2018年03月19日 更新

太い鼻筋や曲がった鼻筋を改善!「鼻骨骨切り術」とは

太い鼻筋や曲がった鼻筋の原因は、鼻筋の骨「鼻骨」の幅が広かったり、横方向に突出していることが原因です。この場合は、鼻骨に切れ目を入れて中央に寄せて幅を縮小する「鼻骨骨切り術」という整形手術で改善が期待できます。術後は2週間ほどギプスを装着して、新たに形成した鼻骨の形を固定させます。

美しい鼻の形の条件には、様々な要素があります。なかでも美しい鼻とは、適度な高さがあることと、鼻筋が適度に細いことです。

そのため、鼻筋が太かったり、曲がっていたりする場合は「鼻骨骨切り術」という整形手術により、鼻筋を細くすることができます。

しかし「鼻の骨を切る」というと大がかりな手術に思えて、尻込みしてしまう人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、鼻骨骨切り術の内容や術式、術後のダウンタイムの過ごしかたなどについて解説します。

鼻筋が太いことや、曲がっていることで悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

鼻骨骨切り術とは

鼻骨骨切り(びこつこつきり)術は、太い鼻筋を細く整えたり、曲がった鼻筋をまっすぐに直したりする効果が期待できる整形手術です。

クリニックにより、「骨切幅寄せ術」「鼻骨骨切り幅寄せ術」「鼻骨縮小術」などの名称で呼ばれていることもあります。

太い鼻筋や曲がった鼻筋は、鼻筋の部分にある骨鼻骨(びこつ)の幅が広かったり、横方向に突出したりしていることが原因です。

鼻骨骨切りでは、鼻骨や上あごの骨、上顎骨(じょうがくこつ)の一部を切除し、鼻専用のノミで切れ目を数か所に入れて、動きやすくます。

その後、鼻骨を中央に寄せて、幅を縮小した新たな鼻骨の形を形成し、皮膚の上からギプスで固定します。

ギプスを術後2週間ほど装着することにより、鼻骨を新たな位置で固めます。

鼻骨骨切りの術式:クローズ法とオープン法

鼻骨骨切りでは、切開する位置の違いにより「クローズ法」「オープン法」の2種類の術式があります。

クローズ法とオープン法は、医師の方針や、患者の鼻の状態により使い分けられます。

クローズ法では、鼻の穴のなかを3〜4か所、それぞれ3ミリほど切開します。顔表面には、傷あとは形成されません。

一方オープン法では、鼻の穴のなかに加え、ほほの鼻筋の両横の位置でも2ミリほど切開します。

両ほほに小さな傷あとが残りますが、ほとんどわからなくなります。

鼻骨骨切りと鼻翼縮小術との違い

鼻の幅を縮小する整形手術には、鼻骨骨切り術のほかに「鼻翼(びよく)縮小術」という治療法もあります。

鼻骨骨切り術で改善効果が期待できるのは、鼻筋が太い鼻や、鼻筋が曲がっている鼻です。なかでも、鼻筋のまん中の部分が太かったり、鼻筋が曲がっていたりする鼻にたいして効果が期待できます。

曲がった鼻筋や太い鼻筋の原因は、鼻骨にあります。そのため、骨にアプローチする鼻骨骨切り術により、改善が期待できます。

一方、鼻筋のまん中よりも下の部分が太い場合は、鼻骨の幅が広いことではなく、小鼻の皮膚が大きく広がっていることが原因です。つまり、原因は鼻の骨ではなく、皮膚の形状にあるのです。

この場合は、小鼻の大きさを縮小する「鼻翼縮小術」のほうが適している場合があります。

鼻翼縮小術鼻では、鼻の内側や、小鼻のふち(顔の表面)を切開して小鼻の皮膚組織を切除することで、小鼻の皮膚のふくらみを縮小します。

鼻骨骨切り術のダウンタイム

個人差はありますが、鼻骨骨切り術のダウンタイムは1〜2週間であるとされています。

術後は、新たに形成した鼻の骨の形を固定させるため、鼻にギプスを1〜2週間ほど装着。そのため鼻骨骨切り術のダウンタイムは、ギプスを装着している期間と等しいと考えると良いでしょう。

鼻骨骨切り術の術後にギプスを装着する期間や方式は、術式や鼻の状態、医師の方針などにより異なります。

医師によっては、最初の数日間は24時間ギプスを装着し、以降14日目ごろまでは在宅時のみ装着など、段階的に装着方法を変える場合もあります。

鼻骨骨切り術のダウンタイムにあらわれる症状

鼻骨骨切り術のダウンタイムには、腫れや痛み、内出血などの症状が起こります。

骨を切る手術であるため手術直後から1〜2週間は、強い腫れが続き、その範囲も広く、上まぶたまでおよぶこともあります。

主な腫れは、術後1~2週間が経過するうちに引いていき、内出血が起こった場合は、1週間から10日で徐々に消えていきます。

痛みのピークは術後2〜3日ほどですが、処方される鎮痛薬により対処が可能な程度の痛みであることが多いようです。

鼻骨骨切り術の術後の生活制限

鼻骨骨切り術のダウンタイムには、以下のような生活制限を守るよう、クリニックより指示があります。

これらの生活制限には、腫れや内出血の悪化を防ぎ、鼻の骨の固定を促す目的があります。

そのため、生活制限を正しく実行できたか否かが、治療の仕上がりを左右します。

  • シャワー浴:手術当日から可能(ギプスが濡れないように注意)
  • 入浴:術後約1週間は控える
  • シャンプー:手術当日から可能(ギプスが濡れないように注意)
  • 洗顔:手術当日から可能(ギプスが濡れないように注意)
  • メイク:鼻を避け、手術当日から可能(クレンジンング時、ギプスが濡れないように注意)。抜糸の翌々日から鼻へも可能
  • 鼻をかむ行為:ギプス装着期間中は控え、鼻水はふき取る
  • 長時間のメガネの装用:手術から約1か月間は控える
  • 運動:術後1週間頃から軽い運動可
  • マッサージ:鼻の周囲は手術から約1か月間は控える
  • 鼻に力がかかる行為:術後1週間はとくに注意して避ける。術後6か月頃まで注意が必要

術後に入浴や運動、飲酒などを控える必要があるのは、血行を促すことにより、腫れや内出血を悪化させる恐れがあるためです。

鼻骨骨切り術で起こりうる失敗例

鼻骨骨切り術では、以下のような失敗例が起こるリスクがあることもあらかじめ知っておきましょう。

失敗例1:鼻呼吸がしづらくなる

まれではありますが、鼻骨骨切り術の結果、「鼻呼吸がしづらくなった」と感じる人もいます。

鼻骨骨切り術のダウンタイムに鼻呼吸がしづらくなるのは、鼻の内部が腫れていることが原因です。したがって一過性の症状であり、心配ありません。

しかしダウンタイム期間がすぎても依然として、手術前よりも鼻呼吸がしにくくなったと感じるケースがあります。

鼻骨骨切り術では、空気の通りをさまたげるほど鼻骨をせばめることはありません。しかし、以前の鼻呼吸のしやすさの差を感じる人もいるようです。

失敗例2:鼻筋の形に左右差ができてしまった

鼻骨骨切り術の結果、鼻筋の形に左右差ができてしまうケースがあります。

この原因には、鼻骨の元来の形が左右不均等であった場合や、術後の傷の治癒のしかたや骨の固まりかたが左右均等でなかったことが考えられます。

失敗例3:鼻筋が細くなりすぎた

鼻骨骨切り術の結果、鼻筋が細くなりすぎてしまうケースもあります。

鼻骨は非常に薄い骨であり、1ミリほどの厚さしかありません。そのため、鼻骨を削る際は非常にこまかな微調整が必要となります。

したがって、少し削りすぎただけでも、鼻筋が過度に細くなってしまう恐れがあります。

鼻骨骨切り術を受けるときの注意点

鼻骨骨切り術を受けるときには、注意しておきたい点があります。

それは、鼻骨骨切り術はダウンタイムが長い治療法であり、ダウンタイム中の過ごしかたが仕上がりに影響する点です。

なかでも重要なのは、ギブスを指定された期間、正しく装着することです。またギプスを除去後も、術後6か月頃までは鼻に力がかかる行為を避けることです。

手術で形成した鼻骨が新しい位置で完全に固まるまでには、術後6か月ほどの期間を要します。

術後1か月ごろにギプスを除去しますが、この時点ではまだ鼻の骨は完全には固まっておらず、繊維質がゆるく結合した状態になっています。

そのため、術後6か月までのあいだに鼻に強い力が加わると、固まりかけていた骨が動いてしまう恐れがあります。

治療完成と見なされる術後6か月までは、鼻をなるべく触らないように注意し、就寝時もあお向けの姿勢を保ちましょう。

鼻骨骨切り術の手術の流れ

クリニックや医師により細かな違いはありますが、鼻骨骨切り術の手術は以下のような手順に沿って行われます。

手順1:カウンセリング

多くの美容クリニックは、無料カウンセリングを行っています。

カウンセリングでは医師が患者の鼻を診察し、鼻骨骨切り術によって患者が希望する鼻の形を形成可能であるか否かを判断します。

鼻骨骨切り術が適用可能な場合は、コンピューターによるシミュレーションなどを参考にしながら、形成する鼻のデザインを作成します。

クリニックによっては、カウンセリング当日に鼻骨骨切り術の手術を受けることが可能な場合があります。

しかし全身麻酔を使用する場合は手術前日より飲食制限があるため、カウンセリング当日の手術は不可としているクリニックもあります。

手順2:施術当日の準備(麻酔とマーキング)

手術の予約日に来院し、洗顔してメイクを落とします。

鼻骨骨切り術ではクリニックにより、局所麻酔を使用する場合や、全身麻酔を使用する場合にわかれます。

局所麻酔を行う場合は、局所麻酔の注射は痛みをともなうため、まず患部に麻酔クリームを塗布。麻酔クリームが効果を発揮したのち、局所麻酔注射を行います。

麻酔クリームが効果を発揮するのを待つ間に、医師と患者が治療のデザインを最終的に確認します。

その後、医師が鼻にマーカーで切開位置などの印をつけるマーキングを行います。

手順3:手術開始

麻酔が効いていることを確認したのち、手術が開始されます。

鼻の穴の中や、鼻筋の横のほほの部分を約2センチ切開し、鼻専用のノミやハサミを使って鼻骨に切り込みを入れます。

鼻骨を中央へ寄せて鼻骨の幅を縮小し、新しく鼻骨の形を形成します。最後に、鼻の皮膚の上からギプスを装着して固定します。

手術の所要時間は、術式によっても異なりますが、約1時間です。

手順4:手術終了

手術が終了すると、鼻にはギプスが装着され、鼻の穴にはガーゼでできた鼻栓が詰められた状態に。ほほの切開部位は糸で縫合され、テープで保護されています。

リカバリールームへ移動し、術後の腫れを最小限に抑える目的で、冷却材で患部を約10分間ほど冷やすアイシングを行います。

アイシング後、患部に異常がないことを医師が確認したのち、帰宅できます。

※全身麻酔による手術を行うクリニックでは、術後管理の必要から、1泊の入院が必要となる場合があります。

手順5:術後1回目の来院(鼻栓除去)

鼻骨骨切り術の術後には、何度か通院する必要があります。

1回目の通院は術後3日目ごろで、鼻の状態を診察するとともに、鼻の穴に詰めてある鼻栓が除去されます。

手順6:術後2回目の来院(ギプス交換)

手術から約1週間後に、2回目の診察があります。

鼻のギプスを交換し、ほほの縫合箇所の抜糸が行われます。縫合が溶けない糸で行われた場合は、抜糸は必要ありません。

手順7:術後3回目の来院(ギプス抜去と抜糸)

手術から約2週間後に、3回目の診察があります。

この診察で異常がなければギプスが除去されますが、これ以降も、就寝時にはギプスの装着が必要です。

手順8:術後4回目の来院

手術から約1か月後に、4回目の診察が行われます。

この診察で異常が見られなければ、就寝時のギプス装着はこれ以降、不要となります。

手順9:術後5回目の来院

手術から約3か月後に、5回目の診察が行われます。

鼻骨骨切り術の治療完成は、新しく形成した鼻骨が完全に固まる術後6か月ごろであるといわれています。

しかし、この診察の時点で患部の経過が順調であれば、以後の通院は必要ないことが多いようです。

鼻骨骨切り術の費用相場

鼻骨骨切り術の手術費用の相場を知るため、関東を中心に複数院を展開している大手クリニック5軒の料金を比較してみました。

この結果、最低料金は498,750円、最高料金は740,000円、5軒の平均料金は567,750円となっています。そのため、鼻骨骨切りは60万円前後で行えることが多いようです。

また、クリニックによっては、診察料や麻酔料金、術後の処方薬の料金などが「手術料金」に含まれていない場合もあります。麻酔が別料金である場合、全身麻酔では10万円程度が別途加算されます。

そのため治療予算を検討する際は、クリニックに問い合わせて、治療に必要な費用を確認しておくと良いでしょう。

健康保険が適用されることもある

鼻筋が曲がった原因が骨折などの外傷である場合は、鼻骨骨切り術の治療に健康保険が適用される場合があります。

外傷による鼻の変形は「外傷性斜鼻(しゃび)変形」と呼ばれます。

ただし健康保険が適用されるためには、治療を受けるクリニックが保険診療を行っていることが前提条件となります。

また、個々のケースの保険適用の可否は、医師の判断に委ねられます。

外傷性斜鼻変形の場合は、保険診療を行っている医療機関の診察をいちど受けてみると良いでしょう。

鼻骨骨切り術まとめ

  • 鼻骨骨切り術とは太い鼻筋を細く整えたり、曲がった鼻筋をまっすぐに直したりする形手術
  • クリニックにより、「骨切幅寄せ術」「鼻骨骨切り幅寄せ術」「鼻骨縮小術」と呼ばれる
  • 鼻骨骨切り術のダウンタイムは約1〜2週間ほど、手術はギプスで固定する
  • 鼻骨骨切り術の術後の生活制限がある
  • 鼻骨骨切り術には鼻呼吸がしづらくなる、左右差、鼻が細くなりすぎるといった失敗例もある
  • 治療完成と見なされる術後6か月までは、鼻をなるべく触らないように注意する必要がある
  • 鼻骨骨切り術の費用は約60万円ほど、骨折などの外傷である場合は保険が適用されることもある

医師・薬剤師・その他医療関係者の方へ

より正確な医療情報を発信するためにも、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報があった場合には、ご指摘いただけますと幸いです。社内で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

医療・薬剤に関する情報の指摘

その他記事へのお問い合わせ

この記事のライター

口コミ・費用明細投稿

クリニックに行こうか悩んでいる人が、
あなたの体験を必要としています。

口コミ・費用明細を投稿する

投稿でamazonギフト券プレゼント!

本日のアクセスランキング

ピックアップクリニック

注目の医師

理事長・院長 田牧聡志

田牧聡志

理事長・院長 / 監修記事 (1)

ティーズクリニック形成外科

総院長 兼 郡山院長 石原信浩

石原信浩

総院長 兼 郡山院長 / 監修記事 (1)

タウン形成外科クリニック

サイトメニュー