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2016年08月09日 更新 | 3,101 views

費用のせいで諦めたくないなら、頼るべき不妊治療の助成金

不妊治療は、始めたばかりのころは保険適用の検査や治療が多いですが、段階を踏んでいくと、徐々に保険適用外のものが多くなってきます。特に人工授精や体外受精の場合は額が高額になるので、負担はかなり大きなものに……。そのため、不妊治療には助成金制度が設けられているんです。ここでは、助成金の対象になる治療とそうでない治療についてご紹介します。

この記事に書いてあること

  • 不妊治療の助成金対象外:タイミング療法について
  • 不妊治療の助成金対象:人工授精
  • 不妊治療の助成金対象:体外受精・顕微授精
  • 体外受精・顕微授精の助成金額は?
  • 大切なのは不妊治療と助成金とのバランス

助成金対象外:タイミング療法

基本的に不妊治療は「タイミング療法 → 人工授精 → 体外受精」とステップアップしていきますが、最初の「タイミング療法で行う治療は基本的に保険が適用されています。

自分たちで負担するのは3割で、助成金の対象にはなりません。1回当たりの診察の費用も大体2、3千円程度。この段階で行う検査(ホルモン検査、血液検査、精液検査など)も保険適用内なので自己負担額は3千円以内となります。

助成金対象:人工授精

一方、人工授精の費用は保険適用外なので助成金の対象になります。

1回あたりの費用は病院にもよりますが、1万2千円から2万円くらい。これをほぼ毎月行わなければならないので年間で24万円ほどかかります。しかもこれは人工授精の処置のみの費用で、その他の診察代が別途かかってしまうんです。

人工授精にかかる「一般不妊治療費」に関しては市や県によって助成金の有無が異なります。地域によっては、かかった費用の1/2以内という制約つきで、年間5万円から10万円の助成金が認められているところも。

自治体によって細かい規定があるので、一度市役所などに問い合わせてみましょう。

助成金対象:体外受精・顕微授精

体外受精や顕微授精の費用も保険適用外なので助成金の対象に。1回あたりの費用は15万円から50万円ほどです。この不妊治療には「特定不妊治療助成制度」という助成金制度が定められています。

こちらも「一般不妊治療費」と同様、地域によって多少の条件の違いなどがあるのでそれぞれの自治体に問い合わせて下さい。

共通する条件には、

  • 特定不妊治療以外の方法では妊娠が難しいと医療機関より診断された法律上の夫婦であること
  • 夫と妻の収入を合わせた額が年間730万以下であること
  • 申請する市や県に住所を有していること
  • 特定不妊治療助成制度の利用が特定の回数以内であること

などがあります。

さらに、助成制度の利用回数は年齢によって決まっているので、体外受精を行うタイミングなどを夫婦で医師と相談する必要があります。

体外受精・顕微授精の助成金額は?

体外受精の助成金額は基本的に1回あたり15万円です。しかし治療の過程で卵子が採卵できなかったり、受精卵が成立しなかったりして、体外受精が成功しなかった場合も病院からは施術の一部費用が請求されます。そこで、内容により助成金が7万5千円支給されることも。

私が体外受精を医師にすすめられたとき、一番悩んだのが費用のことでした。

体外受精の成功率は年齢にもよりますが30%から40%と言われており、数ある不妊治療の手段の中では格段に高い成功率。でも1回目が失敗に終わる可能性は十分あります。かといって、2回も3回もチャレンジするには費用があまりに高額です。

私の住む県では一般不妊治療にも助成金が支給されていたので、調べてみると全部で10万円援助されることがわかりました。

そして、特定不妊治療である体外受精の助成金が15万円。体外受精の費用は、受精卵を凍結することを考えると約45万円必要でしたが、2種類の助成金を引くと自己負担は20万円。それなら1度覚悟を決めて挑戦しようか、と夫婦で話し合いました。

助成金はどうやって受け取ればいいの?

助成金は基本的に、事後申請です。なので不妊治療をしてかかった金額を自治体に報告、そこからお金がキャッシュバックするようなシステムになっています。

治療をした年度が終わるまでに、申請を行うことが基本。年度内に申請し忘れてしまうと、その分の助成金はもらえなくなってしまいますのでご注意くださいね!

年度をまたいで不妊治療を行う場合はちゃんと考慮してもらえますので、最寄の保健所に相談に行ってみましょう。

知っておきたい不妊治療のマメ知識

「国」とは別に「自治体」からの助成金も出る?

前述したのは国が不妊治療を行う夫婦に関して出してくれるお金の流れです。これに加えて。ご自身が住んでいる自治体によって、さらなるカバーをしてくれる場合もあります。

自治体独自の助成制度なので、当たり前ですがそれぞれの場所によってやり方が違います。不妊治療のバックアップに力を入れているところもあれば、そういった制度がないに等しいところもあるのです。

いちばん多いものとしては、「特定不妊治療助成事業の上限額を上回った分を、最大○○万円まで補助する」というものです。国の不妊治療保障に+αの助成をするといったスタイルですね。

例えば・・・

「10万円まで補助する」といった文言がある場合

一回の体外受精に50万円かかったとすると、国からは15万円の援助をもらえます。実際にかかった費用は助成金からはみ出しているので、ここを自治体が補助してくれるという仕組みです。

つまりかかった50万円に関しては、国からの15万円と自治体からの10万円の計25万円を補助してもらえるということになります。

不妊治療をしている夫婦が実際に負担する金額は25万円。費用が半額になりますので、これを利用しない手はないでしょう!

助成を受ける金額は年齢によって違う?

助成はすべての人が同じ条件というわけではありません。年齢によって金額や回数の差をつけているところが多いです。

例えば東京都世田谷区の場合、妻の年齢が39歳までに助成を受けたら、最大で6回分の援助を受けることができます。妻の年齢が40歳から42歳の場合は、通算3回しか補助を受けられません。

また妻の年齢が43歳以上ではじめての不妊治療を受けた場合、それは助成の対象にはならないようです。 (42歳までの内に一回目の通院をしていればOK)

こういった年齢のしばりがあるため、不妊治療を少しでも考えている未受診のご夫婦は早めに通院をすることが得策なように思えます。やはり自治体からの援助があるのとないのとでは、心の余裕も違いますからね。

助成金をもらうのに必要な書類など

不妊治療の助成金をもらうためには、しっかり書類などといっしょに申請書をだす必要があります。なにがいるのかしっかり確認しておきましょう!

保健所でもらう書類

  • 特定不妊治療費助成事業申請書
  • 特定不妊治療費助成事業受診等証明書

病院でもらう書類

  • 指定医療機関が発行した治療費の領収書
  • 治療費の明細(領収書でわかる場合は不要です)

各自治体の役所で発行してもらう書類

  • 夫婦それぞれの住所を確認できる書類(例:住民票)
  • 不妊治療を受ける二人が夫婦であることを証明する書類(例:戸籍謄本)
  • 夫婦それぞれの前年の「所得金額」と「所得控除の内訳」が記載された証明書

大切なのは不妊治療と助成金とのバランス

「子供が欲しい」と考えることはごく自然のこと。自分たちが不妊である場合に不妊治療に挑戦することは当然の流れだと思います。

ただ、子供を授かる、授からないの以前に「毎日の生活」があるのも事実です。食べるものも着るものも我慢して不妊治療にお金をつぎ込んでいては、本末転倒。それを避けるために助成金があるんです。

大切なのはバランス。夫婦で「自分たちはどこまで頑張りたいのか」「費用はどうやって工面するのか」についてしっかり話し合い、お互いに納得しあった状態で治療を進めましょう。

病院の先生が色々アドバイスしてくれるので、思い切って費用面についても相談してみてください。きっと、費用を抑えた治療法を提案しくれると思います。

まとめ:不妊治療の助成金

タイミング療法

  • 助成金は対象外だが、保険が適用される
  • 1回当たりの診察・検査の費用はそれぞれ2、3千円程度

人工授精

  • 助成金の対象になる
  • 1回あたりの費用は1万2千円から2万円
  • 人工授精にかかる「一般不妊治療費」は市や県によって助成金の有無が異なる

体外受精・顕微授精

  • 助成金の対象になる
  • 特定不妊治療助成制度」という助成金制度が定められている
  • 助成制度の利用回数は年齢によって決まっている

体外受精・顕微授精の助成金額

  • 体外受精の助成金額は基本的に1回あたり15万円。
  • 体外受精が成功しなかった場合も内容により助成金が7万5千円支給される

written by YAYO1620

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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