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2016年08月09日 更新 | 4,013 views

万能ワセリンはアトピー性皮膚炎に保護改善の効果がある

アトピー性皮膚炎の改善には、毎日の保湿ケアが非常に重要です。そこで登場するのがワセリン。ワセリンは肌から水分が蒸発するのを抑え、乾燥肌になるのを防いでくれます。ただし使い方には注意が必要で、低品質のものを使ったり、過剰に使ったりするとアトピーを悪化させることもあるんです。

世界的に「ワセリン(Vaseline)」の名前で使われている商品は、実はアメリカのユニリーバ社が発売した商品名でした。ワセリンは物質名や素材名ではなく、単なる商品名だったんです。

それが今では、手軽さと使いやすさから、ほぼ全世界共通で「ワセリン」として愛用されるようになりました。でもワセリンに薬効成分が含まれているわけではなく、純粋な油分の性質をさまざまに利用しているだけ。

美容の世界では、保湿成分の補助剤として使われていますが、その効果がアトピー改善の、特に保湿ケアの面で注目されているんです。

この記事に書いてあること

  • ワセリンの成分と働き
  • アトピーにも安全に使えるワセリン
  • アトピーを改善するワセリンの使い方

ワセリンの成分は石油だった!?

太古の植物のイメージ出典:Unsplash

石油を精製して作られるワセリン

医療用にも使われているワセリンですが、成分は『石油』なんです。石油と聞くと危険なイメージがありますが、元をたどれば植物からできていることをご存知でしたか?

実は、数億年前の地球に生えていた植物が、地層に積み重なってできたものが石油なんです。ワセリンは石油から原料を抽出し、さらに不純物を取り除いて高純度に精製して作られます。

ワセリンは他の物質と結合しにくいので水に強く、植物油と比べて酸化するスピードが非常に遅いので、開封後も数年は品質が変化しないという特長があります。

幅広く活躍するワセリン

本来商品名だった「ワセリン」は、成分的には「パラフィン」に分類されます。

身近なところでは、ロウソクやクレヨンの原料と考えればイメージしやすいでしょう。これらは「固形パラフィン」ですが、他に液体に近い「流動パラフィン」もあり、ベビーオイルや化粧品の原料に使われています。

また、ガム・飴・キャンディーなどの副原料として、食用でも使われています。体内に入っても消化されずに、そのまま排出されるので害はありません。

ワセリンの主な働き

ワセリンを塗布すると薄い油性の保護膜を張り、これが皮膚からの水分蒸発と、外部の刺激から肌を守る働きをします。一般的な保湿クリームには、合成界面活性剤が使用されているため、アトピー性皮膚炎を悪化させる危険性があります。

ワセリンには、アトピーの刺激物になる成分が入っていません。人間の身体に影響を与えることがないので、重度の火傷治癒にワセリンを使用することもあるほど。

私もアトピーに悩んでいたことがあり、その頃に使っていたワセリンは今でも愛用しています。普段はハンドクリーム代わりとして使っています。おかげで、飲食店でアルバイトしていた時にも手荒れが少なく、「何でそんなに手が綺麗なの?」と言われるほどでした。

アトピーにも安全に使えるワセリン

健康的な肌の女性出典:Unsplash

安全性の高さはピカイチ!

ワセリンは安全性が高くて、基本的には無害です。仮に赤ちゃんが誤飲してしまっても、ほとんどの場合は体外へ排出されるので問題ありません。 ワセリンが安全なのは、皮膚や粘膜に浸透しないため。皮膚や粘膜に塗っても膜を張るだけなので、アトピーの肌にも刺激にならないんです。

私はワセリンをリップクリームとしても使っていますが、特に冬場は重宝します。手が乾燥したらワセリン、唇が乾燥したらワセリン、保湿保護剤として手離せない存在です。

ワセリンの品質には要注意

アトピー改善にワセリンを使っている人で、まれに赤みやかゆみが出たり、かぶれたりしたという話を聞きます。

でもこれはワセリンの副作用ではないので、安心してください。 肌のトラブルの原因は、ワセリンの品質に問題があったから。

ワセリンには大きく分けて、「白色ワセリン」「黄色ワセリン」があります。 これは不純物の含有量の違いで、白色ワセリンの方が不純物が少なく高純度です。アトピーの人が品質を確かめずに、低品質の黄色ワセリンを使ってしまうと、そこに含まれる不純物が刺激となってしまうんです。 アトピー肌には、高純度で高品質な白色ワセリンを選びましょう。

アトピー改善に役立つ、ワセリンの使い方

肌を乾燥させる女性たち出典:Unsplash

ワセリンに潤い効果はない

アトピーの改善で気をつけてほしいのは、ワセリンを塗ることで、肌の水分量がアップするという思い込みです。ワセリンそのものには、肌に潤いを与える効果はありません。

ワセリンの働きは、化粧水などで保湿ケアをした肌に塗ることで、その水分の蒸発を抑えること。肌表面に薄く塗られたワセリンが、皮脂と同じような役割をして保湿をサポートするわけです。

そこで重要なのが、ワセリンを塗る前のスキンケア。自分の肌に合った保湿用化粧水をつけて、炎症がひどい場合はステロイド軟膏を塗ってから、最後に薄くワセリンを塗るようにしましょう。

ワセリンを使う時の注意点

アトピーの肌にワセリンを塗る時には、主に以下の5つの点に注意して使ってください。

  • ワセリンをあまり厚く塗りすぎない。薄く均一に塗るのがポイント。
  • 入浴後などで、肌に水分が多く含まれているタイミングで使う。
  • 肌そのものと、手を清潔にしてから塗る。
  • 肌の刺激にならないように、塗る時にこすったりしない。
  • どうしても肌に合わない時は、すみやかに使用をやめる。

ワセリンはあくまでも、保湿ケアのサポート役と考えましょう。大切なのは、毎日しっかりとした保湿ケアを続けることです。

ワセリンを正しく使ってアトピー改善

若くて健康な肌の女性出典:Unsplash

上手に活用すれば、アトピー肌にとってワセリンは有効です。もちろん、正しく使った場合のみです。 ワセリンは肌を保護するためだけと考えて、皮膚の保湿自体は浸透しやすい化粧水などに頼りましょう。

アトピーの肌は、ふだんから乾燥しやすくなっています。毎日の保湿ケアにワセリンをプラスして、肌の乾燥を防げれば、アトピーの症状も少しずつ良くなるはず。 『ワセリンだけに頼らない、塗り過ぎない、白色ワセリンを使う』こうした基本を忘れずに、スキンケアのパートナーとしてワセリンを使ってみましょう。

ワセリンでアトピー予防ができる?

最後にワセリンの新しい可能性を紹介しておきます。日本の理化学研究所の発表によると、アトピー性皮膚炎の患者に、ワセリンや他の薬剤を塗る実験をしたところ、ワセリンに炎症を予防する効果が見られたそうです。

まだ詳しい仕組みは研究段階ですが、ワセリンに肌のバリア機能を守る働きと、角質の新陳代謝を促す働きの2つが認められたそうなんです。 いずれはワセリンそのもので、アトピー改善ができるようになるかもしれませんね。

まとめ:万能ワセリンはアトピー性皮膚炎に保護改善の効果がある

ワセリンの成分は石油だった

  • ワセリンは石油を精製して作られる
  • さまざまなシーンで活躍するワセリン
  • ワセリンは肌をガードする

ワセリンはアトピー肌にも安全

  • 皮膚や粘膜に浸透しないから安心できる
  • 「白色ワセリン」と「黄色ワセリン」がある
  • 高純度で高品質な白色ワセリンを使うこと
  • 低品質の黄色ワセリンは避ける

アトピーを改善するワセリンの使い方

  • ワセリンに潤い効果はない
  • ワセリンは保湿ケアのサポート役
  • 保湿ケアを続けることこそ重要
  • ワセリンでアトピー予防ができる可能性

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