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2016年01月30日 更新 | 4,858 views

一般人には理解不能!? #どもりカルタ には吃音者の心の叫びが隠れてる

吃音(どもり)を知っていますか? 話すときに言葉が連続して出たり、言葉が詰まってしまう病気です。今回はtwitterに投稿された#どもりカルタからいくつか選び、その裏に隠れている吃音者の心の叫びを紹介します。

twitterで@1022kitsuonさんが投稿していた『#どもりカルタ』が、吃音者の心の叫びを表現していたので紹介します。

吃音症とは、話すときに言葉が連続して出たり、言葉が詰まって出なくなってしまう病気です。"どもり"とも言います。

皆さんが緊張しているときの"言葉が出ない、かむ"とは少し違い、日常生活など緊張しないような場面でも、どもってしまいます。#どもりカルタからは、そんな吃音者の心の叫びが聞こえてきます。

どもりカルタ12選:あなたが絶対に知らない吃音の世界

1.

女同士 1000人いないと 会えない計算 #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

大人の吃音症は100人に1人と言われています。また、吃音症の人の9割は男性です。つまり吃音症の大人の女性は1000人に1人という計算になります。

2.

なめらかに 出てくる名前に 変えたいな #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

ほとんどの吃音者は自分の名前を言うのが苦手です。自分の名前なんだから言えて当たり前、忘れるはずがない、言い換えができないので、ほとんどの場合どもってしまいます。

私も自分の名前が苦手で、名字を変えたいと何度も思ったことがあります。

3.

おはようと 言う距離測り すれ違い (大阪吃音教室「吃音川柳」より)#どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

名前の他にも、固有名詞や挨拶言葉など"言い換えのできない言葉"を言うのが苦手です。

挨拶をするのは常識ですよね。私だって挨拶したいです。「おはよう!」「ありがとう!」「おつかれさま!」と元気に言いたいです。

ただ、どもってしまうんです。そのため、挨拶言葉が出ないまま相手は挨拶をして自分は会釈だけ、という申し訳ない経験をいくつもしてきました。

4.

【小1】 むずかしい 漢字で 読めないわけじゃない(「伊藤伸二の吃音相談室」ブログより)#どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

小学校や中学校の頃、授業中の音読が大嫌いでした。

音読は教科書に書いてある通りに読まなければいけないので、言い換えができません。なので、どもります。

私は「カ行」が苦手だったので、例えば「◯◯の木」の木が言えずいつも詰まっていました。すると先生や周りの友だちは、私は「木」という漢字が読めないのだと思ってしまいます。

違うんです。読めるけど、言えないだけなんです。バカにしないで。

5.

朗読で どもり続けて 座らされ(「伊藤伸二の吃音相談室」ブログより) #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

先ほどのはあくまでも一例で、とにかく1回の音読でたくさんどもるので音読にとても時間がかかります

すると指定した範囲よりも短いところで先生が終わらせてしまいます。良かった、と安堵する一方で、とても恥ずかしく悔しい思いをします。音読のある授業は毎回が地獄でした。

6.

あのころに 帰りたくない 学生時代(大阪吃音教室「吃音川柳」より) #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

吃音(どもり)が原因でからかわれたり、イジメられることがあります

一番多いのは真似されることです。学生の頃は学校での人間関係がほぼ全てなので、とてもツラいです。授業では指名されるんじゃないかという恐怖と戦って、休み時間は真似されてからかわれる。

私も、もう学生時代には戻りたくありません。あのツラくて悔しい日々には、戻りたくありません。

7.

天丼が レジの前では チャーハンに (大阪吃音教室「吃音川柳」より)#どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

金欠でもダイエット中でもないのに、自分が食べたい物を我慢するときが吃音者にはあります

「天丼」が食べたかったのに、「て」が出ないからスムーズに出そうな「ち」→「チャーハン」を注文する。デジタルメニューや指差し注文できるメニュー表を置いていない、口頭で注文しなければならない飲食店では、こういったことがよく起こります。

8.

考える 振りして探る タイミング(「伊藤伸二の吃音相談室」ブログより #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

私たちはいつも言い換えて逃げているわけではありません。私たちにだって言い換えたくない言葉や話したい言葉があります

そういうときは考えるフリをして、なんとか言葉を出そうとします。「うーん」「えーっと」「なんだっけあれ」と言ったように、考えるフリや忘れたフリをよくします。

本当は忘れてませんし言いたいことは明確なんです。でも出てこないんです。

9.

血ィでるわ! 一音出すため 足つねる(「伊藤伸二の吃音相談室」ブログより)#どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

何としても言葉を出したいとき、私たちはもがきます(随伴症状といいます)

足をつねったり、身体を動かしたり、唇をゆがませたり、首をカクカクさせたり、視線を動かしたり、もがきかたは人それぞれです。

私はよく、太ももを手で叩いてリズムをとります。どもりがヒドいときは、叩きすぎて喋った後に太ももが真っ赤になっていたこともありました

10.

ひみつだよ どもりのことは 職場には(「伊藤伸二の吃音相談室」ブログより) #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

コミュニケーション能力が大事と言われる現代社会において、話すことに不自由する吃音症は決して良い印象を与えません

もし吃音がバレたら、昇給できないかもしれない、仕事を回してもらえないかもしれない、クビになるかもしれない...。そういった不安が、社会の中で働く吃音者にはあります。

また、面接のときに吃音のことを言ったら、採用されないかもしれないという不安から、吃音のことを言い出せない人が大半です。

11.

欲しくない あたりまえの アドバイス #ISAD2015 #どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

吃音(どもり)はあがり症や緊張とは違います。

なので、「ゆっくり落ち着いて」「深呼吸しよう」「いっぱい練習すれば治る」というアドバイスは、気にかけてもらってありがたい反面、知ってるよ!やってるよ!でも出ないんだよ!!と私は内心で思っています。

吃音症の確かな治療方法は、いま現在ありません。

12.

吃らない 時があるから 悩み増す (大阪吃音教室「吃音川柳」より)#どもりカルタ

出典:@1022kitsuonのtwitter

常にどもっているなら、吃音を受け入れて吃音と共に生きる人生を設計できたかもしれません。

でも、どもらないときがあるんです。これまでどもっていた言葉が出たときは嬉しいし、どもらなかった言葉でどもると悲しくなります。

私たち当事者でさえ、吃音のことはよくわからないんです。だから、ツラいんです。

あなたはたった一言で吃音者を救うことができる

普通に話せる人にとっては「そんなことで悩んでるの!?」と思えることばかりだったのではないでしょうか。私たちは「そんなこと」で毎日悩んで、いつもどうやったらスムーズに言葉が出るかを考えています。

もしあなたの近くに吃音で悩んでいそうな人がいたら、そっと声をかけてあげてください。

もしかして吃音? わたし吃音のこと知ってるよ!

この一言で、私たちは気持ちが楽になります。この人には隠さなくていい、相談していいんだ、と救われた気持ちになります。

吃音者の多くは独りで戦っています。あなたがよければ、その人の理解者になってあげてください。

国際吃音啓発の日によせて

毎年10月22日は『国際吃音啓発の日』です。国際吃音啓発の日とは、国際吃音者連盟・国際流暢性学会が1988年に制定した、吃音(どもり)についての理解啓発を求める日です。

吃音の社会認知度は高いとは言えません。しかし大人の100人に1人は吃音症で、思春期の子どもにはもっと多いと言われています。 私は吃音の社会認知度、特に学校の先生や親御さんなど子どもに関わる人たちの認知度を高めようとしています。

と言っても、吃音者の気持ちや悩み、苦しみを理解してほしいとは思っていません。これは吃音者どうしでも理解が難しいことです。

まずは吃音という病気があること、吃音で悩んでいる人がいることを、知ってほしい。 普通に話せることは、多くの人にとっては当たり前かもしれませんが、中にはそれが難しい人がいるんです。

そういった人たちにもやさしい学校や社会になることを、私は願っています。

吃音をもっと理解するには?

ネットで

コンテンツで

学校の先生や親御さんへ

※本記事のライターは言友会をはじめ一切のセルフヘルプグループや研究会に所属しておらず、医学的な知識もありません。小さい頃から悩み苦しんできた1人の吃音者としての立場から執筆しています。

written by ヤス

images via shutterstock

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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