2018年02月16日 更新

眉下切開の手術方法や効果、失敗例や治療費用の相場まとめ

眉下切開とは、上まぶたのたるみを解消するための手術です。まゆ毛の下側のラインに沿って皮膚を切開し、余っている皮膚を切除して縫合します。上まぶたのたるみが解消されるほか、まゆ毛と目の間隔がせまくなったり、頭痛や肩こりの解消などの効果も期待できます。傷あとはまゆ毛の下限のラインに沿って作られるため、目立ちにくくなります。

上まぶたのたるみは、加齢のみが原因で起こるわけではありません。

若い人でもアイプチや付けまつ毛、コンタクトレンズの長期間の使用により、上まぶたの皮膚にたるみが起こり、悩んでいる人が少なくないようです。

上まぶたの皮膚のたるみを解消するための治療のひとつが、眉下切開です。

この記事では、眉下切開の治療の内容や効果、手術の手順などについて解説します。

上まぶたのたるみが気になる人は、治療法のひとつとして参考にしてください。

目次

眉下切開とは

眉下切開とは、上まぶたの皮膚のたるみを解消するための手術。ほかにも「上眼瞼(じょうがんけん)リフト」と呼ばれることもあります。

眉下切開では、まゆ毛の下側のラインに沿って皮膚を切開し、余っている皮膚を10ミリ前後の幅で切除して縫合します。

眉下切開では、皮膚のみの切除では上まぶたを引き上げる効果が少なく、あともどりも起こりやすくなります。

そのため、眼球の周りをかこむ筋肉「眼輪筋」も切除します。また、必要であればROOF(隔膜前脂肪)も切除します。

皮膚だけでなく、眼輪筋やROOF(隔膜前脂肪)も切除することで上まぶたの厚みが解消され、本来の二重まぶたの幅にもどります。

:)ROOF(隔膜前脂肪)とは?

まぶたの脂肪には、以下の2種類があります。

  1. ROOF(隔膜前脂肪):上まぶたの皮膚のすぐ裏にある脂肪
  2. 眼窩脂肪(がんかしぼう):眼球をかこむようにして存在する脂肪

まぶたの厚みは、ROOF(隔膜前脂肪)の厚み、または眼窩脂肪(がんかしぼう)の厚みが原因である場合とにわかれます。

また、眼輪筋の厚みが原因である場合もあります。

眉下切開の術式:毛包斜切開とは

通常の術式では、まゆ毛の毛根の流れに沿うようにして皮膚にメスを入れます。

傷あとは、時間の経過とともに、ほぼわからなくなる程度にまで治癒するため、目立たないケースが多いようです。

しかし、まゆ毛の毛根を損傷してしまことが多いため、まゆ毛が生えてこなくなることがあり、場合によっては傷あとが目立つことがあります。

そこでクリニックによっては、眉下切開を「毛包斜切開(もうほうしゃせっかい)」という術式で行っています。

毛包斜切開とは、まゆ毛の下限のラインの皮膚を切開するとき、垂直にメスを入れるのではなく、斜めに入れる手術方法です。

この毛包斜切開では、まゆ毛の毛根を損傷するリスクが少なくなります。 毛根に損傷がなければ、術後も傷あとの周辺からまゆ毛が生えてくるため、傷あとがまゆ毛で隠れやすくなります。

眉下切開手術で期待できる効果

眉下切開手術では、上まぶたの皮膚のたるみが解消されるだけでなく、以下のようなさまざまな効果が期待できます。

効果1:上まぶたのたるみが解消する

眉下切開手術では、上まぶたの余分な皮膚を切除して物理的に除去するため、上まぶたのたるみが解消する効果が期待できます。

皮膚とともに眼輪筋もあわせて切除することで、あともどりする可能性を少なくします。

効果2:目が開きやすくなる

眉下切開手術を受けると、上まぶたが引き上がりやすくなります。この結果、目が開きやすくなるため、目が大きくなる効果が期待できます。

効果3:二重の幅が広がる

上まぶたの皮膚がたるむと、二重まぶたの二重の幅が狭くなったり、三重まぶたになったりするため、目もとの印象が変化します。

眉下切開を行うと、たるんでいた上まぶたの余分な皮膚がなくなるため、狭くなっていた二重の幅が広がります。

また、たるみが起こる前のその人本来の自然な目もとを取り戻す効果が期待できます。

効果4:まぶたの腫れぼったさが解消

眉下切開手術では、まぶたの腫れぼったさを解消する効果も期待できます。

まぶたの皮膚の厚さは、目に近いほど薄く、まゆ毛に近いほど厚みが増します。

たるんだ上まぶたの皮膚をまゆ毛近くで切除することで、上まぶたの厚い皮膚が除去されます。

そのため、上まぶたの皮膚全体が薄くなり、まぶたの腫れぼったさが改善する効果が期待できるのです。

効果5:まゆ毛と目の間隔が狭くなる

眉下切開を行うと、まゆ毛と目のあいだの間隔が狭くなります。

まゆ毛と目の間隔は、広いと子供っぽい印象をあたえ、せまいと大人っぽい美人顔に見えるといわれています。

しかし上まぶたの皮膚がたるむと、まゆ毛と目の間隔は広がる傾向に。これは、下がってくる上まぶたを押し上げようとして、無意識に額の筋肉を使って上まぶたを引き上げようとするためです。

眉下切開を行うと、額の筋肉で上まぶたを引き上げる必要がなくなります。そのため、広がっていたまゆ毛と目のあいだの間隔がもとに戻ることが多いようです。

効果6:額のしわが改善

眉下切開を行うと、額のしわが改善するケースもあります。

上まぶたのたるみがある人は、しばしば額にしわがあります。これも、額の筋肉で上まぶたを引き上げていることが理由です。

眉下切開の結果、額の筋肉で上まぶたを引き上げる必要がなくなると、額のしわも徐々に改善していきます。

効果7:頭痛や肩こりの解消

眉下切開では、頭痛や肩こりも解消するケースがあります。

上まぶたがたるみ、額の筋肉で上まぶたを引き上げている人は、額から後頭部にかけての筋肉がつねに緊張した状態です。この結果、頭痛や肩こりが慢性化していることがあります。

眉下切開により、額の筋肉で上まぶたを引き上げる必要がなくなると、額から後頭部にかけての筋肉の緊張がゆるみ、頭痛や肩こりの改善につながります。

眉下切開のダウンタイムと生活制限

眉下切開手術のダウンタイムには、腫れや内出血が起こることがあります。おもな腫れや内出血は、手術から1〜2週間が経過するうちに、徐々に引いていきます。

傷あとには、手術から数か月は赤みがあったり、盛り上がりが見られることがあります。

傷あとが治癒して目立たなくなるまでには、手術から数か月〜半年を要します。

眉下切開の術後の生活制限

眉下切開の術後のダウンタイムには、以下のような生活制限があります。

  • 洗顔:患部以外は、手術当日から可能。患部は、術後1週間前後に行う抜糸後から可能。
  • シャワー:手術翌日から可能。
  • 入浴:抜糸後から可能。
  • シャンプー:手術翌日から可能。
  • アイメイク:術後1週間前後に行われる抜糸の翌日から可能。
  • まつ毛エクステンションやアイプチ:抜糸後から可能。
  • コンタクトレンズ装用:抜糸後から可能。
  • 運動:抜糸後から可能。
  • マッサージ:目の周囲は、術後2週間ほどは控える。

※生活制限の期間は、一般的な目安です。実際に手術を受ける際は、クリニックの指示にしたがいましょう。

眉下切開の失敗例

眉下切開の手術では、術後に以下のような症状があらわれることがあります。

時間の経過とともに症状が改善するものもあれば、時間が経過してもあまり改善せず、失敗例と思われるものもあります。

失敗例1:目もとに引きつれ感がある

眉下切開の手術後、上まぶたの皮膚が引きつられている感覚が続く場合があります。

多くの場合は、上まぶたの皮膚を除去したことによる一次的なもの。手術から1〜2週間が経過すると、引きつれ感が消失することが多いようです。

失敗例2:傷あとが目立つ

眉下切開の傷あとが、治癒したあとも目立ってしまうことがあります。

これはまゆ毛を抜いていて、自眉の毛が少ない人や、まゆ毛と離れた位置に傷あとが作られてしまった場合などに起こります。

また、傷あとの両端が盛り上がる「ドッグイヤー」という現象が起こることもあります。

傷あとの治癒具合は、患者の体質による部分もありますが、切開や縫合の方法によっても左右されます。

失敗例3:まゆ毛が下がり過ぎてしまった

眉下切開の術後は、まゆ毛の位置がある程度下がります。

切除した皮膚の量によっては、まゆ毛の位置が、希望していたよりも大きく下がってしまうこともあるようです。

もともとまゆ毛と目の間隔がせまい場合は、眉下切開でさらにまゆ毛の位置が下がると、きつい印象を与える目になってしまうことも。

そのため、術前のカウンセリングにおいて、担当医と仕上がり状態のシミュレーションを十分に行うことが重要です。

失敗例4:まぶたの状態に左右差ができてしまった

眉下切開の手術後、両目の上まぶたの皮膚の状態に左右差ができてしまうことがあります。

上まぶたがたるんでいる状態では、すでに左右差がある場合がほとんど。

眉下切開手術では、一見して左右差がわからない程度にまで上まぶたの状態に仕上げます。

しかし、人間の顔は本来、左右対称ではないため、整形手術においても、まったく左右差のない状態に仕上げるのは難しいとされます。

失敗例5:ドライアイになってしまった

眉下切開の手術後、ドライアイになってしまうケースがあります。

また、元来ドライアイの傾向があった人が、眉下切開後にドライアイの症状が悪化するケースもあるようです。

これは、眉下切開により目が以前よりも大きく開くようになることが原因です。

眉下切開の手術の流れ

眉下切開の手術は、以下のような流れに沿って行われます。

手順1:カウンセリング

カウンセリングでは、医師が患者の目を診察し、眉下切開手術の適応の可否を判断します。

眉下切開手術が適応可能と判断された場合は、仕上がりの状態をコンピューターなどによりシミュレーションし、治療のデザインを作成します。

治療費の見積もりもこのときに提示されるため、患者はカウンセリングを受けたあと、治療を受けるかどうか判断します。

カウンセリングを受けたからといって、かならずしもそのクリニックで治療を受けなければいけないわけではありません。

手順2:施術当日の準備(麻酔とデザイン)

眉下切開の手術の予約日に来院し、受付で手続きを行います。

洗顔してメイクを落とし、麻酔を行います。

局所麻酔の注射の痛みを和らげるために、患部にまず麻酔クリームを塗布します。

その後、注射により局所麻酔を行います。麻酔が効くのを待つあいだに、治療のデザインの最終確認を医師と患者が一緒に行います。

治療デザインを確認後、医師が患部に切開線などのマーキングを行います。

手順3:手術開始

局所麻酔注射から約30分ほどが経ち、麻酔が効いていることを確認したのち、眉下切開手術が開始されます。

まゆ毛の下のラインに沿って皮膚を切開し、たるんで余っている皮膚や脂肪、場合によっては眼輪筋も切除し、縫合します。

手術の所要時間は、両目で約30分間です。

手順4:手術終了

手術後、冷却材を患部にあてて約10分間冷やす「アイシング」を行います。

アイシングには、術後の腫れをおさえる目的があります。

アイシング後、患部にとくに異常がなければ帰宅できます。

手順5:抜糸

眉下切開の手術から約1週間後、抜糸が行われます。

抜糸後から、アイメイクやコンタクトレンズの装用が可能となります。

眉下切開手術にかかる費用

眉下切開手術にかかる費用の相場を知るため、複数院を展開している大手美容クリニック5軒の料金を比較してみました。

5クリニックの平均料金は、295,534円。最低料金は213,000円、最高料金が400,000円という結果になりました。

したがって眉下切開の手術料金は、30万円前後が相場と考えることができます。

眉下切開以外の上まぶたのたるみに効果的な治療法

上まぶたのたるみを解消するには、眉下切開手術以外にも、以下のような治療法があります。

眉下切開以外の治療法1:レーザー治療

上まぶたのたるみ取り治療には、皮膚の切開をともなわない治療法もあり、そのひとつがレーザー照射による治療です。

上まぶたに炭酸ガスレーザーを照射することにより、上まぶたのたるみの改善が期待できます。

効果を得るためには、数回のレーザー照射が必要となるケースが多いようです。

眉下切開以外の治療法2:埋没法

上まぶたのたるみ取りの治療法では、二重まぶた形成にもちいられる「埋没法」を応用した治療法があります。

埋没法では、上まぶたの裏側から糸を通して数か所で結び留めます。

上まぶたのたるみが軽度の場合に有効な治療法ですが、半永久的な効果は期待できません。

眉下切開以外の治療法3:切開法

上まぶたのたるみ取り治療には、二重まぶた整形手術の「切開法」を応用した治療法もあります。

切開法では、もともと二重まぶたの場合や、一重まぶたから二重まぶたを形成したい場合は、二重のライン上で上まぶたの皮膚を切開します。

一重まぶたを維持したい場合は、上まぶたのまつ毛の生えぎわで切開し、皮膚のたるみを切除して縫合します。

眉下切開以外の治療法4:眼瞼下垂の手術

上まぶたのたるみが、皮膚だけでなく、上まぶたを引き上げる筋肉「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」などのゆるみが原因で起こにる場合があります。

これは「眼瞼下垂」と呼ばれる疾患で、症状が重度の場合は治療に健康保険が適用されます。

眼瞼下垂の治療法は、手術が主流。手術にはさまざまな術式があります。

まぶたの皮膚を切開し、ゆるんでいる眼瞼挙筋を切除して瞼板に固定する「眼瞼挙筋腱膜(がんけんきょきんけんまく)短縮術」などがあります。

眉下切開の治療まとめ

:)まとめ

  • 眉下切開とは上まぶたの皮膚のたるみを解消するための手術
  • 眉下切開では皮膚だけでなく眼輪筋やROOFも切除できる
  • 眉下切開はたるみ解消以外に目が開きやすくなったり額のしわが改善したりする
  • 眉下切開には一定のダウンタイムがあり生活制限もある
  • 眉下切開では失敗が起こる可能制もある
  • 眉下切開の費用は30万円前後
  • 眉下切開以外の治療ではレーザー治療や二重整形の埋没法、切開法、眼瞼下垂の手術などがある

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