2017年11月24日 更新
【教えて先生!】脂肪吸引ってどれくらい痛い?和らげる方法はある?
脂肪吸引では、麻酔をおこなうときや手術中、手術後や抜糸時に痛みを感じることがあります。術後3日間ほどは強い痛みが出ますが、鎮痛剤の服用によりがまんできる程度に。広範囲の部位の脂肪を吸引した場合や、脂肪を多量に吸引した場合に術後の痛みが強く出やすく、痛みの出る期間も長くなる傾向にあります。
この記事は、オザキクリニックLUXE新宿院 院長 中徳太郎先生が監修しています。
脂肪吸引は、治療部位の脂肪を直接吸い上げるもの。決して気軽に行えるような治療ではありません。
脂肪吸引を受けたい気持ちはあっても、「痛み」が気になり踏み出せない人が多いのではないでしょうか。
脂肪吸引は、どの程度痛い治療なのでしょうか?また、一連の処置のなかでいつ、どの程度の痛みを感じるのでしょうか?
このような疑問についてオザキクリニック新宿院の中徳太郎先生にお話を聞きました。
関連記事:脂肪吸引をする時のクリニックの選び方と事前準備まとめ
Q:脂肪吸引は痛い手術?
あらゆる外科手術と同じく、脂肪吸引においても、多少の痛みをともなうことがあります。この痛みはダウンタイム期間起こることがほとんどです。
しかし、痛みの感じかたには、大きな個人差があります。
痛みの知覚には、心理状態やそのときの環境、元来の性格や、痛みに対する耐性、過去の経験などが影響すると考えられています。
治療を受けるとき、恐怖心があったり、緊張していたりする場合は、痛みの感覚がより強く知覚されるといわれています。
Q:脂肪吸引の痛みはいつ起こる?
手術後は麻酔から覚めたあと、体内に残っている麻酔が吸収される12時間後ぐらいが痛みのピークといわれています。
しかし、痛みは鎮痛剤で抑えられる程度で1週間程度で落ち着いていきます。
また、炎症が起きている筋肉を使うときは痛みが増強します。
ちなみに手術中は麻酔で眠っているような状態のため、痛みは感じません。
太ももなど広い部位への脂肪吸引の場合は、強い痛みは1週間ほど続くこともあるようです。
術後1週間ほどで、抜糸が行われますが、このときは痛みというより「チクチクした感覚」を感じる人が多いようです。
術後1か月ほど経つと、患部に触れてもほぼ痛みを感じなくなることが多いようです。
:)手術前に行う「麻酔」は痛い?
脂肪吸引では麻酔をしてから手術を行います。手術で使われる麻酔には、局所麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔の3種類があります。
これら3種類の麻酔薬を、単独で、または組み合わせて使用します。
- 局所麻酔
顔や二の腕など、せまい範囲への脂肪吸引では「局所麻酔」が使われます。
局所麻酔の注射は、かなりの痛みを感じることが多いようです。皮膚に針を刺すときよりも、麻酔薬が皮下に入っていくときのほうが痛いとのこと。
- 硬膜外麻酔
「硬膜外麻酔」は、腹部や下半身の脂肪吸引のときに使われます。 脊髄をおおう「硬膜」に背中から麻酔薬を注入しますが、注入時に多少の痛みがあるようです。
- 静脈麻酔
患者の不安が強い場合は、眠った状態になる「静脈麻酔」を使用することがあります。
静脈麻酔は点滴により体内に注入されるため、点滴の針を皮膚に挿入する際にチクッとした痛みを感じます。
Q:脂肪吸引の部位ごとに術後の痛みは異なる?
痛みの異なり方は、患者さんの生活スタイルによります。
脂肪吸引は、痛みのピークを過ぎた後でも患部を動かすと痛みを生じます。
そのため、立ち仕事の方で脚の脂肪吸引を受ければ痛みも感じやすくなり、腕の脂肪吸引でこの部位をよく動かす方は痛みを感じやすくなります。
しかし、腹部はあまり動かさない部位であるため、ピークを過ぎれば比較的痛みが少ないと感じる方が多いようです。
脂肪吸引は、脂肪の吸引量が多いほど強く出ます。そのため術後は、脂肪の多い人(吸引量が多い)や、範囲の広い太もも、腹部は、痛みが強く出ることがあります。
しかし、ピークを過ぎれば腹部は動かすことが少ないため、生活に支障が少ないこともあるようです。
反対に顔や腕、ふくらはぎは脂肪が少なく術後の痛みは少なくても、動かす機会が多いためその度に痛みを感じるでしょう。
Q:脂肪吸引の術後の痛みをやわらげるためには?
脂肪吸引後の痛みは鎮痛剤で抑えることが可能です。鎮痛剤は麻酔から覚めてすぐに内服でき、6時間おきに使用可能です。
また、痛みを和らげるためにも圧迫をしっかりすることも大切です。
ほかには安静にして筋肉への刺激を抑えることで痛み軽減、むくみ軽減、仕上がりにも差が出てきます。
さらに手術直後は安静にして過ごし、睡眠と食事を十分に摂ることによっても、痛みがより早くおさまると考えられています。これは、休息や睡眠、栄養を十分に摂ることが、患部のより早い回復につながるためです。
しかし、鎮痛剤を服用しても耐えられないような強い痛みや、「筋肉痛のような鈍い痛み」とは違うするどい痛みを感じる場合はクリニックへ相談しましょう。
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:)この記事の回答医師

2009年長崎大学医学部医学科卒業後、知多市民病院 入局。2011年都内美容クリニック勤務、2012年院長就任。2016年 オザキクリニック新宿院院長就任。
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「オザキクリニック」脂肪吸引のメニュー
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脂肪吸引 部位 | 価格(税別) |
---|---|
両二の腕 | 98,000円(モニター価格) |
腹部 | 199,000円(モニター価格) |
太もも外+おしり | 249,000円(モニター価格) |
※価格は2017年10月31日時点のものです。予期なく変更する場合がございます。
※モニターには所定の審査があり、受けることができない場合があります。
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医療・薬剤に関する情報の指摘
中徳太郎
脂肪吸引は、吸引量が多い人はそれだけ炎症も大きく術後の痛みが強い傾向にあります。
また、痛みの原因は脂肪層の炎症だけでなく、筋膜の炎症によるものも関係しています。