、組織へのダメージを少なくしながら短時間で効果的に脂肪が吸引できるといわれています。

「ベイザー脂肪吸引」は脂肪吸引のメニューのひとつ

従来の脂肪吸引とは違った新しい施術というイメージを受ける方も中にはいらっしゃいますが、あくまで脂肪吸引のメニューのひとつです。
誤解しないようにしなければいけません。

「ベイザー脂肪吸引とは、従来の脂肪吸引と全く異なる別の治療」そのような認識をする人もいますが、あくまで脂肪吸引のメニューのひとつになるようです。

ベイザー脂肪吸引とは、脂肪吸引にプラスして脂肪を吸いやすくするための工夫がされている施術になります。

Q:ベイザー脂肪吸引と通常の術式の脂肪吸引との違いは?

ベイザー脂肪吸引は、上述したように通常の脂肪吸引に比べ脂肪を液体にするため、吸引しやすくなるというのが大きな違いです。

特に、硬くなってしまった脂肪などに効果が期待できます。

また、付属しているベントエックス(吸引管)は吸引力が強いので、短時間で多くの脂肪を吸引することが可能であり、組織へのダメージが少ない形状になっているので術後のダウンタイムを少なくすることが可能です。

体への負担がかかる・高い効果が得られないこともある

ベイザー波の照射が必要になるためトータルでは施術時間が長くなります。

手のひらサイズに5分程度のベイザー波照射が必要なので、太ももの施術の場合だとベイザー波の照射だけで1時間以上が必要というになります。

施術時間が延びるは麻酔時間の延長にもなるので、術後の体調に悪影響が出る可能性が考えられます。

ベントエックスは扱いが難しいので、脂肪吸引を得意としていない術者では仕上がりが落ちるほか、そもそも使用していない場合などもあるようです。
このベントエックスを使用しないと、ベイザー脂肪吸引の効果は落ちてしまいます。

さらに、通常の脂肪吸引よりも施術費用が高いというのもデメリットになるでしょう。

一見メリットばかりに見えるベイザー脂肪吸引ではありますが、デメリットもあることが事実のようです。

施術時間が長くなってしまうことは、体の負担も大きくなるため慎重に施術を検討した方が良いでしょう。

Q:実はどちらも効果に大きな差はないという説は本当?

メリットが多いとされるベイザー脂肪吸引。しかし医師のあいだでは、これらのメリットについて「通常の術式の脂肪吸引にくらべ、実際にはあまり違いがない」という意見も見られます。

ベイザー脂肪吸引に限らず医師の腕が重要

組織の損傷が少ないかどうか、ダウンタイムが少ないか、たくさん脂肪を吸引できるかなどの部分については、ベイザー使用の有無よりも術者の技術力に大きく影響を受けるでしょう。

理論上は、ベイザー脂肪吸引ではより多量の脂肪が吸引可能であり、体への侵襲が少ないためにダウンタイムの症状も軽くなると考えることができます。

しかし脂肪吸引は、さまざまな美容治療のなかでも、医師の技術が治療の仕上がりを左右する度合いが非常に高い治療法であるといわれています。

そのため、ベイザー脂肪吸引なら必ず多量の脂肪が除去可能で、ダウンタイムも短くて済むというわけではないようです。

脂肪の除去量やダウンタイムにあらわれる症状の重さは、術式よりも、医師の技術によって左右される割合のほうが大きいようです。

ベイザーは機器として評価すれば、とても良い機器です。
脂肪がとても硬いケースや、一度ベイザー脂肪吸引で受けたことのある方の再手術(溶かした脂肪を吸引しきれておらず板チョコのように固まってしまっているケース)などでは、ベイザーを使用した方が効果的なのは間違いありません。
ただし、こういった明らかに差が出るケースはそれほど多くはありません。
多くの患者さんではオーバースペック(過剰な機器への投資)になっている可能性が考えられます。

クリニックにより差はありますが、一般にベイザー脂肪吸引の料金は、通常の術式の脂肪吸引の料金の2〜3倍に設定されています。

ベイザー脂肪吸引は、従来の術式の脂肪吸引とは異なる治療機器を使用し、異なる技術を必要とするため、料金も異なるのは当然のこと。

しかし、高額な治療費に見合うメリットを得る場合ができないケースも見られることが、ベイザー脂肪吸引について賛否両論が存在する理由のようです。

ベントエックスを使用していないと意味がない!?

ベイザー脂肪吸引といっても、そのクリニックがベイザーに付属しているベントエックスという吸引管を使用せずに一般的な吸引管を使用した場合、組織へのダメージは通常の脂肪吸引とほとんど変わらなくなります。
そのため、ベントエックスを使用しているかどうかの確認も大切です。

ベントエックスは吸引力が強く、組織へのダメージが少ないというメリットがある一方で、上手に扱えないと凹凸などの吸引ムラが出やすかったりするなどのデメリットもあるという、扱うために技術力が必要な機器です。
その点でもやはり医師の技術力が必要と言えるでしょう。

ちなみに、ベントエックスと同等の効果が期待できる吸引管も販売されています。
その吸引管を使用すれば通常の脂肪吸引であっても組織へのダメージを少なくして吸引することも可能です。

また、ダウンタイムにあらわれる腫れやむくみ、内出血などの症状の重さの度合いには、患者の体質も関係していることもあります。

したがって、「ベイザー脂肪吸引だから、ダウンタイムも楽なはず」とは一概には言えないことを知っておきましょう。

「脂肪がたくさんとれる=良い手術」ではない

ベイザーでは皮下脂肪の90%が除去可能とうたっているサイトもあります。
しかし、90%の皮下脂肪を吸引してしまうと仕上がりや日常生活に影響が出る可能性が高くなりますのでお勧めしません。

また、ベイザーを使えば必ず除去できるということでもありません。

当院でも、ベイザー脂肪吸引後の再手術相談がたくさんあります。
脂肪を取りすぎて日常生活に支障をきたしてしまったり、ベイザー脂肪吸引をしても取り残しがあり、再手術をして初回よりも多くの脂肪を吸引したりすることがあります。
そのため、このような宣伝がすべて正しいものではないと考えられます。

Q:ベイザー脂肪吸引、通常の脂肪吸引どちらを選べば良い?

ベイザーが良い機器であることは間違いないと思います。
ですが、多くの患者さんでは、使用する機器よりも医師の技術力の方が仕上がりに大きな影響を及ぼすことも事実です。

まずは「自分には本当にベイザーが必要なのか」ということを正しく判断することが大切です。

複数のクリニックで相談を受けて、自分には本当にベイザーが必要なのか、もし必要ならば必要なのはどの部分へのどういった効果なのかなど、しっかりと見極めるようにしましょう。

個人的な印象にはなりますが、ベイザーの有無による施術の優劣で選ぶよりも、医師への信頼や納得度で選んだ方が、満足度の高い施術を受けられているような気がしています。

ベイザー脂肪吸引には賛否両論の意見がありますが、だからといっておすすめできない術式というわけではありません。ベイザー脂肪吸引では脂肪が吸引しやすいことは事実です。

実際にベイザー脂肪吸引の手術を受けた体験者の声を見てみると、満足のいく痩身効果を得ることができ、ダウンタイムも短く、休暇の取得も3日ほどで済んだ人も多くいるようです。

しかし、はやり効果やダウンタイムの症状の重さには、術式のほかにもさまざまな要素が関係します。そのため一概に"ベイザー脂肪吸引が良い"とは言えないでしょう。

ベイザー脂肪吸引をすると決めたらクリニック選びを慎重に

ベイザーを使用すると決めた場合には、ベイザーを適切に使用してくれているクリニックを選ぶようにしなければいけません。
クリニックのなかには、ベイザー波を数十秒しか照射しない、ベントエックスを使用していないところがあるのも、残念ながら事実です。

そういったクリニックでベイザーとしての高い施術費用を支払って施術を受けたとしても、通常の脂肪吸引と効果は変わらなくなってしまいます。

せっかくベイザー使用して脂肪吸引を受けるのであれば、ベイザーの効果を最大限発揮してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

ベイザー脂肪吸引をすると決めた場合、クリニック選びではベイザー波をしっかりとあててくれるのか、吸引管(ベントエックス)を使用しているのかをまずは確認した方が良いでしょう。

そのうえで、ただしく効果的にベイザーが使用できる医師のもとベイザー脂肪吸引を受けることがおすすめです。

当院はベイザーは導入していませんが、患者さんの利益を最優先と考えています。
そのため、ベイザーを使用した方が仕上がりが良くなることが期待できると判断した場合には、導入している他院をおすすめしています。年に数人は他院を紹介しています。

:)この記事のまとめ

  • ベイザー脂肪吸引とは脂肪を吸引しやすくするもの
  • ベイザー脂肪吸引は特に硬い脂肪などに効果的である
  • ベイザー波をしっかりあてること、吸引管(ベントエックス)を使用することが重要
  • ベイザー脂肪吸引は料金が高い
  • ベイザー脂肪吸引だから通常の脂肪吸引より優れた効果があるとは限らない。医師の技術力が重要となる
  • ベイザー脂肪吸引を行うときは適切に使用しているクリニックを選ぶ

:)この記事の回答医師

めかた先生のお写真

キルシェクリニック 院長  めかた 啓介

1999年産業医科大学医学部医学科卒業後、江戸川病院救急センター長、北茨城市立総合病院麻酔救急科部長・医局長を歴任し、湘南美容外科入職。
本院で脂肪吸引・麻酔の医長を務める。
その後、品川美容外科川崎院 院長、品川スキンクリニック川崎院 院長、城本クリニック横浜院 院長を務めた後、2016年4月キルシェクリニックを開院。
日本麻酔科学会専門医、日本麻酔科学会指導医。

めかた先生へのご相談は「キルシェクリニック」へ

  • 住所東京都港区赤坂2-17-58 赤坂福住ビル3F
  • アクセス赤坂駅5a・5b出口から徒歩1分
  • 休診日不定休
  • 診療時間10:00~19:00
  • 電話番号03-6459-1661
  • 予約電話予約

※ クリニック情報や診療メニューなどは、公式ホームページから取得した内容ですので、情報の正確性は保証されません。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

キルシェクリニックの詳細

「キルシェクリニック」脂肪吸引のメニュー

北は北海道、南は沖縄まで全国各地から患者さんにお越しいただいております。

海外ではアメリカ・カナダ・イギリス・台湾・インドネシア・中国などからお越しいただいた実績があり、大きな変化の中にも繊細なデザインと女性的な魅力をしっかりと出す施術が人気です。

脂肪吸引 部位 価格(税別)
ホホ+アゴ 298,000円(モニター価格)
二の腕+肩 298,000円(モニター価格)
二の腕+肩+背中 398,000円(モニター価格)
太もも+お尻+ひざ 498,000円(モニター価格)
ふくらはぎ+足首 298,000円(モニター価格)

※価格は2017年10月6日時点のものです。予期なく変更する場合がございます。
※モニターには所定の審査があり、受けることができない場合があります。
※通常価格やパーツごとのほかの価格はこちらからご確認いただけます。

脂肪吸引の施術を受けられるクリニック

  • 大阪御堂筋線 心斎橋 駅より徒歩4分
  • VASER脂肪吸引お腹すっきり(腹+ウエスト+腰)780,000円

湘南美容外科クリニックの詳細

  • 福岡西鉄福岡天神駅より徒歩5分
  • お腹3部位脂肪吸引(上腹+下腹+側腹)710,000円

聖心美容外科 福岡院の詳細

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