2018年01月10日 更新
【医師が監修】ほくろ除去は皮膚科?費用(保険)やレーザーの種類
ほくろ除去は自分でやるか、皮膚科・美容外科でやるか悩みます。ほくろ除去の方法は様々で種類が多くあります。施術によって費用・値段も変わってきますが、なかには保険が適用されるものもあります。
この記事は、品川美容外科渋谷院 院長 和田哲行先生が監修しています。
「このほくろがなければなぁ……」

ほくろを除去するために、具体的に何をどうすれば良いのか知っていますか?
ほくろ除去にはさまざまな方法があり、費用も大きくことなっています。
ほくろの除去方法と種類
ほくろは大まかに、8つの方法で除去することができます。
どこで? | ほくろ除去方法 | 費用相場(長径1~5mm)※1,2 |
---|---|---|
自宅 | もぐさ | 300~14,000円 |
自宅 | ほくろ除去クリーム | 2,000~5,000円 |
病院 | 炭酸ガスレーザー | 2,000~40,000円 |
病院 | Qスイッチレーザー | 2,000~30,000円 |
病院 | 高周波メス・電気メス | 6,000~30,000円 |
病院 | 切除縫合 | 9,000~30,000円 |
病院 | くりぬき法 | 9,000~30,000円 |
病院 | 凍結法 | 1,000~10,000円 |
※1:費用相場は目安です。ほくろの大きさや状態、クリニック等によって値段は異なります。
※2:ほくろの状態や除去目的によっては保険適用になる治療があります。
「ほくろの除去方法って、こんなにたくさんあるの?」
「施術方法がたくさんあって、どれを選べばよいのか分からない……」
そんなときに見てしまうのが、施術料金。
この表を見て一番安いもぐさでほくろ除去しよう!と思った方、ちょっと待ってください。

ほくろを除去するときに、値段のことを考えるのはとても大切なことです。
ただし、ほくろ除去を受けるときは、施術のデメリットやリスクを考えておくことを忘れないようにしましょう。
皮膚科や形成外科・美容外科によるほくろ除去がおすすめの症状

ぷっくりと膨らんだほくろは、皮膚科や美容外科での除去がおすすめです。ほくろの根が深いので、ほくろ除去クリームやジェルでは取りきれないからです。
また、3mm以上の膨らみのあるほくろは、年月とともに大きくなりやすいもの。
大きくなると根が深くなり、専門機関での除去にも時間がかかります。気になったら、早めに除去することを考えてみてはどうでしょう。
皮膚科や形成外科・美容外科でのほくろ除去の治療方法
病院で行われるほくろ除去の方法は、大きく6種類あります。

ほくろ除去方法 | おすすめほくろ | 特長 |
---|---|---|
Qスイッチレーザー | 小さく平坦 | リスク少なく短時間で済む |
炭酸ガスレーザー | 5mm以下で盛り上がっている | リスク少なく短時間で済む |
高周波メス・電気メス | 盛り上がっている | 短時間で傷跡がほぼ残らない |
くりぬき | 6mm以内 | 確実性が高い, 保険適用あり |
切除縫合 | 6mm以上で大きく膨らんでいる | 確実性が高い, 保険適用あり |
それぞれメリット、デメリットがあるので、自分にあった治療を選択することが大切なようです。
治療方法1:ほくろ除去レーザー(Qスイッチヤグレーザー・炭酸ガスレーザー)

Qスイッチヤグレーザーと炭酸ガスレーザーは、どちらもレーザー治療に分類されます。
ほくろ除去レーザーのメリットとデメリット
ほくろのレーザー治療のメリットは、以下の通りです。
- 傷跡が残る可能性が極めて低い。
- 痛みがあったとしても比較的早く治療が済む。
- 治療後のトラブルが比較的少ない。
ほくろのレーザー治療のデメリット。
- ほくろの大きさや深さによっては、数回レーザーを当てる必要がある。
- 完全に除去することが難しい。
- 再発の可能性が比較的高い。
ほくろのレーザー治療は、リスクを避けたい人におすすめといえます。
価格の設定は病院によって異なるので、サイトを見たり電話をかけたりして、事前に費用を確認してみると良いでしょう。
治療方法2:高周波メス・電気メスによるほくろ除去

高周波メス・電気メスは、ほくろをかさぶたのように薄く固め、除去します。
直径1cmを超えるような大きなほくろや盛り上がりのあるほくろにおすすめの治療法です。
一般的には、数回に分けて除去していきます。
高周波メス・電気メスのメリットとデメリット
電気凝固法のメリットは、大きく3つあります。
- 大きく盛り上がったほくろでも切除しやすい。
- 治療時間が5?10分と比較的短い。
- 傷跡がほとんど残らない。
一方でデメリットもありますが、時間経過により自然と治療されていくケースもあるようです。
- まれに、治療後に白い斑点のような跡が残ってしまうことがある。
- 根の深いほくろの場合、1回で切除できない可能性が高い。
高周波メス・電気メスの治療も、レーザー治療と同様に一度きりの治療でほくろを完全に切除することは難しいようですが、大きく盛り上がったほくろを切除したいのであれば、高周波メス・電気メスの治療がおすすめといえるでしょう。
治療方法3:くりぬき法によるほくろ除去
くりぬき法は、メスやパンチなどの円筒形の器具を用いて、ほくろよりわずかに大きく皮膚をくり抜いて切除し、縫合せずに軟膏を塗って止血します。
6mm以内の小さなほくろや、鼻、口元の近くのものに有効です。
くりぬき法は、患部のへこみが盛り上がってくるのに時間がかかりますが、血流の多い顔面では、早く回復しやすいのがポイント。
くりぬき法のメリットとデメリット
くりぬき法の特に大きなメリットは、以下のふたつ。
- 再発の心配がほとんどない。
- 切除した組織を検査して、そのほくろが良性か悪性かの判断ができる。
一方のデメリットは、リスクや副作用の可能性が高いことでしょう。
- 感染症や出血などの術後のトラブルが多い。
- 傷跡や赤みが1、2週間残ることがある。
治療方法4:メス切除縫合によるほくろ除去

メス切除縫合とは、メスでほくろ周辺から紡錐形(ぼうすいけい)に皮膚を切開し、縫い合わせるというもので、直径6mmを超える大きく膨らんだほくろに適した治療です。
1週間ほどで抜糸をして、傷口が化膿しないよう消毒などで通院すれば治療は完了するとされ、くりぬき法と同様にほくろを病理検査に出すことができます。
傷痕がほくろの約2.5〜3倍になるのでしばらく痛むことが多く、痛みに敏感な人にはあまりおすすめではありません。
一方で、がんなど悪性腫瘍が心配な場合には、メス切除縫合はおすすめの治療でしょう。
切除縫合法のメリットとデメリット
切除縫合法のメリットは、以下の通り。
- 再発の可能性が低い。
- レーザー治療では除去できないような、根の深いほくろでも除去できる。
一方でもっとも大きなデメリットは、なんといっても以下の点です。
- ほくろの直径3倍以上の傷跡が残ってしまうことがある。
この傷跡は徐々に薄くなり、約半年ほどで目立たなくなるとされていますが、医師のスキルや切除する部位によって、傷跡の残り具合は異なるといわれています。
治療方法5:液体窒素を使った凍結法によるほくろ除去
液体窒素を使った凍結法は、皮膚の表面に突起しているほくろや、根の深くないほくろの除去に適しています。
液体窒素を使った凍結法治療の流れは、マイナス196度の液体窒素を使用してほくろを一瞬で凍結させ、組織を破壊します。
イボや「うおのめ」などの治療にも用いられている方法で、麻酔をしないため治療のときに少しだけ熱くて痛い感覚を伴いますが、比較的手軽に受けられるとされるほくろ除去方法。
最近だんだんと注目されているほくろ除去治療です。
病院(クリニック)でほくろ除去をするなら、何科に行けば良いの?

ほくろ除去は皮膚科、形成外科、美容皮膚科で受けることができます。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
皮膚科
皮膚科には皮膚の専門医が在籍しており、美容目的ではなく病理検査や除去を目的とするなら、皮膚科がおすすめです。
- 膨らんだほくろなど、保険適用されるほくろ除去なら費用が抑えられる。
- 除去対象のほくろが「皮膚がん」かどうかを診断(病理検査)できるので安心。
- 再発を防ぐ徹底的なほくろ除去が基本なため、ほかの科よりも美容意識(傷跡への留意)が薄いことがある。
形成外科
形成外科では、徹底的なほくろ除去はもちろん、除去後の傷跡についても留意してくれます。
そのため、顔にほくろがある場合や傷跡をなるべく体に残したくない女性は、形成外科での受診が良いでしょう。
- 傷跡をきれいに治すことも意識したほくろ除去治療を行うことができる。
- 母斑や血管腫、良性の腫瘍に対応できる。ほくろ除去後の傷跡修正も可能。
- 膨らんだほくろなど、保険適用されるほくろ除去なら費用が抑えられる。
- 美容目的のほくろ除去であれば、保険適用はできないため高額になる場合がある。
美容皮膚科
皮膚科は徹底的なほくろ除去が目的ですが、美容皮膚科では肌をきれいにすることが主な目的となります。
そのため、美容目的のほくろ除去を求めている人は、美容皮膚科でのほくろ除去がおすすめです。
- ほとんどの場合が美容目的の治療になるため、保険適用がされないことが多く、費用が高額になりがち。
- レーザー治療ならダウンタイムが比較的短いため、手軽に治療を受けやすい。
- 盛り上がったほくろはレーザー治療では難しい場合がある。
自分でやる?病院でやる?セルフ除去とクリニック除去の違い

ほくろ除去は、大きくふたつの方法に分けられます。
- セルフ除去: 自分でほくろを除去する
- クリニックでの除去: 医療機関へ行き、医師に除去をしてもらう
ほくろをしっかり取りたいけれど、治療に高い金額は出せないといった考えから、どちらの方法でほくろ除去をするか迷ってしまいます。
まずは、それぞれの方法の特徴を見ていきましょう。
セルフ除去:確実性はなく、皮膚トラブルが起こる危険性がある
自宅で手軽にできる強みがあるのが、セルフほくろ除去。
セルフほくろ除去のやり方は2つ。
- ほくろ除去クリーム
- もぐさ
自分でほくろ除去をする場合、「確実にほくろが取れる」という保証はありません。
また、自分でほくろ除去をするため、皮膚トラブルが起きてしまった時に、適切な対処ができません。
クリニックで除去:安全性や確実性が高い
高い効果や、安全性を求める人には、クリニックでの除去がオススメです。
クリニックでのほくろ除去のやり方も大まかに2つ。
- レーザーによるほくろ除去
- メスによるほくろ除去
詳細記事:ほくろ除去の方法と種類
どちらのやり方にも、一長一短な点があります。
ほくろの大きさや形状によって、レーザーにすべきか、メスにすべきかなどの判断が変わってくるため、まずは医師に診てもらうことが大切です。
医師に診てもらうことで、最適な方法でほくろ除去ができ、安心感もあります。
ほくろ除去するなら自分と病院、どちらが良い?
ほくろ除去を自分でやるか、病院でやるかは人それぞれですが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
以下の内容を参考にして、どちらでやるべきかを判断してみましょう。
自分(セルフ)でほくろ除去
- 好きなタイミングで除去できる
- 病院で除去するより費用が安い
- ほくろ除去に使う商品に、出来栄えが左右されることがある
- 加減が分からず、赤みが残ったり、やけど跡や、陥没してしまう恐れがある
- ミスしても自己責任
病院(クリニック)でほくろ除去
- ほくろ除去に慣れている医師に除去してもらえる
- 自分にとって最適な方法で除去してもらえる
- 下手な医師にあたってしまうと、セルフと同様に失敗してしまうことがある
- 万が一、なにかあった時に適切な対応に期待できる
- 自分でやるより、費用が高くなる
ミスなく、自分で除去できれば費用も抑えられて理想的です。
しかし、万が一なにかあって取り返しのつかない状況になってしまったときのことを考えると、不安になります。
多少のお金を出してでも、確実性高く安心してほくろ除去をしたい方は、病院でほくろ除去をしたほうが良いでしょう。
ほくろ除去は保険適用できる? 保険適用される条件とは?

ほくろ除去は場合によっては保険が適用されますが、健康保険が適用されるほとんどの場合、ほくろの除去方法はメスを用いて切除する手術となります。
一般的に医師が切除を選択するときは、ほくろの完全な除去を第一に考えた場合。たとえば、健康保険が適用できることが多いのは、以下の方法だといわれています。
- くりぬき法
- 切除縫合法
ただ、ほくろのレーザー治療は美容目的で行われることが多いため、ほとんどの場合健康保険は適用されません。
また、ほくろに保険が適用されるにはいくつか条件があるので、どのような場合に保険が適用されるのかチェックしておきましょう。
条件1:健康保険が使える施設で治療を受ける
ほくろ除去に保険が適用される第一条件は、健康保険が使える施設であることです。
美容外科の場合、健康保険が使えない施設があるので、事前確認を怠らないようにしましょう。
条件2:悪性のほくろや皮膚がん(悪性腫瘍)・メラノーマの可能性がある
悪性の疑いのあるほくろ、または放置していると危険なほくろに対しては、保険が適用されます。
特に健康保険適用の対象となるのは、足の裏や手のひらに発生したほくろががん化した、「メラノーマ」と呼ばれるもの。
初期は普通のほくろと見分けがつきませんが、メラノーマは一度できると急速に大きくなるため、内臓に転移して数か月で死亡するケースもあります。
がんと疑われるほくろには、以下のような特徴が現れることが多いよう。
- 足の裏や手のひら、背中にほくろができた。
- ほくろ全体の形が非対称で、境界が整っていない。
- ほくろの大きさが7mm以上ある。
- ほくろが急速に大きくなった。
- 黒、茶、青など、ほくろの色にムラがある。
- ほくろの一部が盛り上がるなど、形が変化してきた。
- 墨汁のように、ほくろの周辺に色がにじみ出てきた。
ひとつでも当てはまる場合は、医療機関に相談した方が良いでしょう。
また、どうしても不安だというときは、皮膚に分布するメラニン色素や毛細血管の状態を調べる検査で、ほくろがメラノーマかどうかの診断を行うことができる「ダーモスコピー検査」を受けるのが良いかもしれません。
ダーモスコピー検査の所要時間は10分ほどで、健康保険が適用されるので費用は安く済みます。
皮膚がん(悪性腫瘍)・メラノーマ以外のほくろに似た病気
メラノーマ以外にも、高齢者の顔に好発する黒くツヤのあるこぶ「基底細胞癌(きていさいぼうがん)」や、表皮細胞から発生する皮膚がんのひとつ「有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)」という、ほくろによく似た病気があります。
基底細胞癌は、再発しやすいものの転移は少ないようですが、有棘細胞癌は腫瘍化すると悪臭を放ち、リンパ性転移を起こしやすいという特徴があるそう。
よく美容目的として行われるほくろの除去ですが、がんを見過ごさないためにも、「健康」のために行うというのが良いかもしれません。
条件3:ほくろの大きさやカタチから見て治療すべきだと判断される

実はほくろ除去について、健康保険をどういった場合に適用するというはっきりとした定義はありません。
そのため大きさや部位、本人の意志など、それぞれの病院によって判断基準は異なります。
たとえば、「○○mm以上のほくろは病理検査をする」と定めている病院であれば、その大きさに当てはまれば健康保険を適用することができるのです。これは、大きいほくろほどがんである可能性が高いから。
HPなどに判断基準を記載している施設もあるので、医師にかかる前に調べてみると良いかもしれません。
また、切除したほくろを病理検査に出したいと希望した場合にも、保険は適用されるようです。
ほくろ除去後のトラブルやリスク・失敗パターン7選

ほくろ除去後に起こり得るリスクや失敗をチェックしてみましょう。
ほくろ除去リスクや失敗1:患部が赤みをおびる
除去後の経過はほくろの形状や除去方法によってさまざまですが、いくつか目安はあります。
レーザー治療の場合
- 直径1、2mmの小さなほくろ……1、2週間
- 直径5mmを超える大きいほくろ……3、4週間
ただ、根が深いほくろや肌質によっては、赤みが数か月続くことも。とはいえ、赤みのピークは2、3か月で、半年もすれば落ち着いてくるとされています。
また、ほくろの種類によっては小さな赤い跡が残ってしまうケースもありますが、メイクで目立たなくなる程度のものだそうです。
ほくろ除去リスクや失敗2:患部にシミのような黒ずみが生じる
患部に黒ずみができる原因には、1度で除去できないほくろだった、ほくろが再発した、色素沈着、の3つが考えられます。
ほくろ除去リスクや失敗3:患部が盛り上がる
患部が盛り上がる原因は、肥厚性瘢痕、ケロイド体質、術後にテープで圧迫しなかった・圧迫する期間が短かった、の3つが考えられます。
ほくろ除去リスクや失敗4:患部が陥没(クレーター・凹み)状態になる
ほくろを除去したあと、その傷跡が陥没したまま治らないという人が意外と多くいるようです。
通常半年もすれば皮膚は再生するといわれていますが、ほくろの大きさ、根の深さ、医師のスキルなどによっては、陥没したまま戻らなくなることも。
ほくろが陥没する原因は、かさぶたを無理にはがしたり、医師に決められた薬の用法を守らなかったりなど、自分で原因を作ってしまうこともあるので注意が必要です。
また、ニキビ跡の赤みがなかなか引かない人や敏感肌の人は、傷跡の赤みが引いてきれいな状態になるまで時間がかかる可能性があります。
ほくろ除去リスクや失敗5:患部に火傷のような傷跡ができる
ほくろ除去後に、やけどのような症状を起こしてしまうトラブルがあります。
レーザー治療は、照射する強さや医師のスキルなどによって、ほくろと関係のないところにもやけどを起こしてしまう可能性があるのです。
さらに、クリームで自力で手軽にほくろ除去をする方法では、クリームがとても刺激の強い化学やけどを引き起こすため、ほくろを除去するつもりが広範囲に目立つやけど跡ができてしまう......というケースもあるのだそう。
クリームはレーザーに比べて安価で手に入りやすいため、化粧品を使い慣れてる女性は慎重さが欠けてしまうのかもしれません。
またクリームを使用する際は、綿棒などでほくろ部分に少量ずつ塗り重ねるようにしましょう。
ほくろ除去リスクや失敗6:患部がケロイド状態になる
ケロイドとは、傷跡が盛り上がって不自然になってしまうこと。
ほくろ除去をしたあと、ほくろを除去した部分が盛り上がった傷跡「ケロイド状」になってしまうというトラブルがあるのです。
ほくろ除去の際は、特に手の甲や胸、肩、鼻の下のほくろを除去するとケロイドになりやすいといわれています。
ただし、ケロイドは体質などによってごくまれに起こるものなので、仮にケロイドになってしまった場合も、その後適切な治療を行えば徐々に治っていくでしょう。
ほくろ除去リスクや失敗7:患部が白色(灰色)になる
ほくろをレーザーで除去した場合、傷が治っても赤みのある時期があります。ただ、まれに傷がかなり早くに治り、赤みが出ず、灰色に見えることがあるのです。
それは、ほくろの取り残しかと思うかもしれませんが、ほくろ除去が失敗している状態であるわけではなく、「瘢痕(はんこん)」という組織なため、徐々に元の皮膚に戻っていくようです。
失敗を防ぐために!!カウンセリングの重要性

どのような治療でほくろを除去するのか、どのように治療を進めるのか、医師としっかりと話し合うことが重要です。
治療方法によっては、ほくろは取れても傷が目立ったり、回復が遅かったりする場合があります。もともと傷の治りが遅くケロイド体質の人は、その旨を医師に伝えて治療方法を選ぶと失敗を防ぐことができるでしょう。
ほくろが取れたあと、傷口がどうなるのか正しく認識しておくことで、「こんなはずじゃなかった……!」という思いをせずに済みます。
きちんと説明してくれない医師は、トラブルが起きた際にも対応してくれない可能性も。医師の対応に疑問を感じたら、別の病院を受診してみましょう。
気をつけたい4つのポイント
①まず、ほくろかどうかを医師に確認してもらう
②ほくろの性質によって除去の方法を検討してもらう
③レーザー治療の経験が豊富な医師を選ぶ
④除去した後のケアにも注意をする
ほくろ除去後のトラブルを避けるためには
美容医療サービスでのトラブルを避けるために以下のことに気をつけましょう。
1.不適切なホームページや広告などの情報に気をつける
2.医療機関に行く前に施術やクリニックの情報をよく確認する
3.施術を決める前に、リスクや施術の効果について医師に説明を求める
4.その施術は本当に必要か考える
(政府広報オンライン)
カウンセリングで治療全体を通した全費用を提示してもらう
自分が想定していたよりも治療の金額が高くなってしまった……などとあとで後悔しないためにも、医師に事前に費用について説明を受けておくと良いでしょう。
美容皮膚科や美容外科では事前にカウンセリングが行われることが一般的です。
カウンセリングの際に不安に思っていること、費用についてしっかりと説明をしてもらうことで、安心して治療を受けることができるでしょう。
高校生など未成年の場合は「保護者の同意書」が必要
ほくろ除去時に20歳未満の場合は、治療を受けるために「保護者の同意書」が必要に。
またクリニックによっては、カウンセリングのときに保護者同伴でないといけないところもあるようです。
ほくろの症状に合った方法で皮膚科や美容外科での除去を検討しよう

皮膚科や美容外科でほくろを除去するのは、少し勇気が必要ですよね。
赤みや痕が残るなどの可能性もありますが、ほくろがあることで悩み続けている人は、皮膚科や美容外科で一度ほくろ除去の治療を検討してみても良いかもしれません。
クリニックでのカウンセリングをしっかり行い、自分が納得できる選択をしてくださいね。
ほくろ除去の費用目安

クリニック | 費用(目安) |
---|---|
品川スキンクリニック | 4,860円 |
聖心美容クリニック | 9,800円 |
城本クリニック | 10,000円 |
シロノクリニック | 10,000円 |
※費用は税抜表示です。※主に直径1mmのほくろ除去の金額を掲載しています。
※掲載している情報は2017年10月11日時点で公式サイトに記載されていた情報であり、またクリニックによって施術条件や価格条件が異なるため各情報を保証する内容ではありません。正確な情報はクリニックの公式サイトを訪れていただくか、クリニックに直接お問い合わせ下さい。
この記事の監修医:和田哲行先生のクリニックはこちら
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