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2016年08月09日 更新 | 39,714 views

プロトピック軟膏とステロイドの違いや使い方について

薬剤師 有村沙緒理

この記事は、薬剤師 有村沙緒理が監修しています。

「アトピーを抑える薬は必要だけど、ステロイド剤は使いたくない…。」そんな人におすすめしたいのがプロトピック軟膏です。ステロイドを含まないのにアトピーの炎症を抑えられるプロトピック軟膏の使い方や注意点、そしてステロイド外用薬との比較をまとめました。脱ステロイドアトピーの治療の力強い味方について知ってください。

「アトピーを抑える薬は必要だけど、ステロイド剤は使いたくない…。」

そう考えるアトピー性皮膚炎の患者さんは少なくないようです。

実は、プロトピック軟膏というステロイドを含まないアトピーの薬があるんです。

プロトピック軟膏は他のアトピーの薬とどう違うのかについて解説します。

プロトピック軟膏って?

プロトピック軟膏は皮膚の炎症やかゆみを抑制してくれる薬です。

特にアトピー性皮膚炎の症状を抑えるのに有効で、アトピーのかきむしりを抑えることで肌を守ってくれるんです。

どうしてプロトピック軟膏がアトピーに効果的なの?

でも、なんでステロイドを含んでいないのにプロトピックはアトピーに有効なんでしょうか。

その秘密はアトピーの炎症が起こってしまうしくみを知ることで見えてきます。

アトピーが起こってしまうしくみ

私たちの肌は、日光や乾燥といった刺激に常に晒されています。

そんな刺激から肌を守ってくれるのが「Tリンパ球」という成分。

このTリンパ球は皮膚を刺激から守ってくれるだけでなく、体に侵入したウイルスを取り除いてくれたり、私たちの健康を保ってくれる重要な成分なんです。

でも、Tリンパ球がはたらきすぎてしまうと、私たちの体は過剰な防衛反応を起こしてアトピーを引き起こしてしまうんです。

そこで、このTリンパ球の過剰なはたらきを制御して、アトピーの症状が出るのを抑えてくれるのがプロトピックなんです。

プロトピック軟膏に副作用はある?

プロトピック軟膏は使い始め頃は塗布した部位にかゆみを伴うことがあります。

ただし、ほとんどの場合は少しがまんをしているとそのままかゆみは引いていきます。

もしも、プロトピック軟膏を使用によってかゆみが続く場合は皮膚科を受診してみてください。

炎症箇所への塗布はNG

副作用の少ないプロトピック軟膏ですが、すでに炎症を起こしている箇所に塗布するとはげしい灼熱感とかゆみに襲われてしまいます。

ですので、絶対に炎症を起こしている部位には使用をしないように注意が必要です。

プロトピック軟膏とステロイド外用剤を比較!

アトピー性皮膚炎の治療薬といえば、ステロイド外用剤が定番中の定番。

ステロイドの含まれていないプロトピック軟膏は一般的なステロイド薬と比べても効果は劣らないのでしょうか?

そこで、プロトピック軟膏とステロイド外用薬を比較してみました。

プロトピックvsステロイド①:効果

ステロイド外用薬には、その強さによって5段階のランク付けがされています。

プロトピック軟膏は、このランク付けの3番目のランクのものに相当する効果があります。

ステロイドよりも副作用が穏やかであることを考えると、十分な効果があるといえると思います。

プロトピックvsステロイド②:有効な部位

プロトピック軟膏が最も効果を発揮するのは首や顔などの皮膚がうすい部分。

一方で、手足や胴体といった皮膚の厚い部位への使用はステロイド外用薬の方がより効果的ですので、使う部位によって使い分けるのもおすすめです。

プロトピックvsステロイド③:副作用

プロトピック軟膏とステロイド外用剤の一番の違いは副作用の強さです。

ステロイドの副作用はいろいろあり、個人差があるので一概には言えませんが、

  • 皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)
  • 皮膚の毛細血管の拡張
  • 体毛が濃くなる

などが挙げられます。

一方、「プロトピック軟膏」にはステロイドが引き起こすような副作用がありません。

塗ったところがヒリヒリしたりほてったりすることがありますが、それも、通常3、4日でおさまると言われています。

【プロトピック軟膏を使う際の注意点】

先述したとおり、プロトピックを使う上で注意しなければいけないのは、炎症している部位には薬を塗らないこと。

炎症がさらにひどくなり、とても強い痒みやヒリヒリ感に襲われてしまいます。

炎症を起こしている部分にプロトピック軟膏を塗布をしたい場合は、まずステロイド外用剤で炎症を抑えてから使用をしましょう。

プロトピック軟膏をはじめて塗った何日間かは、ほてりやかゆみが出ることがありますが、数日で改善するはず。

もし、ずっと続くか我慢できないほどのものであれば医師に相談しましょう。人によって合う、合わないは当然あるし、効果が出る出ないも人それぞれです。

【薬剤師からのコメント】

薬剤師 有村沙緒理

ステロイド外用剤を特に顔に使用した際の副作用として、代表的なものに「皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)」があります。ステロイド外用剤を長期で使用したら「皮膚の毛細血管の拡張=赤ら顔」にもなることも。この理由はステロイド外用剤が顔などに吸収されやすいためなんです。その点プロトピック軟膏は特に顔には吸収されづらいため、その欠点を利用してジワジワ作用する仕組みを作ったのが画期的で、そのおかげでアトピー性皮膚炎の特徴的な悩みの赤ら顔は減ってきたといわれています。

プロトピック軟膏0.1%添付文書参照)

プロトピック軟膏の使い方

プロトピック軟膏はステロイドと併せて使う

プロトピック軟膏を使うのは、ステロイド外用剤などを用いた治療法が体に合わなかったときです。

皮膚がじゅくじゅくしていたり、傷が大きかったりする部分は、まずステロイド外用剤で炎症を抑えてから「プロトピック軟膏」を塗るようにしましょう。

ステロイドの使用を優先したほうがいい場合

先述したとおり、手足や胴体は、皮膚が厚くプロトピックをあまり吸収しないため、ステロイドを使用した方がいいでしょう。

使用する際のコツ

赤みやかゆみがよくなってきたと感じても、さらに皮膚がやわらかくなるまで使用し続けましょう。

完治したかなと思っても、そのあと2ヶ月ほど週1、2回のペースで使用すると再発防止になります。

妊娠中の人や子供がプロトピック軟膏を使っても大丈夫?

子供へ使用をする場合

プロトピック軟膏には、大人用と子供用の2つの種類がありますが、2歳未満の幼児には子供用でもあっても使用が禁じられています。

妊娠中や授乳中の方が使用する場合

妊娠中のプロトピックの使用はNGです。

妊娠中にプロトピック軟膏を使用すると、体に吸収された軟膏の成分がお腹の赤ちゃんに影響を与えてしまうおそれがあるためです。

授乳中も同様に、軟膏の成分がお乳を通して赤ちゃんの体に入ってしまう可能性があるので使用は控えてください。

どんな薬も正しく使うことが大切

ステロイド外用剤を悪者のように言う人や記事をよく見聞きします。

しかし、どんな薬でも副作用はあり、使い方を間違えれば毒になることも。

「プロトピック軟膏」のように副作用が少ないというのはとても魅力的ですが、それでもゼロというわけではありません。

どの薬を使ってもなんらかのリスクはあります。

たしかに、プロトピック軟膏は画期的な薬であり、アトピー性皮膚炎の患者には希望の光にもなり得るものです。でも、使い方を間違えれば、やはりよくない方向に向かってしまう可能性があります。

「ステロイドじゃないから」とやたらめったら塗るのもよくないし、「ステロイドだから」と言って少ししか塗らないなんていうのも正しい使い方ではありません。

医師に使い方をしっかり確認して、上手にコントロールできるようにしていきましょう。

written by いまりも

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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