ヒアルロン酸注入による涙袋形成のしくみと術式、効果や注意点のまとめ

涙袋形成とは、注射器でヒアルロン酸を涙袋に注入し、涙袋の膨らみを形成する治療です。注入したヒアルロン酸は約1年間効果を発揮し、その後2~3年かけて体内へ吸収されていき、最終的にはなくなります。涙袋形成が適しているのは、目袋がない人。目袋があると、涙袋の膨らみが目袋と合体してしまい、涙袋が認識されにくくなります。

人気のある女優や芸能人などの目には、しばしばぷっくりと膨らんだ涙袋があることが多いです。

このような理由からも、「涙袋がある=可愛い」といった印象があり、涙袋形成は、若い女性の間で非常に人気のある美容治療です。

涙袋形成の方法はさまざまですがヒアルロン酸注入が、手軽で主流とされています。

しかし、実は失敗例も多く存在します。そのため、ヒアルロン酸注入による涙袋形成を受ける前には、リスクなどについても知っておきましょう。

この記事では、涙袋形成の基本的事項、手順や、治療が向いている人の特徴、かかる費用などについて解説します。

涙袋形成を受けることを考えている人は、この記事をぜひ参考にしてください。

目次

涙袋とは

涙袋とは、下まぶたのふちに沿った、膨らんだ部分のこと。「涙堂(るいどう)」とも呼ばれます。

この涙袋の膨らみの中身は筋肉です。眼球のまわりを円形に囲んでいる筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」の膨らみが大きい場合、涙袋があるようです。

涙袋の有無は、眼輪筋の発達度合いに関係しています。

生まれつき眼輪筋が発達している人もいれば、表情の加減で眼輪筋に力が入ったときのみ、眼輪筋が盛り上がる人もいます。

涙袋は若さや可愛らしさの象徴

涙袋の中身は筋肉であるため、若い人では涙袋がぷっくりと膨らんでいる人が多いようです。しかし、加齢とともに筋肉が衰えていく従い、涙袋の膨らみも徐々に少なくなっていきます。

そのため、涙袋に適度な膨らみがある顔は、若々しく見えます。

また、笑ったときに涙袋の膨らみが出る人が多いため、涙袋は笑顔を連想させます。

そのため、涙袋がある顔は親しみやすく愛らしい印象を与えるようです。

涙袋がつくれる涙袋形成とは

涙袋は、整形手術や施術により形成することが可能です。手術としては以下のような方法があります。

  1. ヒアルロン酸注入:ヒアルロン酸を涙袋に注入する方法。
  2. 脂肪注入:脂肪注入は腹部などから脂肪吸引により採取した自分の脂肪細胞を、下まぶたのふちに注入する方法。
  3. プロテーゼ挿入:皮膚を切開して涙袋専用のシリコンプロテーゼを挿入して、糸で固定する方法。
  4. 外科手術:下まぶたの皮膚を切開し、眼輪筋を涙袋の位置まで引きあげて膨らみをつくり、固定して涙袋を形成する方法。

涙袋形成は「ヒアルロン酸注入」が主流

ヒアルロン酸注入を除く涙袋形成は、効果が半永久的に持続する手術になります。これらの方法には、とくに注意すべき点があります。

例えば脂肪注入は、高度な技術を要します。少量の脂肪を、非常にせまい部位である涙袋に、均等に注入する必要があります。

しかし、体内に吸収される脂肪の量と生着する量を予測することは困難です。そのため、形成された涙袋がデコボコになったり、左右差ができたりすることがあります。

生着した脂肪は半永久的にその部位にとどまるため、不本意な形の涙袋が形成されてしまった場合には修正施術が必要となります。

また、プロテーゼ挿入による涙袋形成は比較的新しい治療法であるため、まだ症例が少なく、長期的な経過など不明な部分もあります。

なお、涙袋は若かさや可愛らしい印象を与えるため、効果が半永久的に持続する涙袋形成を受けた人が年齢を重ねると、不自然な顔つきになってしまう可能性があります。

このような理由からも涙袋形成はヒアルロン酸注入が推奨されています。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成とは

ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、下まつげから5~8ミリの幅の部位に、極細の針の注射器をもちいて、眼輪筋のなかへヒアルロン酸を注入します。

涙袋の形や太さは、患者の希望にあわせて調整が可能です。

注入したヒアルロン酸は、術後数日かけて水分を吸収して膨張します。そのため施術時は、患者の希望よりも1~2割小さめに涙袋を形成するようです。

注入したヒアルロン酸の効果は永久的なものではなく、個人差はありますが数か月ほどとされています。その後は2~3年かけて、体内へ少しずつ吸収されていきます。

そのため、効果を継続させたい場合は定期的な治療が必要となります。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成のダウンタイムと生活制限

ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、ダウンタイムはほとんどないとされています。

まれに、ヒアルロン酸を注入した部分に腫れや内出血が起こることがありますが、長くても1~2週間で消失する場合が多いようです。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の術後の生活制限については、以下のように定めているクリニックが多いようです。

  • 洗顔:施術当日から可能
  • 入浴:施術翌日から可能
  • シャワー浴:施術所当日から可能
  • 洗髪:施術所当日から可能アイメイク:施術当日から可能
  • コンタクトレンズ装着:施術直後から可能
  • 運動:施術翌日から可能
  • まつ毛エクステンションやまつ毛パーマ:施術当日から可能

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の失敗例

ヒアルロン酸注入による涙袋形成は失敗のリスクはゼロではありません。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、以下のような失敗例が起こることがあることも知っておきましょう。

失敗例1:目袋ができてしまう

涙袋へのヒアルロン酸注入の量が多すぎる場合は、ヒアルロン酸が涙袋から下方へ流れ出てしまい、目袋ができてしまうことがあります。

もともと涙袋の膨らみが小さい目の場合は、皮膚の中のヒアルロン酸を注入できるスペースがあまり大きくありません。

このような場合に過度な量のヒアルロン酸を注入すると、涙袋から周囲にヒアルロン酸が漏れ出し、下方向へと流れて目袋を形成してしまいます。

失敗例2:ヒアルロン酸が青色に透けて見える

涙袋に注入したヒアルロン酸が、皮膚の上から青色に透けて見えることがあります。

これは涙袋にかぎらず、ほかの部位へのヒアルロン酸注入でも起こることの多いトラブルのようです。

ヒアルロン酸製剤自体は、無色透明です。しかし皮膚の浅い層に注入したり、過度の量を注入すると、光の散乱により、皮膚の上から青く透けて見えることがあります。

失敗例3:不自然な形の涙袋が形成された

過度の量のヒアルロン酸を涙袋に注入した結果、涙袋が不自然な形になってしまうトラブルも多く見られます。

特定の芸能人などの顔に憧れが場合など、自分の顔のバランスを考えずに、過度な大きさの涙袋の形成を医師に依頼する患者もいるようです。

注入量や形などは医師にしっかりとアドバイスをもらいましょう。

失敗例4:ヒアルロン酸が早期に吸収されてなくなってしまった

ヒアルロン酸注入の効果は半永久ではありませんが、わずか数週間、1か月などでもとに戻ってしまったという人もいるようです。

ヒアルロン酸の体内への吸収速度には体質も関係しますが、使用するヒアルロン酸製剤の種類によっても異なります。

ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、注入部位や目的などにより使い分けられています。

粒子が大きいヒアルロン酸製剤の質感は比較的硬く、凹凸をつくらないよう均等に注入するのがむずかしい反面、体内で長期間持続します。

一方、粒子が小さいヒアルロン酸製剤はやわらかく、凹凸をつくらずに注入するのが容易な反面、体内で早く吸収されてしまいます。

カウンセリング時などに、治療を受けるクリニックではどのようなヒアルロン酸の取り扱いがあるのか確認してみると良いですしょう。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の注意点

ヒアルロン酸注入による涙袋形成は、手軽に受けることのできる施術に見えますが、この施術が向いていない人もいます。

それは、目袋がある人です。目袋とは、涙袋の下にできる膨らみのこと。俗に「目の下のたるみ」と認識されているものです。

この目袋があると、涙袋自体が膨らんでいても、それが認識されません。

目袋がある人がヒアルロン酸注入による涙袋形成を行うと、膨らんだ涙袋が目袋と合体してしまいます。

その結果、目の下に巨大なたるみがあるように見え、老けて見えたり、疲れて見えたりすることがあるようです。

目袋がある場合は、まず目袋を解消する治療を受けるなどしてから涙袋形成治療を受けると効果的です。

ヒアルロン酸注入の修正

ヒアルロン酸注入にて形成した涙袋の形が不本意な場合、溶解剤を注入してもとに戻すことが可能です。

ヒアルロン酸溶解剤「ヒアルロニダーゼ」を注入すると、ヒアルロン酸が溶解され、数日〜1週間かけて体内に吸収されてなくなります。

ある程度の量は一度の注入でもとに戻せるとされていますが、完全になくすには2回以上の注入が必要になるようです。

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸注入と同様、注射をして注入します。そのため、内出血が起こる場合がありますが、ほとんどの場合は目立たないようです。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の施術の流れ

クリニックにより細かな手順は異なりますが、ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、一般に以下のような手順に沿って施術が行われます。

手順1:カウンセリング

多くの美容クリニックで、無料カウンセリングを受けることができます。

無料カウンセリングでは、涙袋形成により、患者が希望する仕上がり状態を作り出すことができるか否かについて判断します。

また、治療費の見積もりもこのときに提示されます。

涙袋形成が治療として適している場合は、治療詳細の説明や、形成したい涙袋のデザインが行われます。

手順2:施術当日の準備(麻酔とデザイン)

涙袋形成の施術の予約日に来院し、手続きをすませます。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成術については、カウンセリング当日の施術も可能であるクリニックも多いようです。

洗顔してメイクを落とし、麻酔を行います。ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、テープ麻酔や麻酔クリームが使用されることが多いようです。

手順3:ヒアルロン酸を涙袋に注入

麻酔から30〜40分待ち、麻酔が効いていることを確認したのち、処置台に横になり、ヒアルロン酸注入が開始されます。

鏡で仕上がりを確認しながら、満足いく量を注入していきます。

施術の所要時間は、両目で10分程度です。

施術後、患部にとくに異常がなければ帰宅できます。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の費用

ヒアルロン酸注入による涙袋形成にかかる費用の目安を知るため、NICOLYでは複数展開している大手美容クリニック5軒の料金を調べました。

結果は、最低料金が12,000円、最高料金は205,320円、平均の料金は55,826円となりました。

クリニックによっては差はありますが、ヒアルロン酸注入による涙袋形成は比較的安く治療を受けられることがわかります。

ヒアルロン酸注入施術の価格体系

一般にヒアルロン酸注入では、クリニックにより、ヒアルロン酸1本(1cc)の買い取り制になっている料金設定と、1回の施術で使用する量のみを0.1㏄単位で支払う料金設定があります。

涙袋形成で使用するヒアルロン酸は、両目で約0.2ccほど。

1本(1cc)を買い取った場合は、クリニックで残りのヒアルロン酸を数か月間、保管してくれる場合もあります。保管期間中は、追加料金なしで、ほか部位へのヒアルロン酸注入施術を受けることができるようです。

しかし、1本買い取りの場合は涙袋形成のようにヒアルロン酸を少量しか使わない施術に対しても、高額を支払う必要があります。

実際に治療を受けるクリニックでは、どのような料金体系になっているのか確認しておきましょう。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成まとめ

:)まとめ

  • 涙袋とは下まぶたのふちに沿った、膨らんだ部分
  • 涙袋は涙袋は若さや可愛らしさの象徴
  • 涙袋形成はヒアルロン酸注入が主流
  • ヒアルロン酸注入による涙袋形成の効果は数か月ほど
  • ヒアルロン酸注入で形成した涙袋は溶解剤ですぐにもとに戻せる
  • ヒアルロン酸注入による涙袋形成はダウンタイムはほとんどない
  • ヒアルロン酸注入による涙袋形成では失敗が起こるリスクもある
  • 目袋がある人はヒアルロン酸注入による涙袋形成は向かない
  • ヒアルロン酸の料金は買い取り制と注入量ごとの2つのパターンがある
  • ヒアルロン酸注入による涙袋形成の費用の平均は5万円ほど

涙袋形成の施術を受けられるクリニック

  • 大阪JR大阪駅より徒歩3分
  • 涙袋ヒアルロン酸 ビタールライト 1cc38,470円

湘南美容外科クリニック 大阪梅田院の詳細

  • 福岡西鉄福岡天神駅より徒歩5分
  • 涙袋ヒアルロン酸 1cc65,000円

聖心美容外科 福岡院の詳細

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