2018年05月09日 更新

プロテーゼ挿入による隆鼻術の効果や手術の流れ、失敗例や修正治療まとめ

プロテーゼ挿入により鼻を高くする「隆鼻術(りゅうびじゅつ)」では、プロテーゼを鼻骨と骨膜のあいだに挿入します。鼻筋を高くしたり、まっすぐにする効果が期待でき、効果は基本的には半永久的に持続するとされています。プロテーゼの周辺組織が炎症を起こしたり、プロテーゼが正しい位置に挿入されていない場合は、抜去が必要となることも。

鼻を高くしたい場合の整形手術として、もっともよく知られているのが「プロテーゼ挿入による隆鼻術(りゅうびじゅつ)」でしょう。

しかし、芸能人などの「鼻に挿入したプロテーゼが飛び出した……」などの噂のため、「怖い治療法」という印象をもつ人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、プロテーゼ挿入による隆鼻術の治療内容や効果、失敗例や修正治療などについて解説します。

プロテーゼ挿入で鼻を高くしたいと考えている人は、この記事を治療を検討する際の参考にしてください。

目次

鼻筋を高くする「プロテーゼ挿入」とは

鼻筋を高くする治療を「隆鼻術(りゅうびじゅつ)」と呼びます。

隆鼻術には、注射器をもちいて鼻にヒアルロン酸を注入する方法と、鼻にプロテーゼを挿入する方法の2通りがあります。

プロテーゼとは

プロテーゼとは、医療用シリコン製の人工軟骨のこと。

プロテーゼは、体の欠損した部分を補う目的や、美容整形で希望する体の形を形成する目的で、体内に挿入して使われています。

鼻筋を高くする治療で用いられるプロテーゼには、「L型」「I型」の2種類があります。

鼻整形では、現在ではI型プロテーゼの使用が主流となっています。

L型プロテーゼ

L型プロテーゼは、「L」字の形状をしたプロテーゼです。

鼻の付け根「鼻根(びこん)部」から、鼻先である鼻尖(びせん)の部位に挿入することで、鼻筋と鼻尖の両方の高さを出すことが可能です。

従来の鼻整形では、L型プロテーゼが多く使われていました。

しかしL型プロテーゼは、時間の経過とともにトラブルが起こるケースが多いため、現在ではあまり使われていません。

L型プロテーゼの角が鼻尖の皮膚を常に押し上げている状態になるため、時間の経過とともに鼻尖の皮膚がうすくなっていきます。

この結果、鼻尖が変形したり、重症の場合はプロテーゼが皮膚を突きやぶって突び出してくるケースなどが多く発生したためです。

I型プロテーゼとは

I型プロテーゼは、まっすぐな棒状のプロテーゼ。現在の隆鼻術では、I型プロテーゼが多く使われています。

I型プロテーゼは、鼻の付け根「鼻根(びこん)部」から、鼻先である鼻尖(びせん)の手前までの位置に挿入して使用します。

つまり鼻尖に達しない位置に挿入するため、L型プロテーゼのように鼻尖にトラブルを起こすことが少ないことがメリットです。

しかし、鼻筋の高さが出しにくかったり、鼻尖の高さは出せないなどのデメリットもあります。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の効果

プロテーゼ挿入による隆鼻術では、以下のような効果が期待できます。

  • 鼻筋を高くする
  • 鼻筋をまっすぐにする
  • わし鼻を改善する
  • わし鼻を形成する

鼻が低く、目と目の間が平らな場合、目と目は離れて見えます。鼻に高さが出ることで、目と目の距離は変わらなくとも、目と目が内側に寄ったような印象を与える効果も期待できます。

プロテーゼ挿入で目指せる鼻の高さとは

「プロテーゼ挿入による隆鼻術で、鼻を思いきって高くしたい」と考えている人もいるかもしれません。

しかしプロテーゼ挿入による隆鼻術では、自然に見える程度の高さを鼻に出すことが推奨されています。

無理な大きさや形状のプロテーゼを挿入した場合では、炎症が起こることがあります。また、プロテーゼの圧力により皮膚がうすくなり、鼻筋からプロテーゼの輪郭が透けて見えるようになってしまうこともあります。

また、プロテーゼ挿入は、眉間から、鼻先である鼻尖(びせん)の手前までの間の位置に挿入します。

鼻筋全体や、鼻の付け根「鼻根(びこん)部」のみなど、さまざまな位置にプロテーゼを挿入することで、高さを出すことが可能。

I型プロテーゼでは鼻尖を高くすることはできませんが、形成する鼻の形により、眉間と鼻尖の間で、挿入する位置を微調整して気になる部分を高くすることができます。

多くの場合、鼻根部から鼻尖までの間の部位「鼻背」に挿入し全体的に鼻筋を高くする人多いようです。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の効果の持続期間

ヒアルロン酸とは異なり、プロテーゼは体内で吸収されず、変形や変質が起こることもありません。

そのためロテーゼ挿入による隆鼻術の効果は、半永久的に持続するといわれています。

ヒアルロン酸は注入した後、体内に吸収されていき、最終的には全量がなくなります。そのためヒアルロン酸注入による隆鼻術の効果の持続期間は、約1年間であるとされています。

挿入したプロテーゼは数年で取り替えが必要?

「鼻に挿入したプロテーゼは、数年ごとに取り替えが必要である」といわれることがあります。

しかし実際は、鼻に挿入したプロテーゼの効果は、基本的には半永久的に持続します。

数年で取り替えが必要となるのは、トラブルが発生した場合です。

挿入から長期間が経過すると、プロテーゼが皮下で違う位置へ動くことがあります。また、加齢とともに皮膚がうすくなる結果、プロテーゼが皮膚の上から透けて見えるようになることも。

これらは、元来の鼻の形に適していない大きさや形状のプロテーゼを挿入した場合に起こりがちなトラブルです。

プロテーゼ挿入による隆鼻術のダウンタイム

プロテーゼ挿入による隆鼻術のダウンタイムは、1〜2週間であるとされています。

手術直後から数日〜1週間は、鼻にテーピングやギプスを装着して、鼻を固定することがあります。

手術直後から翌日にかけて、プロテーゼを挿入した部分から目にかけての腫れがピークに。術後3日目ごろから腫れが引きはじめ、約1週間で大きな腫れが引くことが多いよう。

術後2週間目には、目立つ腫れはほとんど引いています。そのため、手術から1〜2週間で仕事や学校に復帰する人が多いようです。

ダウンタイムの期間中は、プロテーゼを挿入した部位の腫れのほかにも、痛みを感じます。場合によっては、鼻から目にかけての部位に内出血が起こることもあります。

内出血が起こると、鼻から目にかけての部位の皮膚が青紫色に変化します。

1~2週間が経過するうちに内出血の色が黄色っぽく変化してきたら、内出血の治癒が近いサイン。数日のうちに消失します。

ダウンタイムが過ぎても、まだ治療が完成したわけではありません。腫れが完全に引き、鼻筋が安定した状態を「治療完成」と見なします。

この状態に達するのは、手術から3~6か月後です。

ダウンタイム中の生活制限

プロテーゼ挿入による隆鼻術のダウンタイム中には、傷の治癒を促す目的で、日常生活にいくつかの制限があります。

プロテーゼ挿入による隆鼻術では、鼻の内側を切開するため、顔の表面に傷は作られません。

しかし、医師の方針によっては、テーピングやギプスを手術から数日〜1週間は装着することが必要になります。

したがって、テーピングやギプスの装着中は、メイクや洗顔、シャンプーは患部を濡らさないように注意して行う必要があります。

血行が促されて腫れや内出血が悪化することを避けるために、入浴は術後約1週間ほどのあいだ避け、シャワー浴にとどめます。

また、術後しばらくはプロテーゼ挿入部位が腫れているため、鼻とその周辺にはなるべく触らないほうが良いでしょう。

この意味では、メイクは腫れがある程度引いてから行ったほうが良いかもしれません。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の失敗例

プロテーゼ挿入による隆鼻術では、失敗例が起こることもあります。主な失敗例には、以下のようなケースが挙げられます。

失敗例1:鼻の高さが高すぎる

鼻にプロテーゼを挿入したあと、「鼻の高さが、希望していたよりも高くなってしまった」と感じる人がいます。

ダウンタイム期間中は腫れが強く出ているため、鼻筋全体が高く、また太く見えます。

しかし腫れが引き、治療完成の時期になっても「鼻が高すぎる」と感じる場合は、挿入したプロテーゼの形状が適していなかったと考えられます。

プロテーゼは、医師が手で削って形を調整します。このときのプロテーゼの形状のデザインや、鼻に挿入する部位などにより、仕上がりが大きく左右されるため、医師には高い技術が要求されます。

失敗例2:プロテーゼが鼻の中でずれる

稀に挿入したプロテーゼの位置が鼻の中でずれたり、グラグラと動くことがあります。

プロテーゼは、鼻骨と骨膜の間に挿入されていれば、硬い周囲の組織に支えられてしっかりと固定され、動くことはまずありません。

しかし、プロテーゼが骨膜の外に挿入されてしまった場合は、プロテーゼが鼻のなかでしっかりと固定されず、動いてしまうことがあるようです。

失敗例3:皮膚の上からプロテーゼが透けて見える

手術から長期間が経過して、鼻の皮膚がうすくなってきたために、鼻のなかに挿入されているプロテーゼの輪郭が透けて見えることがあります。

あるいは、プロテーゼが骨膜下ではなく、皮膚のすぐ下に挿入されている可能性も考えられます。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の失敗例の修正治療

プロテーゼ挿入による隆鼻術で失敗が起こったときは、プロテーゼを抜去することで対処します。

プロテーゼ抜去手術は、炎症が起こったり、皮膚から飛び出ているなど、緊急性がないかぎりは、プロテーゼ挿入の手術から1~3か月後に行えます。

これは、前回の手術による腫れが完全に引いた状態で患部の状態を評価し、抜去の必要性を検討する必要があるためです。

プロテーゼ抜去と同時に再度のプロテーゼ挿入も可能

プロテーゼの抜去では、同時に新しいプロテーゼの挿入を一度の手術で行うこともできます。

ただし、炎症が起こっていたり、皮膚からプロテーゼが飛び出て皮膚が損傷している場合などは、プロテーゼの抜去のみを行います。

その後、皮膚が治癒するのを1か月ほど待ってから、再度プロテーゼ挿入手術を行うことが多いようです。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の手術の流れ

クリニックによる細かな手順の違いはありますが、一般にプロテーゼ挿入による隆鼻術の手術は、以下のような流れに沿って行います。

手順1:カウンセリング

カウンセリングでは、医師が患者の鼻を診察し、プロテーゼ挿入による隆鼻術により希望の形状の鼻を形成できるか否かを判断します。

プロテーゼ挿入による隆鼻術が適用可能と判断された場合は、治療のデザインを作成します。

コンピューターによるシミュレーションを行い、形成する鼻のデザインを作成

プロテーゼ挿入による隆鼻術の詳細もこのときに説明され、治療費の見積もりも提示されます。

手順2:施術当日の準備(麻酔とデザイン)

手術の予約日に来院し、受付で手続きを行い、洗顔してメイクを落とします。

続いて、医師と患者が一緒に治療デザインの最終確認を行い、鼻にプロテーゼの挿入位置などをマーカーで印をつけるマーキングをします。

鼻に麻酔クリームを塗布して、局所麻酔の注射の痛みを和らげるための麻酔を行います。その後、注射により局所麻酔をします。

あるいは、眠った状態になる「静脈麻酔」が使われることも。静脈麻酔では、患者は吸入開始からまもなく眠りに落ちます。

手順3:手術開始

麻酔が効いていることを確認したのち、手術が開始されます。

鼻の内部の皮膚を切開し、医師が手で削って形を調整したプロテーゼを挿入し、縫合します。

医師によっては、テーピングやギプスを装着し、鼻栓を行います。

手術の所要時間は、30〜40分間です。

手順4:手術終了

手術後、冷却材で患部を約10分間ほど冷やすアイシングを行います。

アイシングには、術後の腫れを最小限に抑える目的があります。アイシング後、患部に異常がなければ帰宅できます。

手順5:抜糸

手術から約1週間後に来院し、抜糸が行われます。

プロテーゼ挿入による隆鼻術の手術にかかる費用の相場

プロテーゼ挿入による隆鼻術の手術の料金の相場を調べるため、複数院を展開している大手クリニック5軒の料金を比較しました。

この結果、最低料金は154,500円、最高料金は433,330円、5軒の平均価格は288,838円となりました。

そのため、プロテーゼ挿入による隆鼻術は約30万円以下ほどで行うことできるようです。

ただし、クリニックにより、上記の「手術料金」には麻酔や処方薬などの代金などが含まれる場合と、別料金である場合があります。

プロテーゼ隆鼻術の施術を受けられるクリニック

  • 大阪御堂筋線 心斎橋 駅より徒歩4分
  • ハイブリッドプロテーゼ461,700円

湘南美容外科クリニックの詳細

  • 福岡西鉄福岡天神駅より徒歩5分
  • プロテーゼ280,000円

聖心美容外科 福岡院の詳細

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