2018年05月15日 更新

【医師解説】切らないから傷跡も残らない!最新のワキガ治療「ミラドライ」とは

ミラドライとは、マイクロ波をワキに照射することでワキガ治療が可能。切開をせずに同等の効果が期待できます。また、生活に支障のでるダウンタイムもほとんどなく、さらにワキに傷跡が残る心配もありません。効果は汗腺が破壊された瞬間から実感できるため、施術後から臭いが気にならなくなるとされています。

医師 梶原朋恵

この記事は、医師 梶原朋恵先生が監修しています。

クリニックで行うワキガの治療といえば皮膚を切開して原因となるアポクリン腺を除去する方法。この方法のデメリットはなんといっても、ワキに傷跡が残ってしまう点です。

せっかく臭いが抑えることができても、人の目が気になってワキを上げられない、水着やノースリーブを着れない……といった新たな悩みができてしまう場合も。

そこで今回紹介するのは、切開を伴わない最新のワキガ治療「ミラドライ」。切開を伴わないため傷跡も残らないといわれています。

NICOLY編集部は、ミラドライの仕組みや効果、デメリットなどについて東京、自由が丘駅にある、自由が丘クリニック 梶原朋恵先生にお話しを伺いました。


はじめまして。自由が丘クリニック 皮膚科・美容皮膚科医の梶原朋恵です。

自由が丘クリニック梶山のお写真

"ワキガ治療は、ワキを切開する"……まだまだこのようなイメージが強いかもしれません。しかし、現在では皮膚を切開せずにワキガ治療が可能なのをご存知でしょうか?

今回は、当院でも行われている切らないワキガ治療「ミラドライ」についてお話ししたいと思います。

目次

ワキガの原因:エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いとは

自由が丘クリニック梶山

ワキガとは、ワキから人が不快と感じる臭いがすることです。鉛筆のしんや、ネギやカレーのような臭いがするといわれることがあります。

このワキガの原因は、「汗腺」が関係しています。

人の体には、エクリン汗腺アポクリン汗腺が存在します。エクリン汗腺は全身にあり、運動や精神的緊張などが関係して分泌しますが基本的には無臭です。

一方、アポクリン汗腺はワキ、外陰部、外耳道などの限られた部分にあり、この汗腺がワキガの臭いを発生させる原因になります。

しかし、アポクリン汗腺から分泌される汗自体が臭うのではなく、その汗が皮膚に常在している細菌に分解されてワキガ独特の臭いを発生させるのです。

アポクリン汗腺は誰しもがありますが、臭いがきついと感じる=ワキガの人は、その数が全体的に多いとされています。

また、白いシャツをきてワキの下に黄色い染みがつくとワキガといわれることもありますが、そうとは限りません。汗の色には個人差があり、臭いがなくても黄色く染みがつく人もいれば黒っぽくなる、緑っぽくなることもあります。

ワキガは、自分で気づくほか他人に指摘されることでわかる場合がありますが、気になる人は、まずはクリニックでのチェックをおすすめします。

ワキガ対策の多くは根本的な治療ではない

ワキガ対策には一般的に、制汗剤・内服薬の使用、ボトックス注射、切開手術があります。

制汗剤とは、汗の出口に蓋をして汗の量を抑えるもの。汗によって細菌が繁殖し、臭いが発生することを抑えます。

内服薬では、汗腺から汗を分泌させる交感神経に作用する抗コリン薬を服用し汗を抑えるものです。

ボトックス注射は、汗の分泌に関与するアセチルコリンの放出を阻害することで汗を抑える治療。効果には個人差があり、3〜6か月とされています。

これらはどれも手軽に行うことができますが、汗を抑える方法であり、臭いの原因を絶つ訳ではありません。また、効果も一時的であるため、継続して使用や治療を行う必要があります。

ワキガ治療が可能な切開手術にはデメリットがある

ワキガの根本的な治療を行うためには、アポクリン汗腺の除去が必要となります。

切開手術では、ワキを切開しアポクリン汗腺を切除するため、根本的な治療が可能です。

しかし、医師が実際にアポクリン汗腺を目視しながら切除を行うため、取り残しが起こってしまうことも。また、切開を伴うためワキには傷跡が残ってしまいます。

さらに、術後1〜2週間はワキの下にガーゼをあてて圧迫固定する必要があるため、日常生活にも支障が出てしまいます。

このようなことからも、切開手術は気軽に受けられる治療ではありません。

切開不要!最新のワキガ治療「ミラドライ」とは

従来では、ワキガの根本的な治療となると切開を伴う手術が一般的でしたが、効果の高さから最近では多くのクリニックが「ミラドライ」を導入しています。

ミラドライのお写真

ミラドライとは、FDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されている多汗症治療器。皮膚を切開せずにマイクロ波をワキに照射することで手術と同等の効果が期待できます。切開手術とは異なり傷跡も残らず、術後の固定も必要ありません。

ミラドライが照射するマイクロ波は、水分があるところの細胞を焼き壊します。

アポクリン汗腺には水分が溜まっているため、マイクロ波をあてて破壊することが可能。同じくエクリン汗腺にも効果があるため、臭いだけでなく多汗症でお悩みの方にもおすすめです。

破壊するというと何だか怖いイメージですが、とくに身体に害はないのでご安心ください。また、局所麻酔をしてから照射するため、照射中は痛みを感じません。

ミラドライの効果は治療当日から半永久的

ミラドライによるワキガの臭いや汗の減少効果は7〜8割ほどとされています。反対に言えば2〜3割は臭いや汗は残ってしまうと考えられます。個人差はありますが、2〜3割程度とは鼻を近づけなければわからない程度です。

切開手術とは異なり、医師の腕によって左右されることはほとんどありませんが、しっかりと汗腺があるところに照射ができているのか、照射エネルギーが適切であるかにより、効果に差がでる可能性はあります。

しかし、破壊された汗腺が再生することはありません。そのため、破壊が済んでいる汗腺に関しては効果は半永久的です。さらに、ミラドライは毛根も一緒に破壊できるため脱毛効果も期待できます。

ミラドライの効果を実感できるのは、治療当日から。汗腺を破壊するため、その瞬間から効果があると考えられています。

ミラドライのデメリット"臭いが再発……"原因とは

ミラドライは切開手術とは異なり傷跡が残ることもなく、生活に支障のあるダウンタイムもないため大きなデメリットはほとんどないと思います。

ただし、治療後に臭いが再発したといった声もあるようです。

先ほどお話ししたように、一度破壊した汗腺は再生されることはありません。しかし、完璧に破壊されずにダメージだけを受けた状態で、治療後は臭いや汗を発生させなくても時間とともに再生することがあります。

そのため、実際には再発したのではなく残存している汗腺が原因で、臭いがするようになったと考えられます。

また、ミラドライが国内に導入されはじめた頃は、弱いエネルギーで照射していたことが多く、しっかりと汗腺を破壊できていなかったことがあったようです。

一部クリニックによっては異なりますが、現在では麻酔の方法も改良され、エネルギーを最大にして照射できるようになりました。そのため、より確実な効果が期待できます。

ミラドライは"ダウンタイムがない"

ミラドライは日常生活を無理なく送れるかどうかに関してで言えば、ダウンタイムはないといっても過言ではありません。

しかし、腫れや痛み、ツッパリ感などが1〜2週間はあります。痛みは治療当日がピークで、クリニックが処方するお薬で抑えることが可能です。

また、皮膚が硬くなってきて、しこりとして感じることがあります。これらは数週間で徐々になくなっていきます。

注意していただきたい点は、入浴、激しい運動、重い荷物を持つなどは炎症が悪化する原因になるため1週間は控えること。

また、飛行機に乗ったり登山など気圧の変化がある場所へ行ったりすることは1週間はNGです。ほかにもワキに刺激を与えることは控えていただきます。

ミラドライの治療の流れ

ミラドライの治療風景

ミラドライの治療の流れについてご説明します。

  1. カウンセリング・診察:ミラドライの適応があるかどうか、汗が出ている場所や量を確認し、治療の注意事項についてご説明します。
  2. 治療(照射):照射を行う範囲がわかるように専用のマーキングシートをワキに貼り、局所麻酔を行います。麻酔が効いていることが確認できたら照射スタートです。
  3. アフターケア・帰宅治療後はアイスパックでクーリングを行います。異常がなければ帰宅することができます。

照射する範囲は、体の大きさや毛のはえている部分などによっては広くなることがあります。

照射時間は範囲が狭い人で片脇約20分ほど。両脇で40分ほどになります。麻酔の時間をいれると治療には約1時間半〜2時間ほどかかります。

初回の診察当日に治療は行わないため、一度帰宅してからゆっくりと考えていただいて大丈夫です。ミラドライの治療を行うと決めたら今度は改めて治療日の予約をとっていただきます。

自由が丘クリニック:ミラドライの費用

自由が丘クリニックのミラドライの費用は、通常35万円(税抜)のところ、WEB特別価格で現在25万円(税抜)で治療を受けることができます。
※麻酔代込・初診料:3,000円

お話しした通り効果は7〜8割であるため、人によってはまだ臭いが気になる、完璧になくしたいといった場合もあると思います。

そのような方には、皮膚の状況をみて3〜6か月ほど期間をあけて再度ミラドライを受けることができます。再治療時は少しお安くなり、20万円(税抜)で受けることが可能です。

治療ができない間は、赤みなどの炎症がなければ制汗剤やボトックス注射で対処していただきます。

人には話しにくい"ワキガ"は私たち医師にご相談ください

自由が丘クリニック梶山先生のお写真

ミラドライは、生活に支障の出るようなダウンタイムはなく、傷跡が切開手術のように残ってしまうこともありません。しかし、それでも治療を受けるかどうかはすぐに決めることは難しいと思います。

カウンセリングでは無理に治療を進めることはありません。また、当日に治療は行いません。

臭いのために、人とのコミュニケーションを苦手に感じたり、着たい洋服が着れなかったりなど、年齢や性別に関わらず、ワキガに悩まれている方は多いと思います。

まずは「相談をする」「説明をきく」このようなことでも大歓迎です。ひとりで悩まず、ぜひ一度、カウンセリングにいらしてください。

:)この記事の解説医師

自由が丘クリニック梶原先生のお写真

自由が丘クリニック
皮膚科・美容皮膚科 梶原朋恵

【経歴】
2005年
愛媛大学医学部医学科 卒業
聖路加国際病院 研修

2007年
聖路加国際病院 内科

2008年
聖路加国際病院 皮膚科
内科認定医取得

2010年
虎ノ門病院 皮膚科
聖路加国際病院 皮膚科

2012年
ラッフルズメディカル北京(旧:北京インターナショナルSOSクリニック)皮膚科

2013年
自由が丘クリニック 皮膚科・美容皮膚科

【所属学会】
日本皮膚科学会

梶原先生へのご相談は「自由が丘クリニック」へ

  • 住所東京都目黒区八雲3-12-10 パークヴィラ2F
  • アクセス自由が丘駅 正面口 徒歩約10分 都立大学駅 徒歩約10分
  • 休診日年中無休
  • 診療時間10:00-19:00(最終受付 18:45)
  • 電話番号03-5701-2500
  • 予約電話予約 WEB予約

※ クリニック情報や診療メニューなどは、公式ホームページから取得した内容ですので、情報の正確性は保証されません。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

自由が丘クリニックの詳細

「自由が丘クリニック」のワキガ治療メニュー

メニュー 価格(税込)
ミラドライ 378,000円(通常価格)
ミラドライ 270,000円(WEB価格)
ミラドライ 216,000円(2回目)
アポクリン切除 378,000円〜

※2018年5月現時点の価格です。予期なく変更する場合がございます。

ワキガ・多汗症治療の施術を受けられるクリニック

  • 大阪JR大阪駅より徒歩3分
  • 切らないワキガ治療ミラドライ350,000円

湘南美容外科クリニック 大阪梅田院の詳細

  • 福岡西鉄福岡天神駅より徒歩5分
  • 強力制汗剤パースピレックス脇用4,500円

聖心美容外科 福岡院の詳細

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